**2021/10/9阪神8R 3歳以上2勝クラス(芝1600m)13:55発走**
◎ カイザーノヴァ
○ タガノディアーナ
▲ オーマイダーリン
△ ルチェカリーナ
△ ミッキーバディーラ
カイザーノヴァは8枠8番になりました。
もっとも、9頭立てになった時点で枠順があまり重要事項ではなくなりましたので、『久々の競馬なので偶数番が引けて良かった』といった感想があるぐらいでしょうか。例によって、おそらく中団からやや後方の位置で競馬をすることになるでしょうし、だとすると、包まれて脚の使いどころを制限される心配が少ない外枠になったのは良かったと思います。
ということなのですが、改めて出走メンバーを見直したところ、2勝クラスの9頭立てと言いつつも、かなり骨っぽいメンバーが揃っているんですよね。対抗にしたタガノディアーナは現級2着のあとに挑んだローズSで0.5秒差5着だった馬ですし、単穴のオーマイダーリンは昨年のローズSで0.5秒差3着だった馬。。連下のルチェカリーナだってアネモネSで1番人気(3着)に推された素質馬ですし、ミッキーバディーラの実績にも侮りがたいものを感じます。
カイザーノヴァが絶好調であれば、それでも簡単に負ける気はしないのですが、正直、今回は急仕上げで8分程度のデキでしょうし、加えて気性的にアテにできないところがあるので…。
それなのになぜ本命なんだ?と言われるとアレですが、要するに、矢作先生が高く評価しているカイザーノヴァのポテンシャル、これまで真の強豪たちと戦ってきた経験、そして鞍上古川奈穂騎手の強運(?)などもプラス要素にカウントをした、ある意味気合いの入った本命なのです!(最後に気合と根性に頼るのは、昭和生まれ世代の悪いクセかもしれません(^^;))
いやホント、相手が骨っぽいのは確かながら、グレナディアガーズやバスラットレオン、エフフォーリアやシャフリヤール、ステラヴェローチェが出てくるわけじゃないですから、悪いクセであろうが何であろうが、ここは気合と根性で何とかしちゃって欲しいのです。。51kgとはいえ、新人の古川奈穂騎手に全てを託すのは酷かもしれませんが、彼女も休養中にただ休んでいたわけではなさそうですし、実は、気合と根性の何たるかを身につけているかもしれませんからね(^^ゞ
スポーツ報知『古川奈穂騎手 復帰ウィークは阪神で6鞍騎乗 復帰戦のカフジペンタゴンは「気合乗りがよかった」』
古川奈穂騎手=栗東・矢作芳人厩舎=が5月に行った左肩の手術から、約半年ぶりの復帰戦を迎える。
師匠である矢作調教師が「プラスアルファの状態で帰ってこれるように」と何度も口にしていたように、リハビリ中は体幹の強化に加え、トップ騎手の追う時の動作を研究するなど、あらゆる角度から、さらに上のステージを目指してきた。
10月2日から栗東で調教騎乗を再開し、「気持ち的に競馬モードになってきたかなというのはあります。楽しみが一番大きいですね」と笑顔を見せる。「数字は決めてないけど、1つでも勝てるように持っていきたい」と強い決意を胸に、土、日ともに阪神で計6鞍に騎乗する復帰ウィークに挑む。
土曜2Rのカフジペンタゴンは「体がしっかりして、気合乗りがよかった。どんどん良くなっていると厩舎の方にも聞いています」と自厩舎の馬で復帰即Vを狙うつもり。同8Rのカイザーノヴァは「以前に比べると、頭が低いフォームで前とは変わっています。それが競馬でどうか。体を使って、走るようにはなっています」と分析する。
日曜日では「使ってきているので、疲れがなければ。毎回一生懸命に走ってくれる馬ですから」と期待する12Rのモズピンポンに注目だ。
デイリー『古川奈穂 強さ身につけ今週阪神で復帰』
よりたくましく-。左肩の手術で休養していたルーキーの古川奈穂騎手(21)=栗東・矢作=が今週、いよいよターフへ帰ってくる。
2021年3月にデビューし、たちまち6勝を挙げて好スタート。前途洋々に思えたが、4月25日の新潟競馬騎乗後に左肩の違和感を覚え、無期限の休養を決断した。5月11日に左肩の手術に踏みきり、無事成功。10月2日から栗東トレセンでの調教騎乗を再開し、復帰へ向けての準備を進めてきた。
懸命なリハビリを重ねつつも、常に“プラスα”を追い求めてきた。「トレーナーに、体の使い方を教えてもらいました。具体的には、トップジョッキーの“追う時”の共通点を取り入れた動きですね。実戦でそれができれば、もっと馬を動かせると思います」と話し、新たな自分自身に期待を寄せる。
土日は阪神で6鞍に騎乗。重賞でも好走歴がある土曜8Rカイザーノヴァなど、楽しみな面々が集まった。「結果を出せるように頑張りたいです。特に数字は決めていませんが、一つでも多く勝てるように」。悔しさを糧に、強さを身につけた。決して遠回りではなかったことを、結果で証明してみせる。(デイリースポーツ・松浦孝司)
SponichiAnnex『古川奈穂 もう左肩大丈夫!5カ月半ぶり実戦「“競馬モード”になってきた」』
左肩の治療で5月から休養していた新人女性ジョッキー・古川奈穂(21)が阪神開幕初日に復帰する。3月にデビューし、初勝利から4週連続Vを飾るなど好スタートを見せていたが、4月25日の新潟競馬に騎乗後に左肩に違和感を覚えて休養に入った。手術を行い、約5カ月間のリハビリを経て実戦に復帰する。
期待のルーキー・古川奈が万全の状態でターフに戻ってくる。「復帰週からたくさんの騎乗馬を準備していただいたので、結果を出せるようにしていきたい。実際に競馬で騎乗する馬の追い切りにも乗って、人間も気持ち的に“競馬モード”になってきたかなと思います」
リハビリ期間中に、自分自身を見つめ直した。体幹や騎乗姿勢などを一から再確認。休養前より大きくなった自分を胸に抱いて、レベルアップに励んだ。
「騎乗姿勢を取った時の左右のバランスであったり、馬に乗った時のバランス感覚を根本から確認していただきました。体幹の部分からつくり直して、自分の癖だったり、良くなかったところも分かってきました。良くなった部分がどういうふうにプラスに働くか、楽しみはあります」
8月から乗馬に騎乗、今月2日から調教騎乗を再開した。今週も騎乗馬の最終追い切りに乗った。順調に道のりを歩んできた。そんなルーキーに師匠の矢作師がエールを送る。
「リハビリは順調に進みました。もっと早く復帰できる状態にありましたけど自分の求めているものが高かったので、ここまで待ちました。随分、自分を客観的に見られるようになっているのではないかなというのを感じますし、万全の状態だと確信しています」
土日は阪神で6鞍に騎乗する。新しい自分との出会いを信じて、再スタートを切る。
【カフジペンタゴン休み明けでも】復帰週は阪神で6鞍に騎乗する。初戦の土曜2Rカフジペンタゴンは3カ月ぶりの休み明けとはいえ、新馬戦から4→3着と成績をまとめている。いきなり走ってもいい。8Rのカイザーノヴァは日曜に坂路、水曜にCWコースで自身が騎乗して稽古をつけた。「体を使って走れるようになっていましたし、気合乗りも良かったですね」と感触は悪くない。前走の共同通信杯は後の皐月賞馬、ダービー馬がいる超ハイレベル戦で6着。久々でも戦歴上位の存在だ。
◇古川 奈穂(ふるかわ・なほ)2000年(平12)9月13日生まれ、東京都出身の21歳。栗東・矢作芳人厩舎所属。中学時代は陸上競技に励む。広尾学園高中退後、競馬学校入り。今年3月にデビューしてJRA通算6勝。5月から左肩の治療で休養していた。趣味は歴史(特に幕末)、謎解き、数独、音楽鑑賞。好きなアーティストは福山雅治。モットーは「精神一到」。目標騎手は武豊。1メートル55、45キロ。血液型A。
今週から復帰する古川奈穂(撮影・亀井直樹)Photo by スポニチ
カイザーノヴァは、10月9日阪神8R 2勝クラス(芝1600m)に古川奈穂騎手で出走します。
- 21.10.06 古川奈 栗CW良 6F 81.9-66.7-53.1-39.7-12.3(9) 一杯に追う
キングオブドラゴン(古馬1勝)末一杯の外0.5秒先行同入
- 21.10.03 古川奈 栗東坂良 1回 57.7-42.3-27.8-13.8 馬ナリ余力
- 21.09.30 藤岡佑 栗CW良 6F 80.1-65.9-51.8-38.5-12.7(6) 一杯に追う
カフジペンタゴン(二未勝)馬ナリの内1.8秒追走0.1秒遅れ
◇矢作調教師のコメント 「6日に古川奈穂騎手が乗って、併せ先行で元気に良い動きを見せてくれました。テンションの高さは落ち着くでもなく、さらに煩くなるでもなく、変わらず高めといった感じ。長めから乗り込んでいるため、休み明けとしては走れる状態にありますが、使って良くなるタイプですし、本調子になってくるのは正直これからでしょう。ただ、今回は2勝クラスの平場戦ですからね。ここは持ち前の能力の高さで何とか対応して欲しいところです」
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カイザーノヴァの復帰戦出走が確定しました。レースは9日阪神8R、2勝クラスの芝1600m戦で鞍上は古川奈穂騎手、人馬ともに手術明けの一戦ですから、世間様からも注目を集めることになりそうです。。いや、古川奈穂騎手は2Rのカフジペンタゴンに乗る予定ですから、正確には復帰2戦目になりますね。
古川奈穂騎手は3日、6日とカイザーノヴァの追い切りに跨っていますし、当日2Rでひと足先に実戦復帰ができるのも悪くないです。カイザーノヴァはあまり乗りやすい馬ではないですが、カフジペンタゴンもカイザーノヴァも勝つチャンスがある馬だと思いますので、何とか持ち前の強運(?)を発揮し、結果を出して欲しいです!
追い切りに関しては、もともと調教駆けしないタイプであることを差し引けば、矢作先生のコメントどおり「休み明けとしては走れる状態にある」といったところでしょう。正直、やや急仕上げな部分はあるでしょうが、2勝クラスを51kgで走るとなれば、そりゃあ勝利を期待したくなるというものです。
2歳戦、そして今年の春に戦っていたメンバーを考えれば、2勝クラス、3勝クラスはそれぞれ一発で勝ち抜けるぐらいのパフォーマンスを見せて欲しいです。もちろん、久々の実戦でテンションが…などの心配はあるものの、今度のレースでは「持ち前の能力の高さ」を再確認したいと思っています(^^ゞ
**2021/10/9阪神8R 3歳以上2勝クラス(芝1600m)出走馬**
カナロアガールは、10月10日東京7R 1勝クラス(芝1800m)に大野拓弥騎手で出走します。
- 21.10.06 助 手 美浦坂良 2回 53.4-39.1-25.4-12.3 強めに追う
- 21.09.30 助 手 美浦坂良 2回 51.7-37.3-24.4-11.9
- 21.09.23 助 手 美浦坂稍 2回 53.7-39.4-25.1-11.9 一杯に追う
◇田村調教師のコメント 「6日の坂路2本目に53秒台。先週すでに結構な時計が出ていますので、今週はそれほど攻める必要はなく、もうこれくらいで十分でしょう。帰厩後から順調にきており、週毎の調教での動きも良好です。良いコンディションでレースを迎えられそうですので、それが結果にも表れてくれればと思います」
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カナロアガールの出走が確定しました。レースは10日東京7R(芝1800m)で、水曜時点の想定(7頭)よりは増えたものの、フルゲート割れの12頭に落ち着いてくれたのは良かったです。
調整過程については、先々週、先週、そして今週と坂路で順調に追い切られ、いずれも良い動き、好時計をマークできたのは心強いです。外厩からトレセンに戻るタイミング、その後の調整期間とレース選択についても、ここ数戦の中では一番良い流れに乗れていると感じますし、これならカナロアガール本来の力が出せるかもしれません。
もちろん休養明け、半年ぶりの実戦なので、いきなり全開のパフォーマンスにならない可能性もありますが、ザッと見たところでは相手も休み明けが多いですし、また、1勝クラスで実績のある馬だらけ…みたいなことにはなっていません。この頭数なら位置取りに神経質になる必要もないですし、やはり、今度こそ好勝負を期待したいと思います!
**2021/10/10東京7R 3歳以上1勝クラス(芝1800m)出走馬**
栗東トレセン在厩のパンサラッサは、6日、坂路において併せ馬で追い切られています。
- 21.10.06 助 手 栗東坂良 1回 52.3-38.1-24.4-12.1 一杯に追う
ダノンハイファイブ(古馬1勝)一杯を0.7秒追走0.2秒先着
- 21.10.03 助 手 栗東坂良 1回 60.5-44.2-29.1-14.5 馬ナリ余力
- 21.09.30 助 手 栗東坂良 1回 54.2-39.2-25.5-12.9 馬ナリ余力
◇矢作調教師のコメント 「引き続き歩様の硬さなどは気になりませんし、進めていく中での感触にも問題はありませんので、今朝坂路で52秒台をマーク。来週10月17日東京11R オクトーバーS(L・芝2000m)での戦線復帰に向けて、終い強めにしっかりとやっておきました。今週末のグリーンチャンネルCで除外をもらえたのも良かったです」
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パンサラッサが一週前追い切りを消化しました。
古馬1勝クラスのダノンハイファイブを0.7秒追いかけて0.2秒先着したのもそうですが、52.3-38.1-24.4-12.1秒と綺麗な後傾ラップを刻めたのも、久々のパンサラッサにしては良い内容だったのではないかと思います。
次走は脚元起因の長期休養明けになりますから、心配がないと言えばウソになるものの、矢作先生によれば、今のところ気になるような問題点はないとのこと。。元気でタフなパンサラッサが戻ってきてくれたのであれば、(昨年2着と好走したオクトーバーSですし)いきなりから好勝負ができておかしくないと思います。
ちなみに、除外による優先権がもらえたのは大きいですが、どうやらグリチャカップは除外権利の草刈り場になっていたようで、なんと非抽選除外馬が27頭も出ています。その27頭が大挙してオクトーバーSに出てくることはないのでしょうが、こういう状況を見てしまうと、早く賞金加算をしておかないと…と改めて思ってしまいますね(^^;)
栗東トレセン在厩のドゥオーモは、6日、坂路で55秒台をマークしています。
- 21.10.06 助 手 栗東坂良 1回 55.6-40.5-26.5-13.4 馬ナリ余力
- 21.10.03 助 手 栗東坂良 1回 57.2-41.9-27.5-13.5 馬ナリ余力
- 21.09.30 助 手 栗東坂良 1回 57.8-42.9-27.8-13.6 馬ナリ余力
◇野中調教師のコメント 「調整自体は順調にきており、トモの感じも特に気になりませんが、毛艶や皮膚感であったり身のこなしであったりと、少しずつ年齢的なものを感じさせるようになってきたのも正直なところです。ただ、気持ちは失っておらず、とても元気に走ってくれていますからね。予定通り10月31日阪神11R カシオペアS(L・芝1800m)に向けて、しっかりと態勢を整えていきたいと思います」
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8歳シーズンも終盤戦に差し掛かっていますので、毛艶や皮膚感、身のこなしなどに年齢的な変化があるのは仕方がないです。使ったレースが少ないとは言え、何しろもうすぐ9歳になろうという大ベテランですから…。ただ、ドゥオーモ自身が前向きさを失っておらず、元気に走っているというのは本当にありがたいです。
その意味では、次走カシオペアSを含めたあと数戦が、ドゥオーモの雄姿を目に焼き付ける最後のチャンスとの覚悟はできています。トレセンでの追い切り、そしてレースを無事に終えてくれるのが一番ですが、その中で、どんなカタチでも良いので、ドゥオーモらしい走り、ドゥオーモらしい格好良い姿を見せて頂ければと思いますm(_ _)m