ZBAT!競馬『【札幌2歳S】新種牡馬ドレフォン産駒ジオグリフが4馬身差の快勝!』
第56回札幌2歳ステークス(2歳オープン、G3、芝1800m)は、クリストフ・ルメール騎手騎乗の1番人気ジオグリフ(牡、美浦・岩戸孝樹厩舎)が3コーナーから徐々に進出を開始し直線入り口で早め先頭に立つと、そのまま後続を勢いよく突き放して4馬身差の快勝。新馬戦から連勝で重賞初制覇を果たした。新種牡馬ドレフォン産駒はJRA重賞初勝利。タイムは1分49秒1(良)。
2着には武豊騎手騎乗で後方待機策から直線で追い込んだアスクワイルドモア(4番人気)、さらに1馬身1/2差遅れた3着に同じく後方から末脚を伸ばしたヴァンキッシュラン産駒トーセンヴァンノ(5番人気)が入った。
札幌2歳Sを勝ったジオグリフは、父ドレフォン、母アロマティコ、母の父キングカメハメハという血統。通算成績は2戦2勝。札幌2歳Sは岩戸孝樹調教師は初勝利、C・ルメール騎手は2勝目。
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ジオグリフはゲートで遅れて最後方で1角に入ったものの、落ち着いた走りは折り合い充分。3角手前から進出して4角で先頭に並びかけ、直線で楽々突き放しての完勝劇はお見事でした。正直、メンバーレベルは昨年ほどではないものの(というか昨年が異常な高レベルだった?)、これだけの楽勝ですから今後が楽しみです。(全然関係ないですが、栗毛のドレフォン産駒つながりでレトロクラシック’20も楽しみ!(^^ゞ)
父ドレフォンにとってはこれが産駒の重賞初勝利ですが、先週終了時点で7位(2歳リーディング)だった順位がジャンプアップするだけでなく、単に仕上りの早さで上位にいるわけではないことを見せられたのが非常に大きいと思います。これで、シルバーステートとの新種牡馬対決も益々面白くなっていくでしょう。
2着には4番人気のキズナ産駒、アスクワイルドモアが入りました。アスクワイルドモアは廣崎利洋HDさんの馬なので、広尾TCとも関係があるようなないような… いや、そういうことではなくて、キズナ産駒は札幌の1800mでもしぶとく走りますね。7番人気4着のオンリーオピニオンもキズナ産駒ですし、(実際には軽い頓挫があったので無理でしたが)ウチのキズナ産駒アシタカも、札幌デビューを狙いたかった気がします(^^ゞ
話は変わりますが、スタート前にゲートをくぐり、外ラチを横っ飛びに越えて背中から落ちたダークエクリプスは、一体どうしちゃったんでしょうねぇ。。先日亡くなったドゥラメンテの産駒だけに注目を集めていたはずですが、ああいう姿を見てしまうと、ドゥラメンテ産駒の気難しさが出たのか?などと考えてしまいます。馬体検査後に除外になったものの、すぐに捕まって普通に歩けていていたようなので、大した怪我でなければ良いのですが…。
**2021/9/4札幌2R 札幌2歳ステークス(G3/芝1800m)・良**
ハイアーラヴ’20の動画・写真が更新されました。
【シュウジデイファーム在厩のハイアーラヴ’20:公式HP(2021/8/30更新分)より】
シュウジデイファーム組の3頭の中で、移動後の様子が一番心配だったハイアーラヴ’20ですが、歩きの動画を見る限りでは、移動前より落ち着いているぐらいで良かったです。いや、この時期に一喜一憂しても仕方がないとは言え、気性が課題のハイアーラヴの仔で、すでに「テンションはときおり高め」と言われてしまっていますしね。
一方で、『気性さえマトモならかなり高レベルの期待ができる』と思える馬体は相変わらず素晴らしいです。石川代表も前回近況で「目立ちやすい一頭」と仰っていましたが、脚長でもバランスが良く、筋肉量もしっかりあって力強さを感じます。普通はこれで全然走らないってことはないですから、やはり、一にも二にも気持ちが課題になってきますね。
ということで、動画や写真の見た目では本当に良い馬なので、くれぐれも気性を拗らせたりしないように…。まあ、それはシュウジデイの皆さんも百も承知でしょうから、引き続き息をひそめて様子を見守りたいと思います(^^;)
レトロクラシック’20の動画・写真が更新されました。
【シュウジデイファーム在厩のレトロクラシック’20:公式HP(2021/8/30更新分)より】
レトロクラシック’20と言えばドレフォン産駒、ドレフォン産駒と言えば、今日の札幌メイン 札幌2歳Sにジオグリフ(鞍上ルメールさん)が出走、現在1番人気に推されています。(ドレフォン産駒はユキノオウジサマと2頭出し、あと、先日亡くなったドゥラメンテの産駒、ダークエクリプスも出走していて見逃せないレースです)
まあ、ジオグリフさんとレトロクラシック’20は(直接的には)何の関係もないのですが、栗毛の綺麗な馬体は(サイズはだいぶ違いますが)何となく似ていますし、(ジオグリフさんと同じようにとはとても言えないものの(^^ゞ)なるべく早い時期から、しっかり走れる馬になって欲しいと思います。
その点、(背丈はこれからながら)バランス良くまとまっている馬体、柔ら過ぎず固過ぎずの全身を使った歩き、そして石川代表の「馴致でも手がかかることはなく順調」とのコメントどおり、気性面にあまり不安がないことからも、結構トントン拍子に進んでいくのでは…と思ったりしています。(左の白目は私は気にしません(^^;))
もちろん、サラブレッドはやってみないと分からないことが大半ですが、今回の動画と写真を見ても、とりあえず不安は全くないです。ステラリード’20もそうですが、この馬もとにかく順調に…ということですね。
ステラリード’20の動画・写真が更新されました。
【シュウジデイファーム在厩のステラリード’20:公式HP(2021/8/30更新分)より】
前回近況で石川代表から、「この血統はやっていくうちに元気が過ぎるようなケースも…」という話が出ていましたが、特にソワソワした様子もなく普通に歩いていて安心しました。(撮影の前後がどうだったかは分かりませんが)
馬体は相変わらずバランスが良く、成長途上の割りには崩れたところがないですから、この馬はきっとこんな感じのまま鍛えられていくのでしょう。
あとは、「半兄のキングエルメスというよりは、やはり全兄にあたるカイザーノヴァに近いイメージ」と言われる部分がどうでるか。。答え合わせはだいぶ先のことになりますが、ステラリードの仔はヤンチャでないと逆に心配ぐらいのレベルですから、今はとにかく怪我など無いように、元気に過ごしてもらえればと思います。
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ゴッドシエルの現役引退、登録抹消について正式に通知がありました。
本馬に初めて会ったのは2018年の6月、プライベートで木村さんの牧場にお邪魔をした時のことでした。その時のゴッドシエルは生まれて4ヶ月ほどでしたが、すごく形が整った綺麗な仔馬でしたし、期待の新種牡馬エピファネイアとかつての出資馬ゴッドフロアーの初仔ということもあり、『この馬は出資カウント外、成績、収支は全て度外視!』という気持ちで一気に出資まで突き進んだんですよね。(本当に収支は度外視になってしまいましたが(^^;))
当時はコロナ禍など影も形もなく、牧場で馬を直接見て出資をする、という流れになっているのは今となっては新鮮ですが、まあ、それはさて置き、その後もゴッドシエルは順調に成長、同年秋の展示会で再開した時もとても好印象を持つことができました。(振り返ると、この頃が一番楽しかったかもなぁ…です)
そんなゴッドシエルに心配事が出てきたのはだいぶ後、クローバーファームでの育成時代で、当時の近況に福島代表の「燃える気性、カリカリしがちでムキになって走る」「調教終わりには汗だくで、馬体にボリューム感が出てこない」といった言葉が登場するようになりました。。いやぁ、まさかそれが現役引退まで続いてしまうとはねぇ(T_T)
クローバーファームを卒業したあとはイクタトレーニングファームで最終調整、2020年8月にはトレセン入厩(ゲート合格)と、表面的には順調に進んでくれたゴッドシエルですが、どうしても力んだ走りになってしまうところは解決されず、また、トレセンでの馬体維持という新たな課題も出てきました。
【ゴッドシエル】トレセン入厩! 秋競馬の先陣デビューはこの馬!?
【ゴッドシエル】ゲート試験合格! 今後のことは週明けの様子次第
結局、ゴッドシエルは2020年10月末、京都のマイル戦でデビューを果たしてくれたのですが、テンから力んで終いバタバタという追い切りを繰り返していたわりには最後までしっかり脚を使っていましたし、初戦の内容としては着順ほど悪くなかった印象です。(10着なので偉そうにはできませんけれど(^^;))
【ゴッドシエル】実戦での変わり身に期待! 10/31京都4R・出走確定
【ゴッドシエル】それほど悪くない? メイクデビュー京都・10着
ただ、燃え過ぎる気性や馬体維持といった根本的な課題はなかなか解決されず、口向き・ハミ受けを改善して臨んだ2戦目も大敗、その後も去勢手術や障害練習の導入など様々な手を尽くしたものの、残念ながら、最後まで当歳時に感じた素晴らしい素質を開花させることはできませんでした。
【ゴッドシエル】ハミ受け・口向きは改善、馬体も475kgに!
【ゴッドシエル】全く競馬にならず(^^;) 2/13阪神5R・14着
【ゴッドシエル】どうしますかねぇ(^^;) 6/20阪神3R・16着
【ゴッドシエル】途中までは頑張りました(^^;) 8/28小倉6R・16着
ラストチャンスだった先月末の小倉では、初のダート戦に挑んであえなく16着。。勝ち馬から6.9秒も離されるという、むしろ気持がスッキリするほどの潔い負けっぷりでした。
当歳時から、いや、生まれる前から期待をしていた馬が、こういう結果に終わったのは残念ですが、本馬に対しては(レースは僅か4戦ながら)随分たくさんの応援ができた気もしていて、不思議なほど口惜しさのような感情はありません。
何でしょうねぇ、最初から『この馬は出資カウント外、成績、収支は全て度外視』のつもりだったから…みたいな言い訳ではなく、(当歳募集馬ゆえ)長い期間を出資馬として見守ってきたこと、そしてその間に(レース以外の)様々な一喜一憂、紆余曲折があったからかもしれません。
まあ、競馬ですから上手くいくこともいかないこともあるわけで、最後まで頑張ってくれたゴッドシエル、牧場、育成場や厩舎の皆さんには感謝しかありませんm(_ _)m
これからはもうキツいトレーニングも必要ないですし、競馬・レースのことは(当歳6月に木村さんの牧場で一緒に会った)カイザーノヴァに任せてゆっくり休んでもらえれば…。と言いますか、今頃は毎日をのんびり過ごし、本来の骨格に見合った立派な身体つきになっているかもしれませんね(^^ゞ
ゴッドシエル
2018/2/5 新ひだか産(木村秀則牧場)
父:エピファネイア 母:ゴッドフロアー(母父ハーツクライ)
通算成績:4戦0勝
募集総額:2,960万円
獲得賞金:151万円(総賞金)
【引退レース:2021/8/28小倉6R3歳未勝利(ダ1700m)でのゴッドシエル:公式HPより】
高野毅厩舎在厩。帰厩後も順調に調整されています。
◇高野毅調教師のコメント 「この中間は6Fから15-15を消化。休み明けを感じさせない手応えでいい雰囲気ですよ。夏場に無理をさせなかったのが良かったようで、騎乗した石川駿介騎手も『休んだぶん心臓は重めですが、馬が見違えるようにリフレッシュしており、いい意味で走るフォームも変わっています』とのこと。日曜日か月曜日に最終追い切りを行い、9月10日のレースに向かいましょう。番組は1200、1400、1600mあたり。距離や相手関係もそうですが、なるべく同型馬(先行馬)のいないレースを選択できればとも思っています」
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大井・高野毅厩舎のプライムラインが来週、9/10(金)に出走するとのこと。前走から3ヶ月の間隔を取ったことにより、馬が見違えるようにリフレッシュし、走るフォームも良くなってきたとの話ですが、何だかんだで次が地方転籍3戦目になりますので、さすがにそろそろ結果が出ないと厳しいです。
本馬の場合は昨年9月の大井転籍後、立て直しの期間がだいぶあったのは確かですが、それでも時間は待ってくれませんので。。大井のダートが合っていない気はするものの、出戻り策を選択(再ファンド狙い)した以上は三つ勝つしか道は無いワケで、何とか年内に戻ってこられるように頑張って欲しいです。
何と言いますか、地方のダート競馬にどっぷり浸かってしまうと結果的に芝向きの軽快なスピードが鈍ってしまったりとか、いろいろ不都合も出てきますので、出戻り策はなるべく短期間でサッと完成させてしまわないと… みたいな話をしても始まりませんね(^^;) 条件や相手関係に関わらず、とにかくまずは1勝目を!m(_ _)m
【2021/6/8大井9R C2十十一(ダ1200m)でのプライムライン:公式HPより】