**2021/10/30阪神8R(2勝C/芝1400m)13:55発走**
◎ カイザーノヴァ
○ セウラサーリ
▲ アンブレラデート
△ エルカスティージョ
△ ムーンライト
△ ディーバサンライズ
△ ファルヴォーレ
カイザーノヴァは1枠1番になりました。
タイプ的には、正直、1番枠でなくても良かったのですが、今回は11頭立てと落ち着いていますし、あえて最後方に下げ、そこから追い込み直す競馬でも悪くない気はします。ポイントはうまく折り合って脚を溜められるか、直線で外に出せるかどうかだと思いますので…。そうでうねぇ、まさかの先行策とか、前回の競馬を見るとナシだと思うんですけどねぇ。
戦法に関しては当日の調子や他馬の動向にもよりますから、全ては陣営と坂井騎手にお任せするとして、(1400mに短縮されたとは言え)一番の心配は折り合い面になるでしょう。
メンバーを見ると、それほど速く流れない気がするものの、前走の内容を考えると、あまりにも落ち着いてしまうのは歓迎できず。。1200mを使ってきたニシノガブリヨリあたりに頑張って逃げて欲しいところですが、もしも落ち着くようなら、先行するセウラサーリ、アンブレラデートの前残りが怖い感じになってきます。
ということで、ライバルの1、2番手はセウラサーリ、アンブレラデート。エルカスティージョも力の差はないと思いますが、差しに回る公算が高いのと、休み明けの分だけ4番手評価にしてみました。
全体的には、カイザーノヴァが絶好調であれば…というメンバー構成だと思いますが、今回どの馬が勝つかと言われると、なかなか難しい混戦なのかもしれません。前走からの上積みがどの程度あるかはもちろん、共同通信杯以来、久々の騎乗となる坂井騎手がうまく導いてくれる事にも期待をしたいと思います!
栗東トレセン在厩のキングエルメスは、27日、Cウッドを併せ馬で追い切られています。
- 21.10.27 助 手 栗CW良 6F 87.5-71.0-54.7-38.9-11.9(6) 一杯に追う
グランスラムアスク(二未勝)一杯の内0.8秒追走0.1秒先着
◇矢作調教師のコメント 「前走時とは異なり、今はしっかりとハミを取るようになってきています。27日の併せ馬は後ろから追いかける形でしたが、リードホースが遅くなった分、時計こそ出なかったものの、終いは良い反応を示してくれました。並びかける時の動きは良いのに、抜け出すとまだフワッとしてしまうのは気性面の幼さ。そのあたりにも注意しながら調整を進めていきたいです。目標は11月6日東京11R 京王杯2歳ステークス(G2・芝1400m)、鞍上は坂井瑠星騎手を予定しています」
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京王杯2歳Sに向けた一週前追い切りはCWを併せ馬で。矢作先生によれば、「抜け出すとまだフワッとしてしまう」といった課題も顔をのぞかせたようですが、前走の追い切り時に比べると真面目に走っていると思いますし、少しずつでも進歩しているのは確かでしょう。(そうじゃないと困っちゃいます(^^;))
京王杯2歳Sでのライバルは、今のところクローバー賞の勝ち馬ラブリイユアアイズ、ダリア賞勝ちのベルウッドブラボー、すずらん賞勝ちのヴィアドロローサといったあたりになりそうで、キングエルメスがチャレンジャーなのは間違いないものの、手が届かない馬たちではないと感じています。そして、その感触は坂井瑠星騎手も同じではないかと…。
昨年はバスラットレオンとカイザーノヴァが朝日杯FSに出走してくれましたが、京王杯2歳Sの内容次第でキングエルメスにもチャンスが出てくるはずです。新馬勝ち後の坂井騎手のコメントを振り返ると、当然、そこにも色気があると思いますので、そのステップとなるレースで、本来のパフォーマンスを見せて欲しいと思います!
【チャンピオンヒルズ在厩時のキングエルメス:公式HP(2021/10/28更新分)より】
栗東トレセン在厩のバスラットレオンは、まずはレース後の様子見が行われています。
◇矢作調教師のコメント 「レース後ですから多少の疲れはありますが、大きな反動やダメージまでは見受けられませんので、まずはこのまま続戦の方向で。次走については、これまでよりも選択肢の幅を広げて検討していきたいと思っています。現時点での課題を挙げるとすれば、普段の調教でもまだハミに乗ってこなかったり、トモにやや緩いところを残していたりする点でしょうか。もう少しパンとしてくれば更に動けるようになるでしょうし、パフォーマンスも上がるものと見ています。今後もこれらを意識しながら、調教に取り組み続けていく予定です」
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まずは、「大きな反動やダメージまでは見受けられない」のは良かったです。
短期放牧を挟むかどうかについては、どちらのパターンも考えられると思いますが、次走目標が全く白紙の場合は一旦外厩に出す気もしますので、私が考えているより早いタイミングで使うつもりなのかもしれません。
矢作先生が「これまでよりも選択肢の幅を広げて検討していきたい」と仰っているのが、例えばオープン、リステッドへの出走を考えるという意味なのか、あるいは距離やコースのことをさしているのか、はたまたその両方なのかはさて置いて、次走は新たな挑戦のスタートだと思って応援したいと思います。
ちなみに矢作厩舎からは香港マイルにバスラットレオン、ホウオウアマゾンが登録されていますが(ミッキーブリランテは第二希望)、「幅を広げる」といっても、さすがにいきなり香港ってことはないんでしょうねぇ(^^ゞ
スポーツ報知『12月12日の香港国際競走にグランアレグリアなど日本調教馬40頭が登録』
12月12日にシャティン競馬場で行われる香港国際競走のG1・4競走に日本調教馬40頭が登録したと、JRAが10月28日に発表した。すでに18日に登録を締め切っており、今年は外国馬の追加登録はできない。G1・4競走の日本調教馬の登録は次の通り。(いずれも第1希望のみ)
◆香港カップ(芝2000メートル)カフェファラオ、ギベオン、ヒシイグアス、ペルシアンナイト、モズベッロ、ラヴズオンリーユー、レイパパレ
◆香港マイル(芝1600メートル)インディチャンプ、ヴァンドギャルド、グランアレグリア、グレナディアガーズ、ケイデンスコール、サリオス、シュネルマイスター、ダノンキングリー、ダノンザキッド、バスラットレオン、フォルコメン、ホウオウアマゾン、ラウダシオン、ロータスランド
◆香港スプリント(芝1200メートル)カレンモエ、シヴァージ、ダイアトニック、ダノンスマッシュ、ピクシーナイト、ミッキーブリランテ、モズスーパーフレア、レシステンシア
◆香港ヴァーズ(芝2400メートル)オーソリティ、カレンブーケドール、キセキ、グローリーヴェイズ、サトノソルタス、ステイフーリッシュ、タイトルホルダー、フィリオアレグロ、マイネルウィルトス、ユーバーレーベン、ワールドプレミア
【2021/9/12中山11R 京成杯AH(G3/芝1600m)でのバスラットレオン:公式HPより】
美浦トレセン在厩のクレッシェンドラヴは、曳き運動のみで様子を見ており、今週末にもテンコートレーニングセンターへ放牧に出る予定となっています。
◇林調教師のコメント 「獣医師に診てもらったところ、『骨瘤自体は小さく、でき立てのもの』との見解で、触るとまだ痛がる仕草を見せる状況です。『程度は重くないものの、乗り固めるよりは一旦放牧に出して経過を見た方がよい』とのことでしたので、まずは牧場でしっかりと治してから、次を検討していきたいと考えます。これまで適度に休養を挟みながら大事にレースに使わせていただいていることもあり、今回戻ってきた時には骨瘤以外は雰囲気も良く、若々しさも感じさせていましたので、状態は良いかと思ったのですが…。今後は一戦一戦がより大事になってきますので、しっかりと立て直しを図り、出走機会を活かしていきたいところです」
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火曜日に速報で伝えられた通り、骨瘤により福島記念は回避、放牧されることになりました。
2歳3歳の若馬ならまだしも、7歳のこのタイミングで骨瘤とは非常に残念ではありますが、これも神さまからの何らかのサインだと思い、もう一度リセット&立て直しを図るしかありません。
林先生は「今後は一戦一戦がより大事に」と仰っていますが、これで復帰時期、次走目標などは全くの白紙になりましたし、当面は治療と休養に専念するのみ。。まずは、できるだけ早く痛みがやわらぐことを祈りますm(_ _)m