カイザーノヴァは18日に栗東トレセンへ帰厩。翌日より坂路入りを開始しており20日には57秒台を計時。10月の戦線復帰を目標に徐々にピッチを上げていく予定となっています。
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いやぁ、これはちょっと驚きました(^^ゞ
何にどう驚いたかと言いますと、私、三重ホーストレーニングセンターでの調教はあくまでリハビリの位置付けで、レースに向かうためのトレーニングはチャンピオンヒルズでやるものと思い込んでいましたので。。
それが三重ホーストレーニングセンターから栗東トレセンへの直入り、しかも、早くも坂路で57秒台(57.4-41.7-27.6-13.6)を計時し、10月戦線復帰をめざすというのですから、概ね私の復帰時期想定より一ヶ月は早いイメージです。(もちろん、カイザーノヴァが早く復帰してくれるのは、一気に賑やかになる嬉しいことです!)
ちなみに先週の記事では、「11/7阪神12R(2勝C・芝1600m)で復帰をして、勝てば中2週で11/28阪神 立雲峡S(3勝C・芝1600m)に向かうといったパターンもあり得る」と書いていたのですが、実際にはそれより早いわけですから、想定と心の準備もやり直さなければいけません。復帰レースとしては、例えば10/9阪神8R(2勝C・芝1600m)、或いは同日の新潟11R 村上特別(2勝C・芝1800m)あたりとか…。
詳しいところはこれから進めていっての感触次第でしょうが、何にせよ、3月の骨折判明・手術から6ヶ月で再びトレセンに戻ってこられたのは、三重の皆さんはじめ、関係者のケアのお陰です。それを考えると、復帰戦に関しては、プロセスも含めて安全運転第一な気がするものの、2勝クラスなら好勝負をして欲しいとの気持ちもありまして。。
いずれにしても、まずはトレセンでの追い切りを順調に、アクシデントなくこなして欲しいと思いますm(_ _)m
ZBAT!競馬『【セントライト記念】菊へ名乗り!アサマノイタズラが直線一気の伸び脚見せ重賞初V』
第75回セントライト記念(3歳、G2、芝2200m)は、田辺裕信騎手騎乗の9番人気アサマノイタズラ(牡、美浦・手塚貴久厩舎)が後方追走から直線一気の伸び脚を見せ先頭でゴール。ダービー馬シャフリヤールが神戸新聞杯後は未定、皐月賞馬エフフォーリアは天皇賞・秋へ向かい、確固たる主役が不在の牡馬クラシック最終戦・菊花賞へ名乗りを上げた。タイムは2分12秒3(良)。
クビ差の2着には夏の札幌で2連勝した上がり馬ソーヴァリアント(2番人気)、さらに1馬身3/4差遅れた3着に昨年ホープフルS2着以来、約9カ月ぶりの出走となったオーソクレース(5番人気)が入線。なお、この上位3頭までに菊花賞(10月24日阪神、G1、芝3000m)への優先出走権が与えられた。なお、1番人気のタイトルホルダーは13着に敗れた。
セントライト記念を勝ったアサマノイタズラは、父ヴィクトワールピサ、母ハイタッチクイーン、母の父キングヘイローという血統。通算成績は7戦2勝。重賞は初制覇。セントライト記念は管理する手塚貴久調教師は初勝利、騎乗した田辺裕信騎手は18年ジェネラーレウーノに次いで2勝目。
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勝ったアサマノイタズラは単勝42倍の9番人気、田辺騎手が「まさか勝つとは…」とコメントするほどの伏兵でした。それ故に、田辺騎手は平均ペースを後方で折り合い、勝負どころの3~4角でも外に出したりせずに脚を溜たのだと思いますし、前が詰まったらゴメンナサイ、横に馬がいてもゴメンナサイといった、ある意味、権利を獲るならこれしかない的騎乗が見事にハマったレースでした。(単勝303倍のベルウッドエオが6着に入ったのも同じ作戦のお陰でしょう)
こういうレースは、正攻法で勝ちにいかざるを得ない人気馬だとやりにくい分、人気薄の馬に開き直ってやられると、捨て身の逃げと同じぐらいに怖いですから。。もしも、私の出資馬が同じ(人気薄の)立場になったとしたら、例え結果が不発に終わったとしても、こういう思い切った騎乗で勝負をして欲しい気持ちもありますね(^^ゞ
しかし、今年の菊花賞はシャフリヤールが出否微妙ですし、エフフォーリアは秋天参戦が既定路線です。こうなると、一体どういうメンバーがどんな展開のレースをするのか読みにくいですし、昨年とはうって変わった混戦模様になりそうです。(実は、混戦になった時はコマンドブルックスで殴り込みをかける…という予定だったのですが(^^;))
それはさて置き、9ヶ月ぶりのレースで力があるところを見せたオーソクレースの3着、これは本当に立派だと思いました。こういうレースを見ると、復帰間近のカイザーノヴァにも是非とも頑張って欲しいという気持ちにさせられます。何しろオーソクレースはいきなりG2での復帰ですが、カイザーノヴァは2勝クラスからスタートできるのですから。
**2021/9/20中山11R セントライト記念(3歳G2/芝2200m)・良**
今日は3日間開催の最終日、会社もお休みなので、久しぶりに『まだ買える募集馬』の中から2頭のマジェスティックウォリアー産駒、ミンティエアー’20とエンパイアブルー’20を取り上げてみたいと思います。
ミンティエアー'20
◇牡当歳 鹿毛 2020.02.09生 浦河産(三嶋牧場)
◇父:マジェスティックウォリアー 母:ミンティエアー (母の父:アグネスタキオン)
◇栗東・須貝尚介厩舎
◇販売総額 3,900万円 / 総口数 2000口
◇プラスビタールスピード遺伝子:CT型
◇POINT!:春から夏にかけて体つきにボリュームが増し、順調にパワーアップが進んでいる本馬。特筆すべきは人に対して従順で穏やかな性格と学習能力の高さにあり、放牧地における追い駆けっこではいつも負け知らずで、最後まで走り続けられる優れた持久力もストロングポイントと言えよう。ここにきて半兄のオープン馬エルモンストロにフォルムが似てきており、胸前やトモの厚みなどは兄以上の迫力。ダート適性の高さは疑いようがなく、牝系的には高水準における二刀流の活躍まで期待できそうだ。
◇最新近況(9/17更新):三嶋牧場・西舎共同育成場在厩。先週末より、騎乗馴致を開始しています。
「半兄のエルモンストロに似て、立派な馬体の持ち主ですよね。まずはこちらの新しい環境に色々と馴染ませるところからスタートしており、先週のうちに整歯を済ませています。ボタンを掛け違えるようなことのないように、まずは気性面によく注意を払いながら、慎重なスタンスで初期馴致を進めさせてもらっています」(藤井担当)
【三嶋牧場・西舎共同育成場在厩のミンティエアー’20:公式HP(2021/8/30更新分)より】
エンパイアブルー' 20
◇牡1歳 鹿毛 2020.04.11生 新ひだか産(木村秀則牧場)
◇父:マジェスティックウォリアー 母:エンパイアブルー (母の父:エンパイアメーカー)
◇美浦・高柳瑞樹厩舎
◇募集総額 2,400万円 / 総口数 2000口
◇プラスビタールスピード遺伝子:CT型
◇Point!:母自身も高い評価を得ていたように、その初仔となる本馬は要所に良質な筋肉をまとったアスリートタイプ。現時点でやや小柄ではあるものの、誕生時の起立までの早さや身のこなしからして他馬とは一線を画しており、末端まで神経が行き届いた脚捌き、全身を柔らかく使ったアクションなど、活躍馬に共通する魅力を数多く兼ね備えている。激しさの中にも賢さを持ち、放牧地ではいたずらっ子でとにかく走ることが大好きといった様子。母の繁殖牝馬としての名声を高めるべく、一発回答を誓う。
◇最新近況(9/17更新):9月10日に育成厩舎へ移動しています。馬体重452kg(9月中旬測定)
「ウォーキングマシンや洗い場馴致を経て、週明けから背慣らしをスタート。手こずることなくスムーズに進められており、すでに問題なく跨ぐことができる状態になっています。精神的にピリッとした一面はあるものの、聞き分けは良く、人との距離を感じさせるようなことはありません。近日中にも馬場に入れて乗ってみる予定になっています」(荒木マネージャー)
【坂東牧場在厩のエンパイアブルー’20:公式HP(2021/8/30更新分)より】
まず、なぜこの2頭を取り上げたかと言いますと、どちらもマジェスティックウォリアーの牡馬であること、初期馴致を問題なく終えたこと、ここにきて『とても良く見える馬』になりつつあること、それでいてまだ『残口僅か』と急に満口になる心配がないことなどの共通点があり、もしも出資をするとしたら、このどちらか一頭に…という考え方もありそうだからです。
もちろん2頭まとめて出資をしてリスク分散を図る手もあるでしょうが、私の場合はそれをやると、ひとつ上のハキ(レフィナーダ’19)とも被ってしまい、マジェスティックウォリアー産駒だらけになってしまいますので…。マジェスティックウォリアーは良い種牡馬なのですが、たくさん揃えて嬉しい系ではない気もしますからね(^^;)
それはさて置きミンティエアー’20は、これは相当に良い馬になってきたと思います。もともとバランスが良く力強さも感じさせるタイプではありましたが、8月中旬470kgとフレームに見合った肉付きになり、ダートなら鉄板という雰囲気が出てきたと思います。それでいて歩様を見ると、一歩一歩がしっかりしている割りには固さもないので、二刀流に色気が出てくるのも分かる気がします。(でも、やっぱりダートが良いと思いますけど(^^ゞ)
そうですねぇ、マジェスティックウォリアー産駒で3,900万円は決して安い設定ではないですが、このところの成長ぶりで、そのお値段が満更でもないという範囲に入ってきたと感じますし、引き続き注目していきたいと思います。
一方のエンパイアブルー’20ですが、こちらはミンティエアー’20より丸々2ヶ月生まれが遅く、その分だけ現時点の完成度では譲っていると思います。ただ、6月中旬に396kgだった体重がすでに452kgまで増えるなど、ここにきて牡馬らしい急成長を見せてくれているのは良かったです。
本馬はエンパイアブルーの初仔でもあり、注目していた会員さんも多いはずですが、正直、最初の測尺情報を見て出資を躊躇った方も相当数いるのではと思いますし、その意味では、今後一、二ヶ月でさらにどう変わっていくのかが楽しみになりました。歩様、身体の柔らかさなどは『二刀流をめざすならこちらの方が…』という気もしますしね。
ということで、こうやって馬が良い方向に成長している姿を見ると、ついついすぐに食指が動いてしまうのですが、残口僅かであればまだしばらくは様子見ができるはずですし、できれば秋の追加ラインアップを見てから判断したいと思っています。ただ、あくまで冷静に冷静に…と言い聞かせていた結果、何かのはずみでアッという間に売切れみたいな事がないとも言えませんので、そこだけはよく注意をしながら見守っていきますm(_ _)m