(昨日の夕暮れ)
昨日、新宿で1月に亡くなった男子同級生の偲ぶ会があった。
東京、埼玉、千葉、神奈川に住んでいる同級生、男子8人女子11人総勢19人が集まって。
その人数の多さに集まった誰もが驚き、これも彼の人徳のなせること、と一同頷く。
いちばん遠くからの参加が神戸から駆けつけた、故人と同じ集落に生まれ育った幼馴染のノブコサン。
彼女は2015年に有馬温泉姫路城ツアーを企画してくれた。彼と仲間の旅行はこれが最初で最後になった。
その彼女が、
「男は義理堅いなあ、あほや。医者の言うことそのまま聞いてしっかり守って逝ってしもた。」
そうだ、余命4か月と言われてほんの少し延びただけじゃないの。
「女はしぶといわよ、私のテニス仲間の人なんか余命1年て言われて6年も過ぎたけどまだ頑張ってるわよ。
男は弱い!」と嘆いていたわ。
宣告受けてから、大好きな煙草もお酒もきっぱり断ったけれど遅いっていうの。
そんなことならお酒も煙草も続けていればよかったのにね。
なんて詮無いことを女どもは口々に言い合った。
彼は樹木葬にしてほしいと奥様に伝えていたという。