来日して、大阪を訪れ、橋下氏に会見を申し込まはったけど断られたカルディコット博士。
多忙を理由に断ってきたので、ならばせめて15分だけでも、と粘らはったけど、それでもあかんかった。
そら、あの男には、彼女と対峙して言える見解なんかあらへんねんから、たったの1分でもかなんわなあ。
それにしても、ほんまにクズやわ。クズがよう似たクズと組みたい思うのも、至極当然のことやなあ。
この会見の内容は、今から1週間も前に行われたものです。
文字起こししてくれはった方は、このoldblue管理人さんときーこさん。
何回読み直しても、心から納得できる、思いと見識と知識やと思いますんで、ぜひともみなさんにも読んでいただきたいと思い、ここに転載させていただきます。
↓以下、転載はじめ
大阪 ヘレン・カルディコット医学博士来日会見【動画・文字おこし全文】11/21
(文字おこしはoldblue管理人。通訳の方の話されたことをなるべくそのまま文字におこしています)
動画 http://iwj.co.jp/wj/open/archives/41421
ツイッター http://togetter.com/li/410830?page=2
動画 http://www.ustream.tv/channel/iwj-osaka1#/recorded/27173479
USTREAMの会見動画⇒ http://www.ustream.tv/recorded/27173479
【会見部分 文字おこし 全文】
みなさま、本日はありがとうございます。
非常に興味深い時期に、この場所に来ることができたと思っています。
みなさまの橋下市長は、日本中で今とても著名な方になっておられまして、私たちに会っていただけないほど、超お忙しい状況になっておられまして、
政治的ないろいろな望みというか、野心をお持ちになって、活動をしているとお聞きしています。
ほんとうに、地元の市民の人たちよりも、国家の国の政治の方に興味がある、という状況らしいのは、私にとっては、非常に興味深いことだなという目で見ております。
もしそういう状態であるからこそ、国政の政治家になるにはふさわしい、というふうに私は思います。
そういう人であるからこそ。
それで、橋本市長は、福島で震災があり事故があって、たった2週間程のあいだに、もうすぐに、がれきの受け入れを表明されて、それをしかも、焼却されるということを言われたわけです。
36000トンあるというがれき、これは、大阪に、すでに搬入されているのでしょうか?
本来であれば、今日は、試験焼却の日というふうに伺っていたんですが……まだですね。
福島だけでも十分、非常に悪い状況です。
東京まで汚染が広がっている状況になります。
その状況の中で、東京まで広がっているこの汚染を、それ以外の地域にまで、汚染を共有しようとしている。
放射性廃棄物を共有することで、汚染を広めようとしているということ、これは、小児科医としての私の立場から言うと、もうほとんど犯罪的な行為と言える、と思います。
放射能が出たこの大きな事故を、結局その結果を、全国で分け合おうとしている状況にある、と思います。
それで放射性物質が、36000トンと言われているがれきの中に入っています。
木質のものとかいろいろありますが、とくに、セシウム137の汚染が心配されています。
セシウム137というのは、300年間そこに残りますので、もし大阪に、このセシウム137を持ち込んでしまえば、大阪は300年間にわたって、セシウム137を持ち続けないといけなくなるわけです。
それを人が、呼吸から吸ったり、食品から取り込む、ということが発生します。
それで政府は、この放射能のレベルなら許容可能な範囲だ、ということを言っていますが、実際、許容可能な放射能というものは存在しません。
すべての放射能は、これは、ガンを引き起こす可能性を持っているわけです。
あと、セシウム134もありますが、これは約20年ですが、これも非常に、危険度の高い物質です。
そしてセシウムは、例えば脳腫瘍、それから筋肉腫といったものの原因になりますし、精巣や卵巣に蓄積をします。
そうしますと、遺伝的な疾患、遺伝的な異常形成とかを起こす可能性が出てきます。
その結果、胎児に影響が出ますので、そのために、先天性の異常を持った子供が出産され、例えば、形成異常の子供が生まれる可能性が出てきます。
そして、その他にも、いろいろな放射性元素が、廃棄物に入っています。
コバルト60とか、ウラン235とか、ウラン238などがあります。
そうしますと、これは腎臓のガンとか先天性の形成異常、いわゆる奇形が出る場合がありますし、それから骨ガン、白血病の原因になり得ます。
そして今ここに、女性で小さなお子さんをお持ちの方が立ち上がって、ここにいらっしゃるというのは、今この状態の中で、これほど適切なことはないと思います。
といいますのは、成人に比較しますと、子供は放射能に対する感受性が20倍高い、と言われていますし、それから小さな女の子と男の子を比較した場合、女児の方が2倍リスクが高い。
それから胎児に至っては、成人と比較した場合には、感受性の点で、リスクの点で数千倍と言われています。
ですから、妊娠中の女性の腹部にX線を照射するだけで、生まれてくる子供の白血病の可能性が、2倍になるということなんです。
女性というのはいつも、革命的な変化をもたらすときの力になります。
そういう意味で今、女性が、日本で、革命的な変化を起こす必要があるのだと思います。
とくにそれが、母親とか、これから母親になる方々がやらなければいけない、と思っています。
非常に興味深いことですが、この町の市長は橋下さんですが、ハシモトという名前が、甲状腺疾患の名前で橋本病というのがございますが、
全く今回の放射能によって、放射線被曝によって、同種の甲状腺の疾患が出るわけですから、
そういう意味では、この「橋本病」というのは、とくに言葉として、メディアの方にしっかり注目していただきたいと。
おそらく橋下さんは、放射線医療の面を理解されていないのではないかと思います。
セシウムというのは、食品の中で100倍、何百倍何千倍という濃縮をします。
土の汚染が、それがレタスの形になったとき、他の野菜になったとき、牛乳になったとき、食肉になった時には、濃縮度がどんどん上がっていきます。
草から牛、牛乳、牛肉、そしてそれを食べる人間と、どんどん濃縮度が上がるわけです。
そしてこのセシウムというのは、食品に入っていても、全く味もしない、匂いもしない、目にも全く見えません。
いわば、見えないキラー=殺人物質、ということが言えます。
セシウムは、脳とか筋肉に蓄積をして、そこに長期間、本当に本当に長い期間、そこにとどまります。
そして、とどまった場所の周辺にある少量の細胞に、非常に高い線量、極めて高い線量を与えます。
放射性物質が体に入りますと、その物質は、体の中で、放射線放出物として、そこから放射線が体内で放出される状態が発生するわけです。
ところが、このことを、日本の国の政府は、また政府や企業や色々な機関は、しっかりと考えていません。
外部被曝のことにばかり着目しています。
土が汚染されることで、ガンマ線が出る、X線と似たような性質ですけれども、ガンマ線が出ることばかりを言っていますけれども、
この外部被曝だけに注目していて、体の中に取り込まれた時の問題について、きちんと考えていません。
それで、日本の政府や東京電力は、日本の皆さんに嘘をついています。
これだけの、福島のようないわば、「医療大惨事」が発生している状態の中で、嘘は絶対についてはいけないのです。
嘘をついても解決はしません。
それは、天然痘とかそういったものが、過去に流行った時と同じです。
放射性物質は、いくら廃棄物を焼いたからといって、そこにあった放射性物質が、消えてなくなることはありませんので、放射性物質は変わりません。
ただ、煙突のところから出ていくようになるだけで、それがまた土壌について、そこから人々の被曝につながるということです。
煙突にはフィルターがある、排気筒にはフィルターが付けてある、ということを言ってるんですが、フィルターで放射線が消えるわけではないですから、
放射性物質になったフィルターができあがるだけで、それを一体どこに捨てるのか、ちょっと今、資料に目を向けましたけれども、
「ゆめしま」という名前のところに、そういう放射性物質を捨てようとしている。
雨が降れば水に溶けて、水によって運ばれて、土の中に、最終的には、人が口にするような食べ物にまで到達すると。
これが、300年間消えずに残るわけです。
大阪市の中でも市議会、とくにある女性議員の方が、非常にこの問題を懸念していらっしゃるということをお聞きしましたが、非常に興味深いです。
やはり、賢明にこの問題がわかるのは、女性の方だということです。
子供を保護する、子供を守るということになったときに、女性の持っている直感の正確さ、というのはたいへん鋭いものがあります。
ですからそういう意味で、ここで立ち上がって、がれきの焼却に反対しようということで、今日のこの会を準備された女性の皆さんを、私はたいへん素晴らしいということで、賞賛したいと思います。
そして橋下さんは、彼女たちの声を聞かなければならない、聞かせるために私ができることがあれば、ぜひお手伝いをしたい、なんでもお手伝いをしたい。
国会も選挙がありますけれども、この問題というのは、選挙の争点にやはりならないといけない。
そして、特に、国政の選挙の中で争点にならないといけないのは、福島のこの大災害もそうですし、
それから特に、4号機、4号機の建屋が、もし何かあって今後崩壊すれば、大変なまた大きな惨事が起きます。
それから、この今回のがれきの問題、全国にこの汚染を広げようとしていること、それからその点が、すべて争点にならないといけないと思うんです。
非常に関心があるのは、ロシアの政府は、チェルノブイリ事故のあと、ロシアの国民のために、非常に責任をもった態度を示したという点については、
国民のためにという点では、日本の政府よりしっかりとやったと、責任ある行為をした、と思います。
たしかこの地域は、15機の原子炉から、たった60マイルしか離れていない、非常に距離が近いと思います。
特にその中でも、大飯原発については、地震断層の上にあるのではないかといわれています。
大飯は閉鎖しなければいけないと、私は思います。
いろいろなレンジで考えると、日本というのは、いろいろなことで、非常に危ない位置にある状態だと思います。
そのことを、しっかりと頭において、行動しないといけないと思います。
私から申し上げるのは以上です。
【お母さんと記者会見に参加した、9歳の女の子のスピーチ】
私は、瓦礫を受け入れてほしくないと思ってます。
なぜかというと、大阪で瓦礫を燃やしたら、私たちが住んでいる場所にも、放射能が来るかもしれません。
大阪だけでなく、他の場所にも来るかもしれません。
放射能は、風に乗って、色んな所に行くと思います。
放射能を食べたり吸ったりしたら、私たち子供や小さな子は、病気になるかもしれません。
私が大きくなって、子供ができて、その子供も病気になるかもしれません。
だから私は嫌です。
私には、福島から大阪に逃げたお友達が居ます。
その子達は、放射能が怖くて、大阪に逃げてきたのに、また大阪に放射能が来るのです。
他にも友達が、大阪に沢山います。
友達のことを思うと、悲しくて涙が出ます。
市長さんが瓦礫を燃やすと、みんなが困ります。
悪いことをした人は、警察が捕まえてくれます。
橋下市長さんが、大阪に放射能を持ってくるのは、悪いことだと思います。
でも、どうして、警察が捕まえないのかわかりません。
市長さんは、みんなのために仕事をしてくれる人だと思っていました。
橋下市長さん、瓦礫を燃やすのをやめると、はっきりして下さい。
↓以下は、きーこさんがしてくれはった文字起こしです、
ヘレン・カルディコット医学博士来日会見(大阪)大阪の母&モジモジ先生質疑応答11/21
26:55~
今日は、小学校の娘と一緒に、こちらに来ました。
まず最初に、福島原発や放射能の真実を、私たち日本人に伝えるために、アメリカから来て下さったヘレン・カルディコット博士に、感謝したいと思います。
そして3.11から収束しない福島原発で、多大な被ばくを強いられ、作業をして下さっている作業員の方々にも、感謝と敬意を払います。
日本に住む者の命は、作業員さんの犠牲の上に成り立っています。
大阪の放射能汚染がれきの受け入れは、私たちの命を脅かす深刻なものです。
当り前ですが、住民の目線に立った西日本の実態は、きちんと放射能について学習し、放射能汚染のがれきの受け入れを拒否しています。
受け入れを強行した自治体は、一つだけです。
もともと、民主党の国会議員、北橋市長率いる福岡県北九州市。
そしてここ大阪市が、それに続こうとしています。
大阪市は、がれきに含まれる放射能の基準値を下げたり、バグフィルターで捕れると言って、市民を誤魔化し続けていますが、そのような事で放射能は消えてなくなりません。
また、驚くべきことに大阪市は、放射能の危険性は無いかのように言っています。
広域処理するがれきの量が大幅に減少した事も、受け入れるべきでない理由の一つです。
大阪市が受け入れるという岩手県のがれきは、現地処理できるめどが立っています。
岩手では、がれきのための仮設焼却炉が建設されました。
既存の焼却炉と仮設焼却炉を活用すれば、広域処理する必要はなく、全て、被災県内での処理が可能です。
遠い大阪まで、高い輸送費をかけて運び焼却するという、必要性や合理性は全くありません。
大阪市は、安易に国の政策を受け入れることなく、現実の状況をしっかりと検証して下さい。
また、橋下市長は、がれきを受け入れることが絆であるように言いますが、放射能汚染がれきさえ焼却すれば、私たちの絆は保たれるのでしょうか?
私たちが被ばくすることが、絆なのでしょうか?
がれきが焼却されれば、必ず、放射能で空気は汚れます。
放射能は、身体の中に入ると、私たちの遺伝子をズタズタに切り裂きます。
遺伝子は、人間が何万年もかけて作り上げてきた、人が人であるための、ありとあらゆるデータが詰まっています。
その大事な遺伝子が、放射能で切り裂かれたら、橋下市長は、元通りに戻してくれますか?
私は、娘が生まれてくる日を、夫と指折り数えて、まだかまだかと待ちました。
出産してすぐ、娘を腕の中に抱いた時、娘は丸くなって胸元に両手を揃え、小さく震えていました。
体はやわらかくふにゃふにゃで、力を入れると潰れてしまうんじゃないかと、初めて母親になった私は緊張して、優しくそっと抱いたのを覚えています。
その時、「ああ、私はずっと、この子を守っていくんだ」、そう思いました。
心から満たされた気持ちと、大地のような強さが身体から湧いてきたのを、今でも覚えています。
これは、私だけが体験した特別な話ではなく、沢山の親が、子どもが生まれた時に抱く、当たり前の感情だと思います。
そして大阪には、こんなふうに生まれて愛されて育ってきた、かわいい元気な子どもたちが沢山います。
大人より何十倍も、放射能に対して敏感だと言われる子ども達に、被ばくを強要することが正しいのでしょうか?
放射能から逃れるために、避難してきた子どもたちの中には、すでに、血液検査や甲状腺検査で、異常が出ている子どももいます。
健康被害に、親たちは頭を悩ませています。
放射能から家族を守るために、会社を辞めて、家族で大阪に移住されたお父さんがいます。
ある若い女性は、離婚して、大阪に避難してきました。
彼女は、東京で沢山被ばくをしたので、怖くて子供が産めないといいます。
ある難病の女性は、着の身着のまま避難し、大阪の見知らぬ町で、一人でアパートを借り、お金がなかったので、カーテンの変わりに段ボールを貼って、生活をしていたといいます。
体調に異変を感じて、避難を決めた人も沢山います。
私の友人は、ここから600km離れた、福島県いわき市に住んでいます。
震災後すぐに、子どもを連れて母子避難しましたが、さまざまな事情が重なり、いわき市に戻りました。
無力な私は、どうする事もできませんでした。
彼女が何か、悪い事をしたのでしょうか?
どうして、常識のあるいつも優しい彼女が、高線量の中、自分と子どもの命が何時尽きるのかを考えながら、生きないといけないのでしょうか?
これから先、沢山の人々が、被ばくのために体調を崩し、西日本に避難してくることは、簡単に想像できます。
その方々のためにも、大阪市には、放射能汚染されていないきれいな空気、きれいな水、綺麗な土壌を守る義務があります。
放射能汚染されたがれきの焼却など、もってのほかです。
3.11は、私たちの国に、大きな悲劇をもたらしました。
取り返しのつかない悲劇です。
撒き散らかされた放射能は回収できません。
こちらに避難してきた人は、「津波や地震だけなら、避難せずに済んだ。復興できた」とみんな言います。
しかし、放射能汚染に、復興はあり得ないのです。
市民の命を奪う放射能を、大阪に持ち込むのを止めて下さい。
橋下市長に、がれき焼却中止を求めます。
ありがとうございました。
34:21~
小学生の子どもの母親です。
今回の原発事故により、今まで人類が体験したことのない放射能汚染というものに、今後私たち母親は、向き合って子育てしていかなければなりません。
そして政府が、この放射能汚染というものを過小評価し続ける限り、何の罪もない子どもたちが、線量の高い地域で、未だ逃げられずに過ごし、
全国に汚染食材を流通させ、しかも全国で、震災がれきの広域処理という、本当にひどい政策を推し進めています。
この大阪でも、震災がれきの受け入れを、住民の反対を押し切って強行しようと、大阪市長はしております。
政府が守るものが子どもたちではなく、東京電力や原子力産業であると気がついた時、私は本当に、この国に絶望を覚えました。
しかし、子どもたちを守れるのは私たち大人であり、母親なのだと思い、日々、母親たちは勉強してきました。
国には本気で、もうこれ以上被害が出ないように、放射能防御という政策を望みます。
将来の子どもたちを守るために、全国どこであろうと、大阪のみならず、放射能汚染されたがれきを燃やすことを、今すぐ止めていただきたいです。
<質疑応答>40:15~
Q:
博士は、今後日本でも、何年か後か先には、チェルノブイリのような、沢山の放射線被ばくによる被害が出るとお考えですか?
ヘレン・カルディコット博士:
起こると思います。
何千人という人が、健康に被害を受けて、健康被害が出てくるという事はあると思います。
特に糖尿病、白内障、白血病、それから他の癌、若年での老化、それから先天性の形成異常、奇形を持った子どもの出生といった事が、福島で、日本でおこると思います。
福島ですでに、9万3000人の子どもを検査した結果、40%の子どもの甲状腺に、何らかの異常がすでに発見されています。
今言ったようないろいろな病気が出るまでには、まだ時期が早いかもしれませんが、すでにそういった検査の結果が出ていますので、
ま、癌というのは、潜伏している期間が非常に長くありますので、まだ実際に、癌の形や、今言った病気が出てくるには時間がかかると思いますが、
それでも、近い将来に出てくる、と思っています。
で、今私たちが見ている、福島県での甲状腺の検査結果というのも、ほんの氷山の一角にすぎないと考えています。
それで、ニューヨーク科学アカデミーのニューヨークアカデミーオブサイエンスの報告書によると、
チェルノブイリ事故の結果、事故から25年の間に死亡した人は100万人以上だと言っております。
日本の場合、チェルノブイリよりも、さらに多くの放射性物質が放出された、という事が書かれています。
Q:
放射性がれきのリスクが追加された地域も、将来にわたって、発病などのリスクが高くなるとお考えですか?
ヘレン・カルディコット博士:
福島と同じレベルのリスクがこれから続くか?と言うと、それは違うんですが、
ただ、同じに濃縮度が、密度が違いますので、その差はありますけれども、福島の汚染が拡散する、分散するわけですから、
もし、その償却した地域に住んでいる方であれば、運が悪ければリスクを抱えて、リスクが現実のものになる一人になる可能性があるわけです。
当然、その被ばくをする人の数が増えるわけですから、その可能性は増えます。
そして、その結果が出るまでには時間がかかります。
食品などから採取して、実際に病気が発病するまでに時間がかかる、ということです。
Qモジモジ先生:
福島で、特にそうなのですが、放射性がれきを燃やした場合に、肺から、放射性セシウムが中心に、放射性物質を放出されます。
その場合に、土壌に沈着している状態の放射性物質と、焼却炉の排気に含まれる微粒子としての放射性物質のリスクについて、
まず、質的な違いがあると考えるべきなのかどうなのか、についてお伺いしたい
ヘレン・カルディコット博士:
がれきについている放射性物質と、焼却炉から出る放射性物質の違いは、
がれきの場合は、そこについているものが雨に当たった時に、落ちて水と一緒に運ばれる状態が起きるけれども、
焼却した場合には、煙突から自由に拡散するという、その違いがまずあります。
ただ、物質としては、同じ放射性同位体ですので、物質として質的に変わるという事は無いです。
量的な変化ですね、質?
Qモジモジ先生:
呼吸の場合と、食事等から摂取される場合の内部被ばくは、同等と考えて構わないんでしょうか?
ヘレン・カルディコット博士:
実はですね、これを正確には、セシウムが肺から吸収されるかどうか?というのは、吸収されない事もあるし、吸収されることもあり得ることはあり得るんですけれども、
セシウムの場合は、呼吸によって肺に吸って、肺からそのままいくというよりは、水に溶けやすい性質を持っていますから、
セシウムだけを見ると、食品から摂りこむ方が懸念されると。
で、リンと非常に似ていますので、水に溶けて血液に運ばれるというのが、セシウムの場合の一番心配される点です。
簡単に血液によって運ばれて、筋肉とか脳とか心臓の細胞に蓄積される。
実際に、その結果、チェルノブイリで心臓発作で突然に死ぬ、というケースが非常に増えていて、死亡原因のトップに心臓発作が出ていますけれども、
その原因として考えられているのは、セシウムの濃縮が心筋で起きていて、それによって、心臓の鼓動のリズムが狂うということになって、
それで、心臓発作が発生して死亡しているんではないかと言われています。
セシウムについては、この地域に関しては、それほど濃縮が高くなくて最小限ですので、心臓の方は心配することは無いと思います。
むしろそれよりも、がんの発生の方を心配されるべきだと思います。
がんというのは、場合によったら、癌になるまでに5年とか70年、長いものは70年ぐらいかかるんですね。
ですから、将来的に発生する可能性という事。
多忙を理由に断ってきたので、ならばせめて15分だけでも、と粘らはったけど、それでもあかんかった。
そら、あの男には、彼女と対峙して言える見解なんかあらへんねんから、たったの1分でもかなんわなあ。
それにしても、ほんまにクズやわ。クズがよう似たクズと組みたい思うのも、至極当然のことやなあ。
この会見の内容は、今から1週間も前に行われたものです。
文字起こししてくれはった方は、このoldblue管理人さんときーこさん。
何回読み直しても、心から納得できる、思いと見識と知識やと思いますんで、ぜひともみなさんにも読んでいただきたいと思い、ここに転載させていただきます。
↓以下、転載はじめ
大阪 ヘレン・カルディコット医学博士来日会見【動画・文字おこし全文】11/21
(文字おこしはoldblue管理人。通訳の方の話されたことをなるべくそのまま文字におこしています)
動画 http://iwj.co.jp/wj/open/archives/41421
ツイッター http://togetter.com/li/410830?page=2
動画 http://www.ustream.tv/channel/iwj-osaka1#/recorded/27173479
USTREAMの会見動画⇒ http://www.ustream.tv/recorded/27173479
【会見部分 文字おこし 全文】
みなさま、本日はありがとうございます。
非常に興味深い時期に、この場所に来ることができたと思っています。
みなさまの橋下市長は、日本中で今とても著名な方になっておられまして、私たちに会っていただけないほど、超お忙しい状況になっておられまして、
政治的ないろいろな望みというか、野心をお持ちになって、活動をしているとお聞きしています。
ほんとうに、地元の市民の人たちよりも、国家の国の政治の方に興味がある、という状況らしいのは、私にとっては、非常に興味深いことだなという目で見ております。
もしそういう状態であるからこそ、国政の政治家になるにはふさわしい、というふうに私は思います。
そういう人であるからこそ。
それで、橋本市長は、福島で震災があり事故があって、たった2週間程のあいだに、もうすぐに、がれきの受け入れを表明されて、それをしかも、焼却されるということを言われたわけです。
36000トンあるというがれき、これは、大阪に、すでに搬入されているのでしょうか?
本来であれば、今日は、試験焼却の日というふうに伺っていたんですが……まだですね。
福島だけでも十分、非常に悪い状況です。
東京まで汚染が広がっている状況になります。
その状況の中で、東京まで広がっているこの汚染を、それ以外の地域にまで、汚染を共有しようとしている。
放射性廃棄物を共有することで、汚染を広めようとしているということ、これは、小児科医としての私の立場から言うと、もうほとんど犯罪的な行為と言える、と思います。
放射能が出たこの大きな事故を、結局その結果を、全国で分け合おうとしている状況にある、と思います。
それで放射性物質が、36000トンと言われているがれきの中に入っています。
木質のものとかいろいろありますが、とくに、セシウム137の汚染が心配されています。
セシウム137というのは、300年間そこに残りますので、もし大阪に、このセシウム137を持ち込んでしまえば、大阪は300年間にわたって、セシウム137を持ち続けないといけなくなるわけです。
それを人が、呼吸から吸ったり、食品から取り込む、ということが発生します。
それで政府は、この放射能のレベルなら許容可能な範囲だ、ということを言っていますが、実際、許容可能な放射能というものは存在しません。
すべての放射能は、これは、ガンを引き起こす可能性を持っているわけです。
あと、セシウム134もありますが、これは約20年ですが、これも非常に、危険度の高い物質です。
そしてセシウムは、例えば脳腫瘍、それから筋肉腫といったものの原因になりますし、精巣や卵巣に蓄積をします。
そうしますと、遺伝的な疾患、遺伝的な異常形成とかを起こす可能性が出てきます。
その結果、胎児に影響が出ますので、そのために、先天性の異常を持った子供が出産され、例えば、形成異常の子供が生まれる可能性が出てきます。
そして、その他にも、いろいろな放射性元素が、廃棄物に入っています。
コバルト60とか、ウラン235とか、ウラン238などがあります。
そうしますと、これは腎臓のガンとか先天性の形成異常、いわゆる奇形が出る場合がありますし、それから骨ガン、白血病の原因になり得ます。
そして今ここに、女性で小さなお子さんをお持ちの方が立ち上がって、ここにいらっしゃるというのは、今この状態の中で、これほど適切なことはないと思います。
といいますのは、成人に比較しますと、子供は放射能に対する感受性が20倍高い、と言われていますし、それから小さな女の子と男の子を比較した場合、女児の方が2倍リスクが高い。
それから胎児に至っては、成人と比較した場合には、感受性の点で、リスクの点で数千倍と言われています。
ですから、妊娠中の女性の腹部にX線を照射するだけで、生まれてくる子供の白血病の可能性が、2倍になるということなんです。
女性というのはいつも、革命的な変化をもたらすときの力になります。
そういう意味で今、女性が、日本で、革命的な変化を起こす必要があるのだと思います。
とくにそれが、母親とか、これから母親になる方々がやらなければいけない、と思っています。
非常に興味深いことですが、この町の市長は橋下さんですが、ハシモトという名前が、甲状腺疾患の名前で橋本病というのがございますが、
全く今回の放射能によって、放射線被曝によって、同種の甲状腺の疾患が出るわけですから、
そういう意味では、この「橋本病」というのは、とくに言葉として、メディアの方にしっかり注目していただきたいと。
おそらく橋下さんは、放射線医療の面を理解されていないのではないかと思います。
セシウムというのは、食品の中で100倍、何百倍何千倍という濃縮をします。
土の汚染が、それがレタスの形になったとき、他の野菜になったとき、牛乳になったとき、食肉になった時には、濃縮度がどんどん上がっていきます。
草から牛、牛乳、牛肉、そしてそれを食べる人間と、どんどん濃縮度が上がるわけです。
そしてこのセシウムというのは、食品に入っていても、全く味もしない、匂いもしない、目にも全く見えません。
いわば、見えないキラー=殺人物質、ということが言えます。
セシウムは、脳とか筋肉に蓄積をして、そこに長期間、本当に本当に長い期間、そこにとどまります。
そして、とどまった場所の周辺にある少量の細胞に、非常に高い線量、極めて高い線量を与えます。
放射性物質が体に入りますと、その物質は、体の中で、放射線放出物として、そこから放射線が体内で放出される状態が発生するわけです。
ところが、このことを、日本の国の政府は、また政府や企業や色々な機関は、しっかりと考えていません。
外部被曝のことにばかり着目しています。
土が汚染されることで、ガンマ線が出る、X線と似たような性質ですけれども、ガンマ線が出ることばかりを言っていますけれども、
この外部被曝だけに注目していて、体の中に取り込まれた時の問題について、きちんと考えていません。
それで、日本の政府や東京電力は、日本の皆さんに嘘をついています。
これだけの、福島のようないわば、「医療大惨事」が発生している状態の中で、嘘は絶対についてはいけないのです。
嘘をついても解決はしません。
それは、天然痘とかそういったものが、過去に流行った時と同じです。
放射性物質は、いくら廃棄物を焼いたからといって、そこにあった放射性物質が、消えてなくなることはありませんので、放射性物質は変わりません。
ただ、煙突のところから出ていくようになるだけで、それがまた土壌について、そこから人々の被曝につながるということです。
煙突にはフィルターがある、排気筒にはフィルターが付けてある、ということを言ってるんですが、フィルターで放射線が消えるわけではないですから、
放射性物質になったフィルターができあがるだけで、それを一体どこに捨てるのか、ちょっと今、資料に目を向けましたけれども、
「ゆめしま」という名前のところに、そういう放射性物質を捨てようとしている。
雨が降れば水に溶けて、水によって運ばれて、土の中に、最終的には、人が口にするような食べ物にまで到達すると。
これが、300年間消えずに残るわけです。
大阪市の中でも市議会、とくにある女性議員の方が、非常にこの問題を懸念していらっしゃるということをお聞きしましたが、非常に興味深いです。
やはり、賢明にこの問題がわかるのは、女性の方だということです。
子供を保護する、子供を守るということになったときに、女性の持っている直感の正確さ、というのはたいへん鋭いものがあります。
ですからそういう意味で、ここで立ち上がって、がれきの焼却に反対しようということで、今日のこの会を準備された女性の皆さんを、私はたいへん素晴らしいということで、賞賛したいと思います。
そして橋下さんは、彼女たちの声を聞かなければならない、聞かせるために私ができることがあれば、ぜひお手伝いをしたい、なんでもお手伝いをしたい。
国会も選挙がありますけれども、この問題というのは、選挙の争点にやはりならないといけない。
そして、特に、国政の選挙の中で争点にならないといけないのは、福島のこの大災害もそうですし、
それから特に、4号機、4号機の建屋が、もし何かあって今後崩壊すれば、大変なまた大きな惨事が起きます。
それから、この今回のがれきの問題、全国にこの汚染を広げようとしていること、それからその点が、すべて争点にならないといけないと思うんです。
非常に関心があるのは、ロシアの政府は、チェルノブイリ事故のあと、ロシアの国民のために、非常に責任をもった態度を示したという点については、
国民のためにという点では、日本の政府よりしっかりとやったと、責任ある行為をした、と思います。
たしかこの地域は、15機の原子炉から、たった60マイルしか離れていない、非常に距離が近いと思います。
特にその中でも、大飯原発については、地震断層の上にあるのではないかといわれています。
大飯は閉鎖しなければいけないと、私は思います。
いろいろなレンジで考えると、日本というのは、いろいろなことで、非常に危ない位置にある状態だと思います。
そのことを、しっかりと頭において、行動しないといけないと思います。
私から申し上げるのは以上です。
【お母さんと記者会見に参加した、9歳の女の子のスピーチ】
私は、瓦礫を受け入れてほしくないと思ってます。
なぜかというと、大阪で瓦礫を燃やしたら、私たちが住んでいる場所にも、放射能が来るかもしれません。
大阪だけでなく、他の場所にも来るかもしれません。
放射能は、風に乗って、色んな所に行くと思います。
放射能を食べたり吸ったりしたら、私たち子供や小さな子は、病気になるかもしれません。
私が大きくなって、子供ができて、その子供も病気になるかもしれません。
だから私は嫌です。
私には、福島から大阪に逃げたお友達が居ます。
その子達は、放射能が怖くて、大阪に逃げてきたのに、また大阪に放射能が来るのです。
他にも友達が、大阪に沢山います。
友達のことを思うと、悲しくて涙が出ます。
市長さんが瓦礫を燃やすと、みんなが困ります。
悪いことをした人は、警察が捕まえてくれます。
橋下市長さんが、大阪に放射能を持ってくるのは、悪いことだと思います。
でも、どうして、警察が捕まえないのかわかりません。
市長さんは、みんなのために仕事をしてくれる人だと思っていました。
橋下市長さん、瓦礫を燃やすのをやめると、はっきりして下さい。
↓以下は、きーこさんがしてくれはった文字起こしです、
ヘレン・カルディコット医学博士来日会見(大阪)大阪の母&モジモジ先生質疑応答11/21
26:55~
今日は、小学校の娘と一緒に、こちらに来ました。
まず最初に、福島原発や放射能の真実を、私たち日本人に伝えるために、アメリカから来て下さったヘレン・カルディコット博士に、感謝したいと思います。
そして3.11から収束しない福島原発で、多大な被ばくを強いられ、作業をして下さっている作業員の方々にも、感謝と敬意を払います。
日本に住む者の命は、作業員さんの犠牲の上に成り立っています。
大阪の放射能汚染がれきの受け入れは、私たちの命を脅かす深刻なものです。
当り前ですが、住民の目線に立った西日本の実態は、きちんと放射能について学習し、放射能汚染のがれきの受け入れを拒否しています。
受け入れを強行した自治体は、一つだけです。
もともと、民主党の国会議員、北橋市長率いる福岡県北九州市。
そしてここ大阪市が、それに続こうとしています。
大阪市は、がれきに含まれる放射能の基準値を下げたり、バグフィルターで捕れると言って、市民を誤魔化し続けていますが、そのような事で放射能は消えてなくなりません。
また、驚くべきことに大阪市は、放射能の危険性は無いかのように言っています。
広域処理するがれきの量が大幅に減少した事も、受け入れるべきでない理由の一つです。
大阪市が受け入れるという岩手県のがれきは、現地処理できるめどが立っています。
岩手では、がれきのための仮設焼却炉が建設されました。
既存の焼却炉と仮設焼却炉を活用すれば、広域処理する必要はなく、全て、被災県内での処理が可能です。
遠い大阪まで、高い輸送費をかけて運び焼却するという、必要性や合理性は全くありません。
大阪市は、安易に国の政策を受け入れることなく、現実の状況をしっかりと検証して下さい。
また、橋下市長は、がれきを受け入れることが絆であるように言いますが、放射能汚染がれきさえ焼却すれば、私たちの絆は保たれるのでしょうか?
私たちが被ばくすることが、絆なのでしょうか?
がれきが焼却されれば、必ず、放射能で空気は汚れます。
放射能は、身体の中に入ると、私たちの遺伝子をズタズタに切り裂きます。
遺伝子は、人間が何万年もかけて作り上げてきた、人が人であるための、ありとあらゆるデータが詰まっています。
その大事な遺伝子が、放射能で切り裂かれたら、橋下市長は、元通りに戻してくれますか?
私は、娘が生まれてくる日を、夫と指折り数えて、まだかまだかと待ちました。
出産してすぐ、娘を腕の中に抱いた時、娘は丸くなって胸元に両手を揃え、小さく震えていました。
体はやわらかくふにゃふにゃで、力を入れると潰れてしまうんじゃないかと、初めて母親になった私は緊張して、優しくそっと抱いたのを覚えています。
その時、「ああ、私はずっと、この子を守っていくんだ」、そう思いました。
心から満たされた気持ちと、大地のような強さが身体から湧いてきたのを、今でも覚えています。
これは、私だけが体験した特別な話ではなく、沢山の親が、子どもが生まれた時に抱く、当たり前の感情だと思います。
そして大阪には、こんなふうに生まれて愛されて育ってきた、かわいい元気な子どもたちが沢山います。
大人より何十倍も、放射能に対して敏感だと言われる子ども達に、被ばくを強要することが正しいのでしょうか?
放射能から逃れるために、避難してきた子どもたちの中には、すでに、血液検査や甲状腺検査で、異常が出ている子どももいます。
健康被害に、親たちは頭を悩ませています。
放射能から家族を守るために、会社を辞めて、家族で大阪に移住されたお父さんがいます。
ある若い女性は、離婚して、大阪に避難してきました。
彼女は、東京で沢山被ばくをしたので、怖くて子供が産めないといいます。
ある難病の女性は、着の身着のまま避難し、大阪の見知らぬ町で、一人でアパートを借り、お金がなかったので、カーテンの変わりに段ボールを貼って、生活をしていたといいます。
体調に異変を感じて、避難を決めた人も沢山います。
私の友人は、ここから600km離れた、福島県いわき市に住んでいます。
震災後すぐに、子どもを連れて母子避難しましたが、さまざまな事情が重なり、いわき市に戻りました。
無力な私は、どうする事もできませんでした。
彼女が何か、悪い事をしたのでしょうか?
どうして、常識のあるいつも優しい彼女が、高線量の中、自分と子どもの命が何時尽きるのかを考えながら、生きないといけないのでしょうか?
これから先、沢山の人々が、被ばくのために体調を崩し、西日本に避難してくることは、簡単に想像できます。
その方々のためにも、大阪市には、放射能汚染されていないきれいな空気、きれいな水、綺麗な土壌を守る義務があります。
放射能汚染されたがれきの焼却など、もってのほかです。
3.11は、私たちの国に、大きな悲劇をもたらしました。
取り返しのつかない悲劇です。
撒き散らかされた放射能は回収できません。
こちらに避難してきた人は、「津波や地震だけなら、避難せずに済んだ。復興できた」とみんな言います。
しかし、放射能汚染に、復興はあり得ないのです。
市民の命を奪う放射能を、大阪に持ち込むのを止めて下さい。
橋下市長に、がれき焼却中止を求めます。
ありがとうございました。
34:21~
小学生の子どもの母親です。
今回の原発事故により、今まで人類が体験したことのない放射能汚染というものに、今後私たち母親は、向き合って子育てしていかなければなりません。
そして政府が、この放射能汚染というものを過小評価し続ける限り、何の罪もない子どもたちが、線量の高い地域で、未だ逃げられずに過ごし、
全国に汚染食材を流通させ、しかも全国で、震災がれきの広域処理という、本当にひどい政策を推し進めています。
この大阪でも、震災がれきの受け入れを、住民の反対を押し切って強行しようと、大阪市長はしております。
政府が守るものが子どもたちではなく、東京電力や原子力産業であると気がついた時、私は本当に、この国に絶望を覚えました。
しかし、子どもたちを守れるのは私たち大人であり、母親なのだと思い、日々、母親たちは勉強してきました。
国には本気で、もうこれ以上被害が出ないように、放射能防御という政策を望みます。
将来の子どもたちを守るために、全国どこであろうと、大阪のみならず、放射能汚染されたがれきを燃やすことを、今すぐ止めていただきたいです。
<質疑応答>40:15~
Q:
博士は、今後日本でも、何年か後か先には、チェルノブイリのような、沢山の放射線被ばくによる被害が出るとお考えですか?
ヘレン・カルディコット博士:
起こると思います。
何千人という人が、健康に被害を受けて、健康被害が出てくるという事はあると思います。
特に糖尿病、白内障、白血病、それから他の癌、若年での老化、それから先天性の形成異常、奇形を持った子どもの出生といった事が、福島で、日本でおこると思います。
福島ですでに、9万3000人の子どもを検査した結果、40%の子どもの甲状腺に、何らかの異常がすでに発見されています。
今言ったようないろいろな病気が出るまでには、まだ時期が早いかもしれませんが、すでにそういった検査の結果が出ていますので、
ま、癌というのは、潜伏している期間が非常に長くありますので、まだ実際に、癌の形や、今言った病気が出てくるには時間がかかると思いますが、
それでも、近い将来に出てくる、と思っています。
で、今私たちが見ている、福島県での甲状腺の検査結果というのも、ほんの氷山の一角にすぎないと考えています。
それで、ニューヨーク科学アカデミーのニューヨークアカデミーオブサイエンスの報告書によると、
チェルノブイリ事故の結果、事故から25年の間に死亡した人は100万人以上だと言っております。
日本の場合、チェルノブイリよりも、さらに多くの放射性物質が放出された、という事が書かれています。
Q:
放射性がれきのリスクが追加された地域も、将来にわたって、発病などのリスクが高くなるとお考えですか?
ヘレン・カルディコット博士:
福島と同じレベルのリスクがこれから続くか?と言うと、それは違うんですが、
ただ、同じに濃縮度が、密度が違いますので、その差はありますけれども、福島の汚染が拡散する、分散するわけですから、
もし、その償却した地域に住んでいる方であれば、運が悪ければリスクを抱えて、リスクが現実のものになる一人になる可能性があるわけです。
当然、その被ばくをする人の数が増えるわけですから、その可能性は増えます。
そして、その結果が出るまでには時間がかかります。
食品などから採取して、実際に病気が発病するまでに時間がかかる、ということです。
Qモジモジ先生:
福島で、特にそうなのですが、放射性がれきを燃やした場合に、肺から、放射性セシウムが中心に、放射性物質を放出されます。
その場合に、土壌に沈着している状態の放射性物質と、焼却炉の排気に含まれる微粒子としての放射性物質のリスクについて、
まず、質的な違いがあると考えるべきなのかどうなのか、についてお伺いしたい
ヘレン・カルディコット博士:
がれきについている放射性物質と、焼却炉から出る放射性物質の違いは、
がれきの場合は、そこについているものが雨に当たった時に、落ちて水と一緒に運ばれる状態が起きるけれども、
焼却した場合には、煙突から自由に拡散するという、その違いがまずあります。
ただ、物質としては、同じ放射性同位体ですので、物質として質的に変わるという事は無いです。
量的な変化ですね、質?
Qモジモジ先生:
呼吸の場合と、食事等から摂取される場合の内部被ばくは、同等と考えて構わないんでしょうか?
ヘレン・カルディコット博士:
実はですね、これを正確には、セシウムが肺から吸収されるかどうか?というのは、吸収されない事もあるし、吸収されることもあり得ることはあり得るんですけれども、
セシウムの場合は、呼吸によって肺に吸って、肺からそのままいくというよりは、水に溶けやすい性質を持っていますから、
セシウムだけを見ると、食品から摂りこむ方が懸念されると。
で、リンと非常に似ていますので、水に溶けて血液に運ばれるというのが、セシウムの場合の一番心配される点です。
簡単に血液によって運ばれて、筋肉とか脳とか心臓の細胞に蓄積される。
実際に、その結果、チェルノブイリで心臓発作で突然に死ぬ、というケースが非常に増えていて、死亡原因のトップに心臓発作が出ていますけれども、
その原因として考えられているのは、セシウムの濃縮が心筋で起きていて、それによって、心臓の鼓動のリズムが狂うということになって、
それで、心臓発作が発生して死亡しているんではないかと言われています。
セシウムについては、この地域に関しては、それほど濃縮が高くなくて最小限ですので、心臓の方は心配することは無いと思います。
むしろそれよりも、がんの発生の方を心配されるべきだと思います。
がんというのは、場合によったら、癌になるまでに5年とか70年、長いものは70年ぐらいかかるんですね。
ですから、将来的に発生する可能性という事。