【帯の別誂え（フルオーダー）にも挑戦】《全体の図案編》

先日図案をお送り頂いていた別誂えの染め名古屋帯ですが、お太鼓部分に続いて
前帯部分の図案もお送りいただきました


私しか使わない帯なので、前帯については、メインで見せる関東腹（向かって
右側）だけを華やかにして、ほとんど表に出さない関西腹（向かって左側）は
あまり派手にせず、添え物を書いていただきました

関東腹には蓋を閉めて紐を結んだ文箱を。蓋には菊と橘が描かれています。
関西腹には文箱に関連して、硯と筆と巻紙を描いてくださっています

「添え物を描く」という発想が無かったので、この図案をご提示頂いたときには
なるほど～と思いました。前帯は締め方によって好きなほうの柄を出せるので、
コーディネートに面白みを加えたいときには、この関西腹を出すのもいいかも


そしてお太鼓部分の柄も、長さや柄の配置など、若干の修正をしてくださった
ようです。素人目にはわかりませんが、染匠さんが友禅師さんと相談した結果、
以前の図案よりも長さを短く、青海波の線と線の間隔を広くしたのだそうです

飾り紐についても、網目を若干大きめにして、かき消しではなく全体に網目を
入れてくださいました。これはカジュアルではなくよそゆき小紋に合わせたいと
私がリクエストしたので、ボリュームを出すために変更してくださったとか

これで図案が完成しましたので、次は地色決めに入ります。染め帯については
生地は最初から塩瀬と決めていましたので、小紋の別誂えと違って生地選び
という工程はありませんでした。

近々地色見本を送ってくださるようなので、どんな色が届くのか楽しみです