まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

滋賀15番「園城寺(三井寺)」~神仏霊場巡拝の道・40(琵琶湖初日の出クルーズ)

2023年01月09日 | 神仏霊場巡拝の道

2023年は大津、三井寺の除夜の鐘で迎え、宿泊の東横インに戻る。そして4時間あまり眠った後、再び外出する。今度向かったのは大津湊である。

琵琶湖の初日の出クルーズ。年始をどのように迎えるか考える中で、船の上から初日の出を見るというのに引かれて予約した。これにより宿泊は大津、そして現地に来て三井寺の除夜の鐘が撞けるのを見つけて先ほど訪ねたばかりである。

朝6時15分、窓口にて予約の旨を告げて乗船券と引き換える。ちなみにこの便は満員御礼という。乗船時刻が近づくと行列ができ、ツアーでの団体客の姿も見られる。大津プリンスホテルに宿泊したようだが、あのホテルなら部屋からでも初日の出が観られるのではないかと思う。

6時35分に乗船開始となり、就航する「ビアンカ」に向かう。この船舶に乗るのは初めて。通常は日中のクルーズ船として、ゆったりした船内で食事でも楽しみながら景色を楽しむことができる。船内で暖かく過ごすこともできるが、日の出を見るなら外のデッキだろう。最上階のオープンデッキに上がるが、こちらも多くの人で賑わう。

6時45分、東の方角が少し明るくなる中出航する。乗船時間は1時間、大津の日の出時間は7時04分という。大津の中心部を少しずつ離れ、左手には比叡山、遠くには雪をかぶった比良山を見ることができる。しばらく風を我慢してビアンカが進むのに身を任せる。どのあたりまで進むのかな。

やがて船が減速し、そのまま停泊したようである。「近江富士」と呼ばれる三上山はまだ左手のほうで、正面の山の向こうが明るくなっている。ちょうど雲が切れており、初日の出は拝めそうだが山の向こう側なのでなかなか出そうで出ない。デッキの人たちも今か今かと待っている。

7時04分から数分経ったところで、ようやく太陽が頭をのぞかせた。周りからも歓声が起こる。そして初日の出をバックに記念撮影する光景もあちこちで見られる。これでよい1年のスタートが切れそうである。

もうしばらく停泊した後で、大津港に向けて引き返す。

船内では豚汁が振舞われており、先ほど風に当たった体を温める。

1時間のクルーズを終えて帰港。

さて、時刻は8時前。大晦日の夕方から3回目となる三井寺に向かうことにする。除夜の鐘は撞いたが、神仏霊場の朱印をまだいただけておらず、金堂だけでもお参りすることにする。大晦日の時は無料で境内に入れたが、元日の朝からは通常拝観となり、拝観料を納める。

8時間前は大勢の参詣客で賑わっていた境内だが、それがうそのように静まり返かえっている。鐘楼も扉が閉められ、境内もすっかり片付けられている。靴を脱いで金堂に上がり、今度は落ち着いてのお勤めとする。

金堂内をぐるりと回り、祀られている諸仏を拝観。その中のコーナーに特別に祀られているのが文殊菩薩像。2023年の干支である卯の守り仏だという。元日から2月3日までの限定公開である。この像だけは元日になってからこそ拝観できたわけで、三井寺に都合3回来たことも無駄ではなかった。

これで納経所にたどり着く。文殊菩薩の限定朱印もあるが、ここは神仏霊場として本尊の弥勒菩薩の朱印をいただく。

東横インに戻る。まだ無料朝食の時間だが、先ほどクルーズに出る前に腹こしらえをしたのでまあいいかと。その分、もう少しだけ部屋でゆっくりとする。

さてこの後だが、滋賀県の札所めぐりを続ける。今回、あみだくじではなく京都の次の目的地と決めておいたのは竹生島である。あそこは長浜、または近江今津から観光船で行かなければアクセスできず、ある意味難所である。広島からも遠いし、この機会に訪ねることにした。

大津駅に出て、まずやって来た快速の野洲行きに乗車。そして野洲から新快速に乗り継ぐ。竹生島へは長浜からアクセスすることにした・・・。

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