ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

子殺し

2012年11月24日 | 日本とわたし
ツィッター友の金吾さんのブログ『放射能メモ』から、動画と、それを書き起こしてくださった記事を紹介させてもらいます。

↓以下、転載はじめ

ドイツZDF「フクシマの子供たちの放射線障害」(動画と全文)

「フクシマの嘘」を作成したヨハネス・ハーノ氏のドキュメント番組


翻訳者:無限遠点

11月18日の朝、福島市にあるこのホテルで、県民健康管理調査検討委員会が開かれた。
原発事故から1年半。
ここで、子供たちの甲状腺に関する異常値などの、新しい変化が報告された。
委員長は山下教授で、彼は原発事故の後、住民たちに「笑っていれば、放射線など跳ね飛ばせる」、と語った人物だ。
一般公開されたが、質問することは許されない。
今回、57000人の子供たちを対象に、検査を行った。
鈴木真一教授が、検査の結果を報告した。
それによると、42%以上の子供たちに、しこりや嚢胞が見つかった。
チェルノブイリ事故の後には、0.5%~1%の間だったものだ。
しかも、それを測定したのは、山下教授である。
私たちが、しかし同様に不思議に思うのは、専門家の間から一言も、こうした高い数値の原因を尋ねる声が上がらないことだ。

私たちは、立入禁止区域に隣接する、南相馬市に向った。
ここで鈴木氏は、この日の午後、心配する親たちのために、説明会を行うという。
私たちはその前に、吉田氏に会って話を聞いた。
ほかのたくさんの人と同じように、彼も、原発事故がもたらした被害に、政府が真剣に取り組んでいるとは思っていない。
そして、その理由を見せてくれた。
この地域では、あらゆる場所に、放射線測定所が設置された。
この幼稚園の前にも、測定器が立っている。
ところが、ここで示される数値は、彼が同じ場所で計測する数値とまったく違う、という。

公共の測定器が出す数値と、実際に我々がさらされている放射線量とは、まったく別物です。
ある場所では、実際の測定値が、5倍にもなることがあります。
それを、政府にも届け出ました


南相馬市の住民たちが、それを突き止めると、政府も、公表された測定値のほとんどすべてに、誤りが多いことを認めた。
「どうしてこのような、役に立たぬ計器を立てるのか」と政府に尋ねると、「国民が希望したから」という。
彼らは結局、原発事故による影響を、低く見せたいんだと思います。

市のホールでは、鈴木真一氏が、子供を持つ親たちに、査結果を説明している。
そして、最終的に彼がいう言葉は、「心配ありません」だ。
甲状腺に、これほどたくさんの異常が見つかったのは、診断方法が大幅に改良されたからだろうと思われます」、と説明する。
しかし、その言葉を信じる人は、誰もいない。
彼らも、何が原因かはっきりわかっていないくせに、「大丈夫」というのは正しくありません。
「子供たちの甲状腺に、これだけ異常が発見されたのに、正常だというのですか」、と質問すると、
まだ比較できる調査がない」、と鈴木氏は答えた。
ただ単に、子供たちが、ヨウ素の多い海産物を、多量に摂取したからかもしれないのです。
それが、放射線と関連するかどうかは、まだ申し上げることはできません。
私たちはここで、単に、親御さんたちに、検査結果をお伝えしているだけ
です」

吉田さんを始め、ほかの住民たちが、なぜ子供たちの甲状腺に、しこりや嚢胞ができたか、はっきりとした説明を受けるまでには、かなり時間がかかりそうだ。


↑以上、転載おわり


まだ比較できる調査がない。
どういうことなんやろ。
ただ単に、ヨウ素の多い海産物を食べ過ぎてたかもしれん?
いったいなに言うてんのやろ。
わたしらは単に、検査結果をお伝えしてるだけって、それはどういう意味なんやろ。

比較できる調査のため?
それはいったい、どんなこととどんなことを比較しようとしてるん?
比較できる頃には、子どもらはいったいどないなってるん?
充分に比較するためには、治療なんかしたら調査にならへんのとちゃうの?
そやから、治療せんように、他の県の病院とかに根回ししてんの?
これも、国家機密とか、国策とかいうこと?
いったい、あんたらみたいなヤクザの背後には、なにがおるん?
なんのために、ここまで非道で、倫理からかけ離れたことしてるん?
なんで普通に生きてられるん?
なんで平気な顔して、公共の場に姿を現せるん?

子どもを、悪魔みたいな人体実験場から助け出したろうな!
なんでここまで時間がかかってるん?
もう何ヵ月も前にも、まったくおんなじこと言うたわ。
かなり時間がかかりそうだ、やなんて言うてる間にも、すでに大勢の子ども達に症状が出てる。
マスコミが報じひんから知らんやて?
そんな言い訳、いつまで通じると思てんの!
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アイーダの愛

2012年11月24日 | 音楽とわたし
感謝祭の会食を、家族の皆で食べてたら、父から突然、「まうみ、アイーダ観に行きたい?」と聞かれた。
「そ、そらもう、もっちろん行きたいけど、いつ?」
「明日」
「えっ……」
「あ、でもまだ、チケットが買えるかどうかわからんから、買えたらの話」
その日、23日の金曜日の夜は、オープニングナイトの公演らしく、いくら父でも無理かもしれんということで、とりあえず別れた。
家に戻る車の中で、突然の変更を謝りながら、学校が休みなので、早めにレッスンをしてもいいかというメールを送り、父からの連絡を待つことに。

めでたくチケット(旦那とわたしのふたり分)は手に入り、レッスンも無事変更させてもらい、両親のアパートメントのすぐ近くのレストランで待ち合わせをした。
感謝祭の翌日の、しかも金曜日の、さらにお天気良好の気持ちのよい秋の日の夕方5時に、マンハッタンに車で出かけることの無謀さ。
けども、旦那がいつもの渋滞状況を調べてるラジオを聞くかぎり、問題無しということで、それを信じて(時々ウソつかれる)行くことにした。

驚いた!
スルスルスルスル車は進み、リンカーントンネルはもちろんのこと、街中に入ったらもう、「まるで十戒や」と旦那がつぶやいた通り、信号は青の連続、ほぼ空っぽの通りを北に向かった。

オペラの中のオペラと言われる『アイーダ』
物語の内容は以下の通り。
『ファラオの時代の古代エジプト。
エジプトとの戦いに敗れたエチオピアの王女アイーダは、身分を隠したまま、エジプト王女アムネリスの奴隷になっているが、エジプト将軍ラダメスと恋に落ちていた。
やはり、ラダメスに恋するアムネリスは、2人の仲を知って嫉妬に燃える。
エジプトに、再び戦いを挑んで敗れ、自らも捕虜になったエチオピア王アモナズロは、娘のアイーダを操って、ラダメスに国を裏切らせようとたくらむが失敗。
裏切りの罪で捕らえられたラダメスは、神殿の地下牢に幽閉され、忍び込んだアイーダとともに死を迎える』

今回の公演では、大型新人と言われているソプラノ歌手モナスティルスカが注目の的。今夜がデビュー。
ほんでもって、指揮者のファビオさんの指揮っぷりも楽しみやった。
演奏は、2回の休憩を挟んで、なんと3時間40分。
休憩時には、メトロポリタン劇場のパトロンでもある父に、金魚のフンのように付いてって、お湯にレモンを入れていただく。

モナスティルスカさんの歌は、ドレスサークルという、2階のいっちばん後ろの席のわたしの全身を、すっぽりと包んでくれた。
のびやかで、けれども儚く消え入りそうなピアニッシモ。ああ美しい。この世のものとは思えない。

舞台写真をこっそりと。





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避難指定は困る。地価が下がって借家やアパートの経営者が困る。それが市会議員の言うことかっ!?

2012年11月24日 | 日本とわたし
ホットスポットになってる渡利地区に入って、取材をした記者がいる。
「国や市には、住民の命や健康を守ろうという意識が、まったく感じられません」
「地元選出の市会議員から、そんな指定(特定避難勧奨地点)を受けたら、地区全体の地価が下がる。そうなると、借家やアパートの経営者が困る、と言われた」
「子どもや妊婦を避難させるよう、要望書を市に提出したが、全く聞く耳を持たない」

どこまで腐ってるのかこの国は。
ほんで、いつまでそんなことをさせておくのかこの国の大人は。
赤ん坊や幼児や児童や青年らが、この国の未来を生きていく子らが、この先どんなことになるのかを、知らんふりして死ねるほどボケてるのか。

↓以下、転載はじめ

置き去りの福島高放射線地域 (上)[うずみ火通信]
アジアプレス 11月23日(金)16時42分配信


高い放射線が測定された庭先の土壌を指す裏澤さん

◇渡利地区ルポ 風評で地価下落心配の声も

衆院解散で、事実上の選挙戦に突入した。
かつて野田佳彦首相は、「福島の復興なくして日本の復興はない」と言ったが、被災地の再生を声高に訴える政党は、今のところ見当たらない。
東日本大震災から20カ月が過ぎた、11月18日の早朝、深夜バスで福島市に入り、ホットスポットの渡利地区を歩いた。
東京電力福島第一原発事故による、放射能汚染に苦しみ続ける人たちの口から漏れ聞こえてきたのは、政治不信の言葉だった。(矢野 宏)

朝の気温は6.7度。
晴れ間が広がっていたが、細かい霧雨が降っていた。
ガイガーカウンターを包んでいるビニール袋にも、小さな雨粒がつく。
JR福島駅前の線量は、毎時0.42マイクロシーベルト。
自然界で受ける放射線量の、5倍を超えている。

傘も差さずに走り抜ける高校生たち。
ほとんどの市民が、マスクもしていない。
乗り込んだタクシーで、放射能汚染について尋ねると、
「もう慣れっこになってしまったのかねえ。避難したところで、行った先々で、仕事や生活などの不安はありますから」という言葉が返ってきた。

「ただ、政府が、原発事故直後の数値を公表しなかったことは、今でも許せないねえ。市民も、あの時に被ばくしていたのでしょうから。何を信じていいのやら」

JR福島駅から東南に1キロ。
阿武隈川を渡り、渡利地区に入った。
人口1万6000人あまりの、閑静な住宅街が広がっている。
ガイガーカウンターは、毎時0.68マイクロシーベルトを記録している。
市立渡利小学校前で計測すると、その数値は、さらに上昇した。

渡利地区は、福島第一原発から60キロ離れているが、福島市の中で、最も放射線量が高い、ホットスポットの一つである。

「国や市には、住民の命や健康を守ろうという意識が、まったく感じられません」というのは、渡利地区の裏澤利夫さん(78)。

市環境課の職員2人が、裏澤さん宅を訪れ、空中放射線量を測定したのが、昨年11月28日のこと。
庭に植えている柿の木の下の土壌から、1メートルの高さで、毎時2.95マイクロシーベルトを計測した。
住民が避難する際に、国が支援を行う、「特定避難勧奨地点」の指定基準に匹敵している。
指定されると、避難するかとどまるかを選択でき、いろいろな補償が受けられる。


◇健康より地価優先

さらに、地表から1センチの高さでは、毎時30マイクロシーベルトを振り切り、市職員のサーベイメーターでは、測定不能となった。
後日、高性能の放射線量計測器で測定したところ、毎時53マイクロシーベルトもあった。

裏澤さんが渡利地区に移り住んで、半世紀になる。
住居の背後には、弁天山があり、静かな景観が気に入っていた。
ところが、その山が震災後、思わぬ災害をもたらすことに。

渡利地区の線量調査に取り組んできた、神戸大学大学院の山内知也教授によると、この地区は、弁天山など山林を抱えているため、
雨のたびに、汚染された泥や落ち葉が水路などに流れ込み、それが乾燥して、さらにセシウムが濃縮されている
という。

裏澤さん宅の横の、水路からあふれ出た汚染水が、庭に流れ込み、柿の木から落ちてきた雨水と合流する。
「上から土をかけていますから、以前ほどではありませんが、ここです」と、裏澤さんが指さした土壌に、ガイガーカウンターを近づけると、
高さ1メートルで、毎時2.2マイクロシーベルトを記録した。

裏澤さんは、次男夫婦と同居しており、小学5年生と5歳の孫がいる。
次男は、妻と子ども2人を、市内の放射線量が比較的低い、親戚宅に避難させることを決意。
自宅近くの小学校への通学にはバスを使わせ、帰りは、次男が自家用車で、親戚まで送るという生活に踏み切ったこともある。
現在は、茨城県まで、週末避難している。
 
渡利地区の、子どもや妊婦を避難させるよう、要望書を市に提出したが、全く聞く耳を持たないのですから」と浦澤さんは言う。

地元選出の市会議員からも、「そんな指定を受けたら、地区全体の地価が下がる。そうなると、借家やアパートの経営者が困る」と言われたという。
裏澤さん宅の除染が行なわれるのは、来年3月に入ってから。
それまでの間、高い放射能の土壌は、むき出しになったままだ。

「人の命や健康よりも、金や経済優先なんですよ」という裏澤さん。まさに、この国の縮図を見ているようだ。(つづく)

【矢野 宏/新聞うずみ火】

↑以上、転載おわり
コメント (2)
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