玄侑 宗久(げんゆう そうきゅう)さんという福島在住の作家で、僧侶の方が今朝の中日新聞の「福島の真実」?
というタイトルで随筆を書かれていました。
「福島の真実」が書かれているというので、「週刊ビッグコミック」スピリッツ連載中の漫画「美味しんぼ」を読んでみた。すると、原作者の雁屋哲氏の分身とも思しき山岡某が、福島第一原発を視察しての帰京後、鼻血を出す。さぞや甚大なストレスだったのだろうと、同情して読み進めたのだが、やがて双葉町の元町長だった井戸川克隆氏が作中とんでもないことを言い出す。
「福島では同じ症状の人が大勢いますよ。言わないだけです」。そして一緒に福島に同行した二人も「自分も鼻血が出た」と同調し、かくて福島では鼻血が出やすいけれど、それが隠されているという「真実」ができあがっていたのである。
わらっちゃいそうだが、笑いにはならない。なにゆえこのような「真実」ができあがるのか、深刻に考えるまえに、一応、富岡町、葛尾村、大熊町、元の都路村の知人に訊いてみた。誰にもそんな認識はない。多くは血ではなく、鼻から乾いた嗤いを漏らした。
不快には思いつつも、しばらく放置していたら、五月四日になって雁屋氏が自らのブログに不敵な文章を載せた。「私は自分が福島を一年かけて取材をして、しっかりとすくい取った真実をありのままに書くことがどうして批判されなければならないのか分からない。真実に目をつぶり、誰かさんたちに都合の良い嘘を書けというのだろうか」
二年間に六回の取材がどの程度熱心なのかは分からないが、これは双葉町の抗議文にもあるように、そもそも事実に反している。「誰かさんに」どころか、「自分たちに都合の良い嘘」と呼んでもおかしくない話である。
鼻血については、これまでにも札幌に避難した母親が参議院で訴えたことがある。しかしいずれも急性被爆とは考えられない以上、むしろ甚大なストレスを疑うのが医学的な常識というものだろう。
怯えや緊張、慣れない福島滞在によって呼吸が浅くなり、自ら活性酸素も増やしてしまい、弱っていた鼻腔の粘膜が破れたのではないか。あるいは粘膜の再生を促すビタミンAの不足も疑ったほうがいい。強い怯えが体調をどれほど左右するものか、甘く見てはいけない。だからこそ、怯えながら取材した人々や、故郷を離れて見知らぬ土地で暮らす人々のストレスこそ甚大だと思うのである。
全国各地の放射線量の推移や、国内での放射線量の偏りなど、少し広く深く、放射線について学んでは如何だろうか。どこの国でも放射線量は場所によって偏りがあるが、現在の日本は、福島県も含めちょうどカナダと同じ程度の線量分布である。少しでも余分な不安を解消し、鼻の粘膜が回復することをお祈りしたい。
だいたい、鼻血が出るのにそれを人に言わず、隠している人が大勢いるという話を雁屋氏は信じたようだが、もしもそれが本当なら、私も是非取材してみたい。いったいどういうわけで隠すのか、どうしたら隠し果せるのか、知りたいではないか。
ああ、谷岡ヤスシ氏の「鼻血ブー」という、長閑な驚きの表現が懐かしい。
以上です。
私見ですが、このお坊さんは鼻血を怯えからのストレスからきたものだと考えられていますが、私は放射能の影響だと思います。
子供の頃は鼻血を出したことがありますが、大人になってからは一度もないです。
リストラなど、私にとっては大変大きなストレスを抱かえたこともありますが鼻血は出ませんでした。
どうもこのお坊さんは福島が放射能に汚染されていることを認めたくないようです。
去年のデータですが、アメリカや中国、韓国など44カ国は、福島からの農産物の輸入を認めていません、当然 福島の放射能汚染を恐れているからだと思います。
瑠璃色の地球 手嶌葵
というタイトルで随筆を書かれていました。
「福島の真実」が書かれているというので、「週刊ビッグコミック」スピリッツ連載中の漫画「美味しんぼ」を読んでみた。すると、原作者の雁屋哲氏の分身とも思しき山岡某が、福島第一原発を視察しての帰京後、鼻血を出す。さぞや甚大なストレスだったのだろうと、同情して読み進めたのだが、やがて双葉町の元町長だった井戸川克隆氏が作中とんでもないことを言い出す。
「福島では同じ症状の人が大勢いますよ。言わないだけです」。そして一緒に福島に同行した二人も「自分も鼻血が出た」と同調し、かくて福島では鼻血が出やすいけれど、それが隠されているという「真実」ができあがっていたのである。
わらっちゃいそうだが、笑いにはならない。なにゆえこのような「真実」ができあがるのか、深刻に考えるまえに、一応、富岡町、葛尾村、大熊町、元の都路村の知人に訊いてみた。誰にもそんな認識はない。多くは血ではなく、鼻から乾いた嗤いを漏らした。
不快には思いつつも、しばらく放置していたら、五月四日になって雁屋氏が自らのブログに不敵な文章を載せた。「私は自分が福島を一年かけて取材をして、しっかりとすくい取った真実をありのままに書くことがどうして批判されなければならないのか分からない。真実に目をつぶり、誰かさんたちに都合の良い嘘を書けというのだろうか」
二年間に六回の取材がどの程度熱心なのかは分からないが、これは双葉町の抗議文にもあるように、そもそも事実に反している。「誰かさんに」どころか、「自分たちに都合の良い嘘」と呼んでもおかしくない話である。
鼻血については、これまでにも札幌に避難した母親が参議院で訴えたことがある。しかしいずれも急性被爆とは考えられない以上、むしろ甚大なストレスを疑うのが医学的な常識というものだろう。
怯えや緊張、慣れない福島滞在によって呼吸が浅くなり、自ら活性酸素も増やしてしまい、弱っていた鼻腔の粘膜が破れたのではないか。あるいは粘膜の再生を促すビタミンAの不足も疑ったほうがいい。強い怯えが体調をどれほど左右するものか、甘く見てはいけない。だからこそ、怯えながら取材した人々や、故郷を離れて見知らぬ土地で暮らす人々のストレスこそ甚大だと思うのである。
全国各地の放射線量の推移や、国内での放射線量の偏りなど、少し広く深く、放射線について学んでは如何だろうか。どこの国でも放射線量は場所によって偏りがあるが、現在の日本は、福島県も含めちょうどカナダと同じ程度の線量分布である。少しでも余分な不安を解消し、鼻の粘膜が回復することをお祈りしたい。
だいたい、鼻血が出るのにそれを人に言わず、隠している人が大勢いるという話を雁屋氏は信じたようだが、もしもそれが本当なら、私も是非取材してみたい。いったいどういうわけで隠すのか、どうしたら隠し果せるのか、知りたいではないか。
ああ、谷岡ヤスシ氏の「鼻血ブー」という、長閑な驚きの表現が懐かしい。
以上です。
私見ですが、このお坊さんは鼻血を怯えからのストレスからきたものだと考えられていますが、私は放射能の影響だと思います。
子供の頃は鼻血を出したことがありますが、大人になってからは一度もないです。
リストラなど、私にとっては大変大きなストレスを抱かえたこともありますが鼻血は出ませんでした。
どうもこのお坊さんは福島が放射能に汚染されていることを認めたくないようです。
去年のデータですが、アメリカや中国、韓国など44カ国は、福島からの農産物の輸入を認めていません、当然 福島の放射能汚染を恐れているからだと思います。
瑠璃色の地球 手嶌葵