今日は朝からずっとポカポカ陽気
で、とっても気持ちの良い土曜日でしたね。
こういう日は雨の心配がないので、着物を着るのが楽しくなってしまいます
今日はお稽古初めということで、いつものお稽古よりも華やかな小紋でお伺い
することにしました
毎年一月いっぱいはお正月の気分で、普段よりも質が良く
華やかな柄行きの小紋を着ています。松竹梅や宝尽くしなどお正月らしい柄を
選ぶことが多いのですが、他の着物の出番との関係で今日はこちらの小紋に。
もう元旦ではありませんが、お正月には新しいものを着るというのが昔からの
習慣ですので、今日は初おろしの着物でちょうど良かったかもしれません
こちらの小紋は、ずっと鶸色系の着物が欲しいと思いながら数年かけて探して
もらっていたのですが、なかなか見つからないな~と思っていた頃、ふといつも
買っている「美しいキモノ」を見たところ掲載されていた商品で、すぐに百貨店
の担当さんにご連絡をして、取り寄せてもらったものです
水色と鶸色の2色があり、どちらも綺麗で迷ったのですが、より若々しい色使い
だった鶸色のほうに決めました。御所解き柄というのも私のツボで、こういった
総柄小紋の中でもひときわ華やかなのが気に入っています
ただ、華やかながらも地色はほんの少しだけ落ち着いた印象なので、帯次第では
かなり長く着られる着物です。今から誂える格の高い着物なら、長く着られる
ように、こうした少し落ち着いた色のものが良いですね
御所解き模様は「千總」さんの得意分野ですので、安心して購入しました。
着物は大きな七宝の地模様のある、綺麗ながらもひといろ落ち着いた鶸色の縮緬
地に、白を中心に御所解き模様が描かれた、華やかな「千總」の小紋。
帯は白地に、様々な色糸を使ってとっても大きな糸巻きが織り出されている、
山口伊太郎氏創業の西陣の名門「紫紘」の袋帯。
帯揚は白い綸子地に赤い絞りの輪出し。
帯締めは橙色と白と金のグラデーションになった礼装用の平組紐。
今日も私が着替えをしている間に、夫がお昼ご飯の準備をしてくれていました。
夫は今朝大量の「かえし」を作っていたので、それを使った月見そばです。この
かえしはめんつゆとしてだけでなく、煮物などにも使えるのでとっても便利
年始以降の夫と一緒の休日のうち、今日は初めてお稽古以外予定が無い日です。
というわけで、遅ればせながら、初詣へ行って来ました。
行った先は湯島天満宮。ここは私達が結婚式を挙げた場所です。結婚前は浅草に
毎週行っていたので初詣といえば毎年浅草寺だったのですが、せっかく結婚式を
挙げさせていただいた場所なので、結婚後は湯島天神へ初詣に行くことに。
結婚式の際に湯島天神から頂いたお守りなどを、一年経ったのでお納めする
という目的もありました。おかげさまで、夫婦共々一年無事に過ごせました
湯島天神といえばご祭神は菅原道真公。学者であった道真公は学問の神様として
祀られ、この時期には受験を控えた学生達がこぞってお参りに来ます。境内には
たくさんの絵馬が奉納され、鈴なりになってていました
絵馬には、頑張って猛勉強した末の、最後の神頼みとして願いが書かれていて、
私も十年以上前の受験生時代を思い出しました。その中でも素敵だったのが、
「大学に入って好きな勉強ができますように。試験で全力が出せますように」
と書かれた絵馬で、こんな素敵な学生さんなら、神様も応援したくなってしまう
でしょうね
今日・明日とセンター試験が行われているので、先週までは境内も学生さんで
賑わっていたのではないでしょうか
古いお札を納めた後は、本堂前でお参りを。結婚式の時は自分達は本堂の中に
いたのですが、改めて外から本堂を見てみると、荘厳な造りの建物です。
例年は三が日に浅草寺へ行っていたので混みすぎて出来なかったのですが、今回
はあまり混んでいなかったので、厄払いをして頂きました。
湯島天神というとあまり厄除けのイメージはないかもしれませんが、道真公は
学問の神様である前に雷神様でいらっしゃるので、きっと厄払いの効果も強力
なのではないかと思っています。白衣を身につけてから、本堂へ向かいます。
社務所から本堂へ向かうにはこの太鼓橋を通っていくのですが、ここは結婚式
のときにもたくさん写真を撮った思い出の場所です。とっても素敵
本堂では神官の方が祝詞を読み上げてお払いをして下さいました。年の初めに
厄払いをして頂いて、なんとも清々しい気持ちになりました
お祓いが終わると紙袋に入ったお土産のようなものを頂くのですが、その中に
「おさがり」と書かれた箱が二つ、「神饌」と書かれたものが一つと、細長い
袋が入っていました。
「おさがり」の中身は、湯島の梅と書かれた梅干と、えんめい茶。長い袋の中身
は厄除けのお札とお守りでした。「おさがり」とは神様へのお供え物のお下がり
という意味で、お供えしているものと同じものを下さるようです
梅干は蜂蜜漬けの甘めのもの、えんめい茶は熊笹を使ったお茶でティーバッグ
になっていました。神饌は梅昆布茶。やはりご祭神が道真公なので、梅のもの
がなによりのお供えになるようですね。
境内にはいくつもの露店が出ていたのですが、その中でひとつだけお目当ての
お店がありました。昨年結婚式の打ち合わせに来た際にお守りを作ってもらった
お店で、「一年経ったら古いものを持ってきてください」と言われていました。
こちらのお店は九星に基づいてその年の運勢や自分の性質を教えてくださって、
ひと通りお話しが終わった後に、その場で一つ一つ、材料を組み合わせながら
お守りを作ってくださいます。作るときにはお祈りの言葉を唱えながら作業し、
出来上がったものには火打石で切り火を切ってお清めします。
私も夫も、商売繁盛ということで打ち出の小槌の形をしたお守りを作って頂き、
今年一年お仕事に励めるようにと願いました
少し寒くなってきたので、温まるために露店で甘酒を買いました。甘さ控えめで
麹の良い香りがして、とっても美味しい甘酒です
緋毛氈が敷かれた腰掛けの後ろには雪景色が広がっていて、なんとも風情のある
景色を楽しみながら甘酒を頂きました。都内で雪の日本庭園を見られる機会は
なかなか無いので貴重です。また今度雪が降ったらもっと大きなお庭を見に行き
たいです
最後は境内にいる「撫牛」さんを撫でに行きました。自分の体の調子が悪い所を
撫でると、病気を引き受けてくれるという撫牛さん。私も夫も、気になる部分を
ナデナデして帰ってきました。
湯島を後にして、お茶のお稽古へ。
今日のお稽古は棚を使った絞り茶巾のお点前でした。これは極寒の頃に行われる
お点前で、筒茶碗に絞っただけの茶巾を入れて、お点前の最中に茶巾を畳んで、
出来るだけお茶碗を冷やさないようにするためのものなのだそうです。
お茶はすべてにおいて「おもてなし」が基本。寒い時期は暖かく、暑い時期には
涼しくなっていただけるよう、全てのお点前や室礼が考えられています
お床に掛けられたお軸は美人画です。こういう絵は通常待合に掛けられることが
多いのですが、先日雪が降ったばかりということで、島田を結って銀のビラ簪を
挿して振袖を着た若い女性が、雪の中、爪皮をかけた二枚歯の高下駄を履いて、
和傘を少しすぼめながら歩いている様子を描いたものでした。
お菓子は「うぐいす餅」という銘のもので「鶴屋吉信」製。青海苔風味でした。
茶花は「西王母」椿と、ネコヤナギの枝が活けられていました。
今日は体験入門の方がいらっしゃったので、お師匠さんに言われて、その方に
薄茶を差し上げることになりました。突然のことだったのでお点前を間違えない
かとヒヤヒヤしましたが、なんとかやり遂げました。やはり人前は緊張します
恐らく私より少しおねえさんで、お着物がお好きな方のようでした。お話を聞い
ていたところ入門をその場で決められたようなので、またお仲間が増えることに
なって嬉しいです。お稽古にも着物を着て来てくださったらいいなぁ
今日はお稽古が終わったのが遅かったので、帰宅して急いでお夕飯の支度を。
といっても、ほとんど夫が作ってくれたので、私は助手を務めました。
前菜は簡単にカプレーゼ。簡単なのに美味しくて、我が家の定番メニューです。
トマト
の酸味とモツァレラチーズの濃厚な味わい、オリーブオイル&ソルトの
絶妙な後味が大好きです
今日のワイン
は夫がメインに合わせて夫が用意してくれました。去年の11月に
「アンティカ・オステリア・デル・ポンテ」でのディナーでも飲んだワインで、
「GRAVNER」です。オレンジがかった白で、とても香りが良いのにすっきり。
パスタ
はフェットチーネを使い、クリームベースのものを作ってくれました。
自家製パンチェッタと玉葱ときのこ
とトマト
を入れ、豆乳で仕上げたもの。
私好みの優しい味に出来上がりました
メインは久しぶりにお魚
。タラのソテーをスープ仕立てにしました。スープは
人参
・セロリ・白菜・スナップエンドウを入れてコンソメで煮込んだもので、
こちらも優しいお味で、体がとっても温まりました。
デザートにはチーズケーキ
とイチゴ
を。チーズケーキはとっても軽くて、
前菜~メインを食べた後でもペロリと食べきれるものでした。
今日は2人で思い出の神社に初詣をして、厄払いをして身を清めて頂き、新しい
お守りを作ることも出来て、楽しい一日が過ごせました