11.11.2012 反原発1000000人大占拠
↑ここに、11月11日に行われた抗議行動の写真がいっぱい載せられてる。
この日を迎えるにあたり、ツィッターやフェイスブック内の様子を見守ってた。
官邸前の、一気に10万人を超えた抗議行動の頃と比べたら、熱気が少し冷めて、その代わりに、全国に、まんべんに、行動の息吹が芽生えてた。
ここに、【正しい報道ヘリの会】が空撮してくれはった写真を数枚載っける。
この日は雨が降った。
気温も下がってた。
ほんで、これはわたしの、ツィッターの世界だけで判断した個人的な印象やけど、この抗議行動を支えてきた『首都圏反原発連合』のメンバーに対して、なにか不服がある人が増えていて、
この日のことを伝えてるツィートに対して、ざまあみろ的な意見を述べてる人もいて、心底びっくりした。
なんでざまあみろなんやろう?
その人は、別に原発を残したいと言うてる人でもなく、かというて、反対してるのかどうか、反対という自分の意思を行動に移してるのかどうかもわからん。
名無し顔無しの人。
どんな趣味でも、どんなことを強調してても、どんな性格でも、どんな態度でも、どんな方法でも、どこでやってても、誰とやってても、
ええやんかべつに。
目指してる方向に、『稼働する原発が無い日本』というビジョンがしっかり存在してるんやったら。
仲良うなかっても、どっちかっていうたら気に入らんかっても、それがどないやっちゅうのん?
この人手の足りん時に、
決定的に負けてる時に、
数と知恵を寄せ合うことでしか勝てへん戦やってわかってるのに、
その数と知恵を、わざわざ減らすようなことして、なにが嬉しいん?
みんな、それぞれの味を活かしたらええやん。
日本て、そういう、単一主義のお風呂にどっぷりつかってきたからあかんのとちゃうやろか。
誰とでも、なんとか力合わせて、日本の今を変えなあかんと、毎日必死でなにかに取り組んでる人らには、非難する暇もない。
違うけど、◯◯はええと思う。
賛成できんとこはあるけど、△△は力になる。
それでええやんか。
みんなで、それぞれのやり方を活かし合うて、日本を改革していこうな。
それではみなさん、
雑誌読むならhttp://www.daysjapan.net/『DAYS JAPAN』や『週刊金曜日』。
新聞読むなら『東京新聞』や『琉球新報』、それから『河北新報』。
テレビはほとんどが害やから、極力観んようにして、『岩上氏のウェブジャーナル』で、福島の方々の生の声や、国の現実を自分で知る。
どうか、騙されたと思てやってみてください。
あ……ここにわざわざ来て、これ読んでくれてはるみなさんは、もうとっくにやってくれてはるわ。
ええと、ほな、周りの話しやすい人からでいいので、どうか伝えてみてください。
お願いします。
↓以下は、『しんぶん赤旗』で報じられた、11月11日の『即時原発ゼロ』抗議行動の記事です。
☆「即時原発ゼロ」全国に響きわたる声を聞け(12年11月13日配信『しんぶん赤旗』―「主張」)
「ゲンパツ反対」「原発とめろ」「再稼働やめろ」「子どもをまもれ」―冷たい雨の中、夜空をついて、東京・永田町の国会周辺に参加者の唱和が続きます。
「反原発1000000人大占拠」行動です。
同じ日、全国でも、「即時原発ゼロ」「再稼働反対」などを掲げて、集会やデモ、宣伝行動などが繰り広げられました。
東日本大震災と、それにともなう東京電力福島原発などの悲惨な事故から1年8カ月、原発が事故を起こせば、どんなに深刻な事態を引き起こすのか、いよいよ明らかです。
野田佳彦内閣は、全国に響きわたる「即時原発ゼロ」の声を聞くべきです。
国民の怒りは頂点に
「1年8カ月たっても、住み慣れた自宅に帰れない。私たちと同じ思いをさせないために、原発は直ちに廃止を」と、福島県から参加した女性。
「全国からの参加者の多さに元気をもらった。地域に帰ってまた頑張ります」と、長野県から参加した若者。
東京・霞が関の官庁街や、内幸町の東京電力本店前、永田町の首相官邸前などで、抗議行動を繰り広げた参加者が、国会正門前の大集会に集まり始めた午後5時ごろには、本格的な雨。
参加者の熱気は、雨にも寒さにも屈しません。
事故発生から1年8カ月たっても、廃炉に向けた本格的な作業さえ手がつかず、除染や復旧の対策も進まないなか、
福島県では、いまだに十数万人が、避難生活を続けています。
にもかかわらず、原発からの撤退に背を向けて、再稼働や建設再開など、原発依存を続けようとしている野田政権―国民の怒りと批判は、頂点に達しています。
参加者が、のべ10万人に達した「首都圏反原発連合」呼びかけの「大占拠」行動と、「原発をなくす全国連絡会」の呼びかけにこたえた全国いっせい行動は、その反映です。
世界有数の地震国日本で、危険な原発の運転は許されず、停止中の原発の再稼働など論外であることは、原子力規制委員会がおこなった、原発での活断層の調査や、
全国の原発が、福島事故クラスの事故を起こした際の被害予測などで、いよいよ明らかになりました。
野田政権がこの夏、再稼働を強行し、全国で唯一運転している関西電力大飯原発では、原発の敷地内で、非常用の配水管の下を通る「F-6」と呼ばれる断層(破砕帯)が、地震を引き起こす活断層であるという疑いが濃くなっています。
疑いがある以上、直ちに、原発の運転は中止すべきです。
全国の原発が、福島原発事故クラスの事故を起こした場合の、放射性物質の拡散を調査した被害予測では、
規制委員会が、避難の必要な範囲としている、原発から30キロメートルを超えて、高い濃度での拡散が予想されることが明らかになりました。
30キロ圏だけでも、480万人が暮らします。
事故が、予測の範囲にとどまる保証はなく、原発依存を続けるのは、危険この上ないものです。
直ちに廃止に踏み出す
日本共産党の志位和夫委員長は、国会前の集会で「即時原発ゼロ」が重要と訴えました。
福島原発事故の重大性に照らしても、原発は運転を始めるだけで、危険な「核のごみ」(使用済み核燃料)がたまり続けることを考えても、再稼働は中止して、直ちに廃止に踏み出すべきです。
青森県大間などでの新増設は、断じてゆるされません。
今こそ「即時原発ゼロ」の声を、高めようではありませんか。
☆ 原発ゼロ 声響く “全国の力 合わせて”国会周辺・46都道府県で(12年11月13日配信『しんぶん赤旗』)
「即時原発ゼロ」「再稼働反対」―。
国会周辺・省庁前では11日、首都圏反原発連合(反原連)の主催で、「反原発1000000人大占拠」が行われました。
雨の降りしきるなか、のべ10万人(主催者発表)が参加。
「こんなに大勢の参加者を見ることができて、高速バスで参加したかいがあった」(長野県諏訪市から参加した男性)…。
同日、さらに運動を広げて、原発ゼロを実現しようと、46都道府県で、いっせいに行動がありました。
首相官邸前、国会正門前、東京電力本店前、厚生労働省前、経済産業省前、文部科学省前、財務省前、外務省前、Jパワー前の抗議エリア、ミュージックエリアやファミリーブロックでは、参加者が続々と集まり、列をつくりました。
ファミリーブロックでは、子どもも、「やさいをまもれ」「原発バイバイ」と、かわいい声でコールしました。
2歳の息子と参加した川崎市の女性(34)は、
「時がたって、大震災と原発事故への関心が薄れないよう、ずっと声をあげていかなければ、という気持ちで来ました。放射能汚染が心配。大飯原発はすぐにとめ、原発をなくすため力を合わせたい」。
国会正門前では、横浜市から友人を誘って参加した男性(25)が、
「ネットで、ミサオさんの話を聞いて参加した。先延ばしでごまかさず、すぐ原発ゼロに動いてくれる議員は誰なのか、見極めたい」といいます。
厚労省前では、青森県から妻と小学2年の息子と一緒に参加した男性(43)が、
「大間町(青森県)でも今、大集会を行っています。大間原発建設なんて、絶対させません。青森の頑張りを全国に伝え、東京の様子を青森に持ち帰り、いっそう頑張るため参加しました」と話します。
国会正門前では、大集会が行われました。
反原連のミサオ・レッドウルフさんは、
「これだけたくさんのみなさんが、雨の中集まってくれたということは、脱原発の思いが、一切衰えていないことの表れです。全国のみんなと一丸になって、声をあげ続けていきます」と訴えました。
前日弁連会長の宇都宮健児氏は、
「原発がない、人にやさしい社会をつくるため、みなさんと頑張りたい」と呼びかけました。
各党、無所属の国会議員らもスピーチしました。
日本共産党の志位和夫委員長は、
「今年の流行語大賞50語のなかに、『原発ゼロ』がノミネートされました。これを大賞にし、流行に終わらせず、即時原発ゼロを実現させましょう」と訴えました。
「大占拠」は、さようなら原発1000万人アクション、脱原発世界会議、原発をなくす全国連絡会、経産省前テントひろばの4団体が協力しました。
☆ 原発ゼロすぐに 各地の11.11(12年11月13日配信『しんぶん赤旗』)
「即時原発ゼロ」「再稼働反対」などをかかげて11日、全国各地で集会やデモ、パレードなどが繰り広げられました。
(大阪府で予定されていた「LOVE脱原発OSAKA1111」は、荒天のため中止になりました)
大間つくるな
青森県大間町では、大間原発建設工事の即時中止を求める集会が、380人の参加で、原発敷地の隣接地で開かれました。
大間町で、原発建設反対の声を上げ続ける佐藤亮一さんは、「原発反対の町民はもっといる」とのべ、参加者の大きな拍手に包まれました。
北海道函館市から駆けつけた「大間原発訴訟の会」の竹田とし子代表、青森県労連の奥村榮議長らが、「原発をゼロに」などと訴えました。
日本共産党から、高橋ちづ子衆院議員らが参加しました。
政治を変える
北海道では「11.11札幌アクション」が札幌市内で開かれ、1000人が参加しデモ行進しました。
原発問題全道連絡会の畠山和也代表委員は、主催者あいさつで「今度の選挙で、原発ゼロの国会議員を多数にする活動を強めよう」と訴えました。
函館市では「ストップ!大間原発、原発ゼロへ」の集会とデモがおこなわれ、400人が参加しました。
日本共産党の紙智子参院議員が、「政治を変えて、大間原発の建設を中止させよう」とよびかけました。
いのち守ろう
福島県では、県内7カ所で、集会やパレードなどがおこなわれました。
福島市では、JR福島駅前通りで、リレートークと宣伝署名行動。
約80人が参加し、横断幕や「原発ゼロ 放射能からいのちを守ろう」と書いたのぼりなどをかかげ、にぎやかに取り組みました。
日本共産党からも、渡部チイ子衆院1区候補らが訴えました。
全町避難の浪江町から10年前、福島市に転居した女性(60)は、「いたたまれない思いで署名した。政府は、つらい暮らしをしている人の生活を見てほしい」と語りました。
子の健康考え
福岡県内では、実行委員会などが主催する、「さよなら原発11.11集会」の福岡市会場に1000人、北九州市会場に500人余が参加。
そのほか、つどい(大牟田市)やパレード(久留米市)など6カ所、計約2000人が参加しました。
福岡市会場の冷泉公園では、「100人の母親たち」トークの亀山ののこさん(写真家)がマイクを握り、「子どもの健康のことなどを考えると、原発問題は無関心ではいられない」と訴えました。
立地県でノー
関西電力大飯原発をかかえる福井県でも、集会やパレード、ライブがおこなわれました。
福井市の集会には、約250人が参加。
敦賀市に住む元原発労働者や、福井県出身の歌手、僧侶が、「再稼働などありえない」と訴えました。
坂井市では、毎週金曜日に、福井市内の関電前抗議行動を呼びかける、レゲエ歌手のSing J Roy(シング・ジェイ・ロイ)さんらが、平和で原発のない未来への思いをこめて、ライブをおこないました。
☆11.11反原発100万人大占拠 志位委員長のスピーチ(12年11月13日配信『しんぶん赤旗』)
みなさん、こんばんは。
日本共産党の志位和夫です。
私は、この前の衆院本会議で、野田総理に対して、「いますぐ、ただちに、全国すべての原発をなくす政治決断をおこなえ」と訴えました。
「即時原発ゼロ」が必要です。
私は、その四つの理由を、訴えさせていただきたい。
第一に、福島原発事故から、1年8カ月がたちましたが、16万人の方々がなお、苦しい避難生活を余儀なくされ、被害はどんどん広がっているじゃありませんか。
二度とこんな事故を起こしてはならない。
その最大の保障は、全部の原発を、ただちになくすことではないでしょうか。
第二に、原発の稼働を続ける限り、「核のゴミ」が増え続けます。
人類は、「核のゴミ」を処理する技術をもっていません。
全国の平均でみますと、あと6年たちますと、原発のなかのプールの「ゴミ」があふれ出る。
みなさん、「核のゴミ」をださない、唯一の方法は、原発をなくすしかない、そのことは明らかではないでしょうか。
第三に、原発の再稼働の問題、いよいよやってはならないことがはっきりしてまいりました。
あの、原子力規制委員会、あの評判の悪い規制委員会ですら、大飯原発の下に活断層があることを否定できないことを、全員一致で確認したではありませんか。
みなさん、そうであるならば、大飯はただちに止めろ。
再稼働反対。
そして第四に、政府が行ったパブリックコメントでも、国民の8割の方が「即時原発ゼロ」を望んでいらっしゃる。
ですから、みなさん、「即時原発ゼロ」を掲げて、頑張ろうじゃありませんか。
私が、このことを国会でいいましたら、首相は「即時原発ゼロ」の提言は、「実際には十分な時間が必要だ」といいました。
そんなのウソですね。
だってみなさん、あれだけ「電力が足らない」と脅したのに、“猛暑の夏”を原発なしでものりきれたではありませんか。
「自然エネルギーはコストが高い」というけれども、原発こそ最悪・最大の高コストであることは、みんなが体験したことではないですか。
「即時原発ゼロ」は可能です。
流行語大賞の50語のなかに、「原発ゼロ」がノミネートされました。
これを、流行語大賞にしようじゃないですか。
そして、流行に終わらせないで、実現しようではありませんか。
私たちも一緒に頑張ります。
頑張りましょう!
党国会議員団各地で参加
日本共産党国会議員団は11日、各地でおこなわれた原発反対の行動に参加しました。
東京都の国会・霞が関一帯でおこなわれた「反原発1000000人大占拠」行動には、志位和夫委員長のほか、笠井亮、塩川鉄也、宮本岳志の各衆院議員、田村智子参院議員が参加しました。
塩川議員は、埼玉県の行動にも参加しました。
北海道では、紙智子参院議員、青森県では高橋ちづ子衆院議員が参加。
京都府では穀田恵二衆院議員、井上哲士参院議員、大阪府では山下芳生参院議員が参加しました。
↑ここに、11月11日に行われた抗議行動の写真がいっぱい載せられてる。
この日を迎えるにあたり、ツィッターやフェイスブック内の様子を見守ってた。
官邸前の、一気に10万人を超えた抗議行動の頃と比べたら、熱気が少し冷めて、その代わりに、全国に、まんべんに、行動の息吹が芽生えてた。
ここに、【正しい報道ヘリの会】が空撮してくれはった写真を数枚載っける。
この日は雨が降った。
気温も下がってた。
ほんで、これはわたしの、ツィッターの世界だけで判断した個人的な印象やけど、この抗議行動を支えてきた『首都圏反原発連合』のメンバーに対して、なにか不服がある人が増えていて、
この日のことを伝えてるツィートに対して、ざまあみろ的な意見を述べてる人もいて、心底びっくりした。
なんでざまあみろなんやろう?
その人は、別に原発を残したいと言うてる人でもなく、かというて、反対してるのかどうか、反対という自分の意思を行動に移してるのかどうかもわからん。
名無し顔無しの人。
どんな趣味でも、どんなことを強調してても、どんな性格でも、どんな態度でも、どんな方法でも、どこでやってても、誰とやってても、
ええやんかべつに。
目指してる方向に、『稼働する原発が無い日本』というビジョンがしっかり存在してるんやったら。
仲良うなかっても、どっちかっていうたら気に入らんかっても、それがどないやっちゅうのん?
この人手の足りん時に、
決定的に負けてる時に、
数と知恵を寄せ合うことでしか勝てへん戦やってわかってるのに、
その数と知恵を、わざわざ減らすようなことして、なにが嬉しいん?
みんな、それぞれの味を活かしたらええやん。
日本て、そういう、単一主義のお風呂にどっぷりつかってきたからあかんのとちゃうやろか。
誰とでも、なんとか力合わせて、日本の今を変えなあかんと、毎日必死でなにかに取り組んでる人らには、非難する暇もない。
違うけど、◯◯はええと思う。
賛成できんとこはあるけど、△△は力になる。
それでええやんか。
みんなで、それぞれのやり方を活かし合うて、日本を改革していこうな。
それではみなさん、
雑誌読むならhttp://www.daysjapan.net/『DAYS JAPAN』や『週刊金曜日』。
新聞読むなら『東京新聞』や『琉球新報』、それから『河北新報』。
テレビはほとんどが害やから、極力観んようにして、『岩上氏のウェブジャーナル』で、福島の方々の生の声や、国の現実を自分で知る。
どうか、騙されたと思てやってみてください。
あ……ここにわざわざ来て、これ読んでくれてはるみなさんは、もうとっくにやってくれてはるわ。
ええと、ほな、周りの話しやすい人からでいいので、どうか伝えてみてください。
お願いします。
↓以下は、『しんぶん赤旗』で報じられた、11月11日の『即時原発ゼロ』抗議行動の記事です。
☆「即時原発ゼロ」全国に響きわたる声を聞け(12年11月13日配信『しんぶん赤旗』―「主張」)
「ゲンパツ反対」「原発とめろ」「再稼働やめろ」「子どもをまもれ」―冷たい雨の中、夜空をついて、東京・永田町の国会周辺に参加者の唱和が続きます。
「反原発1000000人大占拠」行動です。
同じ日、全国でも、「即時原発ゼロ」「再稼働反対」などを掲げて、集会やデモ、宣伝行動などが繰り広げられました。
東日本大震災と、それにともなう東京電力福島原発などの悲惨な事故から1年8カ月、原発が事故を起こせば、どんなに深刻な事態を引き起こすのか、いよいよ明らかです。
野田佳彦内閣は、全国に響きわたる「即時原発ゼロ」の声を聞くべきです。
国民の怒りは頂点に
「1年8カ月たっても、住み慣れた自宅に帰れない。私たちと同じ思いをさせないために、原発は直ちに廃止を」と、福島県から参加した女性。
「全国からの参加者の多さに元気をもらった。地域に帰ってまた頑張ります」と、長野県から参加した若者。
東京・霞が関の官庁街や、内幸町の東京電力本店前、永田町の首相官邸前などで、抗議行動を繰り広げた参加者が、国会正門前の大集会に集まり始めた午後5時ごろには、本格的な雨。
参加者の熱気は、雨にも寒さにも屈しません。
事故発生から1年8カ月たっても、廃炉に向けた本格的な作業さえ手がつかず、除染や復旧の対策も進まないなか、
福島県では、いまだに十数万人が、避難生活を続けています。
にもかかわらず、原発からの撤退に背を向けて、再稼働や建設再開など、原発依存を続けようとしている野田政権―国民の怒りと批判は、頂点に達しています。
参加者が、のべ10万人に達した「首都圏反原発連合」呼びかけの「大占拠」行動と、「原発をなくす全国連絡会」の呼びかけにこたえた全国いっせい行動は、その反映です。
世界有数の地震国日本で、危険な原発の運転は許されず、停止中の原発の再稼働など論外であることは、原子力規制委員会がおこなった、原発での活断層の調査や、
全国の原発が、福島事故クラスの事故を起こした際の被害予測などで、いよいよ明らかになりました。
野田政権がこの夏、再稼働を強行し、全国で唯一運転している関西電力大飯原発では、原発の敷地内で、非常用の配水管の下を通る「F-6」と呼ばれる断層(破砕帯)が、地震を引き起こす活断層であるという疑いが濃くなっています。
疑いがある以上、直ちに、原発の運転は中止すべきです。
全国の原発が、福島原発事故クラスの事故を起こした場合の、放射性物質の拡散を調査した被害予測では、
規制委員会が、避難の必要な範囲としている、原発から30キロメートルを超えて、高い濃度での拡散が予想されることが明らかになりました。
30キロ圏だけでも、480万人が暮らします。
事故が、予測の範囲にとどまる保証はなく、原発依存を続けるのは、危険この上ないものです。
直ちに廃止に踏み出す
日本共産党の志位和夫委員長は、国会前の集会で「即時原発ゼロ」が重要と訴えました。
福島原発事故の重大性に照らしても、原発は運転を始めるだけで、危険な「核のごみ」(使用済み核燃料)がたまり続けることを考えても、再稼働は中止して、直ちに廃止に踏み出すべきです。
青森県大間などでの新増設は、断じてゆるされません。
今こそ「即時原発ゼロ」の声を、高めようではありませんか。
☆ 原発ゼロ 声響く “全国の力 合わせて”国会周辺・46都道府県で(12年11月13日配信『しんぶん赤旗』)
「即時原発ゼロ」「再稼働反対」―。
国会周辺・省庁前では11日、首都圏反原発連合(反原連)の主催で、「反原発1000000人大占拠」が行われました。
雨の降りしきるなか、のべ10万人(主催者発表)が参加。
「こんなに大勢の参加者を見ることができて、高速バスで参加したかいがあった」(長野県諏訪市から参加した男性)…。
同日、さらに運動を広げて、原発ゼロを実現しようと、46都道府県で、いっせいに行動がありました。
首相官邸前、国会正門前、東京電力本店前、厚生労働省前、経済産業省前、文部科学省前、財務省前、外務省前、Jパワー前の抗議エリア、ミュージックエリアやファミリーブロックでは、参加者が続々と集まり、列をつくりました。
ファミリーブロックでは、子どもも、「やさいをまもれ」「原発バイバイ」と、かわいい声でコールしました。
2歳の息子と参加した川崎市の女性(34)は、
「時がたって、大震災と原発事故への関心が薄れないよう、ずっと声をあげていかなければ、という気持ちで来ました。放射能汚染が心配。大飯原発はすぐにとめ、原発をなくすため力を合わせたい」。
国会正門前では、横浜市から友人を誘って参加した男性(25)が、
「ネットで、ミサオさんの話を聞いて参加した。先延ばしでごまかさず、すぐ原発ゼロに動いてくれる議員は誰なのか、見極めたい」といいます。
厚労省前では、青森県から妻と小学2年の息子と一緒に参加した男性(43)が、
「大間町(青森県)でも今、大集会を行っています。大間原発建設なんて、絶対させません。青森の頑張りを全国に伝え、東京の様子を青森に持ち帰り、いっそう頑張るため参加しました」と話します。
国会正門前では、大集会が行われました。
反原連のミサオ・レッドウルフさんは、
「これだけたくさんのみなさんが、雨の中集まってくれたということは、脱原発の思いが、一切衰えていないことの表れです。全国のみんなと一丸になって、声をあげ続けていきます」と訴えました。
前日弁連会長の宇都宮健児氏は、
「原発がない、人にやさしい社会をつくるため、みなさんと頑張りたい」と呼びかけました。
各党、無所属の国会議員らもスピーチしました。
日本共産党の志位和夫委員長は、
「今年の流行語大賞50語のなかに、『原発ゼロ』がノミネートされました。これを大賞にし、流行に終わらせず、即時原発ゼロを実現させましょう」と訴えました。
「大占拠」は、さようなら原発1000万人アクション、脱原発世界会議、原発をなくす全国連絡会、経産省前テントひろばの4団体が協力しました。
☆ 原発ゼロすぐに 各地の11.11(12年11月13日配信『しんぶん赤旗』)
「即時原発ゼロ」「再稼働反対」などをかかげて11日、全国各地で集会やデモ、パレードなどが繰り広げられました。
(大阪府で予定されていた「LOVE脱原発OSAKA1111」は、荒天のため中止になりました)
大間つくるな
青森県大間町では、大間原発建設工事の即時中止を求める集会が、380人の参加で、原発敷地の隣接地で開かれました。
大間町で、原発建設反対の声を上げ続ける佐藤亮一さんは、「原発反対の町民はもっといる」とのべ、参加者の大きな拍手に包まれました。
北海道函館市から駆けつけた「大間原発訴訟の会」の竹田とし子代表、青森県労連の奥村榮議長らが、「原発をゼロに」などと訴えました。
日本共産党から、高橋ちづ子衆院議員らが参加しました。
政治を変える
北海道では「11.11札幌アクション」が札幌市内で開かれ、1000人が参加しデモ行進しました。
原発問題全道連絡会の畠山和也代表委員は、主催者あいさつで「今度の選挙で、原発ゼロの国会議員を多数にする活動を強めよう」と訴えました。
函館市では「ストップ!大間原発、原発ゼロへ」の集会とデモがおこなわれ、400人が参加しました。
日本共産党の紙智子参院議員が、「政治を変えて、大間原発の建設を中止させよう」とよびかけました。
いのち守ろう
福島県では、県内7カ所で、集会やパレードなどがおこなわれました。
福島市では、JR福島駅前通りで、リレートークと宣伝署名行動。
約80人が参加し、横断幕や「原発ゼロ 放射能からいのちを守ろう」と書いたのぼりなどをかかげ、にぎやかに取り組みました。
日本共産党からも、渡部チイ子衆院1区候補らが訴えました。
全町避難の浪江町から10年前、福島市に転居した女性(60)は、「いたたまれない思いで署名した。政府は、つらい暮らしをしている人の生活を見てほしい」と語りました。
子の健康考え
福岡県内では、実行委員会などが主催する、「さよなら原発11.11集会」の福岡市会場に1000人、北九州市会場に500人余が参加。
そのほか、つどい(大牟田市)やパレード(久留米市)など6カ所、計約2000人が参加しました。
福岡市会場の冷泉公園では、「100人の母親たち」トークの亀山ののこさん(写真家)がマイクを握り、「子どもの健康のことなどを考えると、原発問題は無関心ではいられない」と訴えました。
立地県でノー
関西電力大飯原発をかかえる福井県でも、集会やパレード、ライブがおこなわれました。
福井市の集会には、約250人が参加。
敦賀市に住む元原発労働者や、福井県出身の歌手、僧侶が、「再稼働などありえない」と訴えました。
坂井市では、毎週金曜日に、福井市内の関電前抗議行動を呼びかける、レゲエ歌手のSing J Roy(シング・ジェイ・ロイ)さんらが、平和で原発のない未来への思いをこめて、ライブをおこないました。
☆11.11反原発100万人大占拠 志位委員長のスピーチ(12年11月13日配信『しんぶん赤旗』)
みなさん、こんばんは。
日本共産党の志位和夫です。
私は、この前の衆院本会議で、野田総理に対して、「いますぐ、ただちに、全国すべての原発をなくす政治決断をおこなえ」と訴えました。
「即時原発ゼロ」が必要です。
私は、その四つの理由を、訴えさせていただきたい。
第一に、福島原発事故から、1年8カ月がたちましたが、16万人の方々がなお、苦しい避難生活を余儀なくされ、被害はどんどん広がっているじゃありませんか。
二度とこんな事故を起こしてはならない。
その最大の保障は、全部の原発を、ただちになくすことではないでしょうか。
第二に、原発の稼働を続ける限り、「核のゴミ」が増え続けます。
人類は、「核のゴミ」を処理する技術をもっていません。
全国の平均でみますと、あと6年たちますと、原発のなかのプールの「ゴミ」があふれ出る。
みなさん、「核のゴミ」をださない、唯一の方法は、原発をなくすしかない、そのことは明らかではないでしょうか。
第三に、原発の再稼働の問題、いよいよやってはならないことがはっきりしてまいりました。
あの、原子力規制委員会、あの評判の悪い規制委員会ですら、大飯原発の下に活断層があることを否定できないことを、全員一致で確認したではありませんか。
みなさん、そうであるならば、大飯はただちに止めろ。
再稼働反対。
そして第四に、政府が行ったパブリックコメントでも、国民の8割の方が「即時原発ゼロ」を望んでいらっしゃる。
ですから、みなさん、「即時原発ゼロ」を掲げて、頑張ろうじゃありませんか。
私が、このことを国会でいいましたら、首相は「即時原発ゼロ」の提言は、「実際には十分な時間が必要だ」といいました。
そんなのウソですね。
だってみなさん、あれだけ「電力が足らない」と脅したのに、“猛暑の夏”を原発なしでものりきれたではありませんか。
「自然エネルギーはコストが高い」というけれども、原発こそ最悪・最大の高コストであることは、みんなが体験したことではないですか。
「即時原発ゼロ」は可能です。
流行語大賞の50語のなかに、「原発ゼロ」がノミネートされました。
これを、流行語大賞にしようじゃないですか。
そして、流行に終わらせないで、実現しようではありませんか。
私たちも一緒に頑張ります。
頑張りましょう!
党国会議員団各地で参加
日本共産党国会議員団は11日、各地でおこなわれた原発反対の行動に参加しました。
東京都の国会・霞が関一帯でおこなわれた「反原発1000000人大占拠」行動には、志位和夫委員長のほか、笠井亮、塩川鉄也、宮本岳志の各衆院議員、田村智子参院議員が参加しました。
塩川議員は、埼玉県の行動にも参加しました。
北海道では、紙智子参院議員、青森県では高橋ちづ子衆院議員が参加。
京都府では穀田恵二衆院議員、井上哲士参院議員、大阪府では山下芳生参院議員が参加しました。