『すきやばし次郎』という鮨屋がある。
その店の店主、85才の鮨職人、小野二郎氏。
「好きにならねえとダメです。自分の仕事に惚れなきゃダメなんです」
二郎さんはきっぱりとそう言わはる。
背筋をピンと伸ばして。
外出する時は、薄い手袋をつけて。
ああ、職人やなあ……としみじみ思う。
「常に前に、上に、良い方向に進みたい。そう思い続けなければ」
そんな、生粋の職人の、良い映画を見た。
日本人であることの誇りを感じた。
同じく、芸術に携わっている者として、共感も覚えた。
いい時間を過ごしてるはずやのに、そこに、こんな時にも、築地の魚市場を見て、放射能のことを考えてしまう。
二郎さんの、まだまだ現役をやり通す強い意思と、もっともっと良い寿司職人になりたいという夢を、
放射能が邪魔をしないで欲しいと思ってしまう。
なんて哀しいことが起こってしもたんやろうと思う。
以下は、お店に行かれた方々の評。
「二郎の鮨は、20カンの、「おまかせ」というコース仕立てになっている。
それは、半世紀以上、鮨を握り続けてきた二郎が、試行錯誤の末にたどり着いた究極の20カン。
すべてのネタが、おいしく食べられるように、握る順番や、ネタの温度に、細かな配慮がされている。
そのドラマは、あっさりとした白身で、幕をあける。
鮨の王様・マグロの次には、さっぱりしたコハダを握る。
マグロの脂を、酢の酸味で、ぬぐい去るためだ。
常温のハマグリの次には、冷えたアジを握る。
温度差のあるネタを、交互に出すことで、一つ一つのネタが際だつと、二郎は考えている。
そして、コースの中盤には、藁(わら)で燻(いぶ)して香りを付けた、カツオを配置。
最後は、芝エビをたっぷり使った、甘い玉子焼きで幕が下りる」
二郎さんはまた、
「とどのつまり、鮨は魚と寿司飯、 寿司飯のあたたかさは、いつも人肌でないといけない。
米がどうだ、魚がどうだ、握り方がこうなんだ、等と言う前に、基本は寿司飯の温度です。
江戸前の舎利は、立ってなくちゃ駄目なんです」と信じている。
ものの30分もかからないうちに、食べ終わってしまうおまかせコース。
お代30,000円也。
愛想が悪いというわけでもないけれど、かといって会話ができるわけでもない。
緊張してしまう、という人がほとんど。
一緒に映画を観た、友達の米国人夫婦と、帰りにスタバに寄って、映画の話をした。
日本人のわたし、日本に10年暮らし、日本人3人と家族になった旦那、そして、日本に行ったこともない米国人ふたり。
職人二郎翁の生き様、日本の文化、鮨そのものについて、いろいろ話に花が咲いた。
あ~、美味い鮨食いてぇ~!
その店の店主、85才の鮨職人、小野二郎氏。
「好きにならねえとダメです。自分の仕事に惚れなきゃダメなんです」
二郎さんはきっぱりとそう言わはる。
背筋をピンと伸ばして。
外出する時は、薄い手袋をつけて。
ああ、職人やなあ……としみじみ思う。
「常に前に、上に、良い方向に進みたい。そう思い続けなければ」
そんな、生粋の職人の、良い映画を見た。
日本人であることの誇りを感じた。
同じく、芸術に携わっている者として、共感も覚えた。
いい時間を過ごしてるはずやのに、そこに、こんな時にも、築地の魚市場を見て、放射能のことを考えてしまう。
二郎さんの、まだまだ現役をやり通す強い意思と、もっともっと良い寿司職人になりたいという夢を、
放射能が邪魔をしないで欲しいと思ってしまう。
なんて哀しいことが起こってしもたんやろうと思う。
以下は、お店に行かれた方々の評。
「二郎の鮨は、20カンの、「おまかせ」というコース仕立てになっている。
それは、半世紀以上、鮨を握り続けてきた二郎が、試行錯誤の末にたどり着いた究極の20カン。
すべてのネタが、おいしく食べられるように、握る順番や、ネタの温度に、細かな配慮がされている。
そのドラマは、あっさりとした白身で、幕をあける。
鮨の王様・マグロの次には、さっぱりしたコハダを握る。
マグロの脂を、酢の酸味で、ぬぐい去るためだ。
常温のハマグリの次には、冷えたアジを握る。
温度差のあるネタを、交互に出すことで、一つ一つのネタが際だつと、二郎は考えている。
そして、コースの中盤には、藁(わら)で燻(いぶ)して香りを付けた、カツオを配置。
最後は、芝エビをたっぷり使った、甘い玉子焼きで幕が下りる」
二郎さんはまた、
「とどのつまり、鮨は魚と寿司飯、 寿司飯のあたたかさは、いつも人肌でないといけない。
米がどうだ、魚がどうだ、握り方がこうなんだ、等と言う前に、基本は寿司飯の温度です。
江戸前の舎利は、立ってなくちゃ駄目なんです」と信じている。
ものの30分もかからないうちに、食べ終わってしまうおまかせコース。
お代30,000円也。
愛想が悪いというわけでもないけれど、かといって会話ができるわけでもない。
緊張してしまう、という人がほとんど。
一緒に映画を観た、友達の米国人夫婦と、帰りにスタバに寄って、映画の話をした。
日本人のわたし、日本に10年暮らし、日本人3人と家族になった旦那、そして、日本に行ったこともない米国人ふたり。
職人二郎翁の生き様、日本の文化、鮨そのものについて、いろいろ話に花が咲いた。
あ~、美味い鮨食いてぇ~!