株に出会う

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偽りのリバウンド

2009-07-10 11:26:34 | 株に出会う
全く持って、円高が収まる気配はなく、従って輸出産業中心の日本株も冴えません。

前場終了段階で日経先物のOSCは何と33%です。これは2月10日頃の水準。
一時プラ転していた日経平均もOSCは27%にまで落ちております。2月18日の25%が、昨年10月10日の20%という歴史的な低さに次ぐ低さでしたが、それに肉薄してきております。

底は近いと思いますが、今のところの流れからすると、ここから更に落ち込む気配です。

後場は、まずはゴールドマン・サックスが想定しているらしい、9250円のラインが守れるのかどうか?

それにしても、今日の為替の動きはまたしても見え見えの演出でしたね。

場が始まる9時にかけて高く持ち上げておき買いを誘い、9時20分にかけての円高への誘導で振り落としを図り、そして、9時40分ぐらいにかけては円安へと再度誘い込み、10時の仲値決めが終わると、その後は義理を果たしたとばかりに、円高の放置状態で株も下落を演出している、といった具合です。

そういえば、今日は5・10日でかつ週末の金曜日、そしてSQ日と、様々な波乱要因が重なっておりました。

今日の日経新聞に、電池銘柄など環境関連がまたぞろ動き出したと書いてありました。

GSユアサの動きを言っているのでしょうが、このユアサは7月7日にOSCで36%という低い値をマークしてから上げてはおりましたが、昨日はOSCを落としており勢いが削がれておりました。

今日は、上記の為替のトリック的な動きに連動して、いったんは820円まで駆け上がるのですが、すぐに下落開始。10時頃までの円安傾向に一旦はサポートされるも、その後は、為替の動きにリンクしての落ち放題です。

タイトルの偽りのリバウンドとは、GSユアサのことではなく、もう書くのも嫌になった失敗トレードの典型をしてしまった6937古河電池のことです。

筆者の悪い癖で、この株、気がついたら880円レベルを攻略中でした。この急上昇局面では決して飛びついてはいけないのですが、本性丸出しで飛びつき買いをしました。878円でした。当然、その裏側には、この銘柄はユアサが束の間のリバウンドを果たしている間にも押されている現実がありました。毎日の4本足のチェックで一応は気にはしていたのです。

こうなると、テクニカルにもついにドツボに嵌ったと思いこんで、ついつい年甲斐もなく「買い発情」してしまいました。しかも、大きな買い見せ板にもまんまと騙される始末。まるで株の初心者です。

チャート形状から、865円が割れたら撤退と決めておりました。一度は869円あたりまでの反発はあったのですが、万事休す。ほどなく864円での撤退でした。

自らの敗戦日記をこんなに詳しく書いている人は、この広い世の中にはあまりいないですよね。もう止めます。馬鹿丸出しでした。

ところが、世知辛いこの世の中で、真性のリバウンドを遂げる株もありました。6268ナブテスコです。

昨日からの動きを見ておりましたので、勘所はある程度分かっておりました。今日は、870円を超えて、878円あたりにあるパラボリックのSAR-Hという数字を超えて、一向に押し目もないのを見て、876円で買い参戦。

例によって882円という節目の値段で、古河電池の後遺症もあり、早売りしてしまいましたが、本来こうしたトレードだけに徹したいものです。実に気持ちがよいエントリーでした。

このパラボリックのサインは1つか2つの銘柄を根気よく追っかけていないと、ついつい見逃してしまいます。そして、往々にして、そのラインが上値抵抗線になったりしますので、運用にはある程度の慣れが必要ですね。

ちなみに、時間のある方、マーケットスピードの2分足での6506安川電機あたりをご覧下さい。10時前の623円あたりにこのパラボリックの青いドットの抵抗線が来ております。これを突破する時の勢いはかなり強く、628円あたりまで一気に届いております。4円ぐらいなら楽に抜けそうですね。後は、ロットを入れればいいだけです。

と言う訳で、今日もくどくどと敗戦日記を始め、長文を書いてしまいましたが、自らの失敗トレードから自らが学ばないようじゃ、こりゃ、ますます先が思いやられるね。。。
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市場概況(7.9.09)

2009-07-10 06:25:32 | 市場概況
後場は、結局反転するエネルギーがなく、円安傾向に動いている間は、先物も9310円あたりまでの下落で踏みとどまっておりましたが、2時過ぎから円高へと落ち始まると、たまらずに9300円を割っております。

この下落のモーメンタムは、上昇の時も同じですが、早々簡単には変わりません。何しろ9500円-10000円のボックス圏と見ていた参加者がほとんどでした。それが9500円割れから一度も回復力を見せずに、ダラダラと落ちている訳ですから、売りの機会を窺っているトレーダーがほとんどでした。

その7月9日(木)の市場概況です。赤字部は10日朝の更新

◆日経先物:9310円(-100円)、OSC36%(-1%)6月24日の39%からは底抜け継続。指数値倍率:107(+1)
◆日経平均:9291円(-130円)、OCC30%(-8%)2月20日の28%に迫る。
◆日経平均指数値倍率:108(+2)数字が増えるほど下降傾向を示します。
◆TOPIX:873.91(-15) OSC30%(-9%)2月20日の30%に並ぶ。
◆マザーズ指数:445.03(-18.16)、OSC56%(-10%)7月1日の49%に引き寄せられつつある状態。
◆ヘラクレス指数:621.24(-10.6)OSC47%(-7%)5月1日の44%以来の低い数字。底抜け。
◆ドル・円:92.99円。(7銭円安)OSC42%(-1%)依然としてダウントレンド(円高)継続中。更新
◆米ドルLIBOR(3ヶ月もの):0.51%(前日比-0.015%)7月9日現在。債券買いのトレンド続く。3月来の高値(金利低下)更新中
◆米10年債利回り:3.409%(+0.095%)-7月9日現在。
◆日経先物イーブニングセッション:9360円(大証終値比+50円)
◆シカゴ日経先物:9340円(円建て、大証終値比+30円)更新
◆NYダウ:8183ドル(+5ドル)OSC39%(-4%)6月24日の32%の終値8300ドルとの乖離縮小せず。更新

ついに、マザーズがまだ崖っぷちにとどまっておりますが、後は全部転落しましたね。

日経平均のOSC30%以下というのは、年に1-2回しかありません。昨年は2回。今年も既に2回マークしております。

ここから先は、必ずや訪れるリバウンド狙いとなりますが、昨年の大暴落時にも有効だった、日経中期波動分析の4条件を満たすまでは、迂闊には買いには入らない方がよいでしょう。

もうこれ以上は落ちないだろうという思い込みだけは禁物です。トレードをやるなら、あくまでその日に限るべきです。と、偉そうなことを言いながら、筆者も昨日は持ち越しております。朝方のリバウンドの時には腰が入っていないので全く駄目でしたが。

今日は、さっぱりと何もありません。2月の時は、各国が必死の財政出動をしたり、G20諸国が集まって金融危機対策会議を開いたり、何かと相場を下支えする材料が一応はありました。

今回は、それが何もありません。それどころか、これまでの相場の上昇は、ひょっとすると騙しではなかったのかとの疑惑が吹き出しつつある始末です。

例えば、High Frequency Program Tradeという、実需なき超高速プログラム売買での手数料稼ぎ。(GSのこのプログラムが盗まれたという噂まで飛び出しております。)

こういうのが出てくると相場も荒れてくるのは頷けますね。

-------10日朝のコメント-------

相場も荒れてくる、と書いたばかりのNY市場。高値・安値差がたったの83ドルで、これは5月14日以来の凪状態。何か嵐の前の静けさなのか、それとも単に疲れたのか?

原油も60ドル割れからは復帰。金も少し戻し、逃避先の債券の金利は上昇し、ドル・円は一旦93円には戻しており、一応、地震でも何でも、強烈なのが2日連続して発生することはないように、皆さん、余震に怯えてか、相場の方も小康状態となっております。

そんな中、フランスのサルコジ大統領が、1人、「ドルが唯一の基軸通貨であり続けることは出来ない」と吠えております。「男は生涯、唯一の妻と住み続けることは出来ない」といったフランス男の例の調子で言ったようです。

HFPT(高速プログラム売買)で問題を引きおこしたゴールドマン・サックスにバンカメという援軍が現れました。2Q決算は調子が良いとのことでバイに判断を引き上げております。

こういう、身内通しで恩義を売ったり・買ったりというのが、昨秋も見られましたが、チョイと違和感を覚えます。親が我が子を褒めてもなじってもどこか変だとの感覚と同じですね。

なお、新規失業保険件数は予想を4万件ほど下回っております。継続受給者は増加。これだけではダウを大きく押し上げる力にはならず。

今日の相場は大きく荒れることはないかも知れませんが、この間の日経の下落は、1つにはゴールドマン・サックスの日経先物オプションへの仕掛けが考えられます。

7月7日の段階では、9633円以下になればなるほど利益が発生するというポジションになっておりました。但し、9250円割れまでは見込んでおりません。

9250円-9500円のレンジに当面は移行しているものと思われます。
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