株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

明日のモニタリング銘柄(7.10.09)

2009-07-09 16:32:16 | 明日のモニタリング銘柄
明日、7月10日(金)のモニタリング銘柄です。( )内は今日の安値。

【買い候補銘柄】

1.7966リンテック(1693円)
2.5310東洋炭素(3270円)
3.6378木村化工機(780円)
4.1983東芝プラントシステム(1054円)

【反転狙い銘柄】

1.6506安川電機(604円)
2.4911資生堂(1467円)
3.8905イオンモール(1780円)
4.8697大阪証券取引所(399K円)

以上です。
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一瞬の切り返し技

2009-07-09 11:24:06 | 株に出会う
昨日の猛烈な円高のリバウンドで、今朝の寄り付きはジリジリと円安方向へと進みました。

普段なら場が始まってから、円高に切り返して先物主導で反落するところ、今日はそのまま前場終了段階までは円安基調です。

こうして、これまでの傾向とは逆の動きをするのが相場ですので、経験則だけから対処しようとすると、今日の9時半頃からの強烈なる切り返しに全く意表を突かれてしまいます。

6665エルピーダメモリなど、綺麗な切り返しです。

ところが、9104商船三井だけは場が始まって最初から飛ばす始末。別にバルチック指数が上がった訳ではありません。にもかかわらず、持ち越しの9113乾汽船は特売りでのスタートです。

この対照的な値動きには参りましたね。本来はどちらかの動きに、同じセグメントの株ですから収斂する筈です。乾は、値が付いて、程なく揉み合っている時に、-6円の656円で売ってしまったのは、典型的な場が読めない筆者の失敗トレード。

もう1つの7947エフピコは、その9時半頃からの上昇には全く追随せず。これも+40円で早売り。

もう1つ、この円高では今日は上げるだろうと、急遽見ていた9843ニトリは、これは典型的な寄り天でした。逆に9時半頃からは下げを加速する始末。

そして、円安が一服する時には、他の株とは逆にさっさとゼロ値地点にまでは戻しております。その戻し方の早いこと。

こうまで逆に動かれると、幾ら何でもチョイと混乱しますね。

と言う訳で、要するに今日の相場観を誤ったのが敗因ですが、そもそも、単純にこの円高では、昨日までと同じくジリジリと押されるだろうと見ていたため、この一瞬の切り返し技には気持ちの上で全く追随出来ませんでした。

このまま後場も上に行くのかどうかは、日経平均と先物が昨日の安値水準をきちんと抜いてプラ転できるかどうかにかかっております。

ところが、トレンドとしては調整モードへと突入しておりますので、果たしてそこまで行くのにエネルギーを使い果たして、明日は息切れになるかも知れず、ここはきちんと上げモードへの転換が見られない限り、基本は売りモードの継続ということになるのでしょうね。

持ち越しは、前場引け際の押し目で685円で拾わされた6366千代田化工建設だけです。これはマイ転が確実になるようだと撤退と決めております。
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市場概況(7.8.09)

2009-07-09 06:10:06 | 市場概況
後場は、節目の9500円から大きく売り叩く動きはありませんでしたが、それでも自然落下状態で今日の最安値に先物は並んでの終了でした。赤字部は9日朝の更新

その7月8日(水)の市場概況です。

◆日経先物:9410円(-230円)、OSC37%(-8%)6月24日の39%からは底抜け。指数値倍率:106(+3)
◆日経平均:9421円(-227円)、OCC38%(-3%)6月23日の38%に並び崖っぷちに立たされる。
◆日経平均指数値倍率:106(+2)数字が増えるほど下降傾向を示します。23日の105を抜き去る。
◆TOPIX:888.54(-21) OSC39%(-3%)6月23日の37%からはまだ切り返し線上だが風雲の灯火状態。
◆マザーズ指数:463.19(+2.46)、OSC66%(+7%)7月1日の49%から切り返し中。
◆ヘラクレス指数:631.84(-11.65)OSC54%(-3%)6月24日の52%からはまだ切り返し中。
◆ドル・円:92.92円。(1円91銭円高)OSC43%(-8%)底抜け。更新
◆米ドルLIBOR(3ヶ月もの):0.5375%(前日比-0.01063%)7月7日現在。債券買いのトレンド続く。3月来の高値(金利低下)更新中
◆米10年債利回り:3.299%(-0.156%)-7月8日NY時間15時現在。
◆日経先物イーブニングセッション:9420円(大証終値比+10円)
◆シカゴ日経先物:9300円(円建て、大証終値比-110円)更新
◆NYダウ:8178ドル(+15ドル)OSC43%(+3%)7月7日の40%から切り返したか?更新

後場は、昼休みのうちにチョイと円安気味でしたが、場が始まると再度の円高がとどまることを知らず。結局、この為替にやられて最安値で終了。

先物のタガは完全に外れ、日経平均も土壇場に追い込まれております。TOPIXはまだ6月23日のOSC37%、終値901.69ポイントに対するダイバージェンスを保っておりますので、これは明日の反転の形にはなっております。

マザーズだけやけに飛ばしておりますが、これは4813ACCESSの反転と、2121ミクシィの特買いからの+99K高という突然変異によるものです。ネット関連に投信の買いが入っているとのことですが、成長率の鈍化したミクシィが今日でPER62倍まで買われるとは、これはチョイと理解不能です。

新興市場でもヘラクレスはやられております。不動産が多く軟調だったようです。その不動産銘柄でヘラクレス並の動きを見せる8924リサ・パートナーズを、前場から指していた値段を、後場の寄り付きにキャンセルしましたが、間一髪間に合わず。そのまま転落に次ぐ転落で-2200円の74500円で損切り撤退。

朝の噴き上げ上昇に久し振りに惑わされました。夜のきらきらするネオンに引き寄せられる季節外れの蝶のようでした。そこはまさにこの世のブラックホール。見せ板や居合い抜きトリックなど何でもありのまさに場末の酒場のようでした。一体、何歳になったらこの妖しい誘惑から解脱が叶うのだろうか???

この最悪期にあるかのような地合でこそ、束の間のリバウンドを期待して、2つ持ち越してしまいました。9113乾汽船と7947エフピコです。

エフピコは円高耐性銘柄。乾汽船はバルチック海運指数の低迷で押されるところまで押されておりましたので、そろそろ自律反発を期待しての買いです。まあ、明日の海運指数がプラスならOKですが、更に下がるともう海の藻屑と消えることでしょう。

今日のNY市場は昨日に引き続きめぼしい経済指標の発表はありませんが、1つだけ、消費者信用残高(5月)というのがあります。これはクレジットカードなどで買った金額が
前月比でどのくらい減ったかという数字ですが、-88億ドルの予想です。4月は-157億ドル。少しは消費に回しているとの予想ですが、貯蓄率が6%を超えているようでは、もっと財布の紐が堅くなっているのではないでしょうか?

-------9日朝のコメント-------

一夜明けると、94円のサポートラインが一気に突破され、一時は91円台へと円高が進行する大波乱です。まさに売りが売りを呼ぶ(円は買いが買いを呼ぶ)状態。

原油や金も結構な下げで、昨年秋を彷彿とさせる動きとなっております。

株式市場は、10年債の入札が好調だったことや、IMFが2010年の世界経済成長見通しを+1.9%から+2.5%に引き上げたこと等から、これを一応好感して+15ドル程度でNYダウは終了しております。

ちょうど雇用統計が発端となって、世界はまたまた荒れてきましたね。

今読んでいる本に、商業資本(交易で、ある国の物資を運んできて別の国で高く売るような資本)と違って、近代以降の産業資本は、時間的に価値体系を差異化しなければならない、と書いてありましたが、この時間的に価値体系を差異化する通常の方法は、いわゆる技術革新による剰余価値の創出です。

これが金融資本になると、今般のように技術革新には限界があることが示された後では、もはや、単純に時間的な差異を使う以外にはありません。しかし、凪の状態のような市場では、この時間的な差異を生み出すこと自体が困難ですので、各種の市場により大きな変動を生じさせ、そのうねりの中で差異を生み出すことに勢いなってしまいます。

しかし、この投機的な時間差を利用した差異化では、世界全体として見た場合には、とても剰余価値を生み出したとは言えません。これが投機の本質ですね。しかし、世の中投機なのに投資だとか言って資金を集める機関が多数あるので、少々ややっこしい話となります。

ここまで見てくると、非常に鮮やかに今の市場の本質が見えてくるのですが、この本の著者は仲間内での麻雀に喩えております。家族だけで行う麻雀を考えてみて下さい。最後にお母さんが「利潤」を得たとしても、家族全体としては何ら剰余価値は増えておりません。

ところが、外から誰か鴨を引っ張ってきて、麻雀に勝ったとします。そうなると、その家族にとっては、立派に剰余価値を生み出したことになります。

これと同じ事が投機と投資の絡み合いに置いても言えるのではないかと思います。

今日のような時間的差異が、大きな金融資産の変動を生む場合は、投資にお金を投じている人は、たった1日の時間差で巨額の利益を得たり、逆に損失を被ったりします。しかし、投機的な動きが一切ないのなら、あえてリスク資産というものに投資する人もいないのが、この世の習わしというものですね。いわば投機と投資はコインの表裏という訳です。

要は、この世界、鴨には絶対にならないことです。そのための自衛策は、これはもう自分の頭で考え、自分で努力し判断する以外にはありません。人に運用を任せても、鴨にならない保証は一切ありません。
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