まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

第21回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~第58番「金剛寺」(四国と西国のお砂踏み)

2025年02月01日 | 九州八十八ヶ所百八霊場

九州八十八ヶ所百八霊場めぐり、いよいよ熊本県シリーズの最終日である。第58番・金剛寺へは荒尾駅から徒歩圏内だが、いったん福岡県に入り、大牟田で下車する。今回、大牟田でレンタカーを利用して札所めぐりのほか、世界文化遺産の一つでもあるかつての三池炭鉱の産業遺産を回ることにする。

いったんJRの駅舎を出た後、跨線橋を渡って西鉄の駅舎に出る。駅前にはかつて西鉄大牟田市内線の路面電車として走っていた車両が保存されている。

国道389号線沿いにあるトヨタレンタカーに向かう。これで夕方までの行動半径が大きく広がる。

炭鉱関連のスポットは後で回るとして、まずは金剛寺に向かう。国道389号線を南下し、県境を跨いで荒尾市に入る。大牟田市と荒尾市は県は違うが炭鉱の発展とともに栄えた歴史があり、生活圏としては一つといってよいところである。福岡南部、熊本北部の有明海沿岸の自治体をひっくるめて「有明圏」という呼び方もあるそうだ。

脇道に入り、荒尾市役所の近く、住宅地の中にある金剛寺に到着。

金剛寺が開かれたのは昭和の初期。四国八十八ヶ所の遍路を終えた赤星精秀和尚が、真言宗寺院のなかった荒尾に弘法大師入定千百年の記念事業として法雲院として開創した。その後、後継となった赤星善弘和尚が金剛寺と改めた。新たに開いた寺ということで、真言宗の中で中心といえる大日如来が本尊である。

境内では弘法大師や地蔵像が出迎える。そして参道には、四国八十八ヶ所、西国三十三所のお砂踏みである。ここを歩くだけでもありがたいな・・と思いつつ、駐車する際にはどうしてもここをまたぐ、この参道のスペースでハンドルを切り返すということで、踏みつけるようにしているのは申し訳なくも思う。

弘法大師帰朝千二百年の碑もある。

そして本堂に到着。中からは読経の声がする。駐車場にクルマが何台か停まっていたが、法事で来られたのだろう。ならば扉を開けるのは控え、玄関の外からお勤めとする。

本坊のインターフォンを押し、朱印をいただく。「今日は法事で、申し訳ありませんねえ」と丁重に返され、こちらこそ恐縮である。

さて次は番号が飛ぶが、第101番・成田山大勝寺である。成田山って、あの成田山かな・・・。

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