中日新聞の「くらしの作文」に「夫の写真」というタイトルで、84歳の女性が投稿されていました。
先日、夫の実家から写真が届いた。
当主の義弟から電話があり「可愛いんですよ、本当に」と何度も言って「だから送ります」と。
蔵の片付けをしていて見つけたという十数枚を送ってくれた。
驚いた。本当に可愛らしい。
裏書を見ると、夫は二十一歳。
青春真っただ中。
正面やら、横向きやら、立ち姿やら、椅子に座ったのやらと、さまざまなポーズをとっている。
それもそのはず。
夫は学生時代、兄と写真を送ってくれた弟と三人で下宿に暮らしていた。
兄は写真の専門学校に通っていた。
夫はモデルを務めたのだろう。
大喜びの私は、早速ラインで娘と息子に二、三枚の写真を送った。
息子への写真に「まるでジャニーズ」と書き添えた。
息子からは「それは言い過ぎ」と返されてしまったが。
夫は八十四歳で、二年前に亡くなった。
私たちは、まだ悲しみの中にある。
そんな時、六十五年前の写真が届いたのだ。
兄や弟と青春を謳歌していただろう、幸せいっぱいの写真が・・・。
娘が一枚をフレームに入れて、食卓の真ん中に置いてくれた。
私は、二十一歳の夫に巡り会えて、とても幸せである。
以上です。
>驚いた。本当に可愛らしい。
ご主人の二十一歳の写真を見て「まるでジャニーズ」と思われるほど本当に可愛らしいと奥様は思われたようです。笑
奥様がご主人と知り合って結婚されたのは何歳なのか分かりませんが、知り合った頃ご主人は可愛いい面影はあったように思うのですが。
それが二十一歳の写真を見て、こんなに驚かれるのがちょっと不思議でした。
私の二十一歳頃の写真。
先日弟に多治見で会った際、私の二十二歳頃の写真と子供から学生時代の写真を渡してくれました。
ほとんど変わっていなかったです。
ボケっとした顔をしていました。
弟から貰った写真をかみさんに見せましたが、このご主人のように「驚いた。本当に可愛らしい。」と言われることはありませんでした。苦笑
色づく街 南 沙織