ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

結末やいかに

2008年08月23日 | お家狂想曲
ピンポン球のように、相手に打てば即返ってくるのが当たり前だと思い込んでいたわたしに、
この間延びしまくる弁護士同士の交渉戦術と夏のバカンス休戦は、まさに宇宙人的異質なもので、
それに自分のポジティブな気持ちを添わせるには、かなりの努力が必要でした。

そもそも、わたし達が弁護士を雇ったのではなく、
たまたまニュージャージー州が、ここでの家の売買には必ず双方に弁護士をつける、と法で定めているので、わたし達もそれに従っただけ。

旦那もわたしも、担当の弁護士ステュアートに会ったことがありません。
売り手側の、わたし達が買おうとしている家を相続した息子さん&娘さんにも会ったことがありません。
そしてもちろん、相手側の弁護士にも……。
話は全部、電子メールか電話か手紙。とても不思議な世界でした。
その、声だけの弁護士ステュアートから、正式な手紙が届きました。

あなた方の要求を、相手側が受理し、実行します。

待たされてる間にすっかり寝てしもた旦那とわたしの体が、誰かに揺さぶられてユラユラしてます。
もう~、眠たいのに誰?と薄目を開けると、そこには見たこともない男性が
彼は朝からコーヒーを3杯たて続けに飲んだみたいなハイな声で言いました。

「さあ、前に進もう!」

いや、あんた、元気過ぎやで……。
なんだか、あまりにリズムが違い過ぎて、うまく乗れないのやけど、
とりあえずわたし達も立ち上がった方が良さそうです

縮まったあちこちの筋を伸ばしながらあくびをしていると、
旦那がポツリと、「僕ら、お金貸してもらえるやろか」と言いました。
「へ?もしかして貸してもらえへん可能性とかがあったりするん?」
「ある」
あるって……そんなスルッと認めんと、あるかもしれんとか言えよ~

全くけったいな順番で進んでいくもんです。
まあ、住宅金融の方から考えると、すべての交渉が終わり、なにもかもが決まってからでないと、
その家がいったいいくらで売買されるのか分からないのやから仕方がないといえばないのですけどね。
なので、7月から始まった騒動の結末はまだ未定。
でもまあ、また居眠りすることはもう無さそうです
コメント
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