株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

金利上昇の動きに注意

2007-05-29 12:03:25 | 金融全般
今日の日経先物が下げて始まった理由の1つに、企業向けサービス価格指数が対前年比0.6%の予想に対して1.1%となり、全世帯家計調査・消費支出が0.2%の予想に対して1.1%と大きく上昇し、かつ4月の失業率が4%の予想に対して3.8%となったために、金利上昇予測が大きく台頭したことがあります。

現に国債先物価格は、前場終了段階で133.13円まで下落しております。(金利は上昇)この水準は、筆者の手元のデータでは、2006年の10月24日付けた133.17円を久方ぶりに抜くものです。それ以前では同じ2006年7月6日に130.84円という安値を付けております。後3円少々ありますが、今年の2月に日銀が利上げ決定してからの最安値です。ちなみに2006年3月に量的緩和を解除した直後は2円ばかり下落し133円台半ばになっておりました。

この動きは1つのターニングポイントかと思います。デフレ脱却宣言はまだなどと、長期金利を上げたくない政府は今になっても言っておりますが、とうの昔に将来のインフレに向けて現実はドンドンと動いていっております。

なお、この国債先物の主体は金融機関などのヘッジ目的です。金融機関は将来の国債の暴落を恐れて、手持ちの国債を静かに静かに売ってきておりました。代わりに買っているのが個人と外国人です。

これからも手持ち国債を減らす動きは加速こそすれ、売りが停滞することはないと思われます。1銭動けば1万円の値幅です。今日は30銭の下落ですからそれだけで1枚持っていれば30万円の値下がりです。いずれ金利が2-3%から4-5%という世界の常識的なレベルに上がるに連れて、国債価格の暴落は目に見えております。

これからも国債先物価格の動向に注目です。
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昨日の下げは押し目だった

2007-05-29 11:20:09 | 株に出会う
「まさに相場のことは相場に聞け」とはよく言ったものです。

日経先物が60円安く始まり、筆者の持ち越しの東証1部銘柄はマイナス始まりで、じりじりを値を下げる展開でした。

当然、新興市場も昨日の後場の悪い動きの延長線で下げ続けるかと思いきや、何と今日は、先週の25日の時と同じように、マザーズ指数、ヘラクレス指数ともに、若干のマイナスとなってからは、先物に逆行しての、じり高の傾向を辿りました。むしろ、その動きに引きづられるようにして、先物までじり高です。

そこで思い切って、今日の相場の展開に対する予断を修正しなければなりませんでした。ところが、調子の悪い持ち越し銘柄の損切り時を推し量っていたりしたため、この動きを察知するのに遅れをとりました。

朝からマークしていた2142USJにしても、マイナス圏で揉み合っている時に、このことが理解できていたなら、さっさと買いに入れたでしょうに、少しでも下で買おうと欲を掻いているうちに、ついにプラ転です。本来は、この地合を判断して前日安値の70500円を下から抜く時にはエントリーすべきでした。分足を見ると、70000円から71000円の間で揉み合っているのが見て取れます。その間、一度も25本線も割らずに3度目の正直で、その71000円を抜けるやいなや、後は風に舞っての上空での水平飛行に入ってしまいました。

この銘柄だけに注意を向けていれば、このような後講釈も冷静にできるのですが、依然として複数の銘柄の動きや、地合の目眩ませなどが錯綜し、冷静な判断を欠いてしまいます。かといって、前もって自分なりのシナリオで買い予約を入れていても、地合が思ったように行かなければそれは咄嗟に無効と相成ります。

もう少し銘柄と的を絞ってのトレーディングを何とか自家薬籠中のものにしない限り、いつも後手に回ってしまうという、懲りない反省でした。

なお、持株は全く冴えない5384フジミインコは-45円の2835円で手放し、もう1つの5727東邦チタニウムは、買値での逆指し値が作動してしまい、上昇後の最安値で約定という最悪の結果です。

8934サンフロンティア不動産で少しプラスですが、後は上に行くのを見ての3846エイチアイの331K買いだけです。これも下での指し値を上げてのものですが、果たしてここまで停滞してくると、この株どうなるものやら。MMなので一気の投げが出ることもありますので、今日の安値の326Kで逆指しを入れてはいますが、それが後場に作動しないよう祈るばかりです。

しかし、3436SUMCOが好決算で上げても、また先物が切りかえしても、下げ続けるフジミインコは一体全体何者か? このインコひょっとすると新種の「鳥インフルエンザ」にでも罹っているのかも知れません。そこに3度も近づき3度とも罹患してしまうとは、何たる体たらくかと。どなたか、この新種に効く「ウィルス」をお持ちではありませんか?まだ絶滅した訳ではないので、何とかウィルスさえ入手できれば、大胆に近づける方々が増えるものと思われます。

最後にOSCは、マザーズ指数が+4%の56%、ヘラクレス指数が+1%の55%、日経225平均が+5%の55%です。一応順調です。まだ上値余地はあります。
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明日の注目銘柄(5.29.07)

2007-05-28 17:49:18 | 明日のモニタリング銘柄
今日の新興市場は、金曜日と違って日経先物が後場はほぼフラットに推移する中、2段下げを演じました。前場でマザーズ指数のOSCが60%まで達して、その後を買い上がる方が不在だったというのが、その下落モードへの転落の理由かと思います。

新興市場は、やはりまだまだ本復はしておりませんでした。マザーズ指数のOSCは前日同値の52%にまで下落。ヘラクレス指数のそれは+3%の54%です。しかし引けにかけてのだらだら下げは、明日の相場見通しを暗くしております。

日経平均のOSCは、+5%の50%とこちらは堅調でした。17500円をきちんと固めて終わったのは評価できます。こちらはOSCは60%台への復帰は十分に狙えるところです。

持株は逆指し値にひっかかったのと、早めの利確で新興銘柄はゼロとし、引け際に、5727東邦チタニウムを4840円で、5384フジミインコーポレーティッドを2880円で買いました。フジミは3度目の正直を明日期待。

明日は、新興市場は下落しきるまでは取引御法度とします。その間に東証銘柄で反転タイミングにある銘柄の売買に入ることを基本としたいと思います。そこでそのための明日の注目銘柄です。

テクニカル用語の簡単解説

1.4088エア・ウォーター
 地味ながら、6869シスメックスとともに明日も注目。控えめな反発でのプラ転。これに釣られての後は出来高だけ。

2.8939大和システム 売り
 短期急騰銘柄。OSCは-6%の62%とやっと下落。RSIも前日の87%から79%へ調整。VR改も905%と驚異的な水準。

3.4282イーピーエス
 25MAで終了し長い下髭を示現。出来高細いので明日も352Kの今日の安値近辺で気長に待つ手か。OSCが66%まで上昇しておりますが、23日の49%からのダイバージェンス中。上げは366Kが壁か。貸借銘柄でもありよく値動きがつかめない鵺株

4.8934サンフロンティア不動産
 不動産銘柄のこのところの低迷で、この株も安値こそ230Kあたりで底を打っているようですが、ずっと低迷中。しかし、今日でOSCが+4%の41%と40%台に乗せての+2K終了です。明日は出来れば236K以下231K以上での仕込みか。

5.6361荏原製作所
 今日は中国の原発計画関連で原発銘柄が軒並み上昇しておりました。チョイと気がつくのが遅かったようです。これもその一環。18日の本決算では今期は四季報予測、アナリストコンセンサス予想よりも下回る計画のため、566円まで売り込まれてきましたが、何とか600円を回復。OSCも+4%の52%まで伸ばしております。このまま600円を固めて次の上げ目途の620円近辺まで行くのかどうか注目。

6.4238ミライアル
 出来高が少ない株ですが、OSCを28%→34%ときっちりと切りかえしてきました。このまま13000円台を奪還するのかどうか注目。しかし、一体この優良株に何があったのでしょう。チョイと不気味です。

以上です。しかしあまり魅力ある銘柄はありませんでしたね。今日の注目銘柄からは、7826フルヤ金属が予定通りに切りかえしてきました。それからJR東日本が何とかプラ転を果たしましたが、この勢いが明日に持続するのか?、それから、今日も逆行安を演じた2142USJが、明日は逆行高を演じるのか?なども合わせて注目下さい。USJの指数値は4月19日のそれより下落しており、サイクル的にはそろそろ上げにかかるタイミングかも知れません。
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森を見なければ駄目だった

2007-05-28 11:22:12 | 株に出会う
5月18日のブログに、80%の精度で新興市場はトレンド転換したと書きましたが、その翌週の月曜日に一旦下げ、その後2日ほど上げてから、金曜日は一旦下に持っていきながら、ここで最後の駄目押しをしてからの爆上げは記憶に新しいところです。

今日は誰が見ても上げ基調で始まると想定されていたため、押し目で買いが新規に入るかが焦点でした。マザーズ指数の2分足を見るとその押し目も2回目で25本移動平均を割らないと見るや、後は上空での水平飛行に移行しております。

こうしてみると買い場は、マザーズ指数で言うと、5月22日の804ポイントから数ポイント切り上がって、前日終値を抜いたところでした。

そこで明らかにトレンド転換していたので、そこからはデイトレモードからスイングないし短期のホールド戦術に切り替えるべきでした。

それが疑心暗鬼にならされているため、どうしても先週金曜日などは、利益が乗っているものは利確したくなるのが人間の弱さですね。

今日の動きを見れば歴然です。どれでも良いのですが、先週の金曜日に、上げる途上の株を買ってマイナスに落ち込んでいるものは少ないのではないのでしょうか。

前場はそうした反省をしながら、下で指していたうち9381エーアイティのみ少々約定。エイチアイとコムチュアの持ち越し株はそのまま、少し下で逆指し値をしながらホールド中。

今日はRSSがリアルタイムで更新されないトラブルがあり、マザーズ指数のOSCなどは不明ですが、多分60%近くまで来ているのではないでしょうか。

18日の安値からの反転の勢いからすれば、そろそろ終盤に近づいているのかも知れません。但し、この予測は今年の新興市場の超弱気のトレンドをベースにした場合です。

昨年からの不調が、ここに来てのインターネット総合研究所などの退場処置で灰汁抜けしたとすれば、まだ2-3日の上昇はあるのではないかと思います。あのずっと沈んでいたインデックスやサイバーエージェントが1つの指標となります。前場にストップ高をつけたインデックスはストップが既に解けておりますが。

こうした株の動きを注視しながら、追加買いをするかどうかを見極めたいと思います。もし下降トレンドにいち早く転換した気配があるなら、早期利確の動きが加速するでしょう。

それにしても、デイトレをやっていると、やはり木を見て森を見ずになっておりました。なぜ、先週の初めや2度目の買い場の先週の後場に思い切った買いに入れなかったのか、これが相場を見る眼の違いでしょうか。

次回こそ、何とかこの相場のトレンド転換に乗じた本来のスイングトレードの妙味を味わいたいものです。今回は中途半端でした。場の動きにあまりに幻惑され続けて、自分が信じられないこともありました。8411みずほFGを見るとよく分かりますが、念には念を入れての押し目を必ず作ってからでないと、本格的な金の流入はなされないようです。全く、頭では分かっていても、そうした森全体を絶えず見ていないと、今回のようなことが繰り返されるでしょうね。週明け早々、反省また反省と相成りました。

注)RSSが楽天のサポートでとりあえず復旧。前場終了段階ではマザーズ指数のOSCは+8%の60%、ヘラクレス指数は+6%の57%、日経225平均は+5%の50%、TOPIXは+6%の54%です。結構な上昇幅となっております。
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明日の注目銘柄(5.28.07)

2007-05-26 12:46:27 | 明日のモニタリング銘柄
新興市場が明日は2度目の正直で立ち上がるか、それともチョイ上げからの再度の失速となるかが明日の焦点です。ここまで落ちていた訳ですから、23日から24日にかけての失速は、もう一度底割れまで行くのかどうかを市場が試したような気がします。

そこにもってきて、25日金曜日は日経が大きく下げる中、楽天などは朝から堅調にプラスを維持しており、これは行けると見た先駆者が買い上がっていった構図かと思います。前回は単なるリバウンド、今回は本格反転の先物買い、といった性格の違いがあるのかも知れません。

マザーズ指数でいうと、今年の1月12日から16日にかけてのパターンに近いと見ます。1月17日からは3連騰でOSCは一気に47%から76%にまで跳ね上がりました。マザーズ指数のOSCは現在52%です。ここは不測の事態を想定しながらも、60%超までの強気の展開を予想します。

そこで、明日のトレーディング方針は、朝方に控えめな開始をしている業績好調銘柄を中心に早めの仕掛けを行うこととします。上げすぎて始まった場合はこれはセオリーから言っても上海市場の結果が見えるまでの10時半ごろまでは様子見です。

そこで、明日の注目銘柄です。

テクニカル用語の簡単解説

1.2432DeNA
 新興市場に資金が戻ってくるなら、真っ先にこの株に向かうでしょう。このところ380Kから390Kの狭いレンジでの動きに終始。399Kの25MA線を抜ける動きをするかどうか注目。

2.7826フルヤ金属
 18日に上方修正するも翌日の580円高からは一転利食いに押されての、OSCは+3%の45%にコンバージェンスし、18日の34%からのダイバージェンスが進行中。乖離幅も更に拡大しての210円です。ここはVR改も59%という低水準まで落ちており、明日の押し目での16580円割れ回避からの反転を期待。しかし、出来高が細っているので、再度人が集まってこない限り買いにくいのも事実。高値掴みの方の投げがまだポロポロとでいていることが、VR改の70%割れに現れているのかも知れません。このあたりは要注意。目安としてVR改が再度70%越えをする段階での買いでも良いと思います。

3.2462ジェイコム
 これは自立反転狙い。RSIも11%まで下落。OSCは+6%の49%です。乖離幅も12Kまで拡大。ダイバージェンス度も17Kもあります。3月26日に来期四季報を下回る決算を出して下がると思いきや、それまでに316Kにまで下げていた反動からか、逆に379Kまで上昇。この逆行ぶりには唖然としたものです。しかし、以後どういう訳か低迷に次ぐ低迷。一発大穴候補。

4.9381エーアイティ
 この株、出来高細くなって停滞しており、RSIも13%まで下落。5月17日にOSCで29%という最低値をマークして以来、金曜日で47%と上昇中。上に跳ね上がるエネルギーが溜まってきております。ここまでの調整は、同業と比べてPERが高めというのが効いているようです。しかし、ここまで落ちると一度は反発に転じるかと。いずれにしても出来高次第。

5.3836ディーバ
 14日に上方修正して翌日に427Kまで付けたものの、その後地合に押されての320K終了です。金曜日は305Kという底を付けてからの反転ですので、後は出来高さえ戻れば350Kあたりまでは行く筈。今6月期のEPS予想の18360円からするとPERはまだ17倍程度で割安。

6.9020東日本旅客鉄道
 徹底的に売り込まれておりますが、明日はそろそろ反転する頃です。ダイバージェンス度は27Kもあります。指数値も今年の1月終わり頃の水準まで低下。RSIの30%もこの株にしてはかなり低め。918Kという金曜日の安値割れがあるかどうか注目。

7.6869シスメックス
 金曜日は思いっきり落とされたようです。10日に来期四季報を上回る好決算を発表しながら4690円から4180円までの下落です。特にニュースはありません。ここまで落ちるとテクニカル妙味が出てきます。それにはこうした株の場合下値固めが必要です。4180円という金曜日の安値が固まるのか、それとも一気に4000円割れまで売り方が攻勢をかけるのか、明日以降に注目。OSCは23日の33%に対して金曜日は34%と崖っぷちで踏ん張ってはおります。来期EPSでのPERは約22倍とそう割高感はないレベル。

8.4088エアーウォーター
 筆者が先日+8Kでかろうじて逃げた株。そこから1200円割れまであってRSIも19%にまで落ちました。VR改も27%となり最低値をマーク。ダイバージェンス度も50円ばかりあります。明日の押し目は買い場か。但し1185円割れがありそうなら少し様子見です。

9.1605国際石油開発帝石
 金曜日は+10Kで終了しOSCも+2%の41%と反転。高値圏ですが、原油価格の上昇で明日は追い風が吹くかと。わざわざ取り上げたのは、OSCの低さとVR改の100%割れでのプラ転があったからです。111万円が当面の高値ですが、値幅が小さいので、明日は根気よく朝の寄り付きから2-3万円下で待つのが良いかと。何しろ、石油ビジネスは根気が勝負です。

10.5727東邦チタニウム
 CRB指数が低迷しているせいか、この株下落を続けております。しかしここまで来ると昨年7月27日の安値4440円も視野に入ってきました。あの時は前日にOSCを23%、RSIを15%にまで落として、その日のうちに130円のプラ転を果たしてからの復活劇でした。そのパターンに従うなら、金曜日はRSIは18%まで下落しておりますが、OSCは前日同値の42%とまだ高止まり中?です。明日の地合で押されるとすれば、4750円割れもあるでしょうが、そこから一気の反転攻勢で前日比プラスに持って行けたところでは買いかと思います。いよいよクライマックス間近です。もし、だらだらと4700円割れで推移するなら、もうしばらく下落歯止めがかかるまで様子見となります。ちなみに「義兄弟」の5726住友チタ兄貴は、昨年11月21日の安値の11650円割れを金曜日は凌ぎきっております。この兄貴の動きに連動しますので、共に目を離さないように。

11.5713住友金属鉱山
 金曜日はさすがでした。OSCは前日同値の49%と踏ん張り+5円終了です。明日は高く始まるでしょうが、ここは押し目をじっくり待つ戦法です。最初の上げ目安は2725円。その後再度の2800円から2900円の高値を窺うかと思います。出来れば2650円あたりで仕込みたいところ。

以上です。
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