阪神8R 3歳以上1勝クラス(芝1600m)に出走したカイザーノヴァは7着でした。
【レース内容】ややアオリ気味のスタートも、馬群から離れることなく後方へ…と思ったら、久々の競馬でテンションが上がってしまったのか、あるいはペースが上がらず折り合いを欠いてしまったのか、掛かり気味に外を通って先頭に立つ勢いに。何とか古川奈騎手が宥めて2番手からの競馬になったものの、結果的には前半のロスが響いた形になりました。4角までは何とか格好をつけていたものの、直線に入ると余力がなくなり、次々に交わされての7着入線となりました。
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いやぁ、古川奈穂騎手の復帰戦(阪神2R)いきなり落馬には驚きました。。…
ではなくて、今日はいろいろ全然ダメでしたね(^^;)
まあ、もともと難しいところがある馬だけに、休み明けの急仕上げで大丈夫かとの不安はありましたが、結果的にはそれがモロに出たレースになってしまいました。
これから少し出かける用事があるので、振り返りは改めてにさせてもらいますが、とにかくこれだけ盛大に負けるとあまり口惜しさも湧いてこない感じです(^^;)。。本当はそんな事ではいけないのですが、これはもう、ある意味無視と言いますか、心の中ではノーカウントにするしかないレース内容でしたから…。
ただ、関係者のお陰で骨折から戻ってきたのは確かなので、そこについては良かったです。巻き返すチャンスはいくらでもありますし、また次で頑張ってもらいたいと思います!m(_ _)m
**2021/10/9阪神8R 3歳以上2勝クラス(芝1600m)・良**
【2021/10/9阪神8R パドックでのカイザーノヴァ】
**2021/10/10東京7R 3歳以上1勝クラス(芝1800m)13.35発走**
◎ カナロアガール
○ スウィートブルーム
▲ アルマドラード
△ シゲルオテンバ
△ セルジュ
△ ナムラドン
△ ドンナセレーノ
カナロアガールは2枠2番になりました。12頭立てになったので、外枠がすごく嫌というわけでもなかったのですが、うまい具合に2番枠がとれたのですから言うことはありません。
ちなみに、もしも鞍上が田辺騎手だったら、例によって最後方から内ラチ沿いを回ってのイン突きを狙うのでしょうが、今回はテン乗りの大野拓弥騎手。果たしてどういう競馬になるかは微妙ですが、カナロアガールは難しいことをやらせたり、ダラッと脚を使う競馬は向いていませんから、結局、中団インで脚を溜めるカタチをめざすことになるのでしょう。
ただし、メンバー構成をみると、それほどペースは速くなりそうもありません。府中コースにありがちな、インを通った先行勢が止まらないレースになる可能性もありますので、できれば4角までにそれなりに位置を上げておきたいところ。その点、12頭と落ち着いてくれたのはありがたく、本来の末脚が発揮できれば好勝負だと思います。
相手関係については、抜けて強そうな馬がいない分、かなり難しいことになっています。1番人気予想のアルマドラードさんは、ラドラーダ×キングカメハメハと字面はかなり派手なのですが、芝3戦で勝ち上がれずに、6月のダート未勝利戦を勝ったばかりの馬。。馬券的には蹴っ飛ばしても良いのですが、何しろ藤沢先生のところなので、4ヶ月で別馬になっている可能性もありますからね。今回は単穴評価にしましたが、一番不気味なのはこの馬かもしれません。
対抗スウィートブルーム、シゲルオテンバ以下の連下候補についても、それほど大きな差があるとは思えません。カナロアガールを含めて休み明けの馬も多いですし、正直、何がどう飛んできても驚けないレースではないでしょうか(^^;)
吉澤ステーブルWEST在厩のアンジアンは、おもに周回コースでのウォーミングアップ後、坂路でハロン17~18秒ペースのキャンター2本を消化。6日より15-15を開始しています。10月上旬の馬体重は468kgです。
◇奥場長のコメント 「ある程度まで体を増やしてから15-15へ移行。ここからは週2回ペースで取り入れつつ前進気勢を身に付け、体全体を使わせるようなイメージでしっかり乗り込んでいきたいと思います。筋力強化を図っていくなかで成長を促し、体型が大人びてくるのを待ってあげたいところです」
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三嶋牧場で2F14-13をやっていた頃の馬体重が445kgでしたから、多少のオツリをもっての15-15スタートとなりました。今は馬体の幼さが目についているようで、当面はあえてペースアップをめざさず、筋力強化、基礎体力向上をメインに進める方針は変わらずですが、すでにある程度のスピード調教を経験していることは、いずれ強みとして表れてくると思います。
「体型が大人びてくるのを待つ」については藤原先生流と言いますか、素質のある馬ほど見切り発車をしない厩舎なので、こちらもそのつもりで腰を据えた方が良いでしょう。怖いのはずっと体型が大人びてこなかった時ですが、それはどこの厩舎にいても問題なので、現時点で心配しても仕方がないですしね(^^ゞ
まあ、17~20秒ペースのキャンターをしながら468kgまで増えたということは、この馬なりに成長が進んできたからとも考えられますし、気性面についての心配がないのはアドバンテージですから、しばらくは15-15をじっくりと、そして、できれば年内入厩ぐらいのペースで進んで欲しいと思います。
【三嶋牧場・西舎共同育成場在厩時のサティアナ'19:公式HP(2021/8/30更新分)より】
◇石川代表のコメント 「久々のBTC入りとあって、運動始めに元気が良すぎるところを見せましたが、それも問題のない範囲内。現在はおもにトラックでのウォーミングアップ後、坂路でハロン20秒ペースのキャンター1本を乗れています。登坂後も飛節の状態に変わりはありませんので、引き続き様子を見ながら少しずつペースを上げていく方針です」
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いやぁ、ついにきました馬体重534kg! これまでは6月下旬の523kgが最高体重だったはずなので、これで、見事に自己記録を更新したことになりますね!!(が、ここからは減る方向でお願い致します(^^;)m(_ _)m)
先週の記事で「8/30更新の写真に比べて身体全体に緩みが感じられるのは仕方がない…」と書いたのですが、だからと言って、別にユルユルの馬体という印象を受けたわけではなく、それは、あくまで3F40秒まで進んでいた時と比べれば…の話でした。ただ、534kgまで増えたのは運動不足による部分もあるでしょうし、これから慎重にペースを上げていく中で、改めて馬体を絞るというテーマがクローズアップされることになりそうです。
一般論として、脚元不安の大型馬はリスクが大きいと言われていて、それは全くその通りだと思うのですが、この血統、バランスの良い洗練されたシルエット、そしてアクシデント前の動きなどを思い起こすと、530kgを超える馬体重も本馬のスケールの大きさを表す一つの要素に思えてきます。
つまり、決して手放しで喜ぶべきことではないのかもしれませんが、あまりマイナスに捉えることでもないと言いますか…。脚元については何とかなると信じるしかないですし、スケールの大きな素質が開花する日が楽しみなのは変わりません。やはり、これだけの馬って、そうそう転がっていないと思いますので(^^)
坂東牧場在厩のハキは、現在は、おもにトレッドミルで7分ずつの常歩、速歩、駆歩を消化しています。9月下旬の馬体重は458kgです。
◇荒木マネージャーのコメント 「その後も跛行するようなことはありませんが、まだ腰まわりに筋肉疲労が出やすいようですね。よってショックウェーブ治療により緩和を促し、同じキャンターでも騎乗調教とトレッドミル調整を交互に行うなどして、トモへの負荷を軽減しながら進めさせてもらっています。今週はトレッドミルが中心となりましたので、来週はまた跨っていく予定になっています」
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このところ順調に進んできていたので、「腰回りに筋肉疲労が出やすい」とのコメントを見て、そう簡単な話ではないぞ…という現実に引き戻された気分です(^^;) まあ、冷静に考えてみれば、初期馴致しかしていない状況からずっと舎飼いだったのですから、牧場での昼夜放牧で体力を蓄えていた最初のスタート時よりも、さらにマイナスレベルからの立上げなわけで、急激なペースアップが無理なのは当たり前ではあるんですよね。
それでも、目に見える跛行など、怪我の後遺症的なものがないとすれば、トレッドミルと騎乗運動の繰り返しにより、少しずつ乗り越えていくことは可能でしょう。とにかく後戻りだけは怖いので、今月一杯は特に慎重に様子を見ながら、来月改めて安定した(騎乗による)キャンターをめざす、といった感じで進んでもらえればと思います。
まだまだ道のりは長いですが、『疲労が出てそれを乗り越えて』を繰り返すことで強くなっていくのがサラブレッドですから、引き続き、辛抱強く見守っていきたいと思います。
【坂東牧場在厩のハキ:公式HP(2021/10/1更新分)より】