昨日の猛烈な円高のリバウンドで、今朝の寄り付きはジリジリと円安方向へと進みました。
普段なら場が始まってから、円高に切り返して先物主導で反落するところ、今日はそのまま前場終了段階までは円安基調です。
こうして、これまでの傾向とは逆の動きをするのが相場ですので、経験則だけから対処しようとすると、今日の9時半頃からの強烈なる切り返しに全く意表を突かれてしまいます。
6665エルピーダメモリなど、綺麗な切り返しです。
ところが、9104商船三井だけは場が始まって最初から飛ばす始末。別にバルチック指数が上がった訳ではありません。にもかかわらず、持ち越しの9113乾汽船は特売りでのスタートです。
この対照的な値動きには参りましたね。本来はどちらかの動きに、同じセグメントの株ですから収斂する筈です。乾は、値が付いて、程なく揉み合っている時に、-6円の656円で売ってしまったのは、典型的な場が読めない筆者の失敗トレード。
もう1つの7947エフピコは、その9時半頃からの上昇には全く追随せず。これも+40円で早売り。
もう1つ、この円高では今日は上げるだろうと、急遽見ていた9843ニトリは、これは典型的な寄り天でした。逆に9時半頃からは下げを加速する始末。
そして、円安が一服する時には、他の株とは逆にさっさとゼロ値地点にまでは戻しております。その戻し方の早いこと。
こうまで逆に動かれると、幾ら何でもチョイと混乱しますね。
と言う訳で、要するに今日の相場観を誤ったのが敗因ですが、そもそも、単純にこの円高では、昨日までと同じくジリジリと押されるだろうと見ていたため、この一瞬の切り返し技には気持ちの上で全く追随出来ませんでした。
このまま後場も上に行くのかどうかは、日経平均と先物が昨日の安値水準をきちんと抜いてプラ転できるかどうかにかかっております。
ところが、トレンドとしては調整モードへと突入しておりますので、果たしてそこまで行くのにエネルギーを使い果たして、明日は息切れになるかも知れず、ここはきちんと上げモードへの転換が見られない限り、基本は売りモードの継続ということになるのでしょうね。
持ち越しは、前場引け際の押し目で685円で拾わされた6366千代田化工建設だけです。これはマイ転が確実になるようだと撤退と決めております。