ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

「がんばっぺ」石巻由佳

2012年04月16日 | 日本とわたし
由佳さん、はじめまして。
まうみと申します。



今日、カーネギーホールで行われた、『五色桜』の合唱を聞きに行きました。



合唱のみなさんはもちろんのこと、指揮者、フルート&オカリナ奏者、ナレーションや日舞の方々の、心のこもった演奏を楽しませていただきました。



始めはここ、三階のボックス席だったのですが、一番前の席を譲ってくれた人がいて、みなさんの真ん前で聞かせていただきました。



募金の際にいただいた、『絆』と書かれた木のお札と一緒に、一枚の紙が入っていました。



「がんばっぺ 石巻由佳」

ボールペンで書かれた由佳さんの自筆の文字を見ていると、胸が熱くなりました。
由佳さんは、あの地震と津波があった日からずっと、とても大変な思いをされているのだと思います。
仮設住宅には、慣れることはあっても、心が落ちつくことも、癒されることもなく、
いつか、せめて、この状態がましになることを信じて、一日一日を過ごされているのだと思います。

あの日以来、東北のことを考えずに寝床についた日はありません。
ずっとずっと思っています。
けれども、わたしの思いなど、由佳さんのように、人生をすっかりひっくり返されてしまった人達にとっては、なんの助けにも足しにもならず、とても歯痒い気持ちでいっぱいです。

由佳さん、どうか自分を大切に、無理をしないで、夢を捨てないでください。

日本の人達が、その人達がどこに住んでいようと、今、由佳さん達にふりかかった運命を、自分の運命として考え、
日本が今、無事に国として生き長らえているのは、福島第一で、懸命に修復作業に関わっておられる、作業員の方々のおかげだと、
その作業員の方々の中には、由佳さんのような、被災者の方々もいて、その、言葉通りの、健康や生活の犠牲の上に成り立っていることを知り、

わたし達全員の、心からの感謝の気持ちが、由佳さん達に伝わり、それが日本を支えるエネルギーとなる日が一日も早く訪れますように。

いつか、逢いたいです。
石巻由佳さん、どうかお元気で。
コメント (6)
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