ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

「5月5日子どもの日に、泊原発が止まる」次の世代の子ども達に贈る最大のプレゼント!by 保坂展人

2012年04月14日 | 日本とわたし
大飯原発の「再稼働」に私が反対する理由 保坂展人(世田谷区長)

『野田政権は、大飯原発の3・4号機の、「再稼働が必要」とする政治判断を行った。
私には、まったく理解出来ないし、この政治判断は、間違っていると言いたい。
「3・11」と原発事故など、まるでなかったかのように、「原発止めたら経済空洞化」と唱えてきた人々が、「妥当な判断」と胸をなでおろすが、
民主党政権の、最後の幕を引く、歴史的な汚点になるのではないかと考える。
福島第一原発事故の前に、「重大事故はおきません」「安全です」と言い続けた電力会社を、全面的に擁護し、
何の規制も出来なかった、原子力安全・保安院と経済産業省、そして原子力安全委員会が、はたして「客観的な評価」等出来るだろうか。
彼らの審査で、「安全性は確認された」だけで、再稼働するという政治判断が生まれてくるのは、
ずばり、「3・11」から何も学ばない、オール霞が関と経済界の、「再稼働せよ」の大合唱に負けた、ということ。

菅前総理は、浜岡原発を止め、「脱原発依存」へと舵を切ろうとした。
私は、これを、当然の判断だと評価するが、既得権益で結びついた、政官財とメディアの「菅下ろし」は、激烈を極めた。
いきなり原発を止めるのは、「無責任」「思いつき」「産業空洞化を呼ぶ」等の、集中攻撃を受けた。
しかし、浜岡原発が停止した中部電力は、今年の夏も、電力供給には余裕がある、と言われている。
地方自治体を預かる立場からは、浜岡原発で、「再稼働」の議論が出てきたら、住民の生命と安全のために、強くブレーキを踏む側にまわる。

「3・11」以後、原発の立地自治体、という概念は崩壊した。
福島第一原発の連続メルトダウンによって、放出された放射性物質の影響を受けている、被害地域の規模は、半径10キロメートルどころではない。
福井県に隣接する、京都府や滋賀県、そして大阪府・大阪市等、重大事故の際の、被害を受ける可能性のある地域が「地元」であり、
今日、福井県に入った、枝野経済産業大臣ですら、4月2日の参議院予算委員会で、
「日本全国に、福島の事故は直接、間接の影響を及ぼしている。そういう意味では、『日本全国』が地元」、と答弁している。

4月1日に発足するはずだった、原子力規制庁は、いまだに、与野党の対立が続いて、スタート出来ない状態が続いている。
環境省の下に位置づけた、民主党政権に対して、国家行政組織法で位置づける、公正取引委員会のように、独立性の強い「3条委員会」を主張する野党。
もともとは、民主党は、マニフェストに「3条委員会」を書き込んでいたのだから、ここでこそ「政治判断」すれば、組織の立ち上げは始められる。
すでに、福島第一原発事故と、その後の対応で、命脈尽きたはずの保安院と原子力安全委員会が、亡霊のように生き残り、
「再稼働」を正当化するのは、デタラメではないか。

原発の過酷事故(シビアアクシデント)を想定した防災計画と、大量避難の道筋を描くことも重要だ。
ところが、広範囲に、放射性物質が拡散する事故時に、住民の生命と安全を守る自治体は、
いかなる手段で、情報を取得し、避難誘導したらいいのか、何ひとつ明確になっていない。
さらに、大規模事故を想定した、放射能拡散シミュレーションに従い、危機管理体制を構築しないと、
福島第一原発事故時の、無策を繰り返す結果になる。

福島第一原発事故を招いたのは、原発の直下を襲った、2007年の柏崎刈羽原発事故を過小評価し、
大量の広告費で、「不都合の真実」を隠蔽した上で、
「日本の原発は、地震に強いことが証明された」等の、本末転倒の言説を流したことが、根底にある。
それは、根拠なき「楽観主義」「コスト優先」に、あぐらをかいた結果だった。
ふたたび、その轍を踏むつもりなのか。

少なくとも、福島第一原発事故からわずか1年で、緊急に、大飯原発に求められているのは、とりあえずの応急対策だ、と語られているが、
よくよく聞いてみると、その「応急対策」なるものは、再稼働しながら、追いかけて間に合わせる、というものだった。

「海面から8メートルへ、防潮堤のかさあげ」「建屋爆発等を防ぐための、水素ガスの除去装置」も、近々に実現と言うが、まだ出来ていない。
「ベントの際、放射性物質を取り除く、フィルターの設置」「福島では、作業拠点となった、耐震重要棟の建設」などは、前倒しして、完成は、2015年だという。
また、女川原発のオフサイトセンターは、津波に呑まれて、犠牲者を出して、壊滅している。
大飯原発のオフサイトセンターはどうなのか。
防災基準の全面見直しなど、「応急」でもやらなければならないことが、欠落している。

関西電力は、この冬の電力需要も、極めて厳しく、マイナス9・5%の不足が生じる、としていたが、
厳しい寒さにもかかわらず、実際に供給危機が生じる危険性がある、95%を超えた日はゼロ。
揚水発電や、他の電力会社からの融通でまかなった。
また、昨年、関西でも取り組まれた、節電や需給調整契約の活用なども、カウントされていない。
ピークカットを誘導する料金体系を、導入する等の努力をすべきだ。

「5月5日子どもの日に、泊原発が止まる」

次の世代の子どもたちに贈る、最大のプレゼントではないか。
それでも、原子力発電という、不完全で未熟な技術が生み出した、「放射性廃棄物」という核のゴミを、私たちは、子どもたちの世代に手渡すことになる。
危険を最小化する、努力をするべきだ。
原発に依存しない社会を、一日も早く、子どもたちの手に渡したい。

ふりかえれば、原発立地等はすべて、「政治判断」で行われてきた。
その、強い権益によって、継続されてきた体制が、福島第一原発事故を生んだ。
ふたたび、「政治判断」という言葉が使われ、「再稼働」と言われた時、私たちは、歴史を、一頁前に進める必要があると思う。
少なくとも、福島第一原発事故の徹底検証、その緊急対策、防災計画等を立てた上で、
客観的な監視・評価・規制が出来る、原子力規制機関が未整備の現状で、やるべきではない』
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「夏に、関西で大規模停電が起きたら、橋下氏の責任や!」と言う政府……やらせ停電ふたたびか?

2012年04月14日 | 日本とわたし
橋下市長の言動を警戒…政府「8条件」に苦慮

『政府は、関西電力大飯原子力発電所3,4号機の再稼働に向け、地元説得を開始したが、
関電の筆頭株主で、原発再稼働に反対姿勢を強める、大阪市の橋下徹市長の言動に、警戒を強めている。

大飯原発再稼働の、必要性を確認した、関係閣僚会合のメンバーの一人、細野原発相は14日、
橋下氏が、同原発の再稼働に関連し、内閣府原子力安全委員会が、「安全」と明言していない点を、厳しく批判したことについて、
「今の原子力規制の制度は、原子力安全委が、(安全の)判断の権限を持つ制度になっていない」と指摘する一方、
「今の制度が、適切とは思っていない。橋下氏の指摘は、(再稼働とは)別問題として、改革していく」と配慮も示した。
静岡県三島市で、記者団に語った。

再稼働の必要性を認めた、民主党政権の打倒を宣言した、橋下氏の発言は、政府・民主党に、波紋を広げている。

政府内では、
政権打倒の声が、ほかの首長に広がることはない。夏に、関西で、大規模停電が起きれば、橋下氏の責任だ」と強気の声もあるが、
「橋下氏は、関西で、強い影響力を持つだけに、地元説得が難しくなる」と不安も漏れている。
実際、大飯原発の地元自治体からは、「電力消費地の、(大阪などの)理解を得てほしい」と、政府に要請する声が、強くなっている。

橋下氏主導で、大阪府・市が、再稼働を認める前提として掲げる、8条件に関しても、政府は困惑している。

8条件は、
「独立性の高い規制庁の設立」
「事故発生を前提とした防災計画と危機管理体制の構築」
「電力需給の徹底検証」などで、
特に、
「原発から100キロ程度の府県との安全協定締結」
については、政府内でも「とても広すぎて対応できない。これを認めたら、原発は、1基も再稼働できない」と懸念が強い。

(2012年4月14日21時49分 読売新聞)


上の記事内の赤文字のとこを読んでもろただけでも、どんだけクソかようわかる。
読売も、なかなかええ記事書くこともあるやん。

やっぱりあの、「また停電させたらええやん」発言はほんまやったんやね。
日本は、ここまで腐ってたんやね。

原発から100キロ程度の府県との安全協定のどこがおかしい?
原発は核物質の塊で、事故が起こったらえらいことになるって、今も生々しく実証し続けてるねん。
当たり前ちゃう?普通に考えて。
で、それが、「とても広すぎて対応できない」自分らを棚に上げて、「原発は1基も再稼働できない」ってか?
ほな、すなや!
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『組織の力を結集し、電力総連組織内候補者全員を当選させよう!』←これが原発マフィアの根回しの実態

2012年04月14日 | 日本とわたし
平成17年10月14日、統一地方選挙前に、こんなチラシが配られてた。

『組織の力を結集し、電力総連組織内候補者全員を当選させよう!」


虫眼鏡でがんばってみた。

北海道電力総連

札幌市東区  久保 雅司 54
札幌市厚別区 小川 直人 53
旭川市    松田 宏 48
帯広市    稗貫 秀次 51
釧路市    松尾 和仁 48
伊達市    滝谷 昇 66
苫小牧市   越川 慶一 38
室蘭市    山中 正尚 58
滝川市    水口 典一 44
函館市    井田 範行 53


東北電力総連

青森県青森市  一戸 富美雄 54
   八戸市  田名部 定男 64

岩手県大船渡市 田村 誠 62
   盛岡市  軽石 義則 50
        熊谷 喜美男 65
   山田町  昆 (日へんに軍)雄 69

秋田県秋田市  鳥井 修 43

宮城県仙台市青葉区 吉川 寛康 42
      泉区  日下 富士夫 58
      青葉区 加藤 健一 42

山形県山形市   武田 聡 42

福島県会津若松市 渡部 謙 60
         渡部 優生 48
   郡山市   佐久間 俊男 55
   福島市   梅津 政則 44

新潟県新潟市東区 市川 政広 57
         渡邊 和光 45
   新発田市  中村 功 52


関東電力総連

東京都足立区  工藤 哲也 39
   杉並区  安斎 昭 40
   中央区  宮下 里香子 40
   練馬区  石黒 達男 35
   八王子市 相澤 耕太 47

神奈川県川崎市幸区 山田 益男 54
    横浜市東区 石渡 由起夫 46
    小田原市  井原 義雄 55

千葉県千葉市稲毛区 天野 行雄 50
   船橋市    大澤 久 65
   石原市    吉田 峰行 36

埼玉県熊谷市 黒澤 三千夫 47

茨城県水戸市 小室 正己 48

栃木県宇都宮市 駒場 昭夫 51

群馬県桐生市 園田 恵三 65

山梨県富士吉田市 渡辺 貞治 59

福島県双葉町   高萩 文孝 44
   会津若松市 渡辺 優生 49

新潟県柏崎市 相澤 宗一 46 

静岡県沼津市 鈴木 秀郷 60
 

中部電力総連

愛知県春日井市 村上 慎二郎 40
        日比 雄将 37
   知多市  夏目 豊 53
   豊橋市  芳賀 裕崇 47

三重県津市   前田 剛志 50
   四日市市 中森 慎二 53

岐阜県岐阜市 西川 弘 64

長野県松本市 芝山 稔 50


北陸電力総連 

福井県勝山市 四谷 昌則 62


関西電力総連 

大阪府大阪市城東区 西尾 佳晃 57
   堺市北区   水谷 一雄 57
   枚方市    三島 孝之 56 
   八尾市    小枝 洋二 70

京都府宇治市久世郡 山本 正 63
   福知山市   芦田 眞弘 47

兵庫県西宮市 岩崎 龍夫 47
   姫路市 谷内 敏 63
   三木市 永尾 隆保 68

滋賀県大津市 船本 力 42
   彦根市 八木 嘉之 47

奈良県大和高田市 西村 元秀 53

和歌山県和歌山市 片桐 章浩 49
         山田 好雄 71

福井県高浜町 小幡 憲仁 52


中国地方電力総連

岡山県岡山市南区 田中 慎弥 49

広島県尾道市 金口 巌 56

山口県宇部市 柴田 敏彰 58
 

四国電力総連


愛媛県西条市 玉井 敏久 47

高知県高知市 清水 おさむ 47

香川県高松市 大西 さとし 40 

徳島県徳島市 武知 浩之 42


九州電力総連

福岡県福岡市城南区 もりや 正人 45
      東区  くまさき 啓一郎 36

長崎県長崎市 深堀 ひろし 45

大分県大分市 ふじた 正道 48

熊本県羽宇城市 きかい 洋一 66
   熊本市  田尻 まさひろ 59

宮崎県宮崎市 岩井 はじめ 45

鹿児島県鹿児島市 山口 おさむ 63


原電総連


福井県敦賀市 北条 正 58


これは平成17年の時のんやから、今からもう7年も前の話。
顔ぶれとかも変わってるかもしれん。
これからの選挙の時は、電力総連からの候補者が誰か、ようよう確かめて。
この中の人がまだ残ってるかもしれんし、もちろん新しい人間が加わってるはず。
もう、名前が感じええからとか、笑顔がええからとか言うて、選んでる場合とちゃうで。
候補者をとことん調べる。
質問する。
なにをするつもりでいるんか、徹底的に知る。

これがニッポンのオトナの常識!
コメント (2)
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