ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

なかなかの土曜日

2008年09月20日 | ひとりごと
表示された気温は9月の下旬にしては低いけれど、秋のスパイスの効いた陽の光がなんとも気持ちいい日

アッパーモントクレア(お金持ちの中のお金持ちな人達が多い区域)でサイドストリートフェアってのが行われ、
そこでちょっと余興をしてくれってんで、コミュニティバンドの1員として出かけたんですが、
いつも一緒に練習している60人あまりのメンバーのうち、集合したのはたったの7人?!
トランペット3人とクラリネット2人、そしてテナーサックスとユーフォニウムが1人ずつ、ピッコロ奏者が指揮……。
なんぼなんでもコレじゃバンドの音にならんのとちゃう
胸をズキズキさせながら周りにいるメンバーの姿を追うと
そりゃもう幸せそうな顔して、演奏会場の広場で売ってる巨大ホットドッグを頬張ってたり、
古いLPレコードの掘り出し物を見つけてウホウホ喜んでたり……、ひとりで悩んでるのがアホらしなりました
これがあの、ステージの上でマジな顔して、それなりの演奏を聞かせるバンドのもうひとつの顔なのね。
ま、7月4日の独立記念日パレードでも、トラックの荷台で超適当に演奏してたんですけど……。

家に戻ってシャワーを浴び、旦那と一緒に、最近知り合ったK子ちゃん一家に会いに、コネチカット州まで行ってきました。
コネチカットなんて、ついこないだまでは、できたら死ぬまでに数回、観光とかで訪れるかも、みたいな場所だったのに、
好きな人が住んでるってことだけで、こんなに近くなるんですね。
距離とか時間とかは、心の感じ方次第で、長くなったり短くなったり……
実際、高速を乗り換えて行くので(しかも無料)、渋滞にさえ巻き込まれなかったら1時間半もかかりません。
これはアメリカに住んでいたら、近所と言える範囲。

K子ちゃん一家とうちの共通点は、子供が2人、女房が年上、アメリカに移り住んでから旦那が3年間学校に行き直し資格を取ったこと。
年は向こうの方がめちゃんこ若いし、子供達もこれから花咲く5才のふたご姉妹。そしてデカくて元気なブラックラブのコア君。
日本から遠く離れた場所で、もし日本国内で出会っていても好きになっただろうと思える人が見つかった時の嬉しさは、
とりあえずそういうことは期待しないでおこうと思っているだけに、格別のものがあります

集まったのは、初対面の同名K子ちゃん一家を含めて4家族。わたし達以外は皆幼い娘2人のおとうさんおかあさん。
日が暮れて寒くなってきたので、キッチンに入って何の気無しに話しているうちに、
ポロッとこぼれた妻の昔話にうろたえる夫、相変わらずアホをかます夫、極めて日本的年齢感を口にして睨まれる夫etc、
全員関西人の4人の妻達は、自分のも他人のもかまわず突っ込みまくり、楽しい時間を過ごしました。

家の売り主やオイルタンクの担当者がバカンスでふ~らふらしてくれているおかげで、
今だにこうやって楽しく週末を過ごすことができます……なんて言うてる場合か
2階に住む大家さんが、こんなことを了解してくれる気のいい人達だから済んでるものの、
ほんま、ええ加減に、せめて家の権利書だけでもわたし達の手に入れたいもんです……ね


コメント (2)
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