高野毅厩舎在厩のプライムラインは、前走後の様子見を経て、通常のメニューにより管理されています。
◇高野毅調教師のコメント 「休み明けを続けて使った分、さすがにそれなりの疲れはありました。心身ともに良くも悪くもピークを迎えるであろう次走がひとつの正念場と言えそうです。石川駿介騎手によれば、『ルーティンの調整によりレースに向かえば、きっと勝ち負けになるはず。もう調教に手を加える必要はないでしょう』とのことでした。10月7日大井・ダート1200m戦に向けて調整を進めていきたいと思います」
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9/10、18と続けて使って2連勝中のプライムラインですが、今度は少し間隔をあけて10/7のレースに向かうようです。高野先生、石川騎手ともに、『普通に調整をして普通に競馬をすれば勝てる』との手応えがありそうですし、何としても次走で3連勝を決めたいところ。。ここで決め損ねると意外に面倒なことになるかもしれませんからね。
しかし、9月に連勝できたのはすごく大きかったなぁと…。いや、次走を勝ってこその話ではありますが、休みをとってフレッシュな状態からの3連戦をワンセットと考えると、ホップ・ステップを無事に通過したわけですし、それだって(ダート不向きのプライムラインにとっては)決して簡単なことではないハズですから。
【2021/9/18大井7R 池月・磨墨賞でのプライムライン:公式HPより】
少し間が空きましたので、種牡馬ランキング(JRA/2歳)がどうなっているかの確認です。
**種牡馬ランキング(JRA/2歳/総合/9月26日終了時点)**(馬名赤字は新種牡馬)
1位ドレフォンは変わりませんが、早逝惜しまれるドゥラメンテが2位に躍進したことで、改めて失われたものの大きさを感じます。弥生賞勝ち、皐月賞2着のタイトルホルダーはセントライト記念で負けてしまいましたが(1番人気/13着)、残された産駒の中から後継種牡馬が出て、何とか父系を繋いでいって欲しいと思います。
3位から6位には実績のある顔ぶれが並んでいます。今年はダイワメジャー、ハービンジャーの活躍が印象的ですが、このあたりの種牡馬はもともと能力が高いですからね。年によっての好不調はあるでしょうが、このぐらいの順位で驚いていては却って失礼になるかもしれません。個人的には、キングエルメスの次走後にはロードカナロアの順位がさらに上がるかも… と勝手に期待しています(^^ゞ
新種牡馬シルバーステートは7位ですが、同じディープインパクト直子のミッキーアイル、キズナ、さらには父ディープインパクトより(僅差ながらも)上位にいるのは立派です。野路菊S(9/25中京・芝2000m)ではロンが2位に4馬身差の圧勝を見せていますので、今後の動向次第ではさらなる上位進出が望めそうです。
しかし、7位から10位にシルバーステート、ミッキーアイル、キズナ、ディープインパクトが並んでいるのも面白いですね。出走頭数はそれぞれ30頭に届いていないものの、どの馬もAEIが1点後半から2点以上と優秀で、この中からチャンピオンが出ても全然おかしくない情勢です。まあ、ディープインパクトが年末に向けて上がっていくのは定番としても、これだけ後継種牡馬が2歳戦を賑わしているのはさすがです。
注目新種牡馬としては、キタサンブラックがイスラボニータを交わして14位まで上がってきています。今週末には広尾TCのドグマが芙蓉S(10/2中山・芝2000m)に出走を予定していますので、結果次第でさらなる上位進出、年末に向けてのトップ10入りが視野に入ってくるかもしれません。
ちなみに私の出資馬クエストフォーワンダー’20の父、サトノアラジンの動向も気になりますが、新種牡馬ランキングを見るとイスラボニータに続く5位となっていて(2歳ランキングだと23位)、出走頭数や勝ち星はイスラボニータと変わりません。ディープインパクト系新種牡馬ですからシルバーステートの影に隠れてしまっていますが、逆に言えば、同系ライバルが多い中でのこの成績なら悪くないですし、評価は今後の活躍次第と考えて良いでしょう。
**新種牡馬ランキング(JRA/2歳/総合/9月26日終了時点)**