まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

第20回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~熊本に行くのに日豊線回りで・・

2025年01月12日 | 九州八十八ヶ所百八霊場

12月28日、九州八十八ヶ所百八霊場めぐりで熊本に向かうべく、まずは山陽線で西へ。もうすぐ下関というところだが、山陽線の一時停電の影響で先行列車がつかえており、小月、新下関、幡生と停まるがなかなか先に進まない。一応この先の行程には余裕があるとはいえ、ちょっと気がかりである。

定刻より20分あまり遅れて下関に到着。この先九州に渡るのだが、鹿児島線も強風の影響でダイヤが乱れているようだ。ひとまず、次に出る小倉行きの車両が門司方面からやって来たのでそちらに乗り込む。

関門トンネルを抜け、門司を経て小倉に到着。さて今回熊本に向かうならこのまま鹿児島線を乗り継いで行けば午後のそれなりの時間に着くのだが、今回はその逆、日豊線で中津から別府に向かう予定である。その理由として、九州の外周に沿って進む九州八十八ヶ所百八霊場めぐりにおいて、あえて「九州横断」の要素を加えようというのがあって・・。

年末年始のラッシュの中、山陽新幹線、山陽線、鹿児島線のダイヤ乱れもあって小倉駅構内もごった返している。ひとまず時間があるので改札の外に出る。ちょうどコンコースでは宇佐市、宇佐神宮の観光PRが行われている。来る2025年は宇佐神宮が鎮座して1300年という。この九州八十八ヶ所百八霊場、またその前段の九州西国霊場めぐりで、宇佐神宮は切っても切れないところ、神仏習合のスポットとして訪ねたところである。地元産品ということで、宇佐の棚田で栽培した米3合入りと、大分地鶏を使ったレトルトカレー(宇佐出身の名横綱・双葉山がラベルに使われている)を購入する。

少しだけ駅前をぶらつく。当初の予定では小倉で結構なインターバルを設けていたのだが、山陽線の列車遅れでその時間も少なくなっている。もう少し時間があれば立ち飲み屋にでも入って小倉で一献・・・まあこの時間でも瓶ビール1本とアテの2品くらい楽しめたかもしれないが・・というところだが、小倉は小倉でまた訪ねるとしよう。

結局昼食はホームのスタンドでかしわうどん。まあいいでしょう。

小倉11時54分発の中津行きに乗車。西小倉から日豊線に入る。九州八十八ヶ所百八霊場めぐりで九州の東側を訪ねるのに何度も利用した路線で、北九州近郊の札所をめぐった時のことも思い出す。今回の目的地は熊本で、鹿児島線を素直に南下すればよいところを・・。

苅田、行橋といったところを抜け、航空自衛隊の基地もある築城も過ぎる。

旧国名としては同じ豊前だが、現在は福岡と大分の県境となっている山国川を渡り、中津に到着。福沢諭吉の出身地としてPRしている中津だが、2024年、一万円札の肖像が渋沢栄一に替わったことで、その知名度もどうなるのやら。そもそも、中津は福沢諭吉を前面に押し出しているが、当の諭吉は上級武士が偉そうにしているのを嫌って中津から出て行った(中津を捨てた)人物である。

中津から13時16分発の幸崎行きに乗り継ぐ。意外にも転換クロスシート車だった(座席数は大幅に削減されているが)。岩国から同じ列車で下関まで乗り通した客の姿を見る。広島方面から山陽線~日豊線を「青春18きっぷ」で乗り通した場合、この先別府、大分を過ぎて佐伯まで行くことはできる。ただ佐伯が限界で、さらにその先まで鈍行で行くのなら、佐伯を翌日6時18分発の延岡行きに乗るしかない・・。

この先、国東半島の付け根である宇佐を過ぎ、豊前から豊後に入る。普通列車の本数が少ない区間だが淡々と走り、杵築からはまた乗客が増える。

14時38分、別府到着。さすがに温泉に入るだけの時間はないが、少しだけでも湯を楽しもうと向かったのは駅前の「手湯」。これで一応、長い時間をかけて東九州を経由した証とする。

その別府滞在はわずか30分弱。そしてこの時間から熊本を目指すのである。その列車とは・・・特急「あそぼーい!」・・・!

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