株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

厭戦気分漂う

2009-07-17 11:27:05 | 株に出会う
NYダウがあれだけ頑張られては、日経平均も下げる訳にはいかず、かといって、ダウの先物はマイナス幅を拡げているし、場が始まる頃にかけてドル・円は円安へと無理やり持っていったものの、10時の仲値決めにかけての円安もままならず、そのまま円高へと進行する地合では、個別株かも勢いよく切り返すものはありません。

いずれにしても、民間人の舌先三寸で、OSCを2年ぶりの72%にまで上げてきたダウです。これ以上上げるとお天道様の罰が当たりそうです。

何をいつ触って良いのか、筆者も迷っております。

昨日、拾わなかった6412平和は、今日は全く値動きがありません。凪状態に入ったようです。

前場は、どうしても切り返しの雰囲気が見えた押されっぱなしの株に手を出す癖のある筆者は、9697カプコンに1586円からの切り返し途上のジリ上げに乗れず、1593円をつかみ取りするというヘマをまたやらかしてしまいました。

こうした押しに押された株というのは、必ず、少し上がるのを待っての売りは出てきますね。マイナスに転じる時に撤退と決めていたのに、1590円で損切りし、1591円で再度買い直す体たらくです。

意思が弱いとこうなります。目先の動きだけに追随するという悪い癖。分かっていても、乗り遅れることが度々あると、イチかバチかの買いに出てしまうようです。

乗り遅れと言えば、3632グリーです。この株だけ見ていれば、6450円の節目を抜ける時に買いに入ったのでしょうが、これを見逃し、6500円の高値で飛びつこうとしましたが、カプコンのこともあるし、少し下げるところを見ながら下で指すも、もう既に燃え上がった後でした。

とか何とか、後講釈を書いてしまって、すっかり厭戦気分が蔓延しております。

持株はこのカプコンと、やけのやんぱちで買った地味系極まれる1942関電工です。この関電工は絶対に触らない方が良いですよ。OSCはまだ-1%の19%です。9日間のRSIは何とゼロという極端に押された株です。14日間でもたったの2%です。

もう瀕死状態といっても良いでしょう。神にはとっくに見放されております。かつ、筆者のような貧乏神が取り憑いてしまいました。脳死状態と判定されれば、今度成立した臓器移植法案により、誰かに捧げられる運命の株です。

さて、市場はテクニカルにはそれなりの切り返し体勢にはありますが、マザーズがもうひと息の他は、昨日の高値は攻略できておりません。これを攻略する勢いが出るのか、それとも失速するのか、為替動向に注意しながら、後場に臨みたいと思います。
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市場概況(7.16.09)

2009-07-17 06:33:47 | 市場概況
7月16日(木)の市場概況です。赤字部は17日朝の更新

◆日経先物:9330円(+40円)、OSC29%(-3%)7月13日の27%からまだ切り返し中。指数値倍率:106(+1)
◆日経平均:9344円(+75円)、OCC30%(同値)7月13日の26%から切り返し中。
◆日経平均指数値倍率:107(+1)数字が減るほど上昇傾向を示します。
◆TOPIX:872.25(+5.88) OSC28%(-1%)7月13日の26%から切り返し中。
◆マザーズ指数:421.73(+6.62)、OSC39%(+2%)7月13日の36%から切り返し中。
◆ヘラクレス指数:591.63(+7.57)OSC36%(+2%)7月13日の29%から切り返し中。
◆ドル・円:93.92円(32銭円高)OSC58%(+2%)7月9日の42%から円安へと切り返し中。更新
◆米ドルLIBOR(3ヶ月もの):0.51375%(前日比+0.00062%)7月15日現在。金利上昇継続。注意。
◆米10年債利回り:3.569%(-0.035%)-7月16日NY時間17時現在。
◆日経先物イーブニングセッション:9400円(大証終値比+70円)
◆シカゴ日経先物:9430円(円建て、大証終値比+100円)更新
◆NYダウ:8712ドル(+96ドル)OSC72%(+7%)2007年7月19日に並ぶ高さ。更新

終わってみれば見事な寄り天でした。日経先物は9500円ぴったりで始まり、後場は20円ほど下げて始まり、その傾向を見てドル・円も円高方向へと援護射撃。

朝方の上げから肩すかしを食らった個別株は、為す術もなく、先物の下落に合わせて一斉に下へ下へと落下。

この、先物に付和雷同するということがなくならない限り、いくら反発体勢にある株でも、どうしてもその日のトレーダーの売りに連れ安となってしまいます。

まず、筆者のように板にしがみついている人間が間髪を入れずに反応し、次に、仕事をさぼってトイレで携帯を見た人間が、出すものも出さずに狼狽売りをし、最後ッ屁に、朝方の気前の良い話に乗って証券会社に電話オーダーしたお年寄りが、証券会社のボードの前で、あまりの急落にショックのあまり我を忘れ、「すぐ売ってくれ!」等といいながらカウンターに飛び込み、といった順番で、時ならぬ「悲劇」が引き起こされてしまうようです。

後場は、1078円あたりで指していた6412平和は、この際、恩義があるだのとは言っていられないため、一旦、逃亡しました。汚れた娘は高くは買い戻せません。。。(誠に非情な親だねぇ。。)

5802住友電工は1060円あたりの揉み合いから、13時20分頃ですが、チャートとしては抜け出しにかかる気配だったので、買いを入れそうになりましたが、柳の下にドジョウは2匹といないという「相場格言」を思い出し、かろうじて思いとどまりました。

その直後からの怒濤の下げです。

1つ、当たり前のことに気づきました。この住友電工ですが、25本移動平均線との乖離がある幅にまで開くと、そこからは25本移動平均のあたりまでの反発はあるということです。

前場の1042円からの反発は、この25本線が抵抗線となったので、上方へと乖離しました。そこからは自然落下で25本線を割り込むあたりから下落が加速。

このタイミングを捉えて売りをかければよいのでしょうが、その均衡点付近では通常は揉み合いに終始しますので、なかなか上に行くかも知れないという気持ちが勝って、売りには入れないものですね。結局、今日の後場のような右肩上がりの相場では、その25本線を少し抜けたところで売り攻勢をかけるのが正解ということにはなります。

しかし、これは結果論。例外もあるので難しい。

持ち越しはなし。そろそろNYダウも反落しそうです。

CNBCが、米ノンバンク大手のCITが明日17日にも破産法を適用する可能性があると報じたため、米株価先物もマイナス圏で推移。これが日経にも影響を与えたようですね。

もし破綻すれば、あのワシントン・ミューチュアル以来の最大規模だそうです。こりゃ、いかんね。。。

-------赤字部は17日朝の更新--------

グーグルもIBMも予想以上の好業績で、あの見立ての厳しいルービニNY大学教授も年末までにリセッションが終了すると宣言。

大御所のこの発言で、NAHB住宅市場指数も予想以上の数字でしたが、これは陰が薄くなりました。

もう1つの経済指標、ネット長期TICフロー(5月)ですが、198億ドルの赤字でした。これは1月以来。外国の資金のアメリカへの流入は減っております。2004年以来で5回目の赤字。これは実はアメリカの今後のファイナンスの上で大きな問題です。貿易赤字は減っているとはいえ、まだ260億ドルあります。経常赤字も巨額。ドル安要因の爆弾がここに残っております。

NYダウのOSCは何と72%にもなり、これは2年前の記録に並ぶ高さです。

先日は、妙齢の女性メレディス・ウィットニー女史によるゴールドマン・サックス賛歌。今日は学者による景気賛歌と、なにやら民間人が台頭しております。日本にはこうした影響力を持っている民間人がいないようですね。

きちんと金融経済政策について議論を継続して、問題の根本についての論理の積み上がり方が欧米では出来ているようですが、日本では単発的に学者が新聞などでコメントするだけであり、例えば景気と金利、ドルなど通貨供給とインフレ問題、それと銀行システムの安定装置のあり方や国際収支と成長率の問題など、きちんと議論が戦わされておりません。

このあたり、政治家もそうですが、彼我の差を感じますね。
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