まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

第21回九州八十八ヶ所百八霊場めぐり~熊本の干物で一献後、山鹿に移動

2025年01月27日 | 九州八十八ヶ所百八霊場

九州八十八ヶ所百八霊場めぐりは前回の続きとして再び熊本市街に向かい、九州をめぐるのならということで熊本城を見物。この後、第100番・金剛乗寺の参詣のために山鹿に移動するが、この後の予定はのんびりしたものである。

山鹿へは桜町バスターミナルから路線バスで1時間20分ほどかかるが、バスは30~40分の1本のペースで出ているし、札所と周辺のスポット、そして宿泊地も近い位置に固まっている。この日(1月11日)は山鹿に泊まり、翌朝のバスで玉名に抜けるルートである。

ということで、今回はしっかり昼食をいただくことにする(私が旅に出た場合、昼食をとったりとらなかったりまちまちだし、昼食を通り越して昼飲みになることも多いのだが・・)。熊本城から新市街のアーケードに出る。前回熊本で一献とした「遊食亭 えくぼ」もこの通りにある。

昼食ならラーメンという手もあるし、繁華街なのでさまざまな店舗もある。そんな中で見つけたのがカレーのココイチ・・・の真上にある「ひものキッチン本店」。さまざまな種類の干物がある他、串にさして焼き鳥感覚でいただける「ひもの串」というのもある。定食もあればランチタイムから「せんべろ」や「飲み放題」まで楽しめる。

まだ新しい造りの店に入ると、「定食?居酒屋?」と訊かれる。ここは居酒屋を選択だが、別に定食を注文してもよいし、ご飯セットは単品で追加できるからどちらでもよいようだ。まずはビールをいただく(この後札所めぐりだが・・)。この後「白岳しろ」にスイッチ。

やって来た「ひもの串」のお任せ5種盛り。塩サバ、赤魚、縞ホッケはわかるが、変わり種はししゃも。川魚のように串刺しにした感がある。そして珍しいのは鰻の白焼き。鰻の白焼きじたい口にする経験がほとんどなく、それも串になって片手にグラスを持っていただくとは・・。

干物の串焼きはこの店オリジナルのものではなく、食べ方としては「あり」のようで、ネット通販で購入できる業者もあるようだ。調理するほうは手間だろうが、食べやすさで魚の消費量が増えればそれはそれで喜ばしいことだろう。

ただ、串焼きだけではなくがっつり食べたいとも思う。干物といえば・・ということでイカの丸干しを注文したが入荷がないとのことで、次の候補とした大アジの開きを注文。30cmほどのものが出てきて、これは食べ応えを通り過ぎそうだ。

ということで、ご飯セットを追加する(ご飯、味噌汁おかわり自由)。ここで店のおすすめにあったのが、だし茶漬け。これはアジの旨味が引き立つようで、ご飯も進んだ。昼から豪勢なこととなった。

この後、桜町バスターミナルに移動。単なるバスターミナルではなく複合商業施設「サクラマチ クマモト」となっており、地下には飲食店、土産物店、食料品店も連なる。熊本県内のさまざまな酒を扱う「くまBAR」という店もある。

その一角に「味千×桂花」という店を見つけた。熊本ラーメンで有名店である「味千」と「桂花」だが「×」とはどういうことか。フードコートのような造りだが、それぞれのメニューを注文することができるようだ。

後で知ったところではこういうことのようだ。昭和40年代に東京に進出し、熊本ラーメンの名を広めた「桂花」だが、客の減少や設備投資が重荷になったことで、2010年に民事再生法の適用を申請した。そこで支援を名乗り出たのが、同じ熊本ラーメンの老舗で海外にも展開していた「味千」。同じ熊本ラーメンとはいえ「味千」には「味千」の、「桂花」には「桂花」の、それぞれの歴史、特徴や良いところがある中、合併してしまうのではなくオリジナルの味を引き続き提供してほしいという思いで支援という形をとったそうだ。

そして2023年、それぞれのブランドメニューを一体化した「味千×桂花」を阿蘇くまもと空港、そしてサクラマチクマモトに出店した。先ほどの「ひものキッチン」も楽しかったが、こういうことを事前に知っていればターゲットを「味千×桂浜」にして両方のラーメンを一度に味わい、ついでに飲み物は「くまBAR」にしたかもしれない・・。

さて、コインロッカーから荷物を取り出し、バスターミナルに向かう。次の便は13時30分発の山鹿温泉行き。到着は15時前の見込み。

まずは熊本城の東側から北側に回る。熊本城稲荷神社、加藤神社といったところを過ぎる。途中は県道なども走り、沿線の利用もそこそこある。途中から国道3号線に入り、熊本県北部の玄関口である植木インターの前を通過する。まあ、1時間あまりの移動時間はバスの最後部の座席でのんびり過ごすだけであった。

終点の山鹿バスセンターに到着。現在は九州産交のこのバスセンターが山鹿の公共交通機関の拠点となっている(以前は西鉄や熊本電鉄のバスも乗り入れていたそうだが)。

バスセンターから少し歩いたところのスーパーホテル熊本・山鹿がこの日の宿泊地である。ちょうどチェックイン開始の15時ということで、早々に手続きをする。バスセンターにもコインロッカーはあったが、チェックインすることで荷物を軽くすることができる。まずはこの後少し歩き、第100番の金剛乗寺、そして見物、さらに温泉とするか・・・。

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