まい、ガーデン

しなしなと日々の暮らしを楽しんで・・・

こんな家に住みたい 『前川國男邸』

2018-09-30 09:14:29 | 建築物

建物を見るのは大好き。
専門的な知識など何もないから、自分基準で「いいわあ」「好き!」「住みたい!」で判断。

前川國男さんのことは新潟生まれで、東京文化会館、神奈川県立図書館・音楽堂の設計に当たった方というくらいの知識はあった。
たったそれくらの知識だったけれど、何年か前、何かの番組でちょこっと前川さんのことを放送していたのね。
そして、前川さんの自宅が「江戸東京たてもの園」に移築されて現存していると知って、さあ大変。
なんとか行かれないかと調べたけれど、いかんせん武蔵小金井は遠い、どう考えても遠い。しかたない諦めたわ。

が、諦めきれないものが残っていた。
今回の佐渡帰りが最後のチャンスとばかりに計画立てたわけ。
広いたてもの園だけれど、前川邸だけに特化して見学する、ならば1時間半の滞在でもよかろうと。
いやあ我ながら酔狂。酔狂だけれど行ってよかったわ。ひと目見ただけで大満足。
「ああ、こんな家に住みたい!!」

「前川國男の自邸」は、1942年(昭和17年)に東京都品川区上大崎に建てられた住宅。
戦争中の資材不足や、厳しい建築基準の制限(延床面積100㎡以下)があったことを感じさせない、
美しい木造のモダニズム建築、とある。
私、前川さんご本人が設計したとばかり思っていたけれど違っていた。
設計を担当したのは、事務所の崎谷小三郎さんだそうで。そうなのか、そういうものなのか。
どうぞご一緒に、と強制します。


塀 門扉はない 鍵の手に曲がって玄関へ


左上が玄関 狭いのでびっくり
上がって突き当りに書斎 左手に居間(前川さんはサロンと言ってたそう)への1枚の大扉
右が居間に入って目にする室内


サロン内 食卓 応接セット(前川邸にあったものとは違うそう) テーブル椅子2脚


上の窓はガラスのみ
下は障子
春夏秋冬 陽の光がどのように入るのだろうと想像をかきたてられる


この設えが戦時中に作られたなんて信じられない
左上のカウンターから食卓を見ると


手前にできたお料理を置いておくのね きっと

ダイニングテーブルは前川氏自身のデザインで 椅子は水之江忠臣がデザインしたものだそう
上の写真でお分かりと思うがこのテーブルは台形になっていて 縁が緩やかにカーブしている


素敵なデザインのペンダント

サロンに戻って
こちらの2脚は布を張り替えただけで当時使っていたものだそう



手前の椅子に座ってみる

居間であちらに座りこちらに座っていたら、寝室を拝見することをすっかり失念して残念。
延床面積約33坪か。前川さんは独身の時に建てられたそうな。
私ひとりが住むには広すぎるけれど、ああ、こんなスッキリした家に住みたい。

最後に外に回って家を見た。

 

 

 

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2 コメント

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いいねぇ~! (koro)
2018-09-30 10:30:34
窓ガラス、障子、調度品
どれも素敵。
あの丸テーブルの椅子に座ってゆっくりお茶
なんていいだろうな。
外観もとても素敵だけれど
我が家だったらあまりに素敵すぎて
似合わない。
下働きの婆バの振りをしなければ!
返信する
Re:いいねぇ~! (mannmo_2005)
2018-09-30 18:43:44
いいよお。
あなたのこのみだと思う。
応接セットはいらないからさ、寝椅子を置いておこう。
婆あの部屋は女中部屋があるからそこはどう?
外観だってそんなに突飛じゃないの、いいわよ。
返信する

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