拝啓
年下横浜友様
そりゃあ私だってどうしても行きたかったわけじゃないのよ。
もう温泉は佐渡で十分調達できるから、別にわざわざ出かけることもないのよ、忙しく。
朝からの曇天。何もこんな日じゃなくてもいいのに、とぶつぶつ。
5時起き、6時出発。この頃これが苦になって。
なにしろ冷暖房なしの車だからひたすら朝の寒さ対策。順調に出発。
でね。
そうは思っても、夫がせっかく誘ってるんだから、ま、仕方ない顔を立ててやるかって。
妻の鏡。
向うだって温泉なんてものの10分も入れば出てくるんだから好きじゃないのよ。
それなのにいちおう誘うんだから、ほれ、邪険にできないじゃないの。
優しい私は、心の内、顔を出さずに行くわけさ。我慢我慢。
ね、この心遣いが5歳年上の経験の差よ。
だから、今度ご主人が誘ったらついていきな、喜んで(ふりして)。
きっとふがいない病気であなたに面倒かけたから感謝しているしてるんだわ。
今日の温泉。
山梨県 小菅村 多摩川源流『小菅の湯』
お湯良し、お料理良し、あたりの景色良し。なかなかだったわ、満足。
ほら、行ってみれば結構楽しめるものよ。うん。