マリママのパン作り

パン作りに関して、なんでもお話しましょう!

大人になった彼は

2009-06-21 01:17:54 | 手作りパン
 昨日は、「トランスフォーマーリベンジ」の先行上映に行ってきました。

自称、「おたく」を自負する息子。先行上映は見逃せないようで。ホンマ、受験生やのに・・・。どないなってんねん。

 映画館に向かう途中、軽く車の中で夫と喧嘩になった。(我が家は必ず、家族揃ってレイトショーへ行く)

 最近の彼は、変な咳をする。それが、止まらないらしいのだ。

自分でも気になるのか、「肺がんかもしれん・・・」と口にはすれど。

 医者嫌いの夫は、頑として病院には行きたがらない。

「私のお友達の病院に、行かはったら」と言った時。

「君の知り合いのとこへは行かん」と突然ブチ切れ。

 ご自分のお兄さんが癌にならはった時(もうかなり前ですが)、「君の知り合いのお医者はんに聞いてみてくれへんか~」言うてたやない。あの時、お世話になってんのに。どういう言い草や。

 非常にムカついて、黙った。

 しばらくして、「猫は表に出たまんまかぁ~

自分が切れた事も忘れ、夫は言う。留守中に、猫を外で4時間も待たせるのが気になったようで。

「・・・・・・」返事をしなかった。

「猫は、どこにいるかっ聞いとんのや~!!」と再びブチ切れ。

「猫は、家ん中や~っ!!」と私も負けてはいない。

「・・・・・・・」

 その後、20分間位車の中は無言。誰も会話をしなかった。

 映画館に着いて、夫はチケットを買いに行った。その姿を見送って、息子はクルリと私に向き直った。

 「なぁ、何とかならん?その、あからさまに不機嫌な態度

「なんで?あなたも腹たたんの人が体の事心配したってんのに。」

「それでもなぁ。もうちょっと、何か言い方あるやろ?
な、ちゃんとしてくれよ。人生においての先輩としてさ

 息子は私をなだめるように、後ろから両肩を抱いてポンポンと軽く叩いた。

 両肩に回された腕はがっしりとして、頼もしかった。

17才の息子になだめられ、すごく気恥ずかしかったと同時に。

 ほんとうに、息子は成長したんだな~と改めて感じた。

その後は、オドオドした目で機嫌を伺うような夫と、三人で映画を楽しんだ。

 でも、上映中。息子の言葉が、私の頭を巡っていた。

「人生の先輩として・・・かぁ」

 不思議な3人の夜だった。
コメント
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