南信州のりもの倶楽部♪

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テンショナーのトラブルは本当に怖い

2022年02月06日 22時29分00秒 | GPX125 エンジン偏





今日はオイル交換をしていたら何か出て来て、さらにジェネレーター側からオイルが漏れてると言った症状のエンジンを修理していた。

先ずはクラッチカバーを開けてみて原因を探してみる。












とりあえず何かが溜まってる感じもなく綺麗なままだった。

しかしマメにオイル交換されていたようで黒ずんだ跡が内部に無くて、
この綺麗さはちゃんと1000キロ走行毎にオイル交換していないと維持出来ないはずで、
中古のエンジンを買った時などはオイル交換をしていなかったから中が真っ黒ってのも珍しくないくらいだ。












ジェネレーター側を外してみたら何とテンショナーのローラーのほとんどが無くなっていた。

ただテンショナー自体はちゃんと作動していたみたいでチェーンもピンと張っていたし、
ロッドのボルトが緩んで振れていた訳でもないみたいでこうなった原因が分からないまま。

ただまたベアリング支持のローラーを取り付けるのも怖いため純正のローラーを取り付けておいた。
ベアリング支持ではなくなるけどまたトラブルが出たりするのも嫌だからねぇ。

あとオイル漏れなんだが多分クランクのオイルシールが抜けたのではないかと思うんだけど、
せっかく開けたのでPOSHさんのジェネレーターオーバーホールキットを使い修理しておいた。

ちなみに正しいテンショナーの取り付け方なんだが、
面倒がらずにジェネレーターを外した状態でローラーがチェーンにかかっているか必ず目視点検する事で、
例えばボアアップしたエンジンなどはジェネレーターを外す事が少ないと思うんだけど、
もしローラーがズレたまま取り付けてしまうと偏摩耗したりする。

私の場合はジェネレーターを外した状態でテンショナーを取り付けてからテンションをかけるんだけど、
まぁフルオーバーホールがほとんどでジェネレーターを外すのが当たり前だから、
もし自分でボアアップした方などはそこまで気が回らないかもしれないかなぁ。

とりあえず色々取り付ける前にエンジンを横にしてオイルを良く抜いたから、
ケース内に溜まっていると思われる残留物も直ぐ無くなるはずだ。

それとついでにテンショナーにまつわるお話なんだけど、
私なんかは自分のエンジンには6Vエンジンの頃に標準装着だったセミオートテンショナーを必ず入れるるんだけど、
アレは本当にセミオートで定期的にテンション調整をしないといけないから、
今のフルオートテンショナーと同じ感覚で使わないでいただきたい。

フルオートテンショナーはバネの力と油圧でテンションを自動的に維持しているんだけど、
セミオートはバネのプリロードのみでテンションをかけていて、
テーパーにDカットされたテンショナーが下に戻らないよう横から押さえ付けてる物だから、
もしチェーンが伸びた時はテンショナーが上に移動する事が出来ず最悪はバルタイが狂ってエンジンブローする。

まぁ私の場合はオイル交換毎にケース横の調整ナットを緩めて、
また締めてやれば後はスプリングが勝手にテンションをかけてくれるから、
この一手間がセミオートと呼ばれる所以なんだけど、
私なんかはオイル交換毎にちゃんと調整さてはいたんだが、
たまにしか調整しないエンジンなどはケース横のボルトを緩めただけでテンショナーが上に移動する音が聞こえるくらいだからね。

とりあえずこのエンジンは完成したから
明日に完成連絡をするので少しお待ち下さい。

次に組むエンジンはロンシン125をボアアップして140ccにするエンジンで、
前にブラストは行っておいたから先ずは洗浄から始めますかね。





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