【帯の別誂え（フルオーダー）第4弾・絽】《図案編２》

先日から別誂えに入っている絽の帯ですが、ベースとなる図案の菊青海波模様を
決めたところで、次はそれを引き立てる上物を決めることになりました

さすがに菊青海波だけで帯にするのはシンプルすぎるので、ほかに添えの図案が
必要ではないか、とアドバイスを頂いたためです


青海波という言葉から連想するのは、やはりまずは、舞楽ではないでしょうか。
そこで舞楽の演奏に使われる古楽器のうち、笛と笙を描いて頂きました。笛には
華やかな柄の笛袋もついています


そして青海波ということにこだわらず、「波」つながりで連想するのは、夏なら
やはり千鳥でしょうか。ただこちらは青海波も千鳥も動きがないのと、大きさが
近いので、あまり組合せとしては良くないかもしれません

古楽器模様のほうが気に入ったので帯をこちらにしようと思うのですが、すると
帯がコテコテの古典柄で雅な感じなのに対し、小紋の貝殻の図案はかなりポップ
すぎるのでは…という心配が出てきました

色々な貝殻を集めた柄の小紋が欲しかったのですが、私の手持ちの着物の雰囲気
からすると多少異色でもあり、他の帯との組み合わせも難しくなってしまうかも
しれないので、今回は小紋の図案をもう一度考え直すことにしました

工房には大変お手数をおかけしてしまいますが、もう一度古典柄で図案を考えて
頂くつもりでいます。