ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

こんな男らに子どもの命を弄ばれるぐらいなら、どんな苦労してでも逃げる!

2012年11月26日 | 日本とわたし
これは↓、きーこさんが内容を書き出してくださった、世界でも指折りの、無責任男、鈴木眞一氏による『甲状腺検査』説明会の様子です。
その、あまりにも無責任ででたらめな内容に、頭のてっぺんから湯気を出しながら読ませてもらっていたのですが、
この男が行った、「福島県民健康管理調査」9月11日の記者会見について、市民と科学者の内部被曝問題研究会(略称:内部被曝問題研)から、公開質問状が送られました。

↓以下、転載はじめ

「日本の子どもはチェルノブイリとは違ってヨウドが過剰だから大丈夫!」県民健康管理調査『甲状腺検査』説明会 11/10鈴木眞一氏質疑応答(内容書き出し)

県民健康調査で一人の甲状腺がんの子どもが見つかった時に
「原発事故が原因の可能性は低い」
「チェルノブイリでも甲状腺がんは発症まで最も短くて4年かかっている」
「福島では広島・長崎のような外部被ばくやチェルノブイリのような内部被ばくも起きていない」
と言った人が県立医大の鈴木眞一教授
です。
その鈴木教授との一問一答です。



質問者
鈴木先生ありがとうございます。
甲状腺と検査の話を、これだけまとまってお話を伺ったのは初めてです。
えっと、ただちょっと疑問になりますのは、
「甲状腺の癌というのはとてもゆっくりしていて、治療の後の成績がいいというようなのが特徴だ」というようなお話で、
しかも、「若いほどいい」と。
「治療の成績予後がいい」。
それから、「進行も遅い」、というお話がありましたが、

ちょっと、チェルノブイリの4年5年で癌になるという事は、私は今65歳ですけれども、
65歳ごろになる癌というのは、大体10年から、早くて10年、20年かかって癌になるというふうに常識として、いろんな先生方から習っています。
それに比べると、4年5年で癌になるというのは、相当早い癌であって、先生が「進行が遅いことが特徴だ」とおっしゃることが、
どうも、その…今までの教え方とですね、合わない。

それからもうひとつですね、甲状腺学会誌に先生がお書きになった論文を読ませていただいたんですが、
その学会誌の後ろの方にですね、5歳5カ月の女の子の甲状腺がんの治療の記録がありました。

5歳5カ月で、周りのリンパ節に転移して、それから周りの組織に浸潤を起こして、肺にも転移して、全部摘出して、そしてアイソトープ治療をして。
それも5歳5カ月だから、完全には出来ないので、思春期を過ぎて、また大量にアイソトープを投与する予定だ、というところで締めくくられています。
そういうのを見ますと、本当に、もしもチェルノブイリのような、あるいは小児のそういう、子どものですね、そういう進行のはやい癌になった時に、
今日のご説明だとですね、ま、間に合うのかな?という心配があるので、一つお答え下さい。


鈴木眞一:
はい、ありがとうございます。
その、あの、非常に重要なご意見だと思います。
まず、あの…小児の甲状腺がんの話をしていく場合に、まず今、チェルノブイリのお話がいただきましたけれど、確かに4~5歳で起こった。
で、いま、ご質問のように、今の時点の4~5歳で起こったことが、日本の福島でも起これば、何しようと早いものは起こった、起こるだろうと、
ですからそれを、我々は起こる、起こらないを見ているわけですけど、今の周りの線量からは起こらないだろう、という事で見ているわけで、
ただ少しそういう事が、まずそれが起こる起こらない。あの、チェルノブイリで起こったものは早い。すごく進行しているんで、確かに4,5年で起こったものは早いと思います。
で、初期の論文は、かなり進行している癌だったという事で、相当言われてたんですけど、
それが最近分かってきたことは、チェルノブイリの物でも進行はしているんですけれども、その原因は、放射線の影響だったのか?
もうひとつは、あ、あそこ、チェルノブイリによる、低ヨード食によるヨード欠乏による進行だったのか?
えっと、ヨードの摂取量によって、甲状腺では分化度が分かるんです。
分化度、というのは善し悪し。
タチがいいのは高分化で、タチが悪いのは低分化っていう、非常に低分化になりやすいのが、ヨードが欠乏している。
それを証明したのがアメリカで、アメリカは昔、ヨードが無かったところに、食事に、食塩とかにヨードを入れたら、低分化のかたちの癌が高分化になってきた。
そういう事がだんだんわかってきたという事がひとつと、私が甲状腺がんは若いほどいいといったのは、確かに、チェルノブイリのような甲状腺の時とは別、と考えるべきだと思います。
ただそれは、チェルノブイリのような甲状腺がんではなくて、日本における、今までの日本における小児の甲状腺がんに関しては、
先程、治療で難渋されたという症例がありますけど、それもガイドラインに書いてありますけど、一見進行して見える、我々もそうです。
肺転移までしててもう、むしろ、甲状腺がんが大変だなと思った時期がございますが、
実は、その人たちも、適切な治療をすれば長期の生存ができて、予後は良いというのは、大人よりも予後がいい、というのがわかっているということで、ガイドラインにはそれを書いております。
ただ、チェルノブイリ型、それよりも激しい癌が、もし、もっと、我々の知らない位の、大量のヨウ素の被ばくをしてて起こるという事になれば、それはまた違うだろうと思いますけど、
それに関しては、我々は全く、そういう事は認識していませんけど、そういうことが起これば、それはまた違ったがんとして、ここで説明をしなければいけないと思います。


質問者:
一言だけ、
あのー、やはり、線量が低いから起こらないだろう、というご判断があるけども、やはり私たちは、「万が一、子どもにそういう事が起きたら」という事が一番心配でございます。

鈴木:
もちろんそれは対応してます、それは

質問者:
それでですね、やはりそういう事が起きたらという事を前提にですね、たとえばお話しの中でも、癌ではない、良性と思うけれども癌かもしれ無いとね、お話になるとか、
やはり、それは、今のお話は、やはり医学の問題ですから、そういうところ、両面をですね、やはり話していただかないと、
お医者さん全てがですね、「心配無い」という事で診断をなさったならば、「見落とされるんじゃないか」という事が、本当に心配なんです。

鈴木:
あのー、そういう事ではありません。
あの~、強く申し上げておきますけど、決して我々は、あの、科学者であって、し、診療科であるのは、決してあの、イージーにものは見ていません。
「何かが、お、起こらないと思う」っていう事は我々が、い、言うべきことだと思います。「思う」っていう事は。
ただ、何が起こるという事は、必ず我々、臨床科として必ず思っています。
で、チェルノブイリ型の事が起こった時は、どうしたらいいかという事も、想定してちゃんとみています。
それは、でも、起こらない事を、起こるぞとは絶対に言いませんし、ただそういう事も想定して考えています。
ですから、あ、あれ、あれだけの基準、を、かなり厳しくしていると思います。650

ーーーー

質問:
検査は、20歳以下の子供に対して、2年ごとに設定している、という事なんですが、この根拠というのは?
これがもし、「数が多くて、2年ごとじゃないと」という事になるなら、
私たち福島県民は、それぞれ個人ごとに、2年というのを捉えて、1年でやらなければいけないのか。

それからもうひとつ、調べてくれている被ばく線量の件。
こちらは、積算量と考えてよろしいんでしょうか?

鈴木:
そうですね。え、え。

質問:
どこまでの積算量なんですか?
えっと、癌が発見された時までの積算量、という事で考えていいんですね?

鈴木:
そ、そうだとおもいます。

質問:
わかりました、じゃあ2年を。

鈴木:
えっと、じゃあまず、2年っていうインターバルはですね、これはもう、当初から非常に慎重に、えーーー、え、
通常、通常の医療関係者にとっては、えっと、2年という事はあんまりせいぜい、はん、患者さんで来たら半年から1年。
我々はよく言うんですけど、「1年以上経ったら忘れてこないよね」ということで、なかなかそういうような根拠で、臨床科では、1年以上経過観察といったら、なかなかできないです。
「2年で来い」といっても、絶対に来ません。
でも、健康診断だと、お手紙がいくので、それも可能なんですが、
じゃあ、2年で可能かどうか、という事を想定しています。
で、えーっと、2年の、先ほど言った2年のインターバルに耐えられない人を、えー、経過観察B判定に。
で、B判定がきた人は、数カ月から半年、もしくは最大で1年。
で、1年以上というのはあり得ません。1年までです。
それ以上だと、先ほど言ったように来なくなっちゃうので、えー、そういう感覚で見ています。
ですから、何度もそこはシュミレーションを繰り返して、2年で耐えられないと思われる、5mmです。
ですから、5mmで切っています。
で、5mm以下で2年間置いておいていいのか?
で、先程も、先生からあったように、チェルノブイリ型のなにか、急激に発症するような事が起こってくれば、このデータはまた変わると思います。
で、そういうものが無い前提では、このインターバルでやるのが望ましい、という事で発動しました。
で、かならずそれは、相反した考えとして、これで間に合うのかな?という事は、僕らも必ず、真摯に考えております。
今のところは、このままやっていきます。

ーーーー



質問:
1点目は、さきほど、「どうして放射線の専門家も同席されないのか?」というお話があったが、
郡山での説明会記事の中には、福島県立医大のコメントとして、
「放射線の質問、偏ることも予想できたので、今後の説明会には、放射線の専門家にも出席をお願いする」という談話が載っていました。
つまり、今日、そういう事では予測されたことでして、司会の方が「甲状腺に限定した質問を」とおっしゃいましたけれども、
すでに想定できる質問だった訳ですから、これは主催者側として、非常に不本意だったのではないか、という事を指摘して、これは質問ではありません。

次に、質問2点に移ります。
1点目は、先生が先ほどらい、何度もおっしゃっておられた事ですが、
「非常に若い人ほど予後がいい」という事をおっしゃってましたね。
これは、2010年の、甲状腺診療ガイドラインに基づいて言っておられるのかな?と思うのですが、これ、限定条件が付いておりますよね。
無原則的に、小児甲状腺がんは、成人と比較して、長期に生命が要は良好である云々、という記述がございますが、それは無条件に言えることではないようでして、ちょっと読みますと、
「エックス線を照射した後であるとか、後は、チェルノブイリ原発事故の甲状腺がん云々、を除くこととする」という文言があるんですね。
もしかしたら先生は、文脈の中で、そういう事に触れられているかもしれませんが、ただ、今日頂いた資料の中では、この但し書きについては、記述されていないように見えますので、
これを除外してしまうと、大変な間違いを生んでしまい、独り歩きになるんではないでしょうか?これが1点。

もう1点は、
9月11日に、先生は会見されて、甲状腺がんと分かった子どもさんの1件について、
「原発による被ばく関係との、因果関係は無し」と、いうふうに発表された。と記憶しておりますが、
その根拠として「チェルノブイリには、4年以内の発症は無かった」という事を言っておられる。
えっと、山下俊一さんの、過去のチャルノブイリ報告書などを読むと、4年以内に、いろいろと発症はしていますね。
それとの因果関係というのを見ると、ちょっと乱暴すぎないか?
つまり、「4年過ぎないと、発症しないんだよ」という事を、しまして居る事実じゃなくて、
4年過ぎたら非常に、爆発的といっていいかどうか、急増しているという事実がここから読みとれますけれども、
4年未満の発症は無い、というふうに断じるのは、どうなんでしょうかね?疑問なんです。
以上2点です

鈴木:
はい、ありがとうございます。
まず、放射線の専門家が来れなかったことは、専門家の日程の都合がどうしてもつかなかったという事であります。
それはお詫び申し上げます。

えっと、もうひとつ、えっと、まずあの~、甲状腺癌の予後は良好だ、というガイドラインを使ったという事ですが、
えっと、あの但し書きに関しては、あの、その通りでありますけど、その但し書きのチェルノブイリっていう事を、我々はここで言及するものではない。
日本の、おー、あの、おー、甲状腺がんに関してはそうだ。
今までの甲状腺がんの事を申し上げているもので、チェルノブイリの甲状腺は、えーっと、先程も申しましたように、
チェルノブイリの甲状腺がん、が、福島に起こる、という事を言っているものではありません。
ですから、今までの我々が経験している、小児の甲状腺癌っていうのは、そういうことです、
で、そこに申し上げましたように、、えー、外部被ばく内部被ばくで、チェルノブイリと同じような内部被ばくを、おー、しているひとがいるとか、
あとは、えー・・・・あの、放射線照射っていうのは、いわゆる100ミリシーベルト以上の外因性の   が起こった場合には、
そういう事が起こるっていうのはまた別の話ですので、そうでない小児の甲状腺癌の話をしたつもりでございます。
で、そこがもし明確にする必要があるんであれば、これはこれからは、そこを、ただし書きをつけたいと思います。
で、チェルノブイリの甲状腺がんに関しての、予後がいい悪いというのは、当初の論文と、最近出ているものと、いろんな見解がございまして、
えー、それによって少し、えーーー、そのガイドラインをつくる時にも、チェルノブイリの、お、症例を除くっていうのは、非常に、日本とヨード摂取量も非常に違いますので、それを同等に扱えない。
ただ、あー、あの…それをなぜ、えーっと、日本のガイドラインを我々が作ったかというと、えー、  進行がいって、進行して見える段階で発見される、
いわゆる、腫瘍が非常に大きくなってから見つかるという時期しか、検診とかしていませんでしたので、
そういう時期で、非常に診療者が驚くという事で、それを慌てないで対応できるようにという事で、ああいうのができたんだと思っておりますけど、え、それ、それと、おー、今回の予後が違うという事は何ら変わらない。えー、   とおもいます。
後半なんでしたっけ?

質問:
あの、お答えは頂いたと思いますので、(記者会見に対してのお答えは頂いていないのでは?←注きーこさんの心の声)1点だけちょっと、
チェルノブイリのデータはあるけれども、日本は日本のデータでおやりになるんですよというか、これまでの臨床結果を基にしてお話ししたんです、というふうにおっしゃったわけですよね?今。

鈴木:
はい。

質問:
あのー、日本の臨床データって、たとえばこういう、劇的な放射能災害とか、原発災害が過去に起きたことが無い中で、
あるとすれば、ま、広島長崎でしょうけれども、また若干違うんじゃないかと思うんですよね。
その辺はいかがなんでしょうか?

鈴木:
ですから、あの、先生…あ、先生かどうかわかりませんけれど、つい…言ってしまいましたが、あの、
ボ、あのー、ご存じのように、ですから、あのー、この進行がチェルノブイリは何故除くかと言いたいのは、
ヨード欠乏地域で、その影響が強いっていう事が最近すごく分かってきているので、あまりそこは論じないという事です。
で、ヨードが過剰な日本の甲状腺と、形が違う。
で、日本ででも、いまチェルノブイリの事を教訓として、甲状腺の検査をしていることは事実ですけど、
ですからといって、チェルノブイリと同じ事をここで論じるつもりは、ど、土壌が違う。
で、線量はチャルノブイリと同じか、それを超えているという事象も、我々の耳に入ってくることは今のところありませんので、
そうすると、それが無いものを、我々が論ずるということはない。
ただそれを、あのー、書かないと心配だっていう人がいれば、あえて少し説明が必要だと思います。ありがとうございます。

質問:
今先生がおっしゃったように、重要な事実をきちっと書かないと、それが疑心暗鬼を生むことになりますし、あらぬ疑いを招くことになりますから、
その事はきちんと説明もされ、尚、活字としてですね、盛り込んで頂きたいと思うんですね、以上です。

ーーーー



質問:
PREEDIの情報を、どうして隠すのかな?って、
原因と結果があって、こういう形でみなさんが心配されていると思うんですけれど、先生が一番  で35ミリシーベルトっていう話だったんですけれども、
それは、全部調べて、35が一番だったというんなら、私たちも安心するんですが、調べるのが中途半端にしか調べられてなくて、ここがどの位だったといういのがハッキリされていないのに、
「大丈夫です」という前提で「甲状腺がんは無い」「放射線の影響ではない」とか、そういう話を前提でされると、
甲状腺がんの影響は放射線ではないというそういう調査をされているのかな?とちょっと心配になります。
あともうひとつなんですけれども、
先生方は、山下先生もそう何ですけれども、
4年や5年後にしか起きないので、甲状腺がんのお子さんが一人出られたっていう事は、放射能の影響ではないっておっしゃるんですけれども、
そういう都合のいいところだけ、チェルノブイリの事例を使ってですね、福島とチェルノブイリは違うってお話しされているのに、
そういう、自分たちに都合のいいデータだけは使って、福島がチェルノブイリと全く同じだ、という根拠は何か?
4年、5年後におきなければ、放射能の影響じゃないと言いきれるのはどうしてなのか?
後、甲状腺がんが予後がいいとかの話をされても、保護者としては全然安心が出来ない訳ですよ。
これ、B判定の何人の方が、二次検査を終わられたかは分かりませんけれど、これからどれ位出てくるかが分からなくて、
自分たちの子どもが犠牲ににならないと、臨床っていうのは分からないんじゃないでしょうか?
先生たちは分からないって言っているのに、どうして「放射能の影響ではない」って言いきれるんですか?
今回、福島の子どもたちと、ほかの地域の子どもたちを比べるって言いましたけれど、その結果が出ていないのに、どうして福島は大丈夫だって言いきれるんですか?
もし言うんでしたら、「わかりません」っていうのが正解じゃないんでしょうか?
ーそうだよ、ほんとだよ
どうして、放射能の影響じゃないって言いきれるんですか?
それを聞いて、安心されている保護者の方が、子どもたちをさらに危険にさらしたらどうするって、先生たちはそういう責任がとれるんですか?って、
私たちはすごい不安です。
危険があるんだったら危険があるように、「注意して生活しなさい」とか、セシウムだって甲状腺に溜まるっていうのを講演会で聞きましたけど、ヨウ素だけじゃないんじゃないでしょうか?
いろんな核種が出ているのに、ヨウ素だセシウムだって、それだけとりあげて説明されても、人間の身体は一つですから、何が入っているか分からない訳ですよ。
先生たちは分からないんじゃないですか?
甲状腺、今まで研究されてきたんですか?
チェルノブイリの、本当に事実を見られてこられたんでしょうか?
それなのに、放射能の影響じゃないって言いきれるのは、間違っていると思うんですけれども。

鈴木:
はい、ありがとうございます。
まずあの、おっしゃるお一人の方の事について、あの、放射線の影響と考えられない、ということを検討会で申したと思いますけど、
それは、今の時点でわかる、あの我々の臨床的な、あのいろんな、その人に対するデータがあって、ここでは、あの、今、一人しか出ておりませんので、
えー、その一人の人を特定されるという事で、今、あー、公表をしないでくれというふうになっておりますので、
ただその中での、その、年齢とか、性別とか、あとは腫瘍の大きさとか、あとは、診察してからの間隔がありますけれども、
そういうような腫瘍の速度とか、いろんな事から考えて、そういう、あのー、チェルノブイリに当初見られたような形ではないのではないかという事も含めて、時間的な要素とかも含めて、という事をモソモソ

あと、ヨウ素131のSPEEDIの事ですけど、あの、ごもっともだと思います。
すでに、80日間測っていませんので、国で、原子力安全委員会で報告されました。
で、え--っと、我々はそれで、全て安心だとは申しておりません。
その通りですから、目的のところに書いてあるように、ヨウ素131はもうわかりません。
で、全てが、それならヨウ素131がいくらなのか、だけど正確に分かっているわけではないので、
あとはこれを見ていくしかないだろうという事で、甲状腺をずーとこうやってみています。
ですから、あの、おっしゃる通りだと思いますけれど、遡って、じゃあいくらだっていうのはもう、ま、他が測っているわけではありませんけど、多分分からないと思いますので、
そこに関しては、あの、そういう先生方に、あの出来るだけ、えっと、「推測値でどこまでわかるか」という事を、え、最低その人だけでなく、
その近くのスポットスポットで、より細かく分かるかという事は、必要だと思います。

あと、えーーっと、何度も申しますけど、えっと、「絶対にない」と言い切ったわけではなくて、「ないと思われる」という事が聞かれたから、
じゃあ「あると思いますか?」と聞かれたら、ある方には思われないいろんな臨床的な実証があって、その特徴を、今回は残念ながらお話できませんけど、
いずれはそういう事を出して、ちゃんと検証して、あの報告しなければならないと思っています。
あの、それが出せないのは、逆に言うと、そういうお気持ちにさせたんだと思いますけど、もう少ししたら出せるようになるかと思いますけど、それまでお待ちください。以上です。

質問:
すみません、そしたら先生は、放射能の影響じゃないっていう証拠がある、
証拠をつかんでいるっていう事ですか?

鈴木:
いや、証拠という言い方ではありません。
で、えーーっと、ですから、放射線、えっともうひとつ簡単な事を言います。
この人が甲状腺がんになった、じゃあ、これがたとえば放射線影響でなった癌か、これがたとえば放射線の影響じゃない癌だという、遺伝子の変化っていうのは、わかっていません、まだ。
たとえばそういうことで、一人の人を見ても、明らかにというのは分からなくて、いろんな・・あの、状況から、これはそう想定したという事しかわからないし、
ただ、ある一定の数の人は、集まった時に、こういう時に起こったものだからそうだろう、とか、いろんな事がこれからは分かるかもしれませんけど、
一人の時には、その人を確信を持ってそうだっていうんじゃなくて、今までの状況証拠から判断すると、そう考えざるを得ないという事を、だということであります。
ですから、あの、これから、そういうことは、あの~、もう証拠があるから、もう絶対ないっていうわけではないです。
それは、あの、そう判断せざるを得ないという事です。はい。

質問:
じゃ、「これから臨床が進んでいかないと、わからない」っていう事ですよね。

鈴木:
そうです。
えーーっと、それも合わせて、ですからうちの大学でもそういう事を、あのいっぱい調べます。
今のところは、たとえば、簡単に血液を採ったら、「これは、放射線の影響でなってる癌だ」とかまではなかなかわからない。
ですから、今までのいろんな起こったものと比較して、こういうタイプの腫瘍が、これくらいの速度で起こるいろんな事象から、判断することになると思います。

質問:
じゃあ、「放射線の影響は無い」という前提で、調査するのは辞めていただきたいと思いますけど。

鈴木:
いや、前提ではないです。ええ。
放射線の影響は無いと思われるという事は、あの~~、ええ、え…、放射線の影響はありますよね。低線量の。
ですから、放射線の影響はあるけど、放射線の影響で、甲状腺がんが明らかに起こるとは思えない。
けど、起こらないとも限らないのでみていくという事だと思います。そうじゃないでしょうか。

ーーー

チェルノブイリと日本とは違うと、比べるものではない、と考えているようです。
ヨード不足のチェルノブイリと、ヨード過剰の日本の子どもとは違う。
それから、放出された放射能の量が、チェルノブイリよりも少ないそうです。
チェルノブイリは1基
福島は4基
放射性ヨウ素の量は、本当にチェルノブイリよりも少ないのか?

ヨードを含む食品
ひじき、昆布、ワカメ、海苔、イワシ、サバ、ブリ、鶏肉、レバー、卵、寒天
ワカメが嫌いな日本人の子どもはいないのか?
チェルノブイリでは、鶏肉や卵は食べないのか?

わたしも、鈴木氏の言うように、
日本はヨードがめいっぱい足りていて、しかも放出された放射性ヨウ素の量が少なくて、日本人は大丈夫という言葉を信じたいです。
でも、ここに、決定的な根拠はないようにも思えます。

鈴木氏曰く、
放射線の影響はあるけれども、その影響で甲状腺がんになるとは思えない。
だけど、甲状腺がんになるかもしれないから調べている。
まだ一人しか、甲状腺がんになっていないので、一定の人数が出てこないとわからない。

彼の話の内容を書き出して理解してみようと思いましたが、
私には鈴木氏のおっしゃる言葉の意味が、あんまり理解できませんでした。
質問に答えているような、そうではないような・・・(。◔‸◔。)??

なんでだろう?
質問している人の言葉はとってもわかりやすいのに、・・・鈴木眞一は何を言っているのかわからない><;
とりあえず、部分的ですが書き出しました。



鈴木眞一氏に対する公開質問状 -「福島県民健康管理調査」9月11日の記者会見について
(2012 年10 月15日)

日本乳腺甲状腺超音波診断会議・甲状腺用語診断基準委員会委員長

福島県立医科大学教授

(器官制御外科学講座・乳腺内分泌甲状腺外科・放射線医学県民健康管理センター甲状腺検査部門長)

福島県民健康管理調査検討委員会オブザーバー

福島県災害医療調整医監

鈴木眞一 殿


公開質問状 -「福島県民健康管理調査」9月11日の記者会見について


2012 年10 月15日

市民と科学者の内部被曝問題研究会(略称:内部被曝問題研)

理事長 沢田昭二


去る9 月11 日に行われた、福島県民健康管理調査検討委員会(以下「検討委員会」と略す)の記者会見の様子は、国民には、その夜のテレビや翌12 日の新聞報道で伝えられました。
「甲状腺がん1 人確認」という報道は、福島第一原発の事故で放出された、放射性物質による健康影響を心配する人々、とくに幼いお子さんをもつ親御さんには、重く受け止められています。

それにもかかわらず報道は、「放射線被曝とは関係ない」の一点に終始しております。
もっとも重要なことは、いま行なわれている子どもたちの甲状腺検査が、チェルノブイリを教訓として、
原発事故による放射線被曝から、防護する基本姿勢に基づいて行なわれていないのではないか、という根本的な問題です。

これに鑑みまして、下記の本質問状を、主に、記者会見の応答をなさり、また関連した講演を各地でなさっておられます、貴鈴木眞一教授宛てに送らせていただきました。
質問内容は、教授の御発言に疑問を抱いた、当内部被曝問題研究会の一般会員の発議に基づいています。
10月下旬に、当会の理事会を開催し、報告致したく、誠にかってながら、10月25日までにお返事をくだされたく、お願い申し上げます。
なお、「質問」は、質問及び、これに関するお願いです。



《質問1》

報道によりますと、今回確認された甲状腺がんの患者さんが、放射線被曝とは関係ないとされる理由として、教授は、「甲状腺がんは4 年以内に発症することはない」と発言しておられます(註1参照)。
しかしそれは、山下俊一副学長が、平成12年に、原子力委員会に提出したチェルノブイリ医療報告(註2参照)にあい反すると思います。
いかがでしょうか。

山下教授が呈示した、ベラルーシの国家がん登録機関のデータでは、ゴメリ州の小児甲状腺がん発症数は、
事故前年1985年が1例、事故の年1986年が1例、事故翌年の1987年が4例、2年後の1988年が3例、3年後の1989年が5例、4年後の1990年が15例、5年後の1991年が47例…、となっています。

これは、「被曝から4年以内に発症することはない」ということを意味せず、「被曝から4~5年後に急上昇期を迎えた」ことを示すものです。
1~3年後の数値は、助走的な増加を示しているのかもしれません。

なお、小児甲状腺がんの発症につきましては、当内部被曝問題研が共催者として招請した、ウクライナ放射線医学研究センターの小児科医エフゲーニヤ・ステパーノヴァ博士、およびベラルーシ国立科学アカデミー・エネルギー研究所のミハイル・マリコ博士の詳細な講演録があり、
山下副学長の報告を裏付けていますので、そちらも参考ください(註3参照)。



《質問2》

報道によりますと、甲状腺がんの進行は、きわめてゆっくりしており、発病には5年から10年かかる、と教授は主張しています。
これは、ヨウ素131被曝による小児の甲状腺がんの特徴を、通常平時の、おとなの甲状腺がんの特徴にすりかえられているのではないでしょうか。
また、検討委員会座長である山下副学長によるチェルノブイリ診療報告書を、いかなる理由で否定されたのでしょうか。
この2点についてお答えください。
(山下教授のチェルノブイリ報告には、放射性ヨウ素被曝による小児の甲状腺がんについては、通常時のおとなの甲状腺がんとは違って、進行が早く悪性度も高いことが強調されており、
1991年から、チェルノブイリに派遣された山下教授の診断で、がんと分かったときにはすでに、肺やリンパ節に転移している子どもが多かったとも記されています(註4と註5参照)。
また、「甲状腺腫瘍治療ガイドライン2010版」(註6)においても、放射線は、甲状腺がん発症のAランクのリスクとして記されています。)



《質問3》

報道によれば、9月11日は、14:00からの第8回福島県県民健康管理調査検討委員会に先立って、別の場所で、秘密の準備会が開かれたとされています。
「準備会では、調査結果に対する見解をすり合わせ『がん発生と原発事故に因果関係はない』ことなどを共通認識とした上で、本会合の検討委でのやりとりを、事前に打ち合わせていた。
出席者には、準備会の存在を外部に漏らさぬよう、口止めもしていた」(毎日新聞9月3日朝刊社会面)
教授も、甲状腺がんの専門家オブザーバーとして、この準備会に出席されたと思います。
「がん発生と原発事故に因果関係はない」ことについて、
① 教授はそこで、専門家としてどのような発言をなさいましたか。他の委員とのやり取りも含めて、詳細をお答えください。また、
② その場の諒解事項は、どのようなものだったのでしょうか。



《質問4》

2012年7月19日に開催された、環境省の有識者懇談会において、教授は、
「小児甲状腺癌は、成人と比較して、長期の生命予後は良好である。
そのなかで、小児乳頭癌は、診断時に進行した癌であるようにみえても、適切な治療によって、良好な長期の生命予後が得られる」と講演しています(註7参照)。

① これは、どのような症例に基づくものなのでしょうか。症例、もしくは統計を、具体的に記した文献はありませんでしょうか。
② また、「適切な治療」は、小児が手術によって甲状腺を失うこと、及び、遠隔転移がある場合は、ヨウ素131を投与され、再び強度の内部被曝を受ける事を、意味するのではありませんか。
③ 「長期の生命予後は良好」とは、生命を絶たれることは少ないという意味であって、 ホルモンバランスの崩れから、心身の発達に影響を受ける恐れがあることなど、人間としての苦痛を埒外としているのではありませんか。

これらの3点についてお答えください。



《質問5》

また「小児甲状腺癌は、成人と比較して、長期の生命予後は良好である。
そのなかで、小児乳頭癌は、断時に進行した癌であるようにみえても、適切な治療によって、良好な長期の生命予後が得られる」という表現は、
確かに、甲状腺腫瘍診療ガイドライン2010年版(註8)に、クリニカル・アンサーとして記述された、権威付けされたものです。
しかし、その【背景・目的】を読むと、
「また、X 線照射後,チェルノブイリ原発事故後の甲状腺癌,あるいは特別な遺伝性疾患(家族性大腸ポリポーシス,Cowden 病など)による小児期の甲状腺癌は除くことにする」との但し書きがあります。
「X 線照射後,チェルノブイリ原発事故後の甲状腺癌」は当てはまらない、という但し書きを、教授はなぜ無視したのでしょうか。
但し書きを無視し、たとえ福島原発事故の小児甲状腺がんであっても、「予後良好」だ…と聞く人に思わせたとすれば、詭計ではないでしょうか。(註9参照) 



《質問6》

報道によれば、福島の子どもの甲状腺被曝量は、チェルノブイリの場合に比べて圧倒的に少ない、と記者会見では強調しています。
それは、いかなる根拠に基づくものでしょうか。
具体的な典拠に基づく数値によって、ご説明ください。
(チェルノブイリについては、山下教授の報告書(註10参照)でも、被曝線量と発症数との相関は示されていません。
ベラルーシのミハイル・マリコ博士の講演(註3参照)では、
ベラルーシの1人当たりの甲状腺被曝線量は、127 ミリグレイ、
ベラルーシ住民から求めた、被曝線量1シーベルト当たりの甲状腺がんの過剰絶対リスクは、 4.4 (104/人年シーベルト) 、
95%信頼区間は(4.2, 4.6)となっています。

一方、福島でのヨウ素131の甲状腺被曝量は、放射能プルーム通過後2週間経って行われたデータがあるだけです(註11と註12の報道)。)



《質問7》

報道によれば、プライバシー保護のために、甲状腺がんを発症した方の情報は、一切公表しない、とのことですが、
県民の健康、公衆の予防衛生のために、プライバシーを犯さない範囲 (仮名や番号等で)の情報公開は、必要であり可能です。
子どもたちの健康を心配する親御様たちにとっては、もっとも必要な情報です。
次の諸点について、情報公開を早急に行ってください。

A 治療
すでに手術を受けられたのでしょうか。 予後は良好なのですか。

B 治療費の負担
この方の治療費は、全額「県民健康管理調査基金」で賄われているのでしょうか。それとも、全額保険適用でしょうか。あるいは、一部自己負担ですか。
(良性腫瘍として「通常治療」を受けている方についても、お答えください)

C 年齢層と性別
年齢層と性別を教えてください。
チェルノイブイリで特徴付けられた、「小児甲状腺がん」なのかどうかの判定要素として重要です。
山下教授によれば、チェルノイブイリでは、被曝0~5歳の子どもたちの多発が強調されています。

D 被曝線量
居住地の市町村名が公開できないのであれば、検討委員会が調査をおこなった、外部被曝線量と内部被曝線量の推定計算値を公開してください。
もし、それらの推定値が、相対的に低い地域のものであれば、放射線と甲状腺がんとの関連は薄くなります。

E 甲状腺がんの分類
山下教授の報告によれば、チェルノブイリでの小児甲状腺がんの特徴は、通常ならば、進行が遅く良性のものが多い甲状腺乳頭のがんが、そこでは進行の早い悪性のものとなっていた、ということです。
今回の患者さんが、甲状腺がんのどの種類(註13参照)なのかは、重要な判断材料なので教えて下さい。



《質問8》

甲状腺良性腫瘍と甲状腺機能障害についても、情報開示ください。

今回、良性腫瘍として数えられた患者さんも27 名おられます。
その病態別の詳細や数値も、情報公開なさるようお願いします。
悪性腫瘍との診断上の決定的差異は、どこにあるのでしょうか。

(山下教授のチェルノブイリ診療では、がんや腫瘍以外の甲状腺機能障害も、鑑別診断しています。
貴検討委員会の今回までの発表では、その点の検査結果が、何一つ発表されていません。
これは、私ども内部被曝問題研究会に寄せられる親御さんたちの、貴検討委員会にたいする不信感の、大きな要因です。)



《質問9》

これまでの対象者数についての確認です。次の読み取りでよろしいでしょうか。
これらの私どもの読み取りに、間違いがありましたらご訂正ください。

平成23年8月31日現在

◎ 23年度調査38,114人(緊急的に検査しなくてはならなかった双葉郡8町村、伊達市、南相馬市、田村市、川俣町、飯舘村)

そのうち186人が、2次検査を必要とするB判定。(23、24年度計425人)

186人のうち60人*が、2次検査を受けた。

60人*のうち22人が、2次検査続行中。

60人*のうち38人**が、2次検査を終了。

38人**のうち10人が、経過観察必要なし。

38人**のうち14人が、良性腫瘍だとして穿刺細胞診せず受診。6ヶ月から1年間で再検査。

38人**のうち14人***が、穿刺細胞診を受診。

14人***のうち1人が、甲状腺がんだとわかった。

残りの13人は、良性腫瘍だと認定された。

都合27名が、良性腫瘍だと認定された。

◎ 24年度調査42,060人(主に福島市)

そのうち239人が、2次検査を必要とするB判定。

239人のうち22人が、2次検査を受診済み。




《質問10》

基本調査「外部被ばく線量推計結果」についてお尋ねします。
外部被ばく線量の推計には

(1)空間間線量率など、どこからの測定データ値を使用していますか。
(2) 遮蔽効果率など、どのようなパラメータ値を使用していますか。
(3) どのような計算式を使っていますか。

計算ソフト名だけでは中身を理解できませんので、恐れ入りますが、具体的に、入力データ元をお示しください。
また、計算の結果だけではなく、その途中を納得するため、想定例(例えば福島市の或る地区の住民)についての、計算の実際例を御説明くだされば、大変分かりやすく助かります。



 
《質問11》

福島県の子どもたちの症例が、放射線被曝によるものかどうかを判定する際に、重要な要件となる、他県での対照群調査についてお尋ねします。
「甲状腺結節性疾患有所見率等調査事業」(註14参照)といわれるものです。
福島県以外の3箇所で、18歳以下計4,500 人の、甲状腺の結節データを採集して、福島県民健康管理調査の結果と比較する、という重要な調査だと伺っています。
「甲状腺結節性疾患有所見率等調査事業」は、一般競争入札で、その仕事を請負う団体を決定したと報道されました。
これらに関して、次の項目をお尋ね致します。

11-1 入札の結果、落札したのは、鈴木眞一教授が甲状腺部門の委員長を務めていらっしゃる、「日本乳腺甲状腺超音波診断会議」であることに間違いありませんか。

11-2 一般競争入札には、その他何社(者)が、競争相手となったのでしょうか。落札金額はいかほどだったでしょうか

11-3 「甲状腺結節性疾患有所見率等調査事業」の入札先、納入先は、厚生労働省関係ではなく、経済産業省資源エネルギー庁の「電気・ガス事業部、原子力立地・核燃料サイクル産業課」であることに、間違いありませんか。

11-4 「甲状腺結節性疾患有所見率等調査事業」の予算執行者が、「経済産業省電気・ガス事業部原子力立地・核燃料サイクル産業課」だとすれば、
福島で日々行われている、健康調査に対する国からの助成金、その予算執行者も、同課もしくはその周辺ではないかと推定します。
福島県民健康管理調査の、国庫助成金の担当官庁部課名を教えてください。

11-5 診断基準や調査の手順、使用機器など、標準知識を当研究会としても、理解したいと思います。
福島県以外の調査である「甲状腺結節性疾患有所見率等調査事業」の実施計画内容、入札時の「提案書」を情報開示ください。


私ども内部被曝問題研究会は、今回、甲状腺がんと分かった患者さんが、福島第一原発の放射能を原因とするものであるかどうか、1個の事例によって分かるものではないと考えています。

しかしながら、貴検討委員会の発表記事を読ませていただくと、否定材料が乏しいだけでなく、
否定材料としてあげられているものが、山下教授のチェルノブイリ診療報告や、チェルノブイリ現地の医師たちが発表した科学的報告に、悉く乖離するものです。
否定なさることが却って、疑いを増す結果となっていることを、申し上げないわけにはまいりません。

山下俊一教授、菅谷昭医師など、チェルノブイリで治療に当たった医師を除いて、わが国の医学界では、放射線による小児の甲状腺がんの治療を直接行った方は、ごくわずかだと思います。
ぜひ、貴検討委員会におかれましても、判定は、チェルノブイリでの経験をふまえて行い、今後の被曝影響防護の診療と治療に生かしていただきたいとおもいます。

「チェルノブイリの教訓を生かして」という建前を、忠実に履行してくださるよう、お願いして結びとさせていただきます。


註1 ⇒ 別添「各紙の報道」参照

註2 平成12 年2 月29 日原子力委員会に提出した「被爆体験を踏まえた我が国の役割」

 山下俊一「チェルノブイリ原発事故後の健康問題」の表2

 http://www.aec.go.jp/jicst/NC/tyoki/bunka5/siryo5/siryo42.htm

註3 ステパーノヴァ博士の講演スライド

 http://src-hokudai-ac.jp/ieda/files/stepanovamaterial.pdf

 マリコ博士の講演スライド

 http://src-hokudai-ac.jp/ieda/files/Malkoppt201204.pdf

 両博士の講演映像

 http://www.eizoudocument.com/0638DVD003.html

註4 上記註2 「被爆体験を踏まえた我が国の役割」の記述

「甲状腺検診で問題になるのは、発見されたがん甲状腺結節や、異常甲状腺エコー所見の取り扱いである。
これら結節患者に、エコーガイド下吸引針生検と細胞診を試みると、7%に甲状腺がん(大部分は乳頭がん)が発見される。
すでに、これらの患者の半数以上が、周辺リンパ節転移を認め、術後のヨード131治療を必要としている。
中には、肺などへの遠隔転移も認められている。」

註5 チェルノブイリ原発事故被災児の検診成績II

 “チェルノブイリ笹川医療協力プロジェクト1991-1996”より

 山下俊一*/柴田義貞*/星正治*/藤村欣吾*/ほか**3 成績より

 http://nippon.zaidan.info/seikabutsu/1999/00198/contents/012.htm

 「日本や欧米のデータでは、小児甲状腺がんは極めてまれで、100万人に対して年間1~2名といわれているが、その大半は思春期以降で、10歳未満の甲状腺がんをみることはまずない。

しかし、本プロジェクトを開始した1991年5月には、既に6歳、すなわち、事故当時の年齢が1 歳以下の小児に、頸部リンパ節が腫張した甲状腺がんが発見された。
その後、いかに早く小さな結節をみつけても、がんは周囲のリンパ節に既に転移していることが多く、
早期に適切な診断が必要であると同時に、外科治療や、術後のアイソトープ治療の必要性が痛感された


註6 甲状腺腫瘍診療ガイドライン2010年版 

 http://jsco-cpg.jp/item/20/index.html

 の中のhttp://jsco-cpg.jp/guideline/20.html#cq1

註7 鈴木眞一「福島県県民健康管理調査における甲状腺超音波検査について」

 第2回原子力被災者等との健康についてのコミュニケーションにかかる有識者懇談会 平成24年7月19日(木)

 http://www.env.go.jp/jishin/rmp/conf-health/b02-mat02.pdf

註8 甲状腺腫瘍診療ガイドライン2010年版 日本内分泌外科学会, 日本甲状腺外科学会

 日本癌治療学会のWEB Site に掲載

 http://jsco-cpg.jp/item/20/index.html

註9 ⇒ 別添2「トリミングによる内容改竄はあきらか」参照

註10 註5と同じ報告書の目次

 http://nippon.zaidan.info/seikabutsu/1999/00198/mokuji.htm

註11 3月末に行われた児童の甲状腺検査について

 http://fukurou.txt-nifty.com/fukurou/files/koujyousen.pdf

註12 NHK-ETV 特集「ネットワークでつくる放射能汚染地図5 埋もれた初期被ばくを追え」

註13 国立がんセンターWEB サイト 甲状腺がん

 http://www.jfcr.or.jp/cancer/type/thyroid.html

註14 入札公告「平成24年度原子力災害影響調査等事業(甲状腺結節性疾患有所見率等調査事業)」

 http://www.enecho.meti.go.jp/info/tender/tenddata/1208/120810b/120810b.htm
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