株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

なすがまま、なされるままに

2009-10-02 11:32:16 | 株に出会う
タイトルは、何も自然体の生き方を礼賛してのものではありません。人間、誰も自然体の生き方など出来やしません。欲得や愛欲や、忍耐や我慢が絡んで、予期せぬ事態に何事も進展するのがこの世の定めかと。生々流転などと言うではないですか。

となると、これはいったい誰のことか?

正解はこのところの日本株式市場のことですね。アメリカが下げると、なすがまま、なされるままに、ちょうど良い頃合いまでいきなり下がり、後は主体性なくフラフラしております。リバウンドを期待して寄りつきに買った人々が、その煮え切らないことに業を煮やして、悪循環で下げる時に一瞬、心臓の襞がピクつくのみです。

パンツのゴム紐が切れた状態などと、こうした事態を人々は称する時がありますが、その方がまだましです。ゴム紐を交換すれば何とかなる訳ですから。今の相場は、よしんば運良くゴム紐を探してきても、それをパンツに通す熟練技能者が枯渇している状態です。また、悪いことにこの熟練技能者は一朝一夕には育てることが出来ません。使い捨ての風潮が災いしました。

このままではパンツ自体の重みで自然落下状態となりそうです。そうなるとどういう事態を招くのか、公序良俗に反するため想像もしたくありません。

しかし、それでも東証1部銘柄のうち105銘柄が上げております。まだパンツ1枚で崖にしがみついているお方がこれだけいるということです。

業種別騰落指数では、何と不動産銘柄が上位にきております。8804東京建物の逆行高を、お陰で見過ごしてしまいました。昨日はダイバージェンスが44円もあり、今朝はそれが更に62円にまで拡大していたようです。たった400円の株に62円もの圧力で弓矢が引かれようとしていたのです。こういう時に上げないと一矢を報いることはできなかったのでしょう。

日経平均のOSCは35%まできました。リーマンショックまでは日経平均が30%台へと入れば、これは買いでした。前場の流れを見る限り、その見込みがどうも見えません。

ここは1つ、鳩山内閣の英断で、インドネシアあたりから、熟練のパンツ職人を連れてくる以外に打開策はなさそうです。

前場は、パンツの紐とは全く縁がなさそうに思えた4541日医工を2860円で仕込んだトレードのみ。誰かさんが2850円で5500株の防波堤を作ってくれておりますが、まあ薄商いなのでこれが潰される時には一旦降ります。RSIが17%、VR改も36%にまで下がっておりますので、まあ、下値は限定的でしょう。ジェネリック医薬品は今度の内閣でも目玉になるはずですが、どうも今のところ反応が思わしくないですね。
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市場概況(10.1.09)

2009-10-02 06:39:00 | 市場概況
ついに終値で1万円を切った10月1日(木)の市場概況です。 赤字部は2日朝の更新

◆日経先物:9980円(-130円)OSC46%(-1%)9月30日の47%から下降に転じたか? 指数値倍率:100(+2)
◆日経平均:9979円(-155円)OC41%(-8%)9月24日の50%から下降中。
日経平均指数値倍率:100(+1)数字が増えるほど下降傾向を示します。
◆TOPIX:896.12(-14)OSC40%(-5%)9月11日の55%から下降中。
◆マザーズ指数:438.45(-13.17)OSC48%(-5%)9月16日の69%から下降中。
◆ヘラクレス指数:585.33(-3.6)OSC33%(-1%)9月11日の62%から下落中。
◆ドル・円:89.69円(3銭円高)OSC52%(+3%)横ばい状態続く。更新
◆米ドルLIBOR(3ヶ月もの):0.28688%(前日比-0.00281%)9月30日現在。金利再度下降。今後の推移に注意。
◆米10年債利回り:3.179%(+0.126%)-1日NY16時半。
◆日経先物イーブニングセッション:9950円(大証終値比-30円)
◆シカゴ日経先物:9810円(円建て、大証終値比-170円)更新
◆NYダウ:9509ドル(-203ドル)OSC38%(-8%)9月16日の73%から下落継続し底抜け状態へ。更新

ここまで落ちると、どのあたりが今回の相場の分岐点だったかはっきりしてきました。TOPIXがもっとも如実に物語っております。選挙の翌日の8月31日のご祝儀の上げ相場以降は、あの9.11の959.94ポイントが頂点でした。

今日で、OSCは日経平均が41%で、9月4日の40%に対して首の皮一枚残しておりますが、TOPIXは28日の40%にほぼ並んでしまっております。ここから30%台へと突入するのか、それとも若干ではあっても切り返しに転じるのか、きわめて微妙な段階です。

後場はダイワボウの損失のリカバリーをはかろうと、いくつか手を出しましたが、3分の1も回収できず。持ち越しはありません。

今日の収穫と言えば、5214日本電気硝子がピタリと嵌ったように、今見ているOSCのダイバージェンス(乖離)を見る方法が、ある程度の信頼性を持っていることが再確認されたことです。

しかし、同じ視点から見て昨日買った3107ダイワボウが、今日は結局は底抜け状態になったように、このダイバージェンスというのは、弓矢の弦がいっぱいに張り詰められたところからの反転狙いですので、弓矢が遠くに飛ぶ前に弦が切れてしまうこともあります。そのため、あくまでもその日の勢いを前場の早い段階で見抜く必要があります。

従って、このダイバージェンスの騙しの例はいくらもありますが、1つの条件は、寄りつきが前日比プラスで始まることです。マイナスで始まっても、開始後30分経過してもマイナスに沈んでいる場合は、チョイとやばい状態と考えられますね。

とか何とか、偉そうな口をきいておりますが、まあしかし、今どのような状況かを持ち株において正しく把握できるようになれば、一応天下無敵の状態となりますので、そこまでは要領の悪い我が身には期待する方が無理というもの。

この年で、株の修行者じゃあるまいしね。

-------2日朝のコメント-------

日本株そして欧州株も大幅安の流れを受け、NY株も経済指標の予想外れから大幅安。しかも引け際に50ドル程度の投げ売りも。

このところ、経済指標は前月比で良いものと市場は楽観しており、今日のISM製造業景況指数も楽観しておりました。

昨日のシカゴ購買部の景気指数は、シカゴという特殊エリア故の数字と見なし、全国区のISM製造業景況指数は問題なかろうと。

しかし、これも昨日のシカゴ購買部の景気指数同様、2007年6月の前回ピーク値を抜く予想は、少々過大期待だったのではないでしょうか?

これは、きっと明日の雇用統計の悪化を睨んでの、先回りの売りの口実だったのかも知れません。中古住宅販売成約指数が、予想の前月比1%に対して6.4%になったことなどほとんど評価されておりません。それでいて、新規失業保険申請件数の予想比+1万6千件の55.1万件に対しては反応しております。

思えば、1ヶ月ほど前から、良い経済指標には以前のように反応しなくなっておりました。9月2日の朝のコメントにも書きましたが、8月のISM製造業景況指数が予想を上回る5.29ポイントという2007年6月以来の好結果を出したときでも織り込み済みとして株式市場は急落しておりました。(ダウは185.7ドル安)

しかし、その後600ドル近くも上げておりますが、これは上海市場が一時の腰折れ気配から脱したことも幸いしていることと思います。そう言えば、昨日10月1日の中国の建国記念日までは相場は崩れないだろうと言われておりました。今日の崩れは、そのイベントが過ぎたことと、経済指標の悪化が重なっての将来悲観が過度に現れた結果ではないかとも思えます。

いずれにしても、これでNYダウは底割れ。OSCは6月24日以来の30%台へと突入しました。3月5日の26%は別にして、NYダウもOSCで35%近辺まで達すると底打ちしておりますので、来週には底打ちを一旦するのではないでしょうか。

なお、バーナンキ議長は、「今後6ヶ月から1年の失業率が異常な高さになる見込み。失業者を減らす魔法は持っていない。」と述べております。

しかし、ここはもう「魔法」しかありません。

この際、学校の先生に冬休みを早めに取らせるという名目で、雇用統計発表後の本日付で解雇扱いとし、今日の雇用統計の発表直後に先生方を再雇用し来週の授業に備えさせ、来月分の雇用データの集計については、この「江川の空白の1日」とも言うべきトリックを上手に利用し、集計は日給の安いアルバイトに任せて、これら学校の先生方の再雇用の数字を、統計局のいわば無作為の作為で上乗せさせるとともに、ついでにアルバイトの頭数も雇用者数に加えるという、ウルトラCしか残されておりません。当局も、かつて夏休み中の先生方を雇用者数から除いてしまったという「前科」がありますから、これは訳もなく可能でしょう。

しかし、こんなことしてちゃ、世も末じゃね。。。
コメント (2)
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