今年のGWが始まった。ところどころで予定が入っているので長期の旅行ができないのだが、29日は久しぶりに鉄道を使った日帰り旅行に出ようと思う。
行き先だが、「スルッとKANSAI3days」を有効に活用し、かつ、変化をつけようということで、和歌山からフェリーで四国徳島に渡ることにした。徳島、これまではJR乗りつぶしで訪れたり、宿泊したこともあるのだが、あくまで通過点のような感じだった。この日は帰りを遅い時間の高速バスに設定し、日中の時間は徳島の町歩きを楽しむことにしよう。
4月26日にリニューアルオープンしたなんばCITYの広告が並ぶ南海なんば駅。そこから特急サザン号に乗車。リクライニングシートの並ぶ指定席、昭和48年製造の車両が並ぶ自由席・・・・やはりここは500円払って指定席ということになる。
快晴の下、1時間ほどの走りを終えて和歌山港着。大きな荷物を持った家族連れの姿も目立つ。南海フェリーへの連絡通路は結構な人がぞろぞろと歩く。さすがに連休中ということで賑わっているようだ。かつてはこんな感じで常に賑わっていたのだろうか。
賑わいといえば船内はもっと大変なことになっていて、先にマイカーで乗船した人で桟敷席はびっしり。外の甲板席に陣取る人も多い。私も船尾に近いデッキのベンチに席をみつけて腰かける。8時30分に出航。
それにしても快晴。「晴れた空 そよぐ風 港出船の ドラの音楽し・・・」まあ、ドラは鳴らないが、ハワイ航路ならぬ徳島航路もまたよいものである。和歌山の港を離れると右側には友が島、その向こうには淡路島の山容が見える。さわやかな潮風を浴びながら、休日ということで朝から失礼して。
逆に目を転じると紀伊水道から南に果てしなく広がる海。久しぶりに水平線の先に何も見えない雄大な景色を見る。こういう開放感がフェリーのいいところ。鉄道の旅ではさすがにこうはいかない。
船内には最近一部の「その筋」の間ではやっている「鉄道むすめ」のフェリー版ということか、2人の女の子のキャラクターのパネルがある。最近名前が決まったとかで、青の制服が「高野きらら」、緑の制服が「阿波野まい」という。高野山と阿波の国をかけたということかな。パネルの前で記念撮影する子どももいて、これから人気がでますかな。
2時間の旅は長いようで結構充実した感じ。定刻より若干早くに徳島港に到着。連絡のバスは大勢の立ち客を詰め、徳島駅へ。ここから、本日の町歩きを始めることにする・・・。