第4号機の燃料プールから、核燃料棒の取り出しが始まってしまいました。
始まる前に、なんとかして、避けられない事故が起こった際に、
まずはなにを一番にしなくてはならないのか、
どこに向かって逃げるのがよいのか、
それを的確に知らせるシステムを、政府に作らせ、自治体がそれを実行する。
そのことを訴えていましたけれども、始まる前に叶えることはできませんでした。
けれども、始まったからといって、なにもあきらめることではありません。
これから1年以上もの間続くのです。
一刻も早く、逃げることがきちんとできるよう、ご自分の自治体に強く訴えてください。
少なくとも政府は、このような危険を伴う作業が始まっているのだから、
大なり小なりの影響を受けるであろう地域のすべての家庭に、被曝を防ぐための最低限必要な物を、きちんと配布するべきです。
求めてください。
ところで、今朝、こんなお知らせを、フェイスブックの画面上で見つけました。
今野寿美雄さんとおっしゃる、原子力に従事しておられた方からの、緊急のお知らせです。
元、原子力従事者としてのお知らせです!
最後まで読んでください!
本日18日より、福島第一原発4号機(1F-4)の燃料プールより、燃料棒取り出しが始まりました。
殆どのマスコミ、及びTV、報道機関、そして東電や国も、「使用済み燃料」と呼んでいますが、
大きな間違いがありますので、指摘します。
4号機の燃料プールには、「使用済み」ではなく、「使用中」の燃料が入っている事です。
定期検査の為、一時的に原子炉から取り出し、燃料プールで一時保管している燃料集合体が、100体以上あるのです。
中性子を当てると、臨界に達する物です。
定期検査が終わったら、又、原子炉に戻し、臨界させる燃料棒です。
「使用済み燃料」でさえ何十年も崩壊熱を出し続けます。
「使用中燃料」は、3000℃以上の熱を出します。
この「使用中燃料」が危険だから、急いで取り出そうとしている事を、皆さん解って下さい!
それから、損傷燃料ですが、ピンホールの穴で、50sV以上の線量です。
そばに数分いると、致死量のエネルギーです。
水中では、水が遮蔽体となっていますが、空気中に露出したら、露出時間の長さにより、
2011.3.11以降の事故より、怖い結果に成るかもしれません!
そうならない様に、毎日祈る日々がこれから、どれだけ続くのでしょうか?
とりあえず、車のガソリンは、いつも満タンにしておきましょう!!!
↑という仰天の『お知らせ』を、今朝フェイスブック上で見つけ、そしてこの、きーこさんがまとめてくれてはった記事を読んだ。
↓以下、転載はじめ
4号機燃料棒取り出し開始 トラブル発生時の東京電力の対応
今日11月18日月曜日午後から、いよいよ4号機の核燃料の取り出しが始まります。
最初は、新燃料から取り出していくそうです。
核燃料は、1秒に1cm程度の時間で、ゆっくりつり上げキャスクへしまう。
キャスクには22本の燃料が入り、それを全て入れて、移動させるまでに1週間。
取り出しにかかる予定の期間は、これからほぼ1年間。
いつ、何が起こってもおかしくない日々が始まりました。
注視していきましょう(○`ε´○)ノ
全ての作業員が直ちに避難してしまうトラブル
① 燃料の落下
② キャスクの落下
⑪ エリアモニタの上昇
2013年11月15日
福島第一原子力発電所4号機からの燃料取り出しにかかる安全対策等
1 燃料の落下
安全対策
・基準地震動Ssで、落下しないような耐震設計
・燃料把握機のワイヤーを二重化
・電源断時、動力(空気)源喪失時に、燃料を保持する構造
・さらに、燃料を吊っている状態では、機械的にフックを開けない構造
・作業手順書の整備、作業員への教育周知
・
有資格者による燃料取扱機操作
※
有資格者とは、東京電力の社内資格者。
現在48人いる。
引き上げの作業に2名必要。
(11月18日東京電力記者会見より)
発生時の対応
・
作業員は直ちに避難
・エリアモニタ等により状況を確認し、線量率を測定した後、
当該燃料の状況を、水中カメラによって確認し、未臨界等を確保し、安全に保管できる措置を行う
2 キャスクの落下
安全対策
・基準地震動Ssで、落下しないような耐震設計
・吊りワイヤーの二重化
・電源断時にキャスクを保持する、ブレーキ構造
・フックに外れ止めを設置
・クレーンと吊具、吊具とキャスクの取付の二重化
・クレーン、吊具の使用前点検
・取付後の取付状態の確認、外れ止めの設置
・作業手順書の整備、作業員への教育周知
・有資格者によるクレーン操作
・キャスク吊上げ高さが高い位置における、落下時に備えた作業員の待避
・キャスク落下時に備えた緊急対応手順、および資機材の整備
・キャスク吊り下ろし位置への、緩衝材の設置
発生時の対応
・
作業員は直ちに避難
・監視カメラによるキャスクの状態の確認、線量率の測定
・キャスクの周囲に遮へいを設置、周囲の線量を下げる
・キャスク状態を確認後、キャスクを回収
3 使用済燃料プール冷却系の停止、漏えい
安全対策
・予備ポンプの設置
・電源の多重化・多様化(所内ディーゼル発電機、専用ディーゼル発電機)
・非常用可搬注水設備を配備(非常用電動ポンプ、消防車等)
・漏えい検知器の設置、および流出防止の堰を設置
発生時の対応
・使用済燃料プールの水位、水温の確認
・予備ポンプの起動
・受電元の切り替え
・非常用注水設備からの注水を実施
・トラブルの原因究明を行い、点検・交換等の対応を行う
備 考
冷却系が停止した場合でも崩壊熱の低下により、対応に十分な時間的余裕がある
4 使用済燃料プールからの漏えい
安全対策
・水位監視
・使用済燃料プールは、基準地震動Ssに対して、十分な裕度を確保
・非常用注水ライン等注水ラインを設置
・非常用可搬設備を準備済(非常用電動ポンプ、消防車等)
発生時の対応
・使用済燃料プールの水位、水温の確認
・使用済燃料プールへの注水
・漏えい箇所の隔離、ポンプ停止
・漏えい箇所を特定の上、止水処置を実施
備 考
キャスク等の重量物は、使用済燃料プール上を移動しない手順とし、
かつ、クレーンのインターロックで、移動可能範囲を制限している
5 燃料の取扱い時の燃料の異常の確認
安全対策
・燃料取扱中の異常を、荷重計により確認する
・過荷重を検知した場合には、上昇を阻止するインターロックを設置
・燃料の吊上げに支障が無いことを確認するため、水中カメラを用いて、事前にハンドル形状を確認する
発生時の対応
・燃料取扱中に、燃料の漏えい等が懸念された場合、
エリアモニタ等により状況を確認し、線量率を測定した後、
当該燃料の状況を、水中カメラによって確認し、
燃料ラックへの再着座など、未臨界を担保し、安定的に保管する措置を取る。
備 考
燃料は、チャンネルボックスによって囲われており、
ガレキとの接触があっても、直接燃料被覆管に影響を与えることはない
6 漏えい等を確認した燃料の取扱い
安全対策
・海水環境を模擬した腐食試験などにより、震災による燃料の健全性への影響発生は、低いことを確認済み
・震災時のガレキ落下による、燃料健全性への影響が無いことを、専用の治具により確認済み
発生時の対応
・
震災前から存在する、漏えいが確認された燃料については、燃料輸送にあたって必要な安全解析を行い、
実施計画にて、安全性を規制委員会に確認頂いた後、キャスクを用いて輸送を行う
・
震災前より大きく変形している燃料や、
漏えい等が、万が一新たに確認された場合は、詳細な変形形状の調査を行った上で、
臨界防止などの措置を講じた上で輸送する
備 考
漏えい等が確認された燃料は、
震災前から各号機以下の数保管されている
1号機:70体
2号機:3体
3号機:4体
4号機:3体
7 燃料(キャスク)取扱中の地震発生
安全対策
【燃料取扱機の安全対策】
・基準地震動Ssで、落下しないような耐震設計
・燃料把握機のワイヤーを二重化
・電源断時、動力(空気)源喪失時に、燃料を保持する構造
・さらに、燃料を吊っている状態では、機械的にフックを開けない構造
【クレーンの安全対策】
・基準地震動Ssで、落下しないような耐震設計
・吊りワイヤーの二重化
・電源断時に、キャスクを保持するブレーキ構造
・フックに外れ止めを設置
発生時の対応
・地震発生時、作業を一旦停止し、収まるのを待つ
・強い地震を感じた場合は、地震収束後、燃料・キャスクを安全な場所に置く。
その後、現場から即座に待避
・津波の可能性について、一斉放送などで確認、その状況に応じて、オペフロに待機
8 燃料取扱中の燃料取扱機の故障キャスク運搬中のクレーンの故障
安全対策
・既設プラントと同等の設計・製作・検査を実施
・日常点検/月例点検/年次点検の実施
・有資格者による運転
・予備品の確保
発生時の対応
・状況を確認し、故障箇所を特定するとともに、吊り荷を安定な場所に置く
9 キャスク運搬中のトレーラーの事故、故障
安全対策
・キャスク運搬前のトレーラーへのキャスク固定状態の確認
・トレーラーの徐行運転
・キャスク運搬経路の、関係者以外の立入規制、見張り人の配置
・トレーラーの使用前点検の実施
発生時の対応
・キャスク運搬を止めて、キャスクの状態(外観、線量率)を確認、状態に応じた必要な措置を講じる
・キャスク運搬を止めて、トレーラーの修理を行う
・油漏れの場合には拡大を防止する
10 カバー内の換気空調系停止
安全対策
・予備機の自動起動
・電源の多重化
・ダストモニタの設置による、雰囲気の監視
・異常時の警報の発報
発生時の対応
・予備機の起動
・受電元の切り替え
・換気空調系停止の原因究明を行い、点検・交換等の対応を行う
11 エリアモニタの上昇
安全対策
【燃料取扱作業における被ばく低減対策】
・燃料を水中から引き上げ過ぎないような、インターロックの設置
・水中カメラにより、燃料の吊上げ状態を監視
・燃料の吊上げ座標の監視
【その他】
・エリアモニタによる、雰囲気線量の監視・警報
・個人線量計の携帯
・給気設備への高性能粒子フィルタの設置
発生時の対応
・エリアモニタの警報が発報した際は、
直ちに現場から待避する
12 使用済燃料プールへの作業員の落下
安全対策
・安全帯の着用
・作業監視員の配置
発生時の対応
・浮き輪をプールに投げ込み、落下者を救出
・入退域管理棟、もしくは免震棟へ搬送、除染、異常の有無の確認などを実施
13 燃料取扱中の作業員の体調不良・ケガ
安全対策
・作業前のTBM-KYによる、体調および作業上のポイント確認
・熱中症対策の実施(夏季)
・ローカル空調の配備
・作業時間の管理
発生時の対応
・復旧班長への連絡
・救急医療室への連絡
・体調不良者(けが人)の搬送
14 火災
安全対策
・建屋カバーに不燃材料を使用
・ケーブル類は難燃性のものを使用
・消火器の設置
・消火用水の取り口の複数設置、および放水用の消防ホースの整備
・二方向避難(南側/北側)ルートの設置
・
オペフロ全体を監視できるようなウェブカメラの設置
・原則として火気作業の禁止
発生時の対応
・消火器による初期消火、自衛消防隊の定期的な訓練の実施
・作業員の待避
・
迅速な通報連絡の徹底
・モニタリングポストの値など、監視モニタの確認と情報提供
「燃料の取り出しは熟練しています」と胸を張る東電だけど、
事故前の、何でもない時の燃料取り出しで、これだけ失敗している。
震災前から、各号機、以下の数保管されている、漏えい等が確認された燃料
1号機:70体
2号機:3体
3号機:4体
4号機:3体
しかも、
「く」の字に曲がった燃料まであるらしい。
きちんと最初から建屋に取り付けてあるクレーンで、
何事もない平常時で、これだけ燃料棒を破損しているという事は・・・・・Y(>ω
<今更公表・損傷核燃料3体>25年前使用済み燃料棒が「く」の字になって4号機燃料プール内にー東京電力はやっぱり信じられないー
震災前に取り扱いミス 4号機プールに損傷核燃料3体
東京電力は12日、福島第1原発4号機の使用済み核燃料プールから、燃料集合体1533体の取り出しを、近く始めるのを前に、
震災前に折れ曲がるなどした、損傷燃料が3体あることを
明らかにした。
県と原発周辺市町村、有識者でつくる県廃炉安全監視協議会の、現地視察で示した。
損傷燃料の取り出しは最後に回し、取り出し方法を
今後検討する。
東電によると、
損傷した燃料の1体は「く」の字に折れ曲がっている状態。
25年ほど前に、燃料を取り扱う際に失敗し、曲がった。
ほかの2体は、
10年ほど前に破損が分かり、
異物などの混入で外側に小さな穴が開いた状態という。
燃料損傷について当時公表したかどうかは、東電が調査中。
ただ、震災前にも、燃料の取り扱いで作業ミスがあったことが分かったことで、
作業ミスの防止、監視強化が、あらためて課題として浮上した形だ。
燃料は、燃料輸送容器に入れて、約100メートル離れた共用プールに移すが、
損傷燃料は燃料輸送容器に入れられず、移送法を検討する。
(2013年11月13日 福島民友ニュース)