南信州のりもの倶楽部♪

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タイガーエンジンの異音修理

2014年05月15日 20時29分40秒 | 輸入横型エンジン編
やぁ、暇があればバイクいじるダメ社員「のりもの倶楽部」南信州版でございます。
増税のせいでめっきり仕事減って仕方ないんだが、
お客さんには「壊してくれ」って言う訳にもいかんしなぁ…


これは少し前の話しなんだけど、
山梨にツーリングに行った帰りにエンジン左側からカチカチと異音がし出して、
でも途中で音がしなくなったから変だなぁと思ってたんだけど、
このままにしておくのも気持ち悪いから、
カムスプロケットカバーとジェネレータを外して、
異音の本丸と思われるカムチェーンを点検してみたんだけど…








予想ではテンショナーの上のゴムが取れたとかローラーが減ったとか色々想像してたんだけど、
予想に反して何ともない、って言うかむしろ綺麗なくらいで、
チェーンのテンションも問題なし。

オイルも綺麗で何が悪いんだかしばらく分からなかったんだけど、
ジェネレータ付近に何かが削れたと思われる金属粉が付着してて、
これはエンジンの外だぞ?って事は分かったから今度はローターを点検してみたら…







ローターに何か金属板が付いてて、「何だコレ?」って感じでしばらく分からなかったんだけど、
確かバルブタイミングを取る時に使ったピストントップを出す目印だったっけ?なんて思い出し始めて、
それにしては尖ってないから原因が何となく分かってきた。







これはジェネレータカバーなんだけど、さっきの金属板が当たって削れた後が残っていた。
つまり金属板はローターに斜めに装着したままだったんだけど、
振動で緩んで遠心力で金属板がカバーに当たって異音を出し、
ある程度削れてしまったから異音が消えた、こんなメカニズムだって事が分かった。
だからもうこの金属板に用は無いから外して終わり。

このエンジンを作ったのは3~4年くらい前なんだけど、
バルブタイミングを測ってからずっと付けたままにしてあったって事になるね。
しかしたったこれだけのトラブルで済んで良かったし、
カムチェーンなどの点検も出来たし、さらにエンジンの信頼性も分かって逆に良かったかも。
オイルは1000キロごとに交換はしていたんだけどローラーくらいは減ってるかも、くらいは思っていたんだけど、
それどころか組んだままでいてくれた。

そんな訳で修理は終わったんだけど、
エンジンに他にトラブルも無いし、逆に調子良いくらいだから、
あとはオイル交換だけしっかりして乗ってやるだけだね。

本当は今週もツーリング行きたかったんだけど、
もう田植えしなきゃだからしばらくおあずけかぁ…
まぁこれからしばらくは梅雨とかでどうせ乗れないから、
気になってる所をまとめて整備してもいいかもしれないね。



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