株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

腰の入った買い

2009-07-24 11:23:57 | 株に出会う
今日の主役は、昨日のMDSこと明電舎に代わって、スマートグリッドや純緑色半導体レーザーの研究開発で名を上げている5802住友電気工業です。

寄り付きからギャップアップして始まり、そのまま空中浮遊状態。場がどうなろうとも付和雷同せずという趣きでした。

これが、株の横綱相撲であったことを思い知ったのは、ほどなく25本線にタッチするやいなや、堰を切ったような買いが湧いた時でした。

再度の押し目を待つも既に遅し。これこそまさに腰の入った買いでした。雑魚以外、誰も買った後は売りません。そして押されたところを圧倒的な資金力で買い上げております。

このスマートグリッドにおいて、住友電工の社長が密かに期待している世界一の技術があります。それをようやく市場が認知し始めたのでしょう。

この世界一の技術がいかほどのものか、技術音痴の筆者には見当がつきませんが、この研究陣の顔つきから、どれほどの凄さかはおおよその見当がつきます。

特に左一番上の松本清張のお子さんのようなW女史、右列3番目の、伝統ある神社の巫女さんのようなM女史のお顔を拝見するだけで、もう十分でしょう。まさしくこれが日本の底力です。

彼らをもっと信頼すべきでした。この株、一時950円まで押されました。その時、何と900円までの下落を抵抗線を引きながら想定して、売り払ったのが筆者でした。世紀の愚か者という訳でした。

しかし、MDSはなかなか崩れそうで崩れません。OSCは確実に下げております。-4%の58%です。上昇トレンドのギリギリのところで粘っております。

場が始まってからは円高がジワリと進んでおりますが、先物はどういう訳か前引けにかけて高値更新です。この不自然さがMDSをして600円割れからの陥落を防いでいることでしょう。一度600円を割りたい勢力が70万株ほどの売り板を見せて落としこみましたが、その後反撃されております。そうなると、迂闊に売りには入れないようです。腰が入った売りができないという訳です。「もっとどうにかしろよ!」(注:MDSの隠語)というのが全員の総意でしょう。

後場は、この為替がやはり鍵を握っていると思います。95円あたりにあるバリヤーをきちんと突破して終了できるのかどうか?

今日こそは、テクニカルなサインに従順に従っての売買をしようと心がけましたが、予期せぬ住友電工の動きに、あの女史達の底力を以前に軽く見てしまった自分に嫌気がさし、思い切って彼らの懐には飛び込めませんでした。その後の展開が読めなかったせいでもあります。

一度、どこかの神社にでも行って厄払いしなければなりませんが、あのM女史がどこの神社に所属しているのか知るよしもなく、途方に暮れております。はい。
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市場概況(7.23.09)

2009-07-24 06:07:53 | 市場概況
終日MDSディだった7月23日(木)の市場概況です。 赤字部は24日朝の更新

◆日経先物:9780円(+50円)OSC48%(+3%)7月16日の29%から切り返し中。指数値倍率:102(同値)
◆日経平均:9793円(+70円)OCC58%(+9%)7月13日の26%から切り返し中。
◆日経平均指数値倍率:102(-1)数字が減るほど上昇傾向を示します。
◆TOPIX:908.69(+2.11)OSC54%(+7%)7月13日の26%から切り返し中。
◆マザーズ指数:449.11(+2.17)OSC66%(+14%)7月13日の36%から切り返し中。
◆ヘラクレス指数:607.28(-3.7)OSC63%(+17%)7月13日の29%から切り返し中。
◆ドル・円:94.95円(1円39銭円安)OSC61%(同値)7月9日の42%から円安へと切り返し途上。更新
◆米ドルLIBOR(3ヶ月もの):0.50375%(前日比+0.00187%)7月23日現在。わずかに上昇。横這い状態。
◆米10年債利回り:3.663%(+0.115%)-7月23日終値。
◆日経先物イーブニングセッション:9810円(大証終値比+30円)
◆シカゴ日経先物:9935円(円建て、大証終値比+155円)更新
◆NYダウ:9069ドル(+188ドル)OSC78%(+3%)7月9日の39%から上昇一途。更新

後場は、昼休み中に円安が急激に進んだためか、先物が何と特買いで始まっております。これに勢いづいたMDSなどは、7月3日の高値の592円どころか600円手前まで舞い上がっております。

後場もMDSを中心に見ておりましたが、トレンド線を引っ張ってみたり、25本線と5本線のクロス地点を見てみたり、MACDとシグナル線の落ち方を見てみたり、色々と考えを巡らしておりましたが、結局エントリーはなし。

こういう右肩上がりの強気の買い方有利の日は、決して売りからは入ってはいけないことが分かりましたが、分足で見る時は長めの5分足での25本線が少々割れてからの反発局面に乗るのが鉄則のようですね。

最後はこのラインも先物の急落に伴い割れましたが、今度は、昨日からの下値抵抗線でキッチリと反発し、最後の買い戻しが入っておりました。576円まで落としてから大引けは583円での105万1千株の出来高でした。

この下値抵抗線を見る時も5分足の方が良さそうです。筆者は2分足の方で引っ張って570円あたりで待ち伏せしておりましたが駄目でした。

まあ、いずれにしてもNYダウが少し変調をきたしつつあります。こうしたボラの高い銘柄を持ち越すのは今はリスクがありすぎます。

日経平均が再度1万円を視野に入れつつありますが、そうそうすんなりと8連騰で攻略するとも思えません。しかし、円安がこのまま続けば、これは大きな支援になりそうです。

-------24日朝のコメント-------

米中古住宅販売が予想を5万件上回る489万件となりダウは急伸。この数字は、昨年4月と同じです。それよりも、販売価格が中心価格、平均価格ともに5月を上回ったことと、在庫も9.4ヶ月に0.4ヶ月分ですが低下したことが、住宅が底打ちしたとの期待を市場に与えたのが大きかったようです。

これで原油が活気づき、ドルが強くなり、金利は上昇しております。金はドルが強くなった分だけ小動き。景気回復=インフレ予想の連想があるためです。

なお、来週からの過去最大規模の米国債の入札が控えていることも金利上昇懸念材料となっております。

この中古住宅販売の結果でCITの破綻懸念も吹っ飛び、イギリスとアメリカをして更なる国債買い入れをしないとまで言わしめております。そして、カナダは第2四半期での景気底打ち宣言です。

この住宅販売の回復の兆しは結構大きいですね。これまでの市場の主流の見方は、来年末まで住宅価格の下落が続くというものでした。これはケース・シラー住宅価格指数の落ち方が、日本のバブル崩壊の時と比べて、まだ足らないということと、失業率や個人消費支出の悪化が住宅販売に影響を与え続けるとの予想からです。

しかし、住宅価格指数の落ち方については、筆者がアメリカ住宅価格の底打ち時期に関する仮説で執拗にフォローしているように、後少しのところまできております。単純に日本のバブル崩壊の時の「土地の値段」の落ち方と比較しては駄目です。

また、確かに経済情勢の悪化が住宅販売に悪影響を与えていることは事実ですが、移民が多く人口が増えているアメリカにとっては、自動車と同じく住宅もアメリカ人にとってはいずれ必要なものです。2005年段階の700万件ペースとまでは行かなくとも500万件ペースへの回帰は必要ですね。そのための買い時を中古住宅価格の低下時期を睨みながら探っている様子が見て取れそうです。

中心価格で見ると6月は18.18万ドル(5月比+7100ドル)ですが、ドル=95円として1700万円です。日本より広い土地に100年は持つ建物付きで、この値段からまだ2割、3割も落ちると見ている人は、どういう根拠を持っているのか些か疑問ですね。
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