株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

昨日のトラウマに怯える市場参加者

2008-06-26 11:49:07 | 株に出会う
NYダウの反発がなく、朝方の外国証券経由の売買注文も売り越しでは、とても気勢があがるどころではありません。それを受けて日経先物はシカゴCMEが付けた値段より100円も安く始まっております。

しかし安く始まってからの反発の期待を背負いながら、13930円までの買い上がりを見せて、皆さんにこれは上抜けかと思わせたところで売りが優勢に。これが基本的なフェイントテクニックですね。国債先物は前日比で22銭も高く始まっていたのに、それに逆行して株式の先物が上値を追うことは、一応セオリー上は異例のことでした。

案の定、このフェイント上げからは13820円までの急降下です。この下落過程で傷を負った方々は大勢いたことと推測します。株は、特にこのような下落過程での高値掴みは禁物という好例ですね。

その国債先物も、前場はボックス圏での動きです。しかし、日経先物に1分ぐらい先んじて急落したり急騰したりと結構に値動きが激しく、今のところ、こういう時の先物の動きの「プリカーサー(前兆)」指標としてはまずまず役に立っております。

各市場の概況を確認しておきます。

・日経先物:OSC54%(-2%)+40円
・日経平均:OSC53%(+2%)+59円
・TOPIX:OSC49%(+3%)+4.29ポイント
・マザーズ指数:OSC33%(-6%)+1.93ポイント
・ヘラクレス指数:OSC29%(-6%)-2.89ポイント
・国債先物:OSC32%(-7%)+15銭

何やら、国債先物がOSCを落としております。これは本来は明日以降に下げる予兆ですが、32%というのは結構な底値圏ですので、ここからの反発もあるかも知れません。つまり、明日はもうよう分からん、といった状況です。

前場は、下値が落ち着いてきたかに見えた3625テックファームの174Kでの買いのみ。
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FRBの憂鬱(続編)

2008-06-26 06:22:51 | 株に出会う
ついに、FRBの憂鬱が、ある閾値を越えそうです。

この重要な「事態」を目のあたりにし、昨日に続いて、26日朝のコメントから抜き出しました。

------以下、市場概況に対する26日朝のコメント-----

FOMC発表直後は為替も一瞬円安に振れるも、その後は元の位置に戻しております。つまり、何のインパクトも市場には与えなかったということですね。

筆者が注目したのは、「今年後半と来年にインフレは緩和する」としながらも、エネルギーを始めとした商品価格の上昇継続、インフレ期待の上昇を示す指標を考慮すると、「見通しに対する不確実性は高い」としていることです。

不確実性が高いのに、何故インフレは緩和すると見込んだと言い切っているのだろうか?

まるで分裂症気味ですね。もっと分かりやすく説明すると、

「今の鬼嫁との、このところの(お金を巡る)関係悪化は、あと半年もすれば緩和する(相手が諦める)だろう。しかし、自分に向けられた今の(金欠状態に対する)鬼嫁の怒りのエネルギーの上昇継続、その他自分に向けられた各種嫌悪指数の上昇を考慮すると、このまま結婚生活を続けられるかどうか全く自信がない。もはや、この怒りを収めるために借金する相手もいない。よって、この見通し(離婚回避)に対する不確実性は極めて高い。」とでも言っているかのようです。

別の言葉で言えば、お手上げ(ホールドアップ)ということです。このホールドアップと言う言葉、人間の精神においてダブルバインド(二重拘束状態)が生じた時に、自己矛盾や自己の分裂生成を避けるために太古の昔から取ってき行動様式の1つです。

世界のFRBもついにここまで追い込まれたか。。。

追伸:唯一、フィッシャーダラス連銀総裁だけが「緊急離婚」を主張し、ホールドアップすることに反対票を投じたそうです。(この総裁、Fisherという名前の通り、荒海での「一本釣り」の世界ではつとに有名。)
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明日のモニタリング銘柄(6.26.08)

2008-06-25 21:09:29 | 明日のモニタリング銘柄
日経先物のイーブニングセッションでは、大証終値比+100円で終わっております。

欧州株は、金融株が再編・増資報道を受けて賑わいを見せており、まずまず堅調なスタートを切っております。

ドル・円は108円手前で停滞。FOMCまでは動きづらいかと。

明日のモニタリング銘柄を探って見ます。今日の後場のリバウンドの強さから、明日は正念場です。一応、押しに押された銘柄を中心に検討してみます。

1.2159フルスピード
 新興市場の転落とともにこのSEOのリーディングカンパニーも落とされました。しかし、OSCも+2%の39%とコンバージェンス。ここは絶好の押し目ではないでしょうか。

2.2121ミクシィ
 OSCが35%(-6%)と急落。711Kという昨年8月17日の安値に肉薄。しかし、首の皮一枚だけ残っております。かつてない押され方とも言えるかと。

3.8697大阪証券取引所
 執拗な売り板攻勢にここまで押されて、OSCは何と-12%の27%まで悪化。RSIに至っては、たったの9%です。ここから上がらずんば何時上がるといった風情です。明日も押されて始まるとすれば、4月14日の安値の460Kがまずは意識されるところ。その後は450K前後までの落下もありうるポジション。

4.6967新光電気工業
 これは素直に、OSCを+1%の44%に戻していることを評価。明日の押し目狙い。

5.5563日本電工
 ついに4月28日の安値にあと1歩のところまで押されております。OSCは-3%の33%です。ここはもう清水の舞台から飛び降りるつもりしかないでしょう。

以上です。

一口で言うと、テクニカルには涎が出そうな程に魅力度が増している銘柄が増えております。ここは一旦、最初は押されてもきちんと押し戻すのではないでしょうか。結構にマグマが溜まっているようです。
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市場概況(6.25.08)

2008-06-25 16:49:02 | 株に出会う
テクニカル用語の簡単解説 赤字部は26日朝更新

6月25日の市場概況です。前場の途中から来客のためにPCの前から離れました。1518三井松島は317円で指し値を入れてあったのですが、順番の関係で刺さらず。朝方121Kまで行った2497ngiは116K待ちにしてあったのですが、これは勘が働きキャンセルしておきました。112Kで終了しておりますので、ロットが大きめだっただけに幸運だったようです。前場の終わりのこの売りクライマックスで、灰汁抜けたのかどうか、今日の市場概況です。

【後場終了段階&海外市場】

・先物:OSC56%(+3%)+40円で6月23日の48%から切り返し中。
・日経平均:OSC51%(-2%)-20円で6月20日の48%から切り返し中。
・TOPIX:OSC46%(-1%)-3.1ポイントで6月20日の44%から切り返し中。
・マザーズ指数:OSC39%(-3%)-13.92ポイントで6月19日の50%から下落中。
・ヘラクレス指数:OSC35%(-5%)-18.57ポイントで6月17日の52%から下落中。
・国債先物:OSC39%(-5%)27銭高で6月24日の44%から下落中。
・日経先物イーブニングセッション:13980円(大証終値比+100円)
・シカゴCME日経先物:13980円(大証終値比+100円)更新
・NYダウ:11812ドル(4ドル高)OSC29%(-4%)1月8日の29%以来に並ぶ。底打ち間近か?更新
・ドル円:107.84円(1銭円高)OSC51%(-2%)6月18日の68%から下落中(円高方向へ)更新

新興市場が底抜け状態ですね。主力市場も後半持ち直してはいるものの、日経先物を除いて、まだプラ転には至っておらず、OSCも前日比マイナスですので、本復状態には届いておりません。

明日以降に、NY市場や為替の動向から、今日の安値を凌ぎきってのプラ転に持って行ければ、短期のリバウンドはあり得るかと思います。

しかしながら、日経平均のOSC値にしても、これまでのように30%台への突入があれば、底打ち感も出ているところですが、今のところ40%台の半ばから48%程度での底打ちで留まっておりますので、まだまだ波乱の芽は存在しているものと思います。

-------26日朝のコメント-------

別稿にしました。そちらをご覧下さい。
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FRBの憂鬱

2008-06-25 06:11:36 | 株に出会う
今日は早起きし過ぎて、昨日の市場概況への朝のコメント欄がまたしても長くなりすぎましたので、稿を改めることにしました。以下、25日朝のコメントです。

ついにダウは、3月10日のベア・スターンズ危機の時の安値を下回りました。FOMCの声明待ちと言われておりますが、要は原油も高止まりしており上げる理由がないようです。では、利下げ打ち止めは確実として、どういう声明が出れば株式市場が持ち直すのでしょうか?

1)インフレ警戒からの将来の利上げを強調:

 これは、これまでの利下げにより、長短金利差を生み出し、青息吐息の金融機関を救済してきた、そのシナリオが崩れます。金融機関の経営は、住宅市況の持ち直しにかかっておりますが、まだ底が見えません。日本のバブルの経験からもまだまだ下落が続きます。

2)年内は利上げをしない雰囲気を強調:

 問題はECBが来月の初めに0.25%の利上げをしてしまうと、ドルが売られてしまうことです。すると原油高が復活します。ますます景気の実態が悪くなります。インフレも昂進。金融機関だけでなく、貸し渋りからの一般企業の倒産も増えます。

以上の2パターンしか、バーナンキの手持ちの駒がありません。では2)の場合に株式市場が持ち直すのでしょうか?利上げが遠のいたことは、それだけ実体経済の悪化が認識され、ドル安に落ち込みながらもその後の下落へと繋がることは、昨年8月以来の利下げで明らかなことですね。

そして、悪化が更に進むと、日本のバブル崩壊の時に日銀がゼロ金利まで持って行かざるを得なかったように、2%の政策金利を更に下げざるを得ません。むしろ、この可能性が高まっているのが今の現状かと思います。つまり、日本の株価が7600円近辺まで突き落とされたと同じことをNYダウも繰り返さざるを得ないという見通しです。

こう考えてみると、日本のバブル崩壊の時は、まだ幸いだったと言えます。金利をゼロにしてもインフレ懸念がなかったこと、世界はITバブルの崩壊など挟みながらも、空前の成長軌道に乗っていたこと、資源高の傾向はまだ出ておらず、人件費も含めたコスト切り下げ余地が大だったこと、等です。

このアメリカの苦境というのか、ジレンマを避ける唯一の方法は、大胆な公的資金の投入により住宅、証券市場の底入れを強引にさせることですが、しかしこの力技は、ブッシュが退陣寸前でやる気がないのを差し置いても、それこそ市場原理に反します。

ここで、原点に立ち返ってみて下さい。「住宅価格は世界のどの国でも、そこに住む人々が無理なく買える値段にまで収斂する」これですね。日本も結局は、このレベルまでの調整がありました。従って、住宅指数が下げ幅を広げているこの段階での公的資金の投入は、この意味では「麻薬」を超えて「劇薬」になる危険性を孕んでいるものと思います。
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