12月に行われる衆議院議員選挙。今回ばかりは本当にどういう結果になるのか、選ばれる側もそうだが、選ぶ側にも大きな責任がのしかかっているように思う。
さて、私の住む藤井寺というのは、八尾、柏原、羽曳野とともに「大阪14区」に当たる。これまではまあ無風というか、自民対民主という単純な図式でその時の勢いに乗ったほうが勝っていたという典型的な選挙区である。
・・・それが今回は報道でもご案内のとおり、「第三極が絡んだ政党の離合集散や議員の離党入党」という、今回の混沌とした選挙の中でもその最たるものの一つとして注目されている選挙区となった。
それがこちら。自宅の近所に国会議員や市議会議員のポスターが貼られているフェンス。ちなみに撮影したのは18日の日曜日である。2人の国会議員の顔が見える。左が先に自民党を離党し、日本維新の会から次回選挙での公認を得た谷畑孝氏(前回小選挙区で落選、比例で復活)。右が解散を機に民主党を離党し、今度は谷畑氏のいた自民党への入党を希望している長尾敬氏(小選挙区で当選)。奇しくも二人の「たかし」の競演である。
いずれもポスターが自民党、民主党のままというのがこの混乱ぶりを象徴しているようだ。
今回の選挙に当たっては、この2人とは別に共産党の候補(これはまあ独自路線でいいとして)、そしてもう一人、混乱に巻き込まれた候補者がいる。その人はもともと、たちあがれ日本からの出馬を予定していたのだが、同党が石原慎太郎氏率いる太陽の党に変わり、そして日本維新の会に合流した。ということで日本維新の会からの候補が2人となってしまい、実績のある谷畑氏が公認を得て、その候補は今後どうするか、別のところからの公認を目指すのか、よくわからないことになった。
公示まで日はあるが、長尾氏が自民党からの公認を得られるのか(仮に得たとして、地元議員たちは応援するのだろうか)、民主党は次の候補を立てられるのかというのがポイントになる。まあ、今回も「2人のたかし」による争いということになるのかなと思う。
・・・いったい、どないしたらええねん。
それぞれの経歴や主義主張はホームページ、ブログなどご覧いただくとして、谷畑氏は自民党の前はよりによって社会党だし、長尾氏は個人的な主義主張はタカ派(あの尖閣諸島の上陸をくわだてた議員の一人である)で、自民党に近いところはあるようだ。それぞれご立派なご意見はお持ちのようだが、ただ、表に出てきたところだけを見ると、いずれも節操ないなというしかない。世間の評価はそんなものだ。
まあ、政治家(政治屋?)として長くやろう、「本当に自分個人の政治主張をしたい」というのであれば、所属政党などその時の勢いで、「自分を買ってくれる党」ならどこでもいいということか。でも、野球選手が「自分を買ってくれるチーム」にFA宣言して移籍するような考えで鞍替えするのは違うと思うのだが・・・。
まだ時間があるから、投票をどうするかはもう少し考えてみよう。よく「皆さんの1票」というが、考えようによっては「小選挙区と比例の2票を持つ」と言えるのだから、これをA党に2票入れるのか、A党とB党に1票ずつ入れるのか、A党とC党に1票ずつ入れるのか、1票ないし2票を白票にして抗議の意思を示すのか、投票権の行使方法はいろいろである。
拙ブログをご覧の皆さんも、この「混乱選挙区・大阪14区の2人の『たかし』」の行く末に注目してやってください・・・・。