
どうやらGPX125のコピー品が中国でも横行しているらしく、
さすがコピー大国だけあって売れるとなると何でもコピーしちゃうってのは遥か昔から知っていたが、
コピーされる方も元はコピーを最初に作って売り出しただけの話だから、
同じ穴のムジナじゃないんかと言いたくなるんだがねぇ。
最近では写真のようにクランクケースにQRコードがレーザープリントされていて、
ゾンシェンの工場製かどうかが分かるようなってるらしいんだが、
私もアプリで読んだ事あるが残念ながら専用アプリでないと無理みたい。
ちなみにウチで販売していたシルバー塗装有りのエンジンは剥離するとコードが現れたり、
実はクランクケースの中にもちゃんとコードが刻印してある。
まぁバラさないと分かんないからあまり意味は無いと思うけど。
現在私らが販売しているエンジンは当たり前だがゾンシェンから直接買っているからコードはあるし、
そもそも塗装無しのリターンミッションエンジンを作って下さいって発案したのは私で、
他にも色々発案したがロットの壁が厚く断念したくらいだ。
で!ゾンシェンの工場から出荷されたエンジンだから安心と思ったら大間違いで、
私も中華エンジンをかなりバラして組んで来たがGPXほど組み間違いが酷いエンジンは初めて。
ロンシンやリーファンのエンジンでも組み間違いはほとんど無いレベルだが、
キックのポンチが適当とか足りない部品があるとか横型エンジンを良く見てる人から言えば信じられない。
出来れば私が中国語ペラペラになってゾンシェンの工場に出向き責任者出てこい! と言いたいくらいなんだわ。
だから本家のゾンシェンから購入とか全く関係なく、
エンジンを買ったらまず開けていきなりオーバーホールして使っていただきたいし、
むしろGPXをロンシンやリーファンがコピーして作った方が良い物になるかもしれないが、
でも中国では有能な人材は転職やヘッドハントされるから技術は後継されないんだと。
私としてはコピー品を試してみて良かったらそっちを採用してみたいくらいだし、
言い方悪いが本家であのレベルの仕事しか出来ないんじゃ淘汰されても仕方ない。
本当は初期オーバーホールなんてやらなきゃいけないのがおかしな話だからねぇ。
でもなんでそんなエンジンがイチオシかと言うとやはり最初からハイパフォーマンスだから。
物は素晴らしいんだから作り手も一流になってもらいたいな。