新興市場が明日は2度目の正直で立ち上がるか、それともチョイ上げからの再度の失速となるかが明日の焦点です。ここまで落ちていた訳ですから、23日から24日にかけての失速は、もう一度底割れまで行くのかどうかを市場が試したような気がします。
そこにもってきて、25日金曜日は日経が大きく下げる中、楽天などは朝から堅調にプラスを維持しており、これは行けると見た先駆者が買い上がっていった構図かと思います。前回は単なるリバウンド、今回は本格反転の先物買い、といった性格の違いがあるのかも知れません。
マザーズ指数でいうと、今年の1月12日から16日にかけてのパターンに近いと見ます。1月17日からは3連騰でOSCは一気に47%から76%にまで跳ね上がりました。マザーズ指数のOSCは現在52%です。ここは不測の事態を想定しながらも、60%超までの強気の展開を予想します。
そこで、明日のトレーディング方針は、朝方に控えめな開始をしている業績好調銘柄を中心に早めの仕掛けを行うこととします。上げすぎて始まった場合はこれはセオリーから言っても上海市場の結果が見えるまでの10時半ごろまでは様子見です。
そこで、明日の注目銘柄です。
テクニカル用語の簡単解説
1.2432DeNA
新興市場に資金が戻ってくるなら、真っ先にこの株に向かうでしょう。このところ380Kから390Kの狭いレンジでの動きに終始。399Kの25MA線を抜ける動きをするかどうか注目。
2.7826フルヤ金属
18日に上方修正するも翌日の580円高からは一転利食いに押されての、OSCは+3%の45%にコンバージェンスし、18日の34%からのダイバージェンスが進行中。乖離幅も更に拡大しての210円です。ここはVR改も59%という低水準まで落ちており、明日の押し目での16580円割れ回避からの反転を期待。しかし、出来高が細っているので、再度人が集まってこない限り買いにくいのも事実。高値掴みの方の投げがまだポロポロとでいていることが、VR改の70%割れに現れているのかも知れません。このあたりは要注意。目安としてVR改が再度70%越えをする段階での買いでも良いと思います。
3.2462ジェイコム
これは自立反転狙い。RSIも11%まで下落。OSCは+6%の49%です。乖離幅も12Kまで拡大。ダイバージェンス度も17Kもあります。3月26日に来期四季報を下回る決算を出して下がると思いきや、それまでに316Kにまで下げていた反動からか、逆に379Kまで上昇。この逆行ぶりには唖然としたものです。しかし、以後どういう訳か低迷に次ぐ低迷。一発大穴候補。
4.9381エーアイティ
この株、出来高細くなって停滞しており、RSIも13%まで下落。5月17日にOSCで29%という最低値をマークして以来、金曜日で47%と上昇中。上に跳ね上がるエネルギーが溜まってきております。ここまでの調整は、同業と比べてPERが高めというのが効いているようです。しかし、ここまで落ちると一度は反発に転じるかと。いずれにしても出来高次第。
5.3836ディーバ
14日に上方修正して翌日に427Kまで付けたものの、その後地合に押されての320K終了です。金曜日は305Kという底を付けてからの反転ですので、後は出来高さえ戻れば350Kあたりまでは行く筈。今6月期のEPS予想の18360円からするとPERはまだ17倍程度で割安。
6.9020東日本旅客鉄道
徹底的に売り込まれておりますが、明日はそろそろ反転する頃です。ダイバージェンス度は27Kもあります。指数値も今年の1月終わり頃の水準まで低下。RSIの30%もこの株にしてはかなり低め。918Kという金曜日の安値割れがあるかどうか注目。
7.6869シスメックス
金曜日は思いっきり落とされたようです。10日に来期四季報を上回る好決算を発表しながら4690円から4180円までの下落です。特にニュースはありません。ここまで落ちるとテクニカル妙味が出てきます。それにはこうした株の場合下値固めが必要です。4180円という金曜日の安値が固まるのか、それとも一気に4000円割れまで売り方が攻勢をかけるのか、明日以降に注目。OSCは23日の33%に対して金曜日は34%と崖っぷちで踏ん張ってはおります。来期EPSでのPERは約22倍とそう割高感はないレベル。
8.4088エアーウォーター
筆者が先日+8Kでかろうじて逃げた株。そこから1200円割れまであってRSIも19%にまで落ちました。VR改も27%となり最低値をマーク。ダイバージェンス度も50円ばかりあります。明日の押し目は買い場か。但し1185円割れがありそうなら少し様子見です。
9.1605国際石油開発帝石
金曜日は+10Kで終了しOSCも+2%の41%と反転。高値圏ですが、原油価格の上昇で明日は追い風が吹くかと。わざわざ取り上げたのは、OSCの低さとVR改の100%割れでのプラ転があったからです。111万円が当面の高値ですが、値幅が小さいので、明日は根気よく朝の寄り付きから2-3万円下で待つのが良いかと。何しろ、石油ビジネスは根気が勝負です。
10.5727東邦チタニウム
CRB指数が低迷しているせいか、この株下落を続けております。しかしここまで来ると昨年7月27日の安値4440円も視野に入ってきました。あの時は前日にOSCを23%、RSIを15%にまで落として、その日のうちに130円のプラ転を果たしてからの復活劇でした。そのパターンに従うなら、金曜日はRSIは18%まで下落しておりますが、OSCは前日同値の42%とまだ高止まり中?です。明日の地合で押されるとすれば、4750円割れもあるでしょうが、そこから一気の反転攻勢で前日比プラスに持って行けたところでは買いかと思います。いよいよクライマックス間近です。もし、だらだらと4700円割れで推移するなら、もうしばらく下落歯止めがかかるまで様子見となります。ちなみに「義兄弟」の5726住友チタ兄貴は、昨年11月21日の安値の11650円割れを金曜日は凌ぎきっております。この兄貴の動きに連動しますので、共に目を離さないように。
11.5713住友金属鉱山
金曜日はさすがでした。OSCは前日同値の49%と踏ん張り+5円終了です。明日は高く始まるでしょうが、ここは押し目をじっくり待つ戦法です。最初の上げ目安は2725円。その後再度の2800円から2900円の高値を窺うかと思います。出来れば2650円あたりで仕込みたいところ。
以上です。