株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日のモニタリング銘柄(7.3.09)

2009-07-02 21:00:28 | 明日のモニタリング銘柄
4日(金)は独立記念日でアメリカが休場ですので、今晩に雇用統計が発表されます。

失業率も雇用の数字も、景気に遅行する指標ですので、まだまだこの程度のリバウンド局面では悪化すること間違いありません。先月はそれでも-52万人の予想に対して-34.5万人と大幅改善されております。あまりの違いに、市場は例によってカウントミスがあったのではないかと勘ぐってしまうほどでした。

今回は先月より2万人程度増の-36.3万人を市場は予想しております。失業率は0.2%悪化して9.6%の予想です。

この失業率が上昇している間は、景気は回復しません。前年度比での増加ペースがマイナスになって初めて、景気の底入れが確認されることは、これまでのリセッションの研究によって明らかにされております。

さて、実際の雇用状況がどうなるのかは今晩のお楽しみにして、明日のモニタリング銘柄です。( )内は今日の安値。

【強気買い銘柄】

1.4091大陽日酸(917円)
2.4997日本農薬(873円)
3.2413ソネット・エムスリー(300K円)

【押し目からの反発期待銘柄】

1.8403住友信託銀行(510円)
2.9697カプコン(1693円)

以上です。
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この静寂が何時まで?

2009-07-02 11:34:49 | 株に出会う
雇用統計の発表を今晩に控えて、アメリカ市場も日本市場も総じて静かな値動きとなっております。

10時の為替の仲値決めの時にかけて「円安」へと誘導していた分、10時過ぎからは、すわ!、昨日の後場終盤の大津波の襲来かと、皆さん逃げ足を早めましたが、ああいった事が続くほど、相場は単純ではないようです。

それでも前場も過ぎれば、それぞれの株の今日の「運勢」のようなものが決まるようです。

大吉は、例えば5563日本電工。昨日、OSCが45%にまで5月19日以来の低い値に落とされておりましたので、底割れしたのかと思い、モニタリング銘柄には挙げませんでした。それでもモニターはしておりましたが、あっという間に上空へと飛来して、今日は、阿弥陀様の来迎図にあるような、神々しい輝きを放っております。

対する6326クボタの今日は、典型的な「寄り天観音」状態です。6月29日の高値をたったの1円抜いて、そこから先に行くフリをして、後は下界へと真っ逆さま。それでもOSCは前日同値の60%です。

もう1つのモニタリング銘柄の6501日立は、これは日経1面効果での特買いスタートですので、もうアンタッチャブルもいいところです。とにかく板を見ているだけで、その巨大な高さに圧倒されます。あの、タリバンが破壊してしまったアフガンの巨大な石仏も、ああいった雰囲気で立っていたのでしょうね。

6674GSユアサは、寄り付きからの押し目をかわしてから、予定通りの上昇ですが、この株はイレギュラーな動きが多すぎて、チョイとエントリーは憚れました。一番素直な値動きだったのは、10時過ぎからの850円越えの時ですが、それとて、昨日の後場の抵抗線ですので、そこからの突き落としは十分に考えられるところです。

と言う訳で、このGSユアサはあれやこれや考えると、全く手がつけられなくなる株の典型かと。

さしずめ、場末の寺の千手観音のような株です。心は、「どの手に掴まって良いのか分からない。下手に掴まるとポキリと折れる。」GSユアサのGSをガソリンスタンドと間違えた人がいたようですが、まさかね。

気になったので、GSの意味を調べてみました。すると、GSというのは合併した日本電池のブランドでした。それが何と、日本電池の創業者の「島津源蔵」(Genzoh Shimazu)のイニシャルだそうです。ユアサというのも、初代の湯浅七左衛門から来ているとのこと。

まあ、GSユアサの社史を知ったからといって、この株の偏屈ぶりまで理解できる訳ではありませんが、それにしても、「源蔵」さんやら「七左衛門」さんやらの電池への執念がこの株に取り憑いているに違いありません。こりゃ、一筋縄ではいかない訳ですね。千手観音もひれ伏す重みのあるお名前かと。

持ち越しの2175エス・エム・エスは寄り付きで適当なところで指していたら約定。

後場は、何とか折れない千手観音の手にすがって、もう一花咲かせたいものですが、欲を掻きすぎて、掴まった手がポキリと折れて、国宝毀損罪に問われて、そのまま阿弥陀様に天国に連れて行かれて、マドフのように150年の刑を喰らっても困るしね。。。
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市場概況(7.1.09)

2009-07-02 06:12:47 | 市場概況
後場の2時過ぎから示し合わせたように大波乱が起きた7月1日(水)の市場概況です。赤字部は2日朝の更新

◆日経先物:9930円(+-0円)、OSC46%(-3%)6月24日の39%から切り返し中。指数値倍率:100(同値)
◆日経平均:9940円(-19円)、OCC47%(-3%)6月23日の38%から切り返し中。
◆日経平均指数値倍率:101(同値)数字が減るほど上昇傾向を示します。
◆TOPIX:928.3(-1.5) OSC46%(-2%)6月23日の37%から切り返し中。
◆マザーズ指数:445.18(+3.13)、OSC49%(-7%)6月25日の60%からダイバージェンス中(OSCは下げて価格は上げる)。
◆ヘラクレス指数:651.8(+0.67)OSC55%(-4%)6月24日の52%から切り返し中。
◆ドル・円:96.64円。(31銭円安)OSC51%(+2%)6月23日の38%から円安へと切り返し中。更新
◆米ドルLIBOR(3ヶ月もの):0.5875%(前日比-0.0075%)6月30日現在。債券買いのトレンド続く。3月来の高値(金利低下)更新中。
◆米10年債利回り:3.542%(+0.004%)-7月1日現在
◆日経先物イーブニングセッション:9970円(大証終値比;40円)
◆シカゴ日経先物:10000円(円建て、大証終値比+70円)更新
◆NYダウ:8504ドル(+57ドル)OSC51%(+5%)6月24日の32%から切り返し中。更新

2時過ぎからのあの先物の下落は稀に見る地獄図でした。絵に描いたように真っ逆さまです。それまでの上げが極めて不自然でしたので、何かはあるなとは見ておりましたが、円高を巻き込みながらの為替と相乗しての表層雪崩のような大下落でした。

分足をよく見ると先物の仕掛けが少々早く、それを追っかけるように円高が昂進しておりますね。

これで、今日威勢良く上がった銘柄は、ほぼ全員が狭い頂上付近でひしめき合っていたらしく、あっという間に巻き込まれたようです。

このイベントの直前に、2175SMSを517Kで指して買いました。しかし、苦労してこの株、今日のこのラインまで持ってきております。もうほとんど売り枯れ状態です。大きな傷を負った訳ではないので、手仕舞いしたくなるのを我慢して持ち越し。

後は1811円で指していた2702マグドナルドもSMSと同様に、これまで押されっぱなしであり、今日、やっと反発したものでしたが、この株、チョイと値動きにかったるいところがあるので、念のため同値付近で撤退。OSCなど見ると、これも残しておいても良かったかなと思いますが、まあ、いいでしょう。コレステロールの高い筆者は、ハンバーガーが食えないしね。

この後場の下落は、株が如何に群集心理で動くのかを如実に現しております。昨日の8591オリックスのようなボラティリティをあえて演出しないと、こうした上値が重い高値圏では、その筋の方々も商売が上がったりだったのでしょう。

その上値追いの罠にあえなく引っかかった大勢のネズミたちが、山頂から一気に海中へと飛び込んだ、そんな苦海浄土の風景が久々に出現した今日の後場でした。

一斉に海に飛び込み溺死したであろう数千匹の子ネズミ・親ネズミに対して、ささやかなる黙祷を捧げたいと思います。

<<突っ張った欲の皮が厚くて、それが幸いにも小枝に引っかかったため、九死に一生を得た同類のネズミ年生まれより。>>

-------2日朝のコメント-------

欧州株は軒並み2%を超える上昇。金は対ドルでのユーロ高やら、7月8日からのG8で、中国が新しい国債準備通貨構想について話し合うことを求めているとのニュースからで14ドル高で終了。

未だ、ドルの信認問題、基軸通貨問題が、今後の世界経済を巡る最重要課題のままであることを窺わせております。

ADP雇用統計は予想を8万人ほど下回ったものの、これは予想値が良すぎた面もあります。それよりもダウのプラスを支えたのは、ISM製造業景況指数が予想を少し上回った転です。特に生産指数が2008年1月(55.7)以来の水準(52.5)を回復しております。(50ポイントが景気判断の分岐点。)雇用指数も改善。

これで日銀短観の大企業製造業の業況判断(2Q)が予想を5ポイント下回ったと円との相対比較から円売りトレンドへ。

それと中国の製造業景況指数が4ヶ月連続で50を上回っていることも、「リスク回避通貨」としての円を弱めております。

こうして見ると、円安で日本の株が上がるというのも、どこか変ですね。円安=経済が悪いということですから。これは長続きしません。輸出企業が円安で恩恵を受けるという見方が勝っているうちがいいのですが、これで輸出企業の業績が早期に上がらないと、更に円安が進みますね。韓国のウォンがとことん安くなり、これでサムソンなど輸出企業が息を吹き返したように。

なお、6月の自動車販売でGMが前月比+10%、前年比では33.6%となっております。フォードは前年比で-11%にとどまっておりますので、やはりGM破綻の影響が残ると共に、そもそも、クルマは急には変われません。

フォードはマツダの社長も務めたことがある、確か俳優ばりの美男子の、マイク・フィールズという名前の北米市場の責任者が、チャネルや品質向上の地道な努力を長年してきていると言います。このあたりも大いに効いているのでしょうね。

GMと違って、重い債務を背負ったままのフォードはこれから苦しいと言われておりますが、これはチョイと違います。GMはモルヒネを打たれ筋肉がだぶだぶ状態。フォードは苦境を自力で脱出する気概とその後の厳しいトレーニングが筋肉を更に高める筈。

となると、出てくるクルマは果たしてどちらが良いものを出してくるでしょうか?財務状態だけでクルマが売れるなら苦労はしません。トヨタがその証拠です。これはクルマ業界だけに限ったことではありません。
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