気ままに

大船での気ままな生活日誌

大覚寺展(2)旧嵯峨御所の名品

2025-02-02 21:37:44 | Weblog

こんばんわ。

大覚寺展の紹介の第一弾で、いきなり本展の目玉、狩野山楽の牡丹図と紅白梅図の豪華な襖絵を並べたが、会場の雰囲気を思い出し、自身でうっとりしてしまった(汗)。そのせいで、本覚寺の由来や、本展の概要を説明するのを忘れていた。遅ればせながら、今日はまずそれらから。

平安時代初期、嵯峨天皇(786-842)は風光明媚な嵯峨野に離宮・嵯峨院を造営し、空海(774-835)の勧めで持仏堂に五大明王像(現存せず)を安置する。その後、貞観18年(876)に皇女・正子内親王の願いにより寺に改められ、大覚寺が開創された。旧嵯峨御所と呼ばれる由縁である。

本展は、開創1150年を来年に迎えるのを記念して行われるもので、寺内の中央に位置する宸殿、これは、後水尾天皇入内した和子(東福門院)の女御御所を後に移築したものと伝えられ、すでに一部、紹介したここの豪華な障壁画が展示される。また、歴代天皇の書や平安後期の仏像を代表する「五大明王像」など密教美術の名品も公開される。

次のような章立てになっている。第4章のみ撮影が許可されている。

第1章「嵯峨天皇と空海―離宮嵯峨院から大覚寺へ」
第2章「大覚寺中興の祖・後宇多法皇―『嵯峨御所』のはじまり」
第3章「歴代天皇と宮廷文化」
第4章「女御御所の襖絵―正寝殿と宸殿」

ここでは、写真撮影のできない第1~3章までは、代表的な展示物をちらしの写真などから移すのみとし、撮影可能な第4章の残りを中心に進めたい。

第1章「嵯峨天皇と空海―離宮嵯峨院から大覚寺へ」

重要文化財《五大明王像》明円 平安時代(1777)

平安時代後期の上級貴族のための仏像制作を担った仏師・明円による。天皇家ゆかりの仏像。力強い体つきには気品があふれ、整った顔つきの仏像である。

第2章「大覚寺中興の祖・後宇多法皇―『嵯峨御所』のはじまり」

重要文化財・後宇多天皇像 鎌倉時代・14世紀

同寺の中興の祖である後宇多法皇の肖像。大覚寺で院政をひいたため大覚寺殿と呼ばれた。出家後、真言密教に帰依して伽藍整備を進め、仙洞御所を新造した。

国宝・後宇多天皇宸翰 弘法大師伝 後宇多天皇筆 鎌倉時代・正和4年(1315)

後宇多天皇自らが筆をとって記した空海の伝記。空海への尊崇の深さがしのばれる。謹厳な楷書から力強い草書と変化する書体がみどころとのこと。

第3章「歴代天皇と宮廷文化」
室町時代以降、火災や応仁の乱等を迎えながらも、歴代天皇に支えられた。ここでは、南北朝時代以降の天皇や門跡の実績を紹介。伏見宮家とゆかりの貴族たちによって書写された『源氏物語』や、義経を筆頭に歴代の清和源氏に継承された名刀を紹介。
重要文化財 太刀 名物  薄緑〈膝丸〉)鎌倉時代・13世紀
源満仲、頼光、義経ら清和源氏に代々継承された、「薄緑」および「膝丸」の伝承をもつ太刀。

重要文化財 太刀 銘 安綱名物 鬼切丸髭切〉)鎌倉時代・13世紀 京都・北野天満宮蔵
源満仲から頼朝に至る源氏の重宝「鬼切丸」および「髭切」の伝承をもつ太刀。上の大覚寺蔵の太刀とは兄弟。今回、京都以外の地での初の兄弟刀の揃い踏み。

第4章「女御御所の襖絵―正寝殿と宸殿」

以下、撮影自由の領域。狩野山楽や渡辺始興(1683〜1755)による123面の障壁画群を紹介。今回は渡辺始興の作品を中心に。

野兎図 渡辺始興 江戸時代 18世紀 屋内の縁側を飾る腰障子。卯年生まれの幼い門跡を慰めるためとの寺伝。

内側は四季花鳥図。

芭蕉図 と鶴図 渡辺始興 江戸時代 18世紀 始興が仕えた近衛家熈(いえひろ)は博物学への造詣が深く、始興も写生を重んじた。


芭蕉図

鶴図

松に山鳥図  江戸時代 17世紀

立木図 安土桃山~江戸時代 16~17世紀

竹林七賢図 伝渡辺始興 江戸時代 18世紀

今日で一気に片付けようと思ったが、第4章がまだ、だいぶ残っているのでまた明日へ(つづく)。

では、おやすみなさい。

いい夢を。


今日は節分。いつもどこかの豆まきに出かけるのだが、あまりに寒くて、家で映画鑑賞。いつ見ても感動、サウンド・オブ・ミュージック。

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大覚寺展(1)障壁画100面一挙公開 浄妙寺も節分草一輪

2025-02-01 22:07:26 | Weblog

こんばんわ。

東博で大覚寺展がはじまったので、早速、行ってきました。

京都、嵯峨の大覚寺は紅葉巡りで何度か訪ねているが、本堂内に入ったのは、ブログを書き始めてからは一度だけである。そのとき狩野永徳の襖絵などもみた、と簡単に記しているだけで、今回、展示の狩野山楽の襖絵には全く触れていない。というわけで、ほとんど初めて見るものばかり、としておこう(笑)。

ぼくが一番、見たかったのが、第4章の女御御所の襖絵(正寝殿と宸殿)で、そこには山楽の襖絵など100面が一挙、公開されているのだが、うれしいことにこの章のみ撮影が許可されている。展覧会はこうでなくては、と小躍りして撮った写真を一挙公開します。順不同で、いきなり、本展の目玉、山楽の牡丹図と紅白梅図。どちらも、もちろん重文です。豪華絢爛の山楽の襖絵をどうぞお楽しみください。

牡丹図(宸殿牡丹の間)狩野山楽 江戸時代17世紀 18面

紅白梅図(宸殿紅梅の間)狩野山楽 江戸時代17世紀 8面

紅梅と白梅

紅梅と鶯

残りは次回に一挙公開!(つづく)

浄妙寺の節分草とマンサク、開花

一昨日、大船フラセンで節分草1号を見つけたが、節分草といえば浄妙寺。いつもは節分の日に節分草の開花を探りに行くが、明日、節分の日の天気が悪そうなので前倒しした(笑)。

二か所に節分草の群落があるが、アブラチャンの木の下で一つだけ開花している株を見つけた。よかった!

これも開花といってもよいが、あと一歩。明日は開くだろう。

明日の節分の日には開こうというものがいくつも。10輪以上の開花がみられるはず。近くの方はどうぞ。

春になれば、まんず咲く、金縷梅(マンサク)の花も咲き始めた。

今季のマンサク初花は浄妙寺!

節分草、金縷梅の開花で春が目前!

では、おやすみなさい。

いい夢を。

日本庭園の白梅がもうこんなに。

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銀座ソニービル、リニューアルオープン 

2025-01-31 22:55:35 | Weblog

こんばんわ。

銀座の数寄屋橋交差点に面するソニービルがリニューアルオープンしたというので覗いてきた。

ソニービルといえば、ぼくには銀座で一番、馴染みの建物だった。ちょっと、むかしのブログを振り返ってみよう。

(2016.9.15) このソニービルも50周年を迎え、いよいよ、来年3月に取り壊しに入るらしい。ホームページに新たなビル建設に向けてメッセージが載っていた。”愛されつづけた50年”という小見出しのあとの文章で、”青春時代の銀座での待ち合わせはいつもソニービル前でしたとおっしゃるご年配のお客様”という文言をみつけた。”毎年夏に開催される「Sony Aquarium」のイベントに楽しみにしてくださっているご家族の皆さま”、これも楽しみだった。そして今後のソニービルは、2017年から2022年までの間で、2つのステップを経て、大きく変わるとのこと。最初の二年間は、建物のない”銀座ソニーパーク”、そしてそのあと新ソニービルを建設するとのこと。

2018.8.17 跡地公園

銀座ソニービルは、昨年3月末に営業を終了し、その後、ビルが取り壊されたが、その跡地には公園が出来るというので楽しみにしていた。その公園が、ちょうど1週間前にオープンしたというので、家内と一緒に覗いてきた。こんなふうになっていた。約700平米の跡地には大きな樹木がにょきにょきと。背景に東急プラザ銀座ビル。地上フロアだけではなく、地下にも吹き抜けの4層の”ローワーパーク(Lower Park)”があり、いろいろのお店も入っている。垂直立体公園というわけである。

2018年8月~2021年9月の期間中に公園として運用され、そのあと、新ビルの建設に入った。

当初の予定は22年完成の予定だったが、コロナ禍や地下道建設に時間がかかり、ようやく、2025年1月26日にグランドオープンとなった。ビル名はGinza Sony Parkに。

コンセプトとしてソニービルが大切にしてきた「街に開かれた施設」という設計思想を継承しつつ、「ジャンクション建築」「縦のプロムナード」のようなユニークな要素も反映しているという。ビル内にテナントは設けずに自社が主体となってその時々に合わせたアクティビティを展開していく。地下3階には食のアクティビティ「1/2 Nibun no ichi)も設置。

今回グランドオープンを記念し、最初のプログラムとして『Sony Park展 2025』が各フロアで実施されている。ソニーが取り組む6つの事業「ゲーム、音楽、映画、エンタテインメントテクノロジー、半導体、金融(ファイナンス)」を6組のアーティストが表現。

いずれも事前予約が必要ということで、入場しなかったが、無料の屋上へ。ソニー・ホンダモビリティの新車が展示されていた。

ビル内の様子。

屋上。

地下3Fの食のアクティビティ「1/2 Nibun no ichi)に入る。すべて1/2の量で物足らなかった(笑)。名前に惹かれて、”紅緋の踊子”を注文。スパゲッティです。

むかしのソニービルにはフィレンツェのサバティーニが入っていた。きっと戻ってきてくれると思ったのに残念。いつも、おいしいスパゲッティと赤ワインを頂いたものだった。

近くの丸の内東映が64年の歴史に幕を閉じるというので、こちらも覗いてきた。7月の閉館までに記念イベントが次々と行われる予定とのこと。夕刊フジに吉永小百合さんのコメントが載っていた。初めてここで舞台挨拶をしたのは1980年の”動乱(高倉健共演)”で、それ以来20本の舞台挨拶をした思い出の映画館とのこと。なお、夕刊フジは今日が最終号、56年の幕を閉じるとのこと。さびしいことだ。

今夕は、西空が薄曇りだったが、やっとかすかに三日月を見ることができた。一月で二度目の三日月。

朝富士はよかった。

では、おやすみなさい。

いい夢を。


丸の内東映の通りに”銀恋の碑”があるとは今まで知らなかった。

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節分草1号 梅開花、次々 大船フラワーセンター

2025-01-30 22:36:04 | Weblog

こんばんわ。

まだ節分まで3日もあるのに、大船フラワーセンターで節分草が開花しました。ぼくの節分草1号です!

モミジ山のふもと。ベンチの前に一輪!

この一輪だけでほかにはもう何にもいらない。寒い中、ここへ来た甲斐がある。

明日は咲こう、花咲こう、がいくつもムクムクと。春が来た!

そして、梅園にもうれしい開花が。1月10日に2輪、初雁という品種で初花を見つけた。あれからもう20日。

でも、梅園全体では、まだ、ほとんど咲いていないようにみえる。

でも、よく探すと、いくつかの品種が咲き始めている。

道知辺(みちしるべ)は数輪開花。

八重茶青も数輪。

初雁は一気に増やしてきました。

八重寒梅もだいぶ進んでいる。

玉牡丹も咲き始め。

初雁に負けない咲きっぷり、水心鏡。

今日の夕富士と金星。二日月は見えない(地平の明るい場所辺り)。明日の三日月が楽しみ。金星と富士の間くらい。

節分草一輪のおかげで、(春がきたような)素晴らしい一日になりました。二日月も見たかったけれど。

では、おやすみなさい。

いい夢を。


枝垂れエンジュの裸体美も素晴らしい。

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映画 八犬伝 

2025-01-29 22:01:55 | Weblog

こんばんわ。

先日、映画”八犬伝”を見て来た。”南総里見八犬伝”は子供の頃、貸本屋さんから借りて読んだ覚えがあるが、その後、ずっとご無沙汰だった。10年ほど前、歌舞伎の”南総里見八犬伝”を見て、少し思い出したという程度。この映画は”八犬伝”の映画でもあるのだが、もう一つというか、こちらがメインとなる八犬伝の作者、滝沢馬琴の八犬伝着想から完了までの28年間の物語を交錯させて描かれてゆく。すなわち虚の世界と実の世界が交錯する。

この映画の前にNHKの歴史探訪”滝沢馬琴”を見た。馬琴は武士を捨てて、なんと、今話題の蔦屋重三郎の番頭をしていたのだ。ここでの仕事の合間に黄表紙など軽いものを書いていたが、本格的な物語(読本)を書きたいと思っていた。蔦重に吉原のお店の婿養子を勧められたが断り、履物屋の婿養子に入った。ここで家業には励まず(笑)、文筆業に専念することになった。

映画はこの時点から始まる。滝沢馬琴を役所広司、友人の葛飾北斎を内野聖陽と、江戸の両巨匠を当代の名優が演じる。馬琴の妻、お百には寺島しのぶ、馬琴の息子・宗伯を磯村勇斗、宗伯の妻・お路を黒木華という布陣。虚の世界、八犬伝の方は、伏姫が土屋太鳳、犬塚信乃に渡邊圭祐、犬飼現八に水上恒司ら。監督・脚本は曽利文彦。原作は山田風太郎の八犬伝。

馬琴の仕事部屋に北斎がいる。馬琴が八犬伝の着想を話しかけると、北斎はそれは面白いと興奮し、たちまちそのイメージを絵にしてしまう。馬琴も決心し、書き始めるのだが、たびたび訪ねてくる北斎がその度に絵を描く。それを見て、また新たな発想が生まれるようで、馬琴の筆が進む。馬琴はこれまで黄表紙などの挿絵を北斎に担当してもらっているので、今回も是非、お願いしたいと頼むのだが、引き受けない。自分の門下の浮世絵師を紹介する。自分は富士山を描く旅に出るのだという。

この読本は人気が出て、何年も連載している。あるとき、北斎から歌舞伎座に誘われる。演目は”東海道四谷怪談”なのに、何故か忠臣蔵がごちゃ混ぜに入っている。歌舞伎役者は、忠臣蔵では七代目市川団十郎(内蔵助役)を中村獅童、お岩さんの三代目菊五郎には右近が演じている。このあと、二人は舞台裏で戯曲の鶴屋南北(談春)と創作にまつわる問答を繰り広げる。虚の四谷怪談と実の忠臣蔵が巧妙に入り混じった面白い芝居だと、馬琴が褒めると、南北は逆だという。実が四谷怪談で忠臣蔵は虚だと言い張る。武士出身でもあり、勧善懲悪をモットーにしている馬琴が気を悪くするが、あとで南北の才能を認める。

そして、二十数年が経過し、八犬伝もいよいよ最終盤に入っているが、馬琴の目が弱ってくる。ほとんど書けなくなるが、息子・宗伯はすでに亡くなり、どうなるものかと思われたが、宗伯の妻・お路(黒木華)が口実筆記を手伝ってくれる。字も知らず嫁に来たが、勉強していたらしく、馬琴の指導もありたちまち上達して、八犬伝を書き上げた。書き始めてから28年の歳月がたっていた。この映画の感動的なフィナーレである。

鏑木清方の名作にこの場面を描いた”曲亭馬琴”がある。一字一句、手の平に書いて教えている馬琴。

さて、虚の世界の”八犬伝”の物語とは。10年ほど前の歌舞伎の”南総里見八犬伝”を紹介したブログを写して、代用しよう。

安房国を治めていた里見家の息女伏姫は、愛犬八房と共に富山山中で暮らしていましたが、誤って家臣に銃で撃たれて絶命。すると八つの水晶の珠が空中に飛び散ります。この珠を持つ八犬士の一人で里見家再興を目指す犬塚信乃は、公方に献上した名刀村雨丸が偽物だというあらぬ罪を着せられます。追手の犬飼現八も実は八犬士なのですが、互いにそれとは知らず二人は芳流閣の大屋根で死闘を繰り広げます。行方知れずとなった村雨丸は、円塚山で犬山道節の手に渡り、引き寄せられるように八犬士たちが姿を現し…。曲亭馬琴の名作より、大立廻りやだんまりなど見せ場のあふれる舞台をご覧に入れます。(筋書から)

右近(犬飼現八)と獅童(犬塚信乃)の芳流閣の斜めの大屋根の上の戦い。この映画でもこの場面の大立ち回りが見どころ。

獅童と右近が、この映画では、前述の歌舞伎の場面で江戸時代の團十郎と菊五郎役で出演している。

とても面白い映画でした。

では、おやすみなさい。

いい夢を。


もう一人の主役、北斎の赤富士

 

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科博の鳥展(2)一生分の鳥が見られる 

2025-01-28 22:17:14 | Weblog

こんばんわ。

科博の”鳥展”の第二弾です。本展には”ゲノム解析が解き明かす新しい鳥類の系統”というサブテーマがついているが、その横に、こんなキャッチコピーがついている。”一生分の鳥が見られる”。たしかにたくさんの鳥標本が展示されていた。今回はこちらを重点に紹介しようと思う。

鳥類は恐竜の子孫である。よく知られる始祖鳥(1憶5000年前、後期ジュラ期)や孔子鳥は、ここで断絶し、現代の鳥類に繋がらない。鳥胸類が現代の鳥類の祖先となる。そして約6600万年前(白亜紀後期)に大隕石衝突によって突如起こった環境変化によって恐竜はじめ、地球上の動植物のうち4分の3の種が絶滅するが、これを乗り越えて現生鳥類が存在する。

コペプテリクス(2500万年、漸新世)の骨格標本がある。現在は絶滅しているが、上の系統樹にペンギンのような想像図が描かれている。ヒトほどの大きさ。

さて、いよいよ現生の鳥たち。系統樹でも現生鳥類は七つの枝分かれがある。現在、11000種を超える鳥類がいて、口蓋の骨の形で、古口蓋類と新口蓋類に分かれる。この両者は中世代白亜紀中頃に分かれたが、現生の古口蓋類はわずか5目5科14属59種しかおらず、鳥類全体の0.5%としかいない。ダチョウなどの走鳥類などである。ほかの六つの枝分かれはすべて新口蓋類に属する。以下、ちらしの各章ごとのまとめ書きと撮影したいろいろな鳥を載せるが、詳しい説明は省く。

多様性サークル

最新のゲノム解析により、鳥類は従来の20数目から増えて、44の目に分類されることが分かった。分類学的な近縁関係が、たとえば猛禽類のハヤブサはインコやスズメに近いことが分かった。特別天然記念物のトキも、コウノトリ目からペリカン目に変わった。DNAの研究が進み、大きさや性格が異なる鳥たちの意外な間柄が分かってきた。

多様性のサークルがつくられている。各目のポールの高さは種の数を表している。ポールの位置は近縁関係を表している。

たとえば、スズメ目(6719種)、インコ目(408種)、ハヤブサ目と近縁な種類が並んでいる。スズメ目は最多の6719種を有するので高いポールになっている。

走鳥類の仲間

前述のダチョウやヒクイドリなどの身体の大きい走鳥類。小さなコマダラキーウイの姿も。

カモやキジの仲間

カルガモやキジ、ウズラ、ニワトリなどのなかまが集まるフィールド。美しい羽をもつオスが特徴的な鳥たち。オシドリやオオハクチョウ、アラナミキンクロ、ヤマドリ、エゾライチョウなども。

キジの仲間

ニワトリの仲間

陸鳥や水鳥の仲間

ヨタカ、カッコウ、ハトの陸鳥、ツル、チドリ、ミズナギドリなどの水鳥が見られます。現生最大の飛ぶ鳥ワタリアホウドリや純白のユキドリも。10種以上のペンギンも大集合。

ヨタカ

ハト類

ツル

ペリカン類

ハシビロコウ 上野動物園でも人気の動かない鳥。ペリカンの仲間だって。

ペンギン大集合

猛禽とその仲間

タカやハヤブサ、フクロウのなかまが集まるフィールド。絶滅が危惧されるオウギワシやシマフクロウなど貴重な鳥も。美しい羽で人気のカワセミ、ケツァールも見られる。

ヒゲワシ

フクロウの仲間

小鳥の仲間

鳥類で最も多様化したスズメ目のなかまが集まるフィールド。オオルリやコマドリなど姿や声がきれいな鳥がたくさん見られます。

一生分の鳥が見られました。すばらしい鳥展でした(完)

今日の上野公園

噴水池の周りのウインターチューリップ

今日の夕富士

夕富士と宵の明星、金星

では、おやすみなさい。

いい夢を。


東博の大覚寺展、最高でした!また、明日にでも紹介します。

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明けの三日月

2025-01-27 22:08:55 | Weblog

こんばんわ。

今朝、運よく”明けの三日月”を見ることができた。5分もたつと、空が明るくなって月が消えてしまう。明後日が新月(朔日)で、明日も極細の月が見えるはずだが、わずかな時間帯のためめったに見られない。それに明日の天気予報は明け方は曇りである。ということはこれが正月(一月)最後の月。

おすもうも終わったし、今日はどこも出掛けなかったので書くことがないので、令和七年正月(一月)の月をまとめてみた。

元旦の二日月

三日月(1月2日)

四日月(1月3日)

五日月(1月4日)

六日月(1月5日)正月お月見5連勝の新記録

金星と接近

上弦の月(1月7日)

十一夜の月(1月10日)

十二夜の月(1月11日)

月と木星接近

小望月(1月13日)

早朝の満月(1月14日)

夕方の満月

十六夜の月(1月15日)

立待月(1月16日)

下弦の月(1月22日、イチロー米野球殿堂入り)

有明の月(1月23日)

有明の月(1月24日)

明けの三日月(昨日1月26日)

では、おやすみなさい。

いい夢を。

かぐや姫の物語(高畑勲)

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豊昇龍、巴戦制す 今季一番の富士山

2025-01-26 22:18:18 | Weblog

こんばんわ。

今場所一番の功労者は金峰山だろうか。横綱照ノ富士が途中休場&引退、綱とりの大関、琴櫻が序盤から負けが込み、なんと負け越しへ、期待の大関、大の里も序盤戦でつまずいた。そんな中、平幕の金峰山は勝ち進み、14日目まで単独トップをキープした。二番目の功労者は王鵬だろうか。常に二番手につけ、千秋楽ではトップをゆく金峰山を本割で破り、決定戦に持ち込んだ。どちらかに賜杯をと応援していたが、何と、琴桜を破った豊昇龍が残り、優勝決定の巴戦で二人を連破し、賜杯をかっさらってしまったのだ。加えて、横綱昇進も間違いなさそうだ。平幕に3敗したときは、ほぼ綱とりはなしと言われていたが、終盤の力強い相撲が認められ、また横綱不在ということも有利に働らいたようだ。

おめでとう、豊昇龍。2回目の優勝。

石破総理直々の総理大臣杯授与。

巴戦。左から王鵬、金峰山、豊昇龍。

王鵬、惜しくも優勝を逃す。

豊昇龍、優勝決定で込み上げるものが。

今朝、明けの三日月。

今季一番の富士山。早朝の紅富士。

昼前に富士見旅。大船からモノレールで江の島へ。

大船観音さまも今季一番の見頃(笑)

モノレールの車窓から湘南深沢駅前の富士山。空き地は将来、鎌倉市役所が移転してくる。

湘南江の島駅のテラスから。見物客もいっぱい。

江の島へ渡る橋からの富士見。順に。

江の島に到着

江の島からの富士山

夕富士まで見事だった。

では、おやすみなさい。

いい夢を。

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熱海梅園 早咲き系が見頃に 金峰山追う豊昇龍と王鵬

2025-01-25 22:14:20 | Weblog

こんばんわ。

鎌倉ではようやく梅が一つふたつ咲き始めたときだが、さすが熱海梅園では早咲き系の梅がもう見頃といっていいほどの咲きっぷりだった。

熱海梅園の入り口の紅梅を見て、ほっと一安心。ここまで咲いていれば梅園内もそこそこ咲いているはず。

五分咲き程度か。梅なら見頃!

入園料を払って園内へ。その玄関口に石碑を挟んで、紅梅と白梅がある。ここでみな記念写真を撮る。白梅の方は咲き始めだったが、紅梅は見頃に。

熱海梅園には早咲き系、遅咲き系、その中間系の梅があり、いつ来ても楽しめるようになっている。現在は早咲き系の紅梅と白梅、そして今、花盛りの蝋梅がいくつもある。

蝋梅と紅梅

白梅は冬至梅という品種、紅梅は八重寒梅が多い。ほかに、鹿児島紅、大盃が後を追っている。

冬至梅

八重寒梅

大盃



鹿児島紅

苑内に中山晋平旧居がある。晩年、熱海に暮らし、その旧居がここに移築された。旧居内には、ゴンドラの唄、かちゅうしゃの唄、雨降りお月さん、あの町この町、など中山の作曲した名曲が流れる

庭園の黄花亜麻がいつも楽しみ。一時少なくなってきたが、だいぶ復活。ここだけではなく苑内のあちこちに増えてきている。

澤田政廣記念館も梅園内にある。人魚の彫刻で有名。

梅が咲き揃うと、ここから眺める風景がすばらしいのだが。

裏門の傍に熱海桜が咲いていた。このあと訪ねた糸川沿いのより進んでいるほどだった。

日本水仙やペチコート水仙も。

もう一度、遅咲き系の梅花も出揃った頃に訪ねてみたい。その頃、この風景がすばらしい。

初場所14日目

いよいよ千秋楽を残すばかりとなった。そろそろ金峰山が初優勝を意識して倒れるかと思ったが、なんのなんの3連敗後10連勝と勢いのある元大関、霧島にまで勝って、12勝目。優勝争いの単独トップを今日もキープした。すごい!すごい!

金峰山は熊本市の山だが、本人はカザフスタン出身。お国初の優勝力士となるか。

一差で追う、王鵬。今日も隆の勝に追い込まれるも執念の突き落としで11勝目。

千秋楽は金峰山と対戦が組まれた。本割で勝って、決勝戦でも勝ち、初優勝をもぎ取りたい。

豊昇龍と尊富士は同星対決。勝った方が優勝争いに残る。ここは豊昇龍、番付通りの強さを発揮、明日、金峰山が負けるのを待つ。

明日の対戦は琴櫻。まず、今の状態なら負けないだろう。決定戦に持ち込んで優勝すれば、来場所綱とり、あるいは今場所、昇進の話も出るかも。いずれにしても負けられない。

大の里対琴桜。ぼくの初日段階の予想では、両力士は優勝争いの本命と対抗だった。こんなかたちで14日目の対戦を迎えるとは夢にも思わなかった。大の里、琴桜に完勝、9勝目。

明日は宇良に勝ち、二桁勝利を確保したい。三月場所こそ本領発揮を。

千秋楽の対戦は、金峰山対王鵬、豊昇龍対琴桜と決まった。王鵬が勝てば、優勝決定戦の巴戦になる可能性が強い。

では、おやすみなさい。

いい夢を。


熱海駅駅ビル店舗に飾られる熱海富士。今場所はさびしかった。

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熱海桜、咲き始める 金峰山、単独トップ

2025-01-24 22:29:32 | Weblog

こんばんわ。

毎年1月中に熱海桜を見に行くが、今年は開花が遅く、どうしようかと迷っていた。でも、いいお天気に誘われて、熱海梅園と糸川沿いの熱海桜の見物に出かけた。熱海桜はやはりまだ、全般的には一、ニ分咲き程度だったが、数本は五分咲き程度になっていて、それなりに満足した。

良く咲いている木から。

この木も。

熱海桜とは。

糸川沿いの熱海桜の基準木。

ここのはこの程度しか咲いていない。去年は今頃、満開だったのに。

熱海御用邸跡地にある熱海桜も、この程度。

熱海サンビーチの浜辺に郷土の義人、釜鳴屋平七夫妻像があり、その傍らに二本のあたみ桜が寄り添っている。早く咲いてと、呼びかける平七夫妻。

一つふたつだけ。

夫妻が見つめるサンビーチ。

満開の頃にまた来たい。

初場所13日目

優勝争いをしている5力士がそろって勝って、そのまま明日14日目へ。平幕・金峰山は琴櫻に圧勝し、2敗をキープ、優勝争いの単独トップ。3敗勢もそろって勝ち、残り2日でしのぎを削る。ぼくが描いていた大の里逆転Vの夢は儚くも消えた。

優勝戦線(13日目)
2敗 金峰山
3敗 豊昇龍、霧島、王鵬、尊富士

大の里、豊昇龍の逆転の首投げで負け、優勝争いから完全に脱落。豊昇龍は明日、尊富士と対戦。

金峰山、琴櫻を一気に突き出しで破り、単独トップを維持。琴桜は負け越して、来場所カド番に

金峰山、インタビューで優勝を目指しますと、力強い言葉。明日は霧島と。

では、おやすみなさい。

いい夢を。

今朝の有明の月。

コメント (4)
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