ケースシラー住宅価格指数の
4月度分が6月30日に発表されました。
前々月から、前月比での下落ポイントがもっとも激しかった2008年2月を起点にして、前月比の下落ポイント差が2006年9月前後の値にまで収束する時点を計る方法に変更しております。
(今月からは経済指標の発表の際に使われている
季節調整前の数字を使っております。この場合、2006年9月を挟んだ2ヶ月の下落幅の0.16ポイントまでの収束で、ほぼ底打ちするという前提で計算。)
注:なお季節調整後の試算値は文末参照。
・2008年2月から2009年4月までの前月比平均下落度:0.47
・2009年4月の前月比下落度:1.51
↓
計算:1.51ポイント-0.16ポイント=1.35ポイント÷0.47=2.87ヶ月
驚くなかれ、3ヶ月先に底打つことになりますので、
今年の7月つまり今月に底打ちという予想になります。(仮に前月比下落度がゼロ(0.16→0)にした場合では3.2ヶ月の計算となります。)
なお、前月より指数が上がっている地区が8ヶ所になりました。これは久しぶりのことです。
ちなみに、これまでの計算手法であった、ロスアンジェルス地区の指数値が142ポイントにまで落ちる時期の予測としては、4月現在の159.37ポイントとの差17.37ポイントを月平均下落ポイントの4.34ポイントで割るとちょうど4ヶ月となりますので、
今年8月に底打つ計算となります。1ヶ月遅れです。
しかし、探査機を月面に軟着陸させるのと同じで、地面に近づく(底打つ)につれ、価格の落ち方が緩やかになっていくのが、こうした住宅価格の特徴です。従って、今の段階では、前月比での指数値の差が0.16ポイント程度にまで落ち込む時点を予想し試算する方が現実的と判断しております。
それにしても、全米20地区のうち8ヶ所で既に住宅価格が上昇に転じているというのは、これは驚きと言えるでしょう。3月は2ヶ所でした。それ以前は、
2008年8月まで遡らないと前月比上昇地点はありません。
注:季節調整後の試算値:( )内は季節調整前の数字
2009年9月の前月比下落ポイント:0.12ポイント
前月比平均下落度:0.36ポイント(0.47ポイント)
4月度の前月比下落ポイント:1.97ポイント(1.51ポイント)
計算値→1.97ポイント-0.12ポイント=1.85ポイント÷0.36ポイント=5.13ポイント。
およそ5ヶ月で底値到達という計算になります。
今年の9月の底打ちです。
=結論としては、早くて今月、遅くとも9月には底打つと見ております。=