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今日の3分間ドラッカー

2009-10-11 07:22:02 | 株に出会う
今日は連休の狭間ですので、これだけを取り出して見ました。

■今日の3分間ドラッカー

 『すべてを包含しなければ正しい問題提起とは言えない。』
               (経営者の条件)

前日の3分間ドラッカーでは、確か、間違った問題提起をされるとやっかいなことになるという趣旨のことを言っておりました。

つまり、よくある自分たちに都合の良い局所的事実だけを取り出して、これを放置すると大変なことになると騒ぐようなケースを、今日のドラッカーの言葉は戒めているように見えます。

しかしながら、「すべてを包含する」ことなど出来るわけがありません。何しろ、人間にしろ組織にしろ、自らの利益のためにのみ考えて動く習性がトコトン身についております。また、一度自らのために行った意志決定は、沽券に関わるために覆すことはほとんどありません。

だからこそ、すべてを包含してから問題を提起しろ、とドラッカーは言っているようです。

今世間が注目している巨大ダムの問題も、治水、利水、環境、住民の生活、投資と効果、他の施策との比較、国家財政、生物多様性、海洋プランクトン問題、景観等々をすべて包含して問題提起することが必要ですが、そのためには、世の中を一方向からしか見ない官僚テクノクラートには、到底無理だったのでしょう。

その国に生活する個々の人間に厚みを持たせないことには、どうやらこの種の複雑な問題は解けそうもありませんね。
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