まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

第2回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第7番「興徳院」(巡拝の後は温泉入浴・・)

2022年07月03日 | 九州八十八ヶ所百八霊場

甘木、田主丸と回った今回の九州八十八ヶ所百八霊場めぐり、最後は第7番の興徳院である。こちらは甘木駅から徒歩5~6分のところで、筑後川の支流である小石原川沿いにある。

興徳院は1929年、妙善尼が甘木に開いた寺で、当時は病人や貧しい人を救おうと、弘法大師を本尊として加持祈祷を行っていた。1965年に現在地に移転され、十一面観音を本尊とした。こちらの本堂も寺というよりは民家風の造りである。

本堂の脇には四国八十八ヶ所のお砂踏みがあり、地元の方だろうか、小銭を入れて順に手を合わせている。私の姿を見ると会釈してくれる。

寺の周りにも結構な台数のクルマが停まっていて、お堂への人の出入りもある。この日、ここまで回って来た寺院は私の他に参詣者を見かけなかったから対照的である。甘木の町中に位置することもあるのかな。玄関脇が納経所のようでそちらをのぞくと、「どうぞ中にお入りください」と招じられる。

本堂には椅子が20脚あまり並べられ、腰かけている人、場所取りをしている人も。また内陣には多数のお供え物が並ぶ。何か法要でも行われるのかと尋ねると、この日は先祖供養があるとのこと。来られているのも檀信徒の方々のようで、別に拒まれたわけではないが、そういう中に参列するというのも少し違う気がして、法要の前にお勤めだけして引き上げることにする。

朱印と一緒にここでもお茶菓子のお接待を受ける。こういうところでの話の入口は「どちらから?」ということで、広島からだというと驚かれる。さらにこの日、バス、徒歩、鉄道を組み合わせて回ったと答えると、「それはご苦労様で・・」と。九州八十八ヶ所百八霊場めぐりはクルマで・・という人がほとんどだそうだが、私としては九州の鉄道、路線バスも楽しみたいので、できる限りはそうした手段を利用したい(ただ実際は、レンタカーの世話になることも増えるだろう)。

興徳院を後にして、この日の目的の4ヶ所(1ヶ所は工事中のため、機会を改めて再度巡拝となったが)を終えて甘木鉄道甘木駅に戻る。時刻は13時前。普通ならここで遅めの昼食をというところだが、私が向かったのは前日宿泊した「ホテルグランスパアベニュー」。

そう、朝から歩き回って汗だくになっており、13時から開業の日帰り入浴利用である。これも計算のうち。数百メートル離れたところには、朝倉市の健康施設でもある「卑弥呼の湯」という施設もあるが、「入浴後に数百メートル歩いて戻る」というのが汗のもとになりそうだ。その分、駅前の温泉はありがたい。PH値が高い湯に浸かり、今回の札所めぐりの締めくくりとする・・。

昼食だが、コンビニで浴後のビールとつまみを買い、そのまま甘木鉄道甘木駅に向かう。13時47分発の基山行きに乗車する。甘木鉄道も1両ごとに異なる塗装の車両を走らせていて、バラエティ色豊かに感じる。中には国鉄急行色をまとったものも。できればこちらに乗りたかったのだが・・。

車内の2人向かい合わせのシートにて飲み鉄とする。この後は広島に戻るだけだ。甘木鉄道でトコトコと走り、太刀洗、小郡といったところを過ぎる。終点基山に到着。

基山からだとそのまま鹿児島線で博多に出たほうがよいのかもしれないが、購入したきっぷが久留米からの「バリ得こだま・つばめ」のため、また久留米まで南下する。当初の予定より早い時間に久留米に戻ったが、そのまま列車を繰り上げて、「つばめ」・「こだま」と乗り継ぐ。

車内には、博多で購入した鳥栖名物の「焼麦」。先日、久しぶりに横浜・崎陽軒のシウマイを新幹線でいただいたが、こちら鳥栖のシャオマイはこのところの九州めぐりのお供である。まだ日のあるうちに広島に戻った・・・。

・・・さて、九州八十八ヶ所百八霊場めぐりだがこの先は福岡北部に移る。まずは宇美、篠栗と回り(この篠栗には江戸時代に開かれた篠栗八十八ヶ所があるのだが・・)、飯塚、直方、小倉と、福北ゆたか線に近いルートを行く。また時間を作って、少しずつ楽しむことにしよう・・・。

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