バスラットレオンは10月23日東京11R 富士ステークス(G2・芝1600m)に坂井瑠星騎手で出走します。
- 21.10.20 坂井瑠 栗東坂良 1回 53.8-38.5-24.2-11.7 馬ナリ余力
- 21.10.17 助 手 栗東坂良 1回 57.1-41.1-26.3-12.6 馬ナリ余力
- 21.10.13 藤岡佑 栗東坂良 1回 52.5-37.9-24.6-12.3 一杯に追う
パンサラッサ(古OP)一杯に0.6秒先行0.4秒先着
◇矢作調教師のコメント 「20日に坂路を単走で追い切りました。ほぼ馬なりで終い11秒7。抜群の動きを見せてくれました。跨った坂井騎手によれば、『しっかり動けていたと思いますが、これでもまだ良化途上。もう一段上がる余地がありそうです』とのことですので、これから更に良くなってくれるものと信じています。休み明けの前走を使って良化を示してくれている今回、レースが楽しみです」
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バスラットレオンの富士S出走が確定しました。目につく点として、このところ4戦続けて乗っていた藤岡佑騎手から坂井騎手への乗り替わりがありますが、もともと2戦目から5戦目までは坂井騎手が乗っていたわけで、坂井騎手からすれば、ようやく主戦を取り戻すチャンスが巡ってきた…といったところでしょう。
追い切りに関しては、一週前にパンサラッサとビッシリやっていますので、最終追い切りは多少ゆっくり入って馬なりで終いを伸ばす内容になりました。JRAの動画を見たところでは、休み明けの前走時よりだいぶ素軽く動いていたと思いますし、矢作先生のコメントどおり、一度叩いた上積みにもかなり期待ができそうです。
ということなのですが、会員向けのコメントとは別に、追い切りに跨った坂井騎手からは、「絶好調時と比べると物足りない、中山が合う馬なので東京マイルがどうか…」と、やや弱気とも取れるコメントが競馬メディアに出ているようです。ただし、例えばオクトーバーS前のパンサラッサについて矢作先生が、「良い頃に比べると反応はもう一つ…」とコメントしていたように、陣営の外向け弱気コメント=悪い結果にならないのが競馬の面白さですからね。
実は私、先週の矢作先生の弱気コメントは、単騎逃げを成立させたい思惑から出た三味線ではないかと思っていまして、もしも矢作先生が事前に「休み明けでも絶好調、先手をとれば勝てると思う」みたいなコメントを出していたら、他陣営があれほど楽な大逃げを許してくれたかどうか…。そこまで深読みする必要はないとのご意見もあるでしょうが、逃げ先行馬にとって、他馬にマークされるかどうかは重要なポイントですから、私はそのための三味線ぐらいあるんじゃないかと思っています。
つまり、京成杯AHではあえて控える競馬を試したバスレットレオンについて、今度は陣営も自分のリズムで先行させたいと考えていて、そのための布石として坂井騎手が、『絶好調ではないですよー、先に行かせても大丈夫ですよー』的なコメントを出したのではないかと、自分に都合の良い解釈をしてみました(^^ゞ
いずれにしても、今度こそバスラットレオンには実力を出し切って欲しいです。勝ち負けの結果は別にしても、モヤモヤ感、不完全燃焼感が残るレースはもう見たくないですし、バスラットレオンもそう思っている気がしますので!
SponichiAnnex『【富士S】追ってひと言』(3歳馬のみ抜粋)
▼ソングライン(林師)予定通りの追い切りができた。心身共に整っている。東京のマイルは競馬がしやすい。
▼タイムトゥヘヴン(斎藤助手)休み明けを使って反応が良くなっている。NHKマイルC(6着)でいい競馬をしているし、マイルは合うと思う。
▼ダノンザキッド(安田隆師)動きに関しては申し分ない。完璧。春はふがいない競馬が続いたが、リフレッシュして良くなった。マイル戦は問題ない。以前から使ってみたかった。
▼バスラットレオン(坂井)絶好調の時と比べると物足りないところがあるが、しっかり動けていたと思います。中山の方が合う馬なので東京のマイル戦がどうか。
**2021/10/23東京11R 富士ステークス(G2/芝1600m)出走馬**
【2021/9/12中山11R 京成杯AH(G3/芝1600m)でのバスラットレオン:公式HPより】
チャンピオンヒルズ在厩のキングエルメスは、20日に56秒程度で登坂。21日の栗東トレセン帰厩が予定されています。
◇小泉厩舎長のコメント 「問題なく調整できており、走るフォームも段々と良くなっている様子。ここにきて少しずつ幼さが抜けてきたようにも思います。次走は『11月6日東京11R 京王杯2歳ステークス(G2・芝1400m)』(調教師)とのこと。跳びの大きな馬ですから、広い東京コースに替わるのは好都合ですね」
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8月末にチャンピオンヒルズに入った当初は、ソエへの対処、ハミ受け・口向きの矯正、走行フォームの見直しなど課題満載のコメントでしたが、先週、今週は小泉厩舎長のコメントがとても前向きになっており、チャンピオンヒルズで過ごした2ヶ月弱が、キングエルメスにとって充実した日々だったのは確かなようです(^^)
とは言えキングエルメスはまだ2歳の若馬ですし、どこか気紛れなところがあるステラリードの仔ですから、一戦ごとのパフォーマンスにバラつきが出てしまうのは仕方がない部分もあるでしょう。
それでも、次走がG2・京王杯2歳Sにもかかわらず、小泉厩舎長に「広い東京コースに替わるのは好都合」と言わせるほどの素質馬ですから、今は真面目にトレーニングと実戦を積み重ね、着実に前進して欲しいと思います。
その上で、もしも京王杯2歳Sを勝つようであれば、年末の朝日杯FS(12/19阪神)に有力馬の一頭として…みたいな話はまだ早いですね(^^ゞ まずは目の前のレースに向けて万全の準備をし、クローバー賞で味わった口惜しさを晴らしてもらいたいっ!
テンコートレーニングセンター在厩のクレッシェンドラヴは、直近で3F43秒程度を消化。今週末の美浦トレセン帰厩が予定されています。なお、調整スケジュールやレース条件等を勘案の上、11月14日福島11R 福島記念(G3・芝2000m)に向けて進めていくことになりました。10/13の馬体重は518kgです。
◇伊藤マネージャーのコメント 「年齢を重ねていく中ではありますが、牧場レベルの調教においては、一昨年の時やいつもの帰厩前と比べても大きな変化までは見られず、順調に調整できています。今回も良い状態で送り出せそうなのは何より。あとはトップスピードを求められる競馬に行ってどうかだと思います」
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クレッシェンドラヴの次走は福島記念(11/14福島)になりました。
テンコートレセンでの様子は一昨年のこのレースを勝った時、あるいは昨年の七夕賞を勝った時と比べても遜色ないとのことなので、改めてクレッシェンドラヴ本来のレースが見られることを期待します。
今年は大阪杯、七夕賞と続けて不本意な内容のレースが続いており、陣営から加齢による衰えについてのコメントが出るなど心配な点もありますが、個人的には実戦に際しての気持ちの問題が大きい気がしていて、クレッシェンドラヴが本気になれば、まだまだ若い馬に簡単には負けないと思っているんですよね。
まあ、そんな話を私が力説しても仕方がありませんので(^^ゞ、とにかく今の順調な流れのまま、フレッシュな良い状態で福島記念当日を迎えられるよう祈りたいと思いますm(_ _)m
そして…。どうやら福島記念では、オクトーバーSを勝ったばかりのパンサラッサと対決することになりそうです。(パンサラッサ陣営が福島記念を狙っているのは間違いないようなので…)
未勝利戦や下級条件戦と違い、重賞での出資馬ガチンコはある意味名誉なことなのですが、奇跡の復活Vをめざすクレッシェンドラヴと、勢いに乗って重賞初Vをめざすパンサラッサの対決となるとなかなか大変です。加えて、もしもドゥオーモが福島記念参戦を表明するようだと、私としてはどの馬をどう応援していいのやら(^^;)
いや、それこそ私が悩んでもどうにもならないことですからね。クレッシェンドラヴはもちろん、ドゥオーモもパンサラッサもオープン馬らしく、しっかり調整して良い状態で出走する、そのことに集中するのが第一です!