Maria Callas Diary

着物・ドール・お料理・お家・家族など、日々のことを日記として書いています。

イタリア料理教室【基本編・3月】

2014-03-04 23:55:03 | イタリア料理
今日は夫に娘の世話をお願いして、イタリア料理教室に行ってきました。仕事を
終えて娘を迎えに行ってから帰宅し、授乳をして、お風呂やミルクの準備をして
から、夫に娘を預けてお教室へ

最近は娘の寝る時間が早くなってきたので、私が出かけてから30分ほどすると、
夫は娘をお風呂に入れて寝かしつけをしているようです。最近は少し慣れてきた
のか、寝かしつけもぐずることなく、ミルクを飲んでそのまま寝るそうです

これからは私が仕事で遅くなる日もあるのでしょうから、夫が娘の寝かしつけを
スムーズに出来るようになって安心しました。どうもありがとう


今日は基本のコースを受講します。このコースでは地域に関係なく、イタリアと
言えばこの料理、といったようなオーソドックスなものをたくさん教えて頂ける
うえに、時間も試食を含めて最大2時間程度なので、とても助かります

いつも通りにお料理の説明や調理の手順をお伺いしてから、調理スタート{長びっくり}


まずは前菜の準備から始めていきます。今日の前菜は「Crema di asparagi」。
ミラノ周辺で食べられているお料理で、このお料理が出始めると、ミラノの人は
春の訪れを感じるのだそうです

一方シチリアでは、アスパラではなく空豆が出始めると春を感じるのだとか



まずスープに浮かべるクルトンから作っていきます。食パンの耳を切り落とし、
5mm角にカットします。フライパンにオリーブオイルをしいて、弱火で食パンを
炒めていきます。塩を振って、表面がキツネ色になったら取り出します。




アスパラガスは皮を剥き、飾り用の先端部分を残して、1cm程度にカットします。
鍋にオリーブオイルをしきアスパラを炒め、しんなりしたら薄力粉を入れます。


そこに薄力粉を伸ばすようにしながら水を少しずつ加え、さらに牛乳を加えて、
アスパラが柔らかくなるまで弱火で煮込んでいきます。


お次はパスタのソースを作ります。パスタは「Bucatini all’amatoriciana」。
こちらはローマの郷土料理で、アマトリーチェという村で食べられていたものが
発祥だそうです。このソースにはブカティーニという真ん中に穴の開いた太めの
パスタをあわせるのが定番です

新婚旅行でローマに行ったときに、ローマの郷土料理を提供するお店に行ったの
ですが、そのお店のご主人があまりにもブカティーニが好きで、なんと店名にも
「ブカティーニ」とつけてしまったというお店でした。懐かしい思い出です


フライパンにオリーブオイルをしき、短冊形に切ったパンチェッタを炒めます。
味が全然違いますので、ベーコンではなく必ずパンチェッタを使うのが重要




じっくりと炒めて表面がカリカリになったら、ニンニク・鷹の爪・スライスした
玉ねぎを入れて炒めて、白ワインを入れてアルコールを飛ばします。トマト缶を
加えてじっくり煮込んでいきます。



その間に前菜を完成させます。アスパラが柔らかくなったら火から降ろし、鍋の
中身をすべてミキサーにかけ、滑らかなスープ状にします。そこに生クリームと
塩コショウを加えて味を調え、食べる前に温めれば完成です


最後はメインの準備。メインは「Fritto misto di male e verdura primavera」。
どこのお料理というわけではないのですが、海沿いのレストランに行けば、必ず
あるようなお料理だそうです。

今日は海老・ヤリイカ・白身魚・山菜・バジルを揚げます。イタリアでは山菜は
あまりないのですが、フキノトウやタラの芽など春らしい山菜が出回ってきたと
いうことで、今回のメニューに加えてくださったとか

白身魚は切り身ではなく、ワカサギやカタクチイワシなど小ぶりのお魚を丸ごと
揚げるのが一番美味しいのだそうです

海老は背ワタを取っておき、ヤリイカは皮をむいて輪切りにしておきます。



今日は魚介と山菜の2種類があるので、衣も2種類が用意されていました。海老と
ヤリイカはセモリナ粉だけを付けます。白身魚・山菜・バジルにはセモリナ粉を
付けたうえに、炭酸水と薄力粉を混ぜて作った衣をつけます。


たっぷりの油を180度に熱し、バジル、山菜、イカ、白身魚、海老の順番で揚げて
いきます。海老を入れると一気に油が汚れてしまうので、海老は必ず最後に




ちょうどパスタのソースも出来上がったところなので、パスタを茹でてソースを
しっかりと絡めて、塩コショウで味を調えて、粉チーズを入れて乳化させます。
このチーズは本来はペコリーノチーズですが、なければ粉チーズでOKです


さきほどミキサーにかけたポタージュも温めたら、すべてのお料理の完成です。
早速それぞれを器に盛り付けて、お楽しみの試食タイムに


前菜はアスパラガスのグリーンポタージュ。春らしい鮮やかな緑色を見るだけで
心がウキウキしてしまいますね。コンソメも玉ねぎも入れないのですが、風味の
しっかりしたアスパラガスを使うことで、旨味のあるスープになりました


パスタはアマトリチャーナ。とってもシンプルなソースですが、トマトの酸味と
チーズの風味にパンチェッタの旨味が合わさって、とっても美味しい一品です。
ブカティーニは太くて食べづらいのですが、やはりこのパスタに良く合います。
ブカティーニはなかなか打っていないので、スパゲッティーニでもOKですよ


メインは山菜と魚介のフリット。日本でいうと天ぷらのようなものなのですが、
セモリナ粉をつけてあげているので、もっと軽くサクッとした仕上がりでした。
塩とレモンをかけて食べるので、揚げ物なのになんだかヘルシーな感じです


食後には紅茶を入れて頂いて、ホッと一息。仕事と育児と家事でバタバタとした
毎日ですが、こうしてたまに自分の時間を好きなことに使えると、リフレッシュ
出来て、明日もまた頑張ろう!という気持ちになりますね

お料理をしながら先生と楽しくおしゃべりして美味しいものを食べて。こちらの
お料理教室に通う時間は、息抜きというだけではなく、本当楽しく過ごすことが
出来るので、良いお教室に出会えて幸せだなぁと改めて思いました

お教室に行っているあいだ娘の世話をしてくれる夫にも、感謝しています