一昨日、バス停でチュウゴンサンと一緒になった。
チュウゴンサン、手にスイカを握りしめている。
それを見るなり私は水戸黄門の印籠のごとく敬老パスを出して見せびらかした。
ま、それもどうかと思うが。使うの、けっこう嬉しかったのよ。
「あら、私ももうすぐなのよ。それが来たらお隣さんとどっか行こうねって約束しているの」
なんて似たり寄ったり。長い間真面目に税金払ってきたもの、それくらい当然よね。
(12月の庭 ミニバラ)
で、二人してバスに乗り込み後ろの座席で終点までの短い会話。
まずはコートリフォームのお礼とその型紙が欲しいという知人の願いを伝える。
快諾してもらっておまけに私のベストを作ってくれるというから嬉しい。
ボランティア活動のあれこれから、話は「ひとりが好きだけれど孤立はいやなのよ」
といういつもの厄介な性格の云々に移って行き、娘がおんなじで、なんて佳境に達するころには終点近く。
そこへチュウゴンサンのスマホが鳴る。
(カラミンサ)
夫からよ。いやんなっちゃう、出かけると必ず電話してくるんだから、って。
「愛しているんじゃないの」とからかったけれど、お顔が声が険しくなって行って。
バスを下車してからも電話で話している。
出ないと機嫌が悪いのよ、家電のときからそう。
トイレにまで電話引っ張っていかなきゃいけないのかってケンカしたことがあったわ。
(スカビオサ)
「なんか急用だったの」と聞くと、
買い物に行くけど買ってきてほしいものがあるかだって、嫌になっちゃうでしょ。
「うん、それはいやになっちゃう」
信号渡る短い間にもチュウゴンサンは訴えた。
渡り終えると「じゃあね」とチュウゴンサンは女子会に私は買い物に。
いろいろある!