株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

市場概況(6.27.08)

2008-06-27 15:34:40 | 市場概況
テクニカル用語の簡単解説

6月27日(金)の市場概況です。赤字部は28日朝更新

・日経先物:44%(-6%)6月25日の56%から下降中。
・日経平均:44%(-4%)6月23日の54%から下降中。
・TOPIX:42%(-3%)6月18日の56%から下降中。
・マザーズ指数:26%(-4%)昨年8月15日の23%以来の低水準。
・ヘラクレス指数:27%(-1%)1月16日の27%に並ぶ。
・長期国債先物:36%(+-0%)6月24日の44%から緩やかに下降中。
・日経先物イーブニングセッション:13480円(大証終値比-50円)
・シカゴCME先物:13560円(大証終値比+30円)更新
・NYダウ:11347ドル(111ドル安)OSC26%で前日同値。更新
・ドル・円:106.15円(65銭円高)OSC41%(-4%)6月17日の68%から下落中。更新

後場は、チャートだけ見ているとほとんど横這いか、引け際の押し目があったため、前場より悪化したかに見えますが、日経平均が13540円オーバーとなったことに象徴されるように、今晩のNY市場の一定程度の反発を見込んでの、株式市場優勢の展開となって終了しております。

もちろん、これはドル・円の為替が日中は比較的穏便に終始していたことが大きいかと思います。ところが、15時を過ぎてから為替が急落中です。

日本の為替市場は、NYやロンドン市場のような「投機的な市場」ではありません。輸出代金の決済やら、外国拠点からの送金やら、月末要因やら絡んで、実際の貿易決済に絡んだ実需の市場です。

これに対して、NY市場やロンドン市場はいわば投機の市場です。この後、ロンドン時間に入ってからのドル・円の動きが来週の株式市場の帰趨を決する気配ですね。

後場は、仕手株1972三晃金属の4円抜きのトレードだけでした。こういう仕手株は、分足の節目の下で待つに限ります。ちょっと甘めの315円で待っていたのですが、実際は2時前の急落で311円まで届いております。このラインは前場から後場の始めの急騰前の揉み合い地点のほぼ下限です。315円は中間点付近でした。このわずかな違いが後4円抜けるかどうかの違いでしたね。

この315円でさらわれて311円まで持って行かれた時に、経験が浅いとつい慌てて損切りに走ることになりますが、こうした急落局面ではほぼ100%戻します。それもその時点のVWAP近辺まで戻します。絶対に慌てないことです。むしろ311円まで押された段階での追撃買いが正解です。

後は、引け際に日経平均が13540円のの底値ラインを上回っての終了を見て、いくつか指しておきましたがこれらは指し負け。これはこれで来週早々にまっさらの状態で臨めるので問題なし。

それにしても、新興市場はまるで「頓死状態」ですね。テクニカルには押されすぎが多いのですが、頓死状態の株に突っ込んでも、巻き添えを食らって瀕死の重傷を負うのが関の山かと。。。

「窮すれば通ず」は、株式市場の格言集には載っておりません。

生物の世界では、互酬の法則があります。困っている同類がいれば、①まず手を差しのべて助けること、これが最初のステップ。その後、②助けた本人が困った時は、以前に助けた同類から助けを受けること、これが次のステップです。

このパターンに従って生きてきた生物集団ほど、結果的には自然淘汰に打ち勝つ確率が高いことが証明されております。

ところが、②のステップをスキップする輩が時としております。その場合は決定的な仕打ちを受けます。二度と同類からは助けては貰えないのです。そして、その非礼な輩が属する集団は滅びてしまいます。

しかし株式市場でこうした互酬の本能に従って生きていたのでは、当然のように自滅してしまいます。これはやはり非情な世界ですね。人類が生き延びてきた、その互酬の本能まで抹殺してしまうのですから。

これだから、筆者のような、どちらかと言うとお人好しの性格は、本当は株式市場には向きません。これは困った。。。

-------27日朝のコメント-------

NYダウは結局続落。原油がじり高で為替も一時105円台の円高に振れております。しかし、シカゴCMEは大証比+30円。何か変ですね。結局は、思惑で動く玄人筋の市場に過ぎないということでしょうね。

そのNYダウですが、OSCは26%と同値ですが、RSIは18%へとまだ6%落としております。こんなに数字の悪いダウは見たことがありません。来週これらの指標が一旦は反転するものと思います。

日経平均は、やはりまだ割高。外国勢が利益確定をし本国に送金するためも、円高にする必要ありか?
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電池の反発エネルギーは半端ではない

2008-06-27 11:19:32 | 株に出会う
朝方の寄り付きでは方針が全く決まっておりませんでした。持ち越しがないため悠長に構えていたのです。これでは駄目ですね。

問題は何を狙うかでした。リバウンドが一番大きく起こるのは、津波に喩えれば、最近の上げ波動が最も大きかった銘柄ということになります。

そうなると電池関連銘柄に決まっておりました。冷静に考えると。

ところが筆者は、目の前で、モニタリング銘柄の6890フェローテックが1500円割れにあえいでいるのに、ただただ座して見るのみ。何のための前夜の検討なのか?

このフェローテックは太陽電池関連銘柄の一角ですね。昨日70円も下げて、やっとモニタリング銘柄候補入りしたばかり。6674GSユアサしかり、6937古河電池しかりです。

唯一、前場でプラ転していないのは、昨日、益田トーキンなどと茶化したため、気を悪くした(らしい)6759NECトーキンのみ。これとて、395円は拾い目だったのでしょうね。

一旦場が落ち着いた後は、ご覧のようにヨコヨコの展開です。債券も同じです。

前場終了前に、株式市場が少し押されてきました。この流れが後場も続くのかどうかが焦点です。

日経平均が13540円レベルを終値で回復していないと、一旦テクニカルには下方へと押し出される流れとなりそうです。というのは、今の指数値レベルは5月9日のOSC47%の時の底値近辺まで押されております。その翌日、13540円まで押されております。そこからはずっと下値を切り上げてきておりました。

この13540円レベルは、偶然にも日経先物の前場終了段階での値段です。

各市場は当然落ち目ですので、あまりOSCどうのこうのは意味がありませんが、一応確認しておきます。

・日経先物:45%(-5%)
・日経平均:42%(-6%)
・TOPIX:41%(-4%)
・マザーズ指数:25%(-5%)
・ヘラクレス指数:23%(-5%)
・長期国債先物:39%(+3%)

国債先物の切り返しは当然ですね。53銭高で金利は低下。
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NYダウ、ついにダウン

2008-06-27 06:04:36 | 株に出会う
NYダウが大きく崩れました。大きな変化です。そこで、26日朝のコメントを、またまた別稿にて抜き出すこととしました。

---以下、「市場概況」27日朝のコメントからの抜き出し---

NYダウがついに底抜けました。年初来安値更新。原油は140ドル台へと上昇。クライスラー破綻の噂。(当然ながらクライスラーは完全否定)

28日間の短期で見ているOSC値でも、市場全体としての26%までの下落は異例。ドル・円も106円台へと突入。

これまでのニュースがボディ・ブローのように効いてきて、ついに耐えきれずにダウン、といったところでしょうか。

改めて見るまでもありませんが、大きな流れは、

★住宅バブルの崩壊→金融機関の損失拡大→政策金利引き下げ→ドル安昂進→原油高招来

を基本線にして、そこからの2つの枝分かれがあり、実体経済の悪化になっている構造。

①企業のコストアップ分の価格転嫁(必需品)→インフレ助長&消費減退
②企業のコストアップを価格転嫁出来ず(非必需品)→企業淘汰の始まり
        ↓
     実体経済の悪化

ドル安=原油高については、以前から論じているとおり、14ヶ月で100兆円必要なアメリカのファイナンスのために、外貨建ての対外純資産を増やし、オイルマネーの環流を狙う他なかったためです。そして、背後にある「地球最後のオイルショック」という、単なる投機ではないエネルギー危機問題。

発端の「住宅バブルの崩壊」は全米一斉では2007年夏ぐらいからの下落開始ですが、まだ1年しか経っておりません。S&L処理で80兆円の公的資金を投入した時のアメリカのバブル処理に要した期間は約4年。今回もまだ30%は下がるでしょう。ちなみに、先日発表のS&Pケース・シラー指数のロスアンジェルス地区でシミュレーションすると、

 2000年1月 100ポイント(開始点)
 2006年9月 274ポイント(最高値)6年8ヶ月
 2008年4月 203ポイント(最新値)1年7ヶ月(25%下落)
 200?年?月 140ポイント(収束値)2年?(更に30%下落?)

普通に考えれば後2年は下落調整にかかるペース。それでも2000年比で40ポイント高。しかし、この程度は許容出来るでしょうが、金融機関の損失拡大は、これまでの累積値以上の追加損失が出ると言えます。これがダウ下落バイアスの元凶。(但し、過去の経験則からも、後2年株式市場が下落する訳ではなく、住宅価格下げ止まりの兆候さえ見えれば、株式市場は即反発に転じます。)

すべては、詐欺的商法、サブプライムから始まったということか。。。

NY市場は、短期では下げすぎです。来週あたりはリバウンドがあるかと。但し、日本市場はこれまでにまだ下げきっておりません。OSC30%台突入は必至か。(昨日はまだ45%)
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明日のモニタリング銘柄(6.27.08)

2008-06-26 20:18:33 | 明日のモニタリング銘柄
上にも下にも行かない相場ですが、真綿で首を絞められるようなNYダウの下落に引っ張られ、日本市場もセリクラらしい、思い切った下落がないのが原因かと思います。

ここは余力を残して、少し悠長に構えておく方が良いかと思います。電池や食糧など材料系も段々と干上がって来つつあるようです。

さて、あまりはっきりしない地合ですが、明日のモニタリング銘柄です。

1.6486イーグル工業
 OSC36%からのコンバージェンスとRSIの15%→16%への立ち上がり。

2.8697大阪証券取引所
 460Kの底まで到達したら買いか?OSC24%は珍しい。RSIもたったの7%です。ジャスダックの旧経営陣の嫌がらせか、それとも単なる怨念か???

3.4062イビデン
 ここまで来れば4000円割れも意識。RSIの急落(-12%)も材料。

4.5108ブリヂストン
 今日は出来高急増しての-42円。OSCは38%→39%です。

5.5480冶金工業
 727円が割れなければ。しかし非鉄は調子悪いですね。

6.6310井関農機
 もはや出がらしか?しかしまだ底割れてはおりません。250円で雲の上限にタッチ。

7.6759NECトーキン
 ついに6月20日の安値に並びました。東北金属時代は、真面目なフェライトコアのメーカーだったのですがね。頭にネックなる英語名が付き、由緒ある漢字をカタカナに変えられ(しかも、昔の益田キートンじゃあるまいし、いくら何でもトーキンはないでしょう)、そして、いつしかリチウムイオン電池騒動に巻き込まれて、身を持ち崩してしまいました。

7.6890フェローテック
 さすがにこの株いつまでも上昇する不死鳥ではありませんでした。チョイと一服状態。1615円あたりを抜くようなら再度高値更新か。

以上です。テクニカルに煮詰まってくると、つい銘柄数が多くなってしまいますね。
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市場概況(6.26.08)

2008-06-26 15:59:44 | 市場概況
テクニカル用語の簡単解説

6月26日の市場の概況です。赤字部は27日朝に追加

【前場終了段階】

・日経先物:OSC54%(-2%)+40円
・日経平均:OSC53%(+2%)+59円
・TOPIX:OSC49%(+3%)+4.29ポイント
・マザーズ指数:OSC33%(-6%)+1.93ポイント
・ヘラクレス指数:OSC29%(-6%)-2.89ポイント
・国債先物:OSC32%(-7%)+15銭

【後場終了段階&海外市場】

・先物:OSC50%(-6%)6月23日の48%から切り返し中。
・日経平均:OSC48%(-3%)6月20日の48%に並ぶ。
・TOPIX:OSC45%(-1%)6月20日の44%から切り返し中。
・マザーズ指数:OSC30%(-9%)6月11日の29%に肉薄。
・ヘラクレス指数:OSC28%(-7%)3月10日の28%と同値。
・国債先物:OSC36%(-3%)このところの最低値に並ぶ。
・日経先物イーブニングセッション:13770(大証終値比-80円)
・シカゴCME日経先物:13575円(大証終値比-275円)更新
・NYダウ:11457ドル(-355ドル)OSC26%(-3%)記録を取りだして以来の最低値更新
・ドル円:106.8円(1.04円の円高)OSC45%(-6%)6月17日の68%から下落中。更新

ご覧のように後場は押されました。特に引け際に波乱あり。その分、国債先物が引けに高値をマーク。債券市場への資金の逃避の兆しあり。

新興市場はOSC的には底に達しておりますが、出来高が閑散としております。電池関連への長期出張の方々が帰ってこないと活性化されないのかも知れません。

-------27日朝のコメント-------

<別稿にしました。そちらをご覧下さい。>
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